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会う人会う人、全部人材だと思って接してきた結果

会う人会う人、全部人材だと思って接してきた結果

社長をやっていると、どこで会う人間も「人材」に見えるようになってくる。居酒屋の店員さん、家電量販店の販売員さん、JRの駅員さん、洋服屋の店員さんなどほぼ全員。なんなら特に絡んでもいない、カフェの横で話をしているカップルに注意を向けることもある。

うちの会社に来たらこういう活躍をしてくれそうだなとか、こういう人材が必要なんだよなとか、あいつと相性よさそうだなとか、あの仕事を任せたらおもしろそうだなとか。そんなことを妄想しながら、毎日3〜5人は擬似的に採用面接をしている。

そんな中、なんらかの接点があった上でいつか一緒に働きたいと思った方には、定期的に飯に誘ったりFBでやり取りをしたりと、張り付くことにしている。その人にもいつか次のキャリアを考える時が来るかもしれない。そのときに選択肢として検討してもらえる距離に立とうとする。

ただ、この半年ぐらいである変化に気づいた。以前から追いかけてきた数名に久しぶりに会ったとして、「この人はもううちには必要ないな」と感じることが増えた。

理由はいろいろあると思う。その人の代わりが見つかったから、時間をかけて目線の違いに気づいたから、時期的にそのポストが必要なくなったからなどなど。つくづく恋愛だけでなく、人材と会社の関係もフィーリング・タイミング・ハプニング・リスティングである。

ただ、ここ半年で僕が最も感じたのは、会社の成長速度がその人たちの成長速度を追い越したということだった。今、この人に来てもらっても活躍してもらうことはできないだろう、と思うようになった。

自社や自社の人材の成長速度に100%満足なんてもちろんしていない。ひとりひとりに目を向けたり業務の一つ一つをほじくれば、課題ばっかである。もっとやれるはずだし求めるものは増やしていかないといけない。

でも、大きい会社、有名な会社のそれなりのポストにいる人たちの成長速度に、たぶんそうは負けてない。

日常業務は地味なことの繰り返しだし、目標には追われるし、厳しい局面で追い込まれることもある。1日1日着実に成長を感じることはできないかもしれないけど、たまにこうして目線を変えてみると、やっぱり成長できている。そして、いい人を採用できてると思う。

ということで、やっぱウチの子なかなかイイわ。と思った。がんばろね。