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プレスリリース

長期インターン最初の約半年で“社会人基礎力”が在籍日数とともに向上、「主体性」「課題発見力」「働きかけ力」「情況把握力」に伸び

2020年9月17日
株式会社キュービック

株式会社キュービック(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:世一英仁、以下「キュービック」)と、慶應義塾大学大学院経営管理研究科 岩本研究室は『長期インターンシップと社会人基礎力の相関関係』について2020年4月より研究を行なっています。この度、「長期インターンにおける最初の約半年間において在籍日数に比例して“社会人基礎力”が向上する」ことが明らかになりましたので、ご報告いたします。

◼共同研究の背景

“近年の社会状況を見ると、特に大学・大学院など高等教育機関(以下、大学等)や産業の国際競争力強化の観点から、大学等には次代を支える人材育成のために大きな役割を果たすことが期待されています。大学等には課題発見・探求能力、実行力といった「社会人基礎力」や「基礎的・汎用的能力」などの社会人として必要な能力を有する人材育成が求められており、その有効な手段として、学生が産業や社会についての実践的な知見を深める機会であるインターンシップの推進が必要と考えられています。”(出典元:文部科学省「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」の見直しの背景及び趣旨について」)

事実、昨年11月には、文部科学省および経済産業省により「第1回 学生・企業の接続において長期インターンシップが与える効果についての検討会」が開催され、特に“長期インターンシップ”への関心は大きな高まりを見せています。

キュービックでは2006年の創業時より長期インターンシップを導入し、現在も100名以上の長期インターン生が在籍しています。“トライアル”としてではなく、“超実践型”で“リアルな”ビジネス経験を積むことを重視したインターンシップを提供しています。インターン生が仕事を通して自身のキャリアや働くことの価値について深く考える経験を、キュービックは「インターンエクスペリエンス」と定義し、社会人に求められる能力の開発や社会人基礎力の向上に向け早期から取り組んできました。

キュービックが14年間向き合ってきた“長期インターンシップ”を科学し、得た知を広く社会と共有することで、「次代を支える人材育成」をさらに加速できるのではないかと考え、今回慶應義塾大学大学院経営管理研究科の岩本特任教授と共同研究を進めるに至りました。

■社会人基礎力とは

経済産業省が2006年に提唱した「社会人基礎力」は「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」です。「人生100年時代」や「第四次産業革命」のもと、「社会人基礎力」はその重要性を増しており就活やキャリア形成において有効です。

こうした状況を踏まえ経済産業省では、2017年度に開催した「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」において、これまで以上に長くなる個人の企業・組織・社会との関わりの中で、ライフステージの各段階で活躍し続けるための力を「人生100年時代の社会人基礎力」と新たに定義しました。これは社会人基礎力の3つの能力/12の能力要素から成り、能力を発揮するにあたって、自己を認識してリフレクション(振り返り)しながら、目的、学び、統合のバランスをとることが、自らキャリアを切りひらいていく上で必要と位置づけられます。(出典元:経済産業省「社会人基礎力」)


▲経済産業省 社会人基礎力(METI・経済産業省より引用)


▲社会人基礎力の3つの要素と12の能力要素

■研究結果

2020年2月時点で株式会社キュービックにおいて長期インターンをしている学生に対し、社会人基礎力診断ツール(一般社団法人日本経営協会・社会人基礎力自己診断NOMA ST-I)を用い、調査を実施した。社会人基礎力診断ツールでは、さまざまな設問の回答から主体性や働きかけ力といった計12の各能力要素に対し16点満点で点数をつける。対象となった在籍日数3日~1,356日の学生、合計73名のうち、在籍日数が180日までの長期インターン生24名について、統計学的に有意な結果が観察された。在籍日数が増えると社会人基礎力のさまざまな能力要素が身につくことがわかった。


▲在籍日数約半年までの長期インターン生の在籍日数と社会人基礎力全体との関係

3つの能力の中では、特に「前に踏み出す力」と「考え抜く力」について正の相関が確認できた。在籍日数が長くなるほどこうした能力は身につきやすいと言える。


▲3つの能力と相関係数

また3つの能力をさらに分解した12の能力要素の中では「主体性」「課題発見力」「働きかけ力」「情況把握力」について特に強い正の相関が確認できた。

▲12の能力要素と相関係数

本研究の結果、長期インターンにおける最初の約半年で“社会人基礎力”が在籍日数とともに向上することが明らかになった。

◼慶應義塾大学大学院経営管理研究科 岩本 隆(いわもと・たかし)特任教授プロフィール


▲岩本 隆(いわもと・たかし)氏

東京大学工学部金属工学科卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院工学・応用科学研究科材料学・材料工学専攻Ph.D.。日本モトローラ(株)、日本ルーセント・テクノロジー(株)、ノキア・ジャパン(株)、(株)ドリームインキュベータを経て、2012年より慶應義塾大学大学院経営管理研究科特任教授。(一社)ICT CONNECT 21理事、(一社)日本CHRO協会理事、(一社)日本パブリックアフェアーズ協会理事、(一社)SDGs Innovation HUB理事、(一社)日本RPA協会名誉会員、「HRテクノロジー大賞」審査委員長、「Digital HR Competition」審査委員などを兼任。

◼岩本特任教授コメント

現在、世界中で第四次産業革命が進行しており、成長し続けるビジネスに必要な新たなスキルを身につけ伸ばすことの重要性が高まっています。「スキルエコノミ―」の時代とも言われており、企業側には、個々の従業員が次の時代のビジネスに必要なスキルを伸ばしていけるようマネジメントすることが求められています。実際に従業員がスキルアップに接続する経験を積める環境を構築したり、従業員のスキルマネジメントに注力したりする企業が年々増えています。
長期インターンシップの活用で先進的な活動をしているキュービック社との共同研究では、長期インターンにおける最初の約半年で社会人基礎力が在籍日数とともに向上することが明らかとなりました。今後はさまざまな企業での調査を実施することで、企業文化による向上する能力の要素にどのくらい影響があるのかも明らかにしていきたいと考えています。

今回の研究で入社半年未満のインターン生は、在籍日数と身につく社会人基礎力の間で有意な相関関係があることがわかりました。一方、在籍日数が半年を超える長期インターン生についてはサンプル数が少ないことから統計学的な有意性が強く現れたとは言えませんでした。今後は更にサンプル数を増やして調査を進めていくことで、在籍日数が半年を超えても社会人基礎力の向上率を持続させるためにはどうしたらよいか明らかにしていきます。

◼(参考)インターンシップに関するキュービックの受賞実績

キュービックは、2019年10月実施、月間100万人が利用する就活クチコミサイト『ONE CAREER』を運営する株式会社ワンキャリア×グローバルビジネス誌『Forbes JAPAN』の連動企画「Great Company for Students supported by ONE CAREER」にて、「Great Company for Students」として6,000社の中から上位10社に選ばれました。本アワードは企業が重視すべきステークホルダーである「学生」にとっての“Great Company”を選出するもので、際立った採用戦略で優秀人材の獲得に成功している企業を、学生クチコミおよび企業アンケートをもとに選出しています。


▲Great Company for Studentsでの受賞の様子、株式会社ワンキャリア執行役員 北野唯我(きたの・ゆいが)氏(左) 株式会社キュービック代表取締役 世一英仁(右)

■本件のお問い合わせ先

株式会社キュービック PRチーム : 平山、小笠原
E-mail : cuebic-pr@cuebic.co.jp
Tel : 03-6908-9765
Fax : 03-5338-3560

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