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僕らが学生と働くことにこだわり長期インターンを増やし続ける3つの理由

最近、インターン関連で話題になる記事が増えてきた。各社苦しみながらも長期インターンの文化は少しずつ広まっているみたいで嬉しく思う。

新社会人が3月に卒業した関係で一時的に減ったキュービックのインターンだが、採用作戦が奏功してまた数が順調に増えているようだ。100人突破も目前で、問題はまだまだ多いものの「日本で一番インターンの多い会社」になるのも時間の問題というところまできた。

もちろん頭数増やすことには意味がない、というか管理がたいへんになるだけ。戦力化してナンボなわけだが、そもそも社員すらまだ40名いないうちの会社が、なぜこんだけインターンをかき集めてるのか、よく聞かれるのでまとめてみることにする。

僕は長期インターンは学生、会社、社会の「三方よし」になる極めて合理的な仕組みだと考えている。

まずそもそもキュービックのインターンは何をしているのか

キュービックのインターンは超実践型。よく「インターンはどんな業務をするんですか?」と聞かれるが、どちらかと言えばやってないことの方が少ないかもしれない。

YahooリスティングやGoogleアドワーズ、facebook広告やtwitter広告などの有料広告運用。施策の提案をどんどんしてもらい、社員のGOが出たら即反映というスピード感。分析から運用まで一人で幅広くこなす子も増えてきた。

コンテンツメディアでは、コンテンツのライティングやエディション、クラウドワーカーの募集やコントロールもやる。コンテンツの企画にまで入っている子も。広告バナーを含むクリエイティブの制作は、フォトショやイラレを使って一通りこなせる子も多い。

つまり、「逆に社員は何やってるんですか」という質問が来てもおかしくない状態である。

1. 学生よし:「働く」ということのリアルを知ってもらいたい

実際の業務としては上記のような仕事に従事してもらうが、当然会社に入る時点から何かスキルを持っているというケースはほぼない。このためOJTで社員や先輩インターンにくっついて、チームとしての成果目標を一緒に追いかけながら仕事を覚えていく。

チームワークの楽しさ、目標を追いかけることの苦しさや厳しさ、そして手触り感のある成功体験。時には上司に怒られている社員の様子も目にする。仕事のリアル、働く人のリアルを見て、自分はこういう仕事をしたい・こういう人になりたい・こういう働き方をしたい・こういう人生を送りたいという、将来の自分のアウトラインを作るきっかけを得ることができる。

もちろんインターン経験は就職活動時にかなり有利らしい。卒業生の就職先は、銀行や保険会社、通信インフラ系などさまざまな方面に散る(大手企業に行くケースがほとんど)が、面接でのツカミがうまくいきやすいことや、会社・働く人を見る目も養われていることは、大きな武器になる。

そして新人1年目からしっかり働ける「いきなり使える新人」としてパフォームできることも大きなメリットだ。

2. 会社よし:人材獲得チャネルとして大きく機能

僕らのような無名ベンチャーに、優秀でピカピカの経歴を持つ学生など通常は集まらない。新卒採用を本気でやろうとしたら相当なパワーがかかる。

しかし、長期インターンなら話は別だ。リスクやコストを抑えて優秀な学生を集めることがしやすく、リレーションをしっかり作ることでそのまま新卒採用のチャンスも出る。

何ヶ月〜何年も一緒に働き、お互いのいいところもダメなところもわかりきった状態での、ミスマッチのない採用である。採用面接すら必要ないケースもあるだろう。

正社員採用に至らなくても、学生は十分戦力化可能である。少なくとも、しっかり教育できれば時給以上のパフォーマンスは必ず返してくれる。また、若いうちから正社員が学生を対象としたマネジメント経験を積むことができることも大きい。

3. 社会よし:経済力や競争力の向上も

高齢化が進み人口も減っていく日本において、「働き手」の人数確保は重大な課題だ。国力低下は免れない。

しかし本来22歳の大学卒業まで経済活動に参加しない予定の大学生を、経済活動の現場に引っ張り出すことができれば、多少なりこの低下速度を抑えることもできるのではないか。そしてインターン経験を積んだ学生が社会人1年目からバリューを発揮するようになれば、頭数以上の付加価値生産能力が日本の会社にもう一度宿るかもしれない。

長期インターンを受け入れやすいスタートアップベンチャーなどに人材が分散することも重要だと考える。そもそも、上位の大学の学生のうち大半はベンチャーへの就職を選択肢にすら入れていないはず。

大きな裁量を持って仕事をしさえすれば大きなパフォーマンスを出す可能性のある層が、大手企業に歯車として飼いならされてしまうのはもったいない。インターンを通じてまずはこういう世界があることを知ってもらうこと。僕らがもっとプレゼンスを高めることは、学生の適正配置にもつながるんじゃないかと思う。

まとめ

学生を大量に雇うことはリスクも伴う。管理コストもそこそこかかるし、振り回されてしまう社員も出かねない。学生アルバイトのいたずらで閉店に追い込まれた蕎麦屋さんのニュースなど、見ているだけでもつらかった。

顧客情報を扱う場面が少ないキュービックのビジネスモデルは、上記のような経験を学生に積ませてあげるには格好の現場で、他社が簡単に真似できるものではないかもしれない。それでも、長期インターンの仕組みがどんどん広まることは学生・会社・社会にとって大きな価値があると信じ、開き直って学生大募集中です。

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