INTERVIEW

KENTARO
SHINOZAKI

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未完成の部分をこれから自分たちで作っていく

篠崎 健太郎/ 2019年新卒入社

  • 事業開発
  • 子会社取締役
  • 子会社執行役員

入社後の担当役職

  • 2020メディア立ち上げ専門部署マネージャー
  • 2021「your SELECT.」事業部長
  • 2022株式会社キュービックベンチャーズ 執行役員
  • 2024株式会社ODD FUTURE 取締役 CMO

PROFILE

明治大学卒。2016年に株式会社キュービックに学生インターンとして入社。2019年に同社に新卒入社。SEOを中心としたWEBマーケティングや事業企画に従事し、最年少でマネージャーや事業部長を経験。2022年よりアンパサンド株式会社に出向、執行役員に就任(現任)。2024年より協業事業のパートナーである株式会社ODD FUTUREのグループインに伴い同社 取締役CMOに就任(現任)。

入社を決めた理由

自分の腕で食っていけるようになりたい

就職活動では、周りの大人から大手企業に入りなさいと言われ、大手の外資コンサルやいわゆるメガベンチャーを中心に選考を受けていました。特に入りたい理由はなく、採用面接で取り繕った志望動機を言い続ける毎日に辟易としていました。

 

そんなとき、就活の合間に見ていた アニメ「DRAGON BALL」で強い敵と戦ってワクワクしている悟空をみて、面接で謎の嘘をついてまわっている自分を重ね、今の自分はかっこ悪いと感じました。

 

そこから、自分に素直になって改めて考え直して、会社の看板ではなく自分の腕で戦える・まだ未完成で自分が未来を作れる・インターネットに関連する企業、という3つの軸で就活を再スタートしました。改めて、様々な会社さんの選考を受けていく中で、当時インターンしていたキュービックが自分の求めてる環境だなと気づき、入社を決めました。

現在の仕事内容

存在するかすら分からない市場やニーズに思いを馳せ、検証を繰り返す

現在は子会社であるアンパサンドの執行役員として、新規事業の立ち上げをメインで行っています。

 

新規事業の仕事をおおまかにまとめると「誰の、どんな課題を、どうやって解決するか」を考えて、実際に形にして本当に課題はあるか、解決策に対して価値を感じてもらえるか、を試行し続ける仕事です。

 

「新規事業」と聞くと、煌びやかなイメージを抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、本当に地道な仕事です。具体的には、初期フェーズにおいては市場規模や業界構造のリサーチ、業界内の方やサービスの想定顧客となるような方へのインタビューがほとんどです。次に、それらの工程で得られた情報から組み立てた仮説をもとに、サービスを設計してプロトタイプ(サービスの簡易版)を開発し、お客さんに実際に使ってみてもらう、といった順番で進んでいきます。当初考えていた仮説が全くの見当違いだったことが途中でわかることなんて日常茶飯事です。

 

ここまで大変さばかり語ってしまいましたが、大変な分、実際にサービスをローンチしてみて初めてお客さんが使ってくださった際の喜びはひとしおです。ただ、その後にはサービスに満足していただけるか、ちゃんとスケールするか、など難題が大量に待っているのですが、そういったハードさがむしろ楽しいですね。

働くうえで大切にしていること

「らしさ」と「成果」の両立

会社が大事にしているミッション、ビジョン、クレドはもちろんですが、自分としては「らしさ」と「成果」を両立させることを重要視しています。

 

マーケットが存在すれば、誰かしらがサービスを展開して経済圏を築きます。そこにあえて自分たちが飛び込むのであれば、会社の特色や想いなど「らしさ」を少しでも仕事に絡めたいと思っています。

 

ただ、ビジネスである以上売上や利益が指標としては最重要です。「らしさ」と「成果」は時に相反することもあり、両立が難しい場面もあります。ただ、そこをどう乗り越えるか?が頭の使い所であり、ビジネスの面白いところだと感じています。

成長を促進するキュービックの文化

社歴でなく、仕事の内容で評価

キュービックは、評価をし、新しい機会を渡し、適切に支援して成長を促すというサイクルを回す文化が根付いている点が特徴的です。

 

評価においてはファクトベースかつ複眼で結果だけでなくプロセスも加味して仕事を評価されます。仮に成果が振るわなかった期であっても、プロセスを見て、この調子でやっていればうまくいきそうだから次はより大きい仕事渡す、ということもあります。一方で、ラッキーや自分の影響ではない部分で大きい成果が出た場合にはそこもしっかり見られています。

その分、上司の準備は非常に大変ではありますが、正しく評価することを通して新しい機会(=昇進や新プロジェクトへのアサインなど)を提供できるので、会社全体で評価に真摯に向き合うことを大切にしています。

成長を実感した瞬間

売上や関係者が増えることによる嬉しさと重圧

2年目に、自分はメディアを立ち上げる部署のMGRを担っていました。周囲のマネージャーは非常に大きい業績目標を持っている一方で、自分は立ち上げ部署だったので、半年ほどは売上目標が0円でした。それが非常に悔しかったのを覚えています。幸い、次の半期に入る前に立ち上げが軌道に乗り、当時過去最高の速度での売上/利益の伸長を生み出せて、次の半期からは高い目標を持つことができました。

 

ようやくみんなと同じ土俵に立ったという自負もありましたし、最初は0が並んでいた売上管理表(エクセル)に日に日に大きい数字が入っていくのがすごく嬉しかったです。

 

また、自分含め2名で立ち上げたメディアに携わる人間が、1年後には20人近くになり、取引先は100社を超えたことも感慨深かったです。嬉しさを感じると同時に、改めて自分が行っている仕事がクライアント、ユーザー、メンバーに与える影響が大きくなっていることに対して、気が引き締まりましたのをよく覚えています。

今後の展望

新規事業立ち上げから子会社社長に

今はアンパサンドという子会社で、執行役員として新規事業立ち上げに従事しています。その中で、スケールした事業を分社化し、その会社の社長として会社、事業を成長させるのが近々の目標です。メディア事業が中心のキュービックにおいて、生み出した利益を再投資して新しい事業を作り、ポートフォリオを構築することは重要な経営テーマです。ただ、世間一般では新規事業立ち上げというのはそうそう上手くいくものではないとされています。つまり、会社にとって重要だが、かなり難しいことだということです。うまくいくかはもちろん不安ですが、プレッシャーと困難のかけ合わせ、今の自分のモチベーションとなっています。

最後に学生の皆さんに一言

やりたい・楽しいを大事に

多くの学生が、中長期的にどこに就職するメリットが大きいか、といった合理的な観点で就職先を検討されていると思いますが、個人的にはあまり先々のことを考えすぎないでほしいです。
キャリアという言葉の語源は「轍」です。つまり気づけば後ろにあるもので、本来は前もって描くものではないのです。そんな能天気なことを言われても、と思われてしまうかもしれません。ただ、この不確実性の高い時代において、プラン通りに物事が進むとも考えにくい。だからこそ不確実性とのうまい付き合い方の一つとして、先のことを考えすぎずにその時々で自分がやりたいことをやっておくというのも良いでのはないでしょうか。

 

また、1日の大半を費やすのだから仕事は楽しいに越したことはないですよね。ですので、ある程度検討した上で迷ってしまったら、楽しそうな方を選ぶ、というのもアリだと思います。世のちゃんとした大人の言説とは少し離れているかもしれませんが、そんな考え方もあるんだなと思ってもらえたら嬉しいです。