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現場が見えなくなる恐怖と、それに打ち克つ方法

現場が見えなくなる恐怖と、それに打ち克つ方法

2016年6月をもって第10期を終えた。増収増益のうちに終わり、過去最も良い成績で終われた1年だったが、振り返れば様々な困難があった。メンバーにはもちろんのこと、周囲で支えてくれた皆様にも本当に感謝したい。

3回目を数えるグループ総会では、最優秀社員賞のほか最優秀チーム賞や新人インターン賞など様々な表彰が行われた。賞によって基準は様々あるが、今回は「なぜそのメンバーがその賞に輝いたのか」について、周囲から寄せられた声や上司による解説が加えられた。

評価制度を作っているときも思ったが、部署部門職種ミッション全てが異なる人間を1本のルールで評価し序列をつけるのは困難を極める。というよりは不可能なのかもしれない。

評価制度の趣旨は、メンバーの育成であって序列をつけることではない。まだどうにかまとめることはできる。

しかし表彰は違う。評価し、序列をつける。表彰される側にもあぶれる側にも、「納得度」が高いレベルで担保されなければ、表彰制度の存続そのものが危ういと感じる。今回はいつも以上に入念に準備されていたように思う。

表彰時のコメントを聞いていて、確信したことがある。僕にはもう現場メンバーの頑張りを細かく把握することはできない。

ああこの子はこんなとこまで頑張ってくれてたんだな、あれは彼の仕事だったんだな、あのチームがうまくいったのは彼女の努力があってなんだな・・・。いろんな気持ちがこみ上げた。

130人全員の活躍ぶりを僕が全て把握することなど、どだい無理である。わかっていたつもりだったが本当に無理なんだなと感じた。マネージャー始め、普段コミュニケーションを取っている人間から漏れ聞こえてくる内容だけでは、やはり全く不十分。少し寂しさと怖さを感じた。

人数は増える。拠点も増えればますます部下の頑張りは見えにくくなる。自分に全部見えないなら、それができる人間を増やさないといけない。部下の頑張りをお膳立てし、見守り、評価することができる人間をちゃんと作っていかないといけない。