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【公開】SEO歴15年の弊社で使っているタイトル作成のコツまとめ

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ページのタイトルは、SEO対策の中でも非常に重要な要素です。タイトル次第で検索結果からのクリック率(CTR)にも差が出るため、作成には工夫が求められます。

そこで、タイトル作成のポイントや注意点、今すぐに実践できるタイトル作成のテクニックをご紹介します。

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目次

「タイトルタグ」とは?

タイトル作成の前に、まず知っておきたいHTMLタグの記述方法やタイトルタグの重要性、クリック率に及ぼす影響をご紹介します。

タイトルタグとは

タイトルタグとは、Webサイトのページタイトルを設定するHTMLタグのことです。タイトルタグを設定すると、検索エンジンの結果画面や、Webブラウザのタブなどに表示されます。

HTMLで直接ページ制作を行う場合は、head要素内に<title>~</title>のタイトルタグで囲むことでタイトルが設定されますが、WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)を利用する場合は、入力画面のタイトル欄に記述することで、タイトルタグも自動で設定されます。

<記述例>

表示したいタイトル

タイトルタグの重要性

タイトルタグは、ユーザーと検索エンジンの双方に対して、ページ内容を伝える重要な要素です。複数のページに同じタイトルをつけたり、内容と異なるタイトルを設定したりすると、検索エンジンはページを正しく評価することができません。

また、検索ユーザーの多くは、検索結果に表示されたタイトルを見てページの内容を判断するため、タイトルタグがクリック率に大きな影響を及ぼします

タイトルタグの重要性は、本屋における“本探し”をイメージするとわかりやすいかもしれません。読みたい本が決まっていない場合、店内を歩きながら本のタイトルを見て興味をもった本を手に取るでしょう。

本屋であれば、陳列の方法やポップなど、タイトル以外の要素も影響しますが、インターネットの検索結果は、ずらりと並んだタイトルと説明文(スニペット)が中心です。類似したテーマの記事が並ぶことが多いため、ユーザーが読みたくなるような魅力的なタイトルをていねいに作成しましょう。

タイトルタグとh1タグの違い

タイトルタグはhead要素内に設定する「ページのタイトルを示すタグ」ですが、h1タグはbody要素内に設定する「文章の見出しを示すタグ」です。

hタグは1~6の順で設定が可能で、h1はページの最上位の見出しとなります。タイトルタグはページのタイトルとして検索結果に表示されますが、ページ内ではブラウザのタイトルバー以外には表示されません。一方で、h1タグはページ内の最上位の見出しとして表示されます。

そのため、検索結果に表示されたタイトルを見て来訪したユーザーが、ページに表示されているh1の見出しに違和感を抱かないように、タイトルタグとh1タグはほとんど同じ内容にすることが一般的です。

検索結果からの一般的なクリック率

では、タイトルタグはクリック率にどのくらいの影響を及ぼすのでしょうか。

SISTRIX社が2020年7月に発表したデータによると、Googleの検索結果に1位で表示されるページの平均クリック率は28.5%。2位以降は大幅にクリック率が低下し、2位:15.7%、3位:11.0%という結果になっているようです。

順位 CTR
1位 28.5%
2位 15.7%
3位 11.0%
4位 8.0%
5位 7.2%
6位 5.1%
7位 4.0%
8位 3.2%
9位 2.8%
10位 2.5%

出典:SISTRIX Blog

タイトル作成における3つのポイントと注意点

タイトルを作成する際の、具体的なポイントを3点ご紹介します。注意点も念頭に置いて、適切なタイトルを作成しましょう。

【ポイント1】ターゲットキーワードは必ず盛り込む

コンテンツの内容とタイトルが一致していることを前提として、検索結果で上位表示を狙いたいキーワードは必ずタイトルに入れるようにしましょう。

タイトルにキーワードが含まれていることで、検索結果画面に表示されやすくなります。また、検索したユーザーも、知りたい情報が含まれていることがタイトルで判断できるため、クリックされやすくなるでしょう。

【ポイント2】サジェストキーワードを盛り込む

Googleオートコンプリートとは、検索ボックスにキーワードを入力したときに、そのキーワードとよく一緒に検索されるキーワードが表示される機能です。

サジェストキーワードをタイトルに含めることによって、ターゲットキーワードと同じニーズをもった検索ユーザーを獲得することができます

コンテンツにサジェストキーワードの検索ニーズが含まれているのであれば、自然な形でタイトルにも盛り込めるといいでしょう。

【ポイント3】タイトルの文字数は「全角30文字前後」が目安

Googleは「ユーザーにとって役に立たない極端に長いタイトルを使用する」「タイトルタグで不要なキーワードを乱用する」ことは避けるべきとしています。

そのためタイトルが長すぎたり、関連性が低いと見なされたりすると、ユーザーが使用するデバイスに応じて、Googleの検索結果画面で表示タイトルを変更されたり、省略されたりする可能性があります。

タイトルの文字数に明確なルールはありませんが、全角30文字前後を目安として設定しましょう。

タイトル作成の際の注意点

クリック率を意識するあまり、「知らなきゃ損! たった1日で英語がペラペラになる驚きの方法」「年収1000万円も夢じゃない! 必ず年収アップする転職の近道」など、ユーザーをあおるようなタイトルや、コンテンツの内容に合致しない誇張した表現は禁物です。

たとえタイトルを見てユーザーがクリックしたとしても、内容が薄かったり関連性が低かったりすると、ユーザーの信頼を失います。ユーザーから信頼される、コンテンツ内容に適したタイトルを目指しましょう。

クリック率を高めるタイトルの4つの「型」

キュービックではクリック率の高いタイトルの傾向を、4つの「型」に分類しています。具体的なタイトル例を交えて解説します。

誤解解消型

常識だと思われていることの反対を述べるタイトルです。

想定していなかった意外な事実がタイトルに含まれているため、ユーザーはその理由や内容を詳しく知りたくなります。ユーザーの期待を裏切らないように、ページ内でしっかりと理由や根拠を解説しましょう。

例:なぜ? 薬剤師は派遣の方が時給が500円以上高くて福利厚生も手厚い

共感型

ユーザーの心の声を代弁するタイトルです。

自分が置かれている状況や気持ちに近いキーワードが含まれていると、ユーザーは求めている解決策が紹介されていると期待します。気持ちにフィットする表現を考えるために、具体的なユーザー像をイメージすることが大切です。

例:3年続けるなんてムリ! 20代の看護師の離職率は驚きの○%

判断基準提示型

記事を読んだ後に、ユーザーがどのような行動をすればいいかがすぐにわかるタイトルです。

「チェックリスト」「特徴」など、自身が当てはまっているかを判断する複数の傾向や項目を挙げ、解決策を紹介すると行動を起こしやすくなるでしょう。

例:あなたは大丈夫? 調剤薬局に敬遠され転職しづらい薬剤師の4つの特徴

やってみた・体験型

先輩体験者からの口コミ情報であることを伝えるタイトルです。

一般的に、サービスを選ぶ際は、価格や機能も重要な要素ですが、体験者の声もヒントや後押しになります。例えば「〇〇は大丈夫?」「デメリットは?」など、共感型とセットにしてユーザーの声を盛り込むと、より効果的でしょう。

例:一番痛いのは顔脱毛? 〇〇サロンは本当に痛くないのか行ってみた

クリック率を高めるタイトルの5つのテクニック

タイトルのクリック率を高めるための、5つのテクニックをご紹介します。タイトルの基本となるターゲットキーワードとサジェストキーワードを決め、型を選択したら、文字数を考慮しつつ表現を工夫してみましょう。

5つのテクニック

  1. リスト表記:6つの方法、3つの理由、たった1つの真実・・・
  2. ノウハウ提示:コツ、小技、方法・・・
  3. 数値を提示:300万、50%オフ、50歳からの・・・
  4. ターゲット提示:30代女性のための、初めての単身引越し・・・
  5. 期間表記:30日以内に、ボーナス前に、お盆までに・・・

テクニックによってクリック率が改善したタイトル例

ご紹介したタイトルのテクニックは実際にキュービックでも活用しており、1と4のテクニックを使ってタイトルの効果検証を行ったところ約1ヶ月でクリック率は10.8%から34.8%まで向上し、24ポイントの改善となった事例もあります。

●ターゲットキーワード「ウォーターサーバー 解約金」

改善前:ウォーターサーバー10社の解約金&最低利用期間を比較|失敗談から学ぶ賢い選び方(10.8%)
  ↓
改善後:ウォーターサーバーを解約金だけで選んではダメ! 比較でわかったおすすめ3社(34.8%)

改善前は、ウォーターサーバーを選ぼうとしている人全般に向けていたため、ターゲットが抽象的でした。

検索ユーザーのペルソナを「ウォーターサーバーを解約金で選ぼうとしている人」に設定し、「あなたは解約金だけで選んでいませんか?」とメッセージを投げかけるタイトルに変更しています。

また、「10社の解約金&最低利用期間を比較」という表現は、ユーザーによっては「10社から選ぶのが大変そう」と、尻込みされる可能性があります。「記事を読むだけですぐに解決できる」とイメージできるタイトルを意識しました。

タイトルのつけ方チェックリスト

タイトルを決めたら、以下のチェックリストをもとに、改善点や過不足がないかをチェックしてみましょう。

  • ターゲットキーワードが入っているか
  • サジェストキーワードが入っているか
  • 文字数は全角32文字を大きく超えていないか
  • 4つの型のどれかに当てはまっているか
  • 5つのテクニックを使えているかどうか

なお、SEO効果を高めようとしてキーワードを詰め込みすぎてしまうと、要素が多すぎてユーザーが自分に合っているか判断できなくなってしまう可能性があります。

チェックリストを確認してタイトルが決まったら、第三者に客観的な意見をもらうことも有効です。

タイトル以外にクリック率に影響を及ぼすmeta description

検索結果には、タイトルとスニペット(説明文)が表示されます。ユーザーはタイトルだけでなくスニペットも見てクリックするか判断していることが多いため、スニペットもクリック率に影響を与えています

スニペットの最適化を図る方法として、meta descriptionについて解説します。

メタディスクリプションの表示例

meta descriptionとは

meta description(メタディスクリプション)は、ページの概要を示すメタタグのひとつです。meta descriptionを設定すると、検索結果のスニペット(タイトル下に表示されるページの説明文)に表示される可能性があります。

ただし、meta descriptionに設定したテキストがそのままスニペットに表示されるのではなく、検索エンジンがページ内容やmeta descriptionを検出し、検索キーワードに合致したスニペットを生成します。できるだけスニペットに表示されるように、meta descriptionは検索キーワードを意識しながら、ページ内容を端的に説明するようにしましょう。

meta description設定のポイント

タイトルと同様に、meta descriptionもターゲットキーワードは必ず入れ、関連性の高いサジェストキーワードも盛り込むようにします。検索キーワードに合致していると、スニペットでは太字で強調されて表示されるので、ユーザーの目にとまりやすくなります。

デバイスによって表示されるスニペットの文字数は異なり、PCで全角120文字、スマートフォンで全角50文字程度が目安です。meta descriptionの文字数に制限はありませんが、長すぎるとスニペットに採用されなかったり、省略されたりしてしまいます。

現在のGoogleのSEO方針は“モバイルファースト”。モバイルの表示文字数に合わせて、meta descriptionは50~60文字程度で設定しましょう。

モバイルのメタディスクリプション表示例

<記述例>

表示したい内容

まとめ

これまでご説明したとおり、タイトルやmeta discriptionは、検索結果のランキングやクリック率に影響する重要な要素です。

これから作成するコンテンツだけでなく、過去に作成して順位やクリック率が芳しくないコンテンツがある場合は、まずタイトルやmeta discriptionを見直してみることをお勧めします。

【積極採用中】
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・4年連続「働きがいのある会社」(毎年約60カ国で7,000社参加)ベストカンパニー選出
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