PROMISE 05 タブーに切り込む。
キュービックは、日々のビジネスにおいて
利他の精神を大切にしています。
自分たちさえ利益を挙げれば良いのではなく、
業界が発展し、市場自体が拡大することで、
結果的に自分たちに返ってくるものも
より大きなものになる。
そんな大局観の下、
私たちは積極的に
業界のタブーに踏み込みます。
暗黙のルールや
過去の良くない慣習を野放しにせず、
まず自分たちから
どうあるべきかを議論し、変わっていく。
そうすることで、業界全体を変革していきます。
STORY 01
信頼できる記事を
自ら作ることで
業界全体の
クオリティ向上を目指す
キュービックの事業の1つであるSEOメディアの運営は、記事を読んだユーザーがそこからサービスや商品の申し込みをすることで、収益が得られるモデルです。このモデルは手軽に開始できることや、SEOのテクニックが効果を持つため、記事としては品質の低いものが乱立していた経緯もあります。そういった中、キュービックは高品質のコンテンツ作りを掲げ、本当にユーザーの役に立つ記事がなんなのかを追求してきました。
「2010年代前半までは、検索の上位獲得を主目的とした記事が多かった中、今後はコンテンツの品質がより重視されていくだろうという見立てがあり、社として戦略を立てました。ただ、どうすれば品質を上げられるかは大きな課題でした。そこで紙媒体の編集経験を持つメンバーを集め、「エディトリアルデスク」という部門を立ち上げ、編集主導の品質向上の取り組みを開始しました」(SEO事業部 事業部長 川合晋平)
エディトリアルデスクが立ち上がったのは2015年。5年ほどかけてマーケター中心で作られていた記事に編集の視点が強く入るようになっていきます。たとえば、誤字脱字の排除を含めた可読性の向上やファクトチェック、メディアごとのガイドラインの作成、プロ校正者の目を通すクオリティ管理部門の立ち上げなど、経験豊富な編集者たちのもと、品質向上の打ち手を続々と実行。その結果、記事品質は劇的に改善され、SEO面でも高い評価につながりました。エディトリアルデスクの最初期のメンバー、物江亮はこう語ります。
「タブーに切り込むというと大げさかもしれませんが、自社メディアをあるべき姿にしたいという意識はありました。手間もコストもかかる取り組みですが、結果を出したことで業界全体にインパクトを与えた面もあったと思います。たとえば商品比較メディアの『your SELECT.』は、専門家が品物選びや内容で全面的に監修する形で記事作りを進めました。現在、検索上位に出てくる記事には専門家の監修が付いた記事が多いですが、その先鞭をつけた記事作りだったと思います」(物江)
「今後の展望としては、少しかっこよく言うと「編集とSEOの高次元での融合」です。SEOのセオリー的には今評価されている要素を抽出し表現することが重要ですが、そうすると同じテーマの記事は同質化していく。一方で編集の強みは企画力です。他にはない独自の視点で表現すること。本来であれば水と油のようなこの両者の関係をどうやって組み合わせて高品質なものを創るか、チャレンジしがいのある課題だと思っています」(川合)
安易な手法に走らず、本当にユーザーのためになることを考える。それがキュービックの考える高品質なコンテンツ作りのスタート地点です。
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エディトリアルデスク
エディター物江 亮Ryo Monoe
出版社や編集プロダクションにて書籍・雑誌編集を経験、広告代理店にてプロモーションツールなどの制作編集を経験。
2015年にキュービックに行き着き、Web編集の道へ。 -
メディア事業本部
R&Dチーム
マネージャー川合 晋平Shinpei Kawai
2007年1月にキュービック1人目の社員として入社。SEOだけでなくリスティングやディスプレイ広告、LP作成などを幅広く担当。
STORY 02
九州から通販業界を変える。
ホワイト訴求での
勝ち筋づくり
かつて、ダイエットや美容関係のサプリメントなどをはじめとする健康食品の通販事業においては、表現が正しくないもの、誤解を招くもの、不快に思えるものなど、法律すれすれ(中にはアウトなものも)の広告が蔓延していました。自社の利潤のみを追求したこの“ブラック”な方法は、業界特有の暗黙のルール、良くない慣習のひとつだったと言えるでしょう。
このタブーに切り込んだのが、キュービック福岡支社で働くメンバーです。福岡支社では2020年より、九州を拠点に健康食品や美容関係の通販事業を展開している企業の広告代理事業を推進。業界では「当たり前」であったブラックな広告宣伝ではなく、誇張がなく正確な情報に裏付けされたホワイトな手法を採りながら、事業を軌道に乗せることに成功しました。
大切なのは、あくまでユーザー。商品やサービスに対するユーザーの正しい理解と、それを通じたユーザーの利益の先に、会社としての利潤がある。だからこそ真正面からホワイトなやり方で戦っていく。そしてこの考え方の根幹にあるのがキュービックの基幹となるワークフロー「CUEM(キューム)」です。CUEMでは、ユーザーのインサイトを掴み、より本質的な課題解決に導くことを最も重視しています。
「CUEMが背景にあるからこそタブーに切り込むことができたと思います。『ホワイトな手法では事業の目標が達成できないんじゃないか』というよりは、『ブラックな手法を採るくらいなら、事業そのものをやらないほうがマシだ』。そういうキュービック社内の空気に後押しされたところはありますね」(福岡支社 マネージャー 白土航太)
ユーザーにとって価値のある、正しい情報を届けたいという福岡支社の取り組みは実を結び、業界内ではホワイトな広告作りが、当たり前のことになりつつあります。九州から通販業界を変えていくーー。キュービックの福岡支社のメンバーがこの事業を始める際に掲げたビジョンは、一歩一歩達成されています。
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福岡支社
広告戦略
マネージャー白土 航太Kota Shirado
2011年にインターンとしてキュービックに入社後、2013年に正社員として就職 。2015年に海外新規事業立ち上げのため東南アジアへ。シンガポール、インドネシアに支社設立。2020年、福岡支社にて広告代理店事業立ち上げ。