PROMISE 06
職種の壁を
取り払う。
Webマーケター、UI/UXデザイナー、
編集者、エンジニア…
キュービックでは多様な領域の
プロフェッショナルによって組成されるチームで、
様々な課題解決に取り組んでいます。
そこにヒエラルキーはありません。
全ての職種のスタッフが
プロジェクトの立ち上がり段階から関わり、
発言を尊重されます。
またそれぞれの職能を理解し合い、
自らの職域を越えて越境することも
奨励されています。
全てはより本質的な課題を発見し、
より抜本的な解決の糸口を見出し、
より良い結果につなげるためです。
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STORY 01
異なる職種のメンバーと
本気でやり合うことで
新たな価値提供が
可能になる -
STORY 02
他部署の仕事を体験できる
「社内交換留学」制度 -
STORY 03
福岡のマーケターを対象に
東京のデザイナーが開いた
研修会
STORY 01
異なる職種のメンバーと
本気でやり合うことで
新たな価値提供が
可能になる
チームのメンバーが職種の壁を越えて意見を出し合い、協力して1つのプロダクトを作る——こうしたシーンはキュービック社内の至るところで見られます。キュービックが運営するふるさと納税メディアの立ち上げもその1つでした。このメディアではマーケターの発想に加え、よりユーザー体験を強化するためにエンジニアが深く関わりました。
「エンジニアは、依頼された仕様を形にするという受け身な動きになりがちなところがあります。ただエンジニアのチームとしては、受け身なスタンスに留まらず、マーケターと同じ目線を持って事業に取り組まなければならない、という問題意識がありました」(テクノロジーエキスパートセンター 八田太陽)
「このふるさと納税のメディアでは、SEOだけでなく、エンジニアリングの力で新たな価値を提供できるのではないかと考えていました。そこで八田をはじめとするエンジニアに企画立ち上げから関わってもらうように声をかけました」(現/新規事業部 石田寛国)
マーケターはエンジニアを、そしてエンジニアはマーケターを深く理解するため、活発なコミュニケーションが行われるようになりました。「時にはけんか腰になることもありましたが(笑)、それはお互い本気の証し。守備範囲は違っても、ゴールが同じだから相互理解が進みました」(八田)
その結果、ユーザーが本当に知りたいことを、動的に表現する仕組みを記事に取り入れることができました。まさにエンジニアリングの力が加わったことによる新しい価値です。しかし、「職種の壁を取り払う」ことは一朝一夕にできることではありませんでした。キュービックだからこそ可能になった、その要因を石田はこう分析しています。
「『うちの会社にいる人はみんなゴールにまっすぐで信頼できる』『本質を追究することは正である』という2つの前提がメンバー全員の中にあるんですよね。だからこそ職種が違っていても、年齢が違っていても、経験が違っていても、コミュニケーションのハードルが低くなって、質問や議論がしやすくなるんです。これは他社と比べた時に、キュービックの強みだと自信を持って言えますね」(石田)
同じ思いを共有するからこそ、マーケターだからここまでやればいい、エンジニアだからここまでやればいい、といった職種の壁を乗り越えられる。メディアや事業の新しいチャンスもそこから生まれるとキュービックでは考えています。
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新規事業部
アンパサンド株式会社
ビジネスプロデューサー石田 寛国Hirokuni Ishida
新卒でキュービックに入社。SEOマーケターとして金融、転職など複数メディアのグロース、立ち上げを担当。
現在は新規事業開発の子会社に出向しビジネスプロデューサーとして事業開発を担当。 -
テクノロジーエキスパートセンター
マネージャー八田 太陽Motoaki Hatta
ギタリストからWEBの面白さに開眼し開発エンジニアへ転職。サーバーサイドでのWeb開発を主な領域としながら、ディレクション、マネジメント、フロント、インフラ構築など、案件ベースで幅広く経験。2021年9月にキュービックへ入社。現在はチームマネジメント、自社内メディアの保守運用などを担当。
STORY 02
他部署の仕事を体験できる
「社内交換留学」制度
キュービックには、自身のスキルアップ、キャリアアップを目的として、一定期間、他部署で仕事をすることができる制度「社内交換留学」があります。この制度を活用し、UXデザイナーの肩書きを持ちながらマーケターの仕事を体験した一人が、エクスペリエンスデザインセンター UXデザイナー 菱崎晶です。
「本当にユーザーのためになるデザイン、ものづくりをするには、メディアへのさらに深い理解、マーケティングへの理解がなければならないと考えていたので、社内交換留学に挑戦し、マーケターとしての業務に取り組みました」(菱崎)
留学中の1年間は数字に向き合う日々で、「しんどい時間でした」(菱崎)とも。しかし、この経験が彼女を一回り、大きくさせてくれました。
「それまでは主に定性の面からユーザー理解をし、デザイン面で『こうなんじゃないか』という提案をしていました。しかしこの留学で定量的に数字を見るための技術が身についたことで、定性と定量の両面から物事を考え、ターゲットに対してより説得力を持ったデザインを提案できるようになりました。また、単にデザイン制作依頼を受けてから動くのではなく、依頼がなくても自主的に数字を分析してマーケターに提案ができるようになった点も、大きな変化だと思います」(菱崎)
一方、交換留学でデザイナーを受け入れた経験のあるSEO事業部 マネージャーの熊谷直はこのように分析しています。
「社内ではあっても、マーケターとデザイナーとの間に、コミュニケーションエラーが起こることが多いなと感じていたんです。私たちマーケターが制作の要件定義をしても、そのための根拠にしている数字の意味をデザイナーに伝えきれない。そうなると、そもそもの制作意図からズレてしまう。逆に、マーケターがデザイナーの発想を理解できていないと、制作プロセスにおけるフィードバックがうまくいきません。部署を超えて相手側の仕事を体験することで、お互いの理解が深まり、エラーを減らせると感じています」(熊谷)
職種間に壁があり、それが事業の障壁となるならば、壁自体を取り払ってしまう。社内交換留学制度はそんな取り組みの1つです。
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エクスペリエンスデザインセンター
UXデザイナー菱崎 晶Aki Hishizaki
デザイン科学科修了後、「マーケができるデザイナー」になる事を目指し、2022年、キュービックに新卒入社。同年8月から2023年9月まで広告事業部総合転職チームに留学。
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メディア事業本部
SEO事業部
マネージャー熊谷 直Nao Kumagai
大学2年生でインターンとしてキュービックに入社。SEO、広告、事業統括、新規事業等を経験後、新卒入社2年目から金融系のマネージャー。2023年から事業統括へ異動。
STORY 03
福岡のマーケターを対象に
東京のデザイナーが開いた
研修会
2023年2月、福岡支社の広告戦略チームから本社へ声があがりました。「CUEM(キューム:キュービック社内で開発された汎用的なワークフロー)の活用の仕方を改めて教えてほしい」。東京本社と福岡支社とでは業務におけるCUEMの活用レベルが異なるように感じられたためです。その声を受け止めたのが、東京の本社にいたUXデザイナーの朝倉悠です。
「自分の社歴がだいぶ長いということもあって、比較的、私はこういった相談の窓口になることが多いですね。CUEMはワークフローの一種ですが、キュービックが大切にしている取り組み方のエッセンスが詰まった、いわば会社全体の“共通言語”です。職種関係なく必要なものですし、私自身も日々の仕事で活用しているので、この相談はそのまま私が担当し、研修を引き受けることにしました」(エクスペリエンスデザインセンター UXデザイナー 朝倉悠)
福岡支社からの要請を受け研修会を開くことを決めた朝倉は、さっそく福岡に入り、事前調査としてどのように業務が進められているかを現場で確認。そして、最初の研修のテーマを「UXリサーチ」と定めました。
UXリサーチは主にデプスインタビュー(1対1で行うインタビュー形式の定性調査方法)を主軸に、ユーザー1人ひとりに対してフォーカスするミクロなリサーチ手法。キュービックがインサイトを獲得するために大切にしている方法のひとつです。
「福岡支社のマーケターの多くは、最初からある程度ターゲットを絞って『その商品を購入しそうな人』というペルソナを立てるという仕事の進め方をしていました。しかし研修会で『購入しないであろう人』まで調査対象を広げて、『なぜ購入しないのか』を確かめるという考え方を伝えることで、多様な軸からターゲットが想定できるようになりました」(朝倉)
研修会はその後も継続され、トライアンドエラーを繰り返しながらCUEMの活用が進んでいます。さらに、研修会の効果はCUEMの理解に留まるものではありませんでした。福岡支社と東京本社のメンバー間にあった心理的な壁も取り払われ、職種を超えたコミュニケーションが活性化したのです。
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エクスペリエンスデザインセンター
UXデザイナー朝倉 悠Yu Asakura
1994年、愛知県出身。明治大学政治経済学部卒。2013年にインターンとしてキュービックで働き始め、その後2017年に新卒社員として入社。メディア事業部にて広告出稿用メディアの企画を担当後、2020年よりエクスペリエンスデザインセンターに異動しUXデザインに従事。