「おやつは食べたいけど、太るから我慢」。でも、その我慢は意外と大きなストレスになるものです。ただでさえ忙しい毎日。そのストレスも手伝って、ふとした瞬間にこれまで我慢してきたスイーツに手を伸ばしてしまい……。その後の罪悪感はご存じのとおり。
そんな女性たちに今回提案するのが、ダイエット美容家の本島彩帆里さんおすすめのヘルシーおやつ生活。大事なのは「我慢するのではなく、調整すること」。そのとき食べたいものの前で一歩立ち止まって考えて、選ぶものを変える。その積み重ねで体質が徐々に変化し、無理なくヘルシーな生活にシフトすることができるのだそう。今回はそんな本島さんにおやつの選び方、簡単ヘルシーおやつの作り方などを教えていただきました。
- 「食べてもいい。だけど調整する」がヘルシーおやつ生活の秘訣(ひけつ)
- おやつの選び方3STEPとおすすめコンビニおやつ
- 3分でできる簡単おやつ「カマンベールのハニーナッツがけ」
- ヘルシーおやつを選ぶことで気持ちも整う
「食べてもいい。だけど調整する」がヘルシーおやつ生活の秘訣
もともと、さまざまなダイエットを試しては失敗する、ということを繰り返していた本島さん。そのときのことを振り返ると、考え方の基本が「やめるか、食べるか」の2択だったそう。
甘いものは食べちゃいけないと我慢することで余計にストレスがたまり、いつ爆発してもおかしくないような状態に。それが失敗のもとになっていたのだと語ります。
そんな本島さんが、産後マイナス20キロというダイエットを成功させたとき、うまくいった秘訣が「食べるけど、調整する」という考え方でした。「食べたいものを食べちゃだめ!と禁止するのではなく、食べたいものとの”いい付き合い方”を模索したんです」
キーとなったのは、食べ物の質にこだわること。これまで、糖質ゼロ、カロリーオフなどパッケージ表面しか見ていなかったところから、裏面にある原材料に注目。そこで自分が食べていたものは「チョコレートという商品だけど、カカオではなく砂糖がメインで入っているものだったんだな」など、さまざまな気づきがあったのだそう。
そこからいくつかのチョコレートを比べて「こっちの方がヘルシーそうだな」というふうに、少しずつ選び方を調整。「徐々に、大好きだった甘いミルクチョコレートも、高カカオのもので満足できるようになったり、それまで絶対にやめられなかった甘いカフェオレを抹茶やコーヒーにできたり。質にこだわることで、自然とヘルシーなもので満足できるようになりました」
おやつの選び方3STEPとおすすめコンビニおやつ
原材料を見るうえで気にした方がいい、3つのステップを教えていただきました。それは、「がんばってやろうとしないこと、100%じゃなく、10%だけでも取り入れていくことが大切」と本島さん。がんばらない、無理しないが継続のポイントだそうです。
ステップ1は、「人工甘味料」「ショートニング」「植物性油脂」が入っていないものを選ぶこと。「人工甘味料はとりすぎると、甘さは十分感じているのに、余計に甘いものが欲しくなることがあります。また油にも注意するようにしましょう」
ステップ2は、砂糖の量がなるべく少ないものを選ぶこと。「商品パッケージの裏面にある原材料の表示は、添加物が多い順番に並んでいます。例えば、高カカオチョコレートであれば最初にカカオという表示があるはず。砂糖たっぷりのミルクチョコレートは、砂糖が最初に表示されています。“砂糖の表示が少しでも後ろにあるものを選ぶ”を意識するのがおすすめです」
ステップ3は、栄養価をプラスできるものを選ぶこと。「栄養があるものをおやつで補うというのも大切。ドライフルーツであればより栄養価が高い生の果実に近いものを選んだり、プロテインをおやつ代わりに飲んだり。特にたんぱく質はお肉だったら毎食に一握り分必要だといわれています。それをおやつで補うという考え方をすると、より体が喜ぶおやつ生活にシフトできます」
仕事中、ちょっと口がさみしい。晩ごはんの後に甘いものが欲しい。そんなときには、どうしてもコンビニおやつに頼りがち。もちろん原材料をしっかり吟味することは大切ですが、時間がないときや、疲れていてそれさえも今はおっくう……。そんなときは「なるべく素材に近いもの」を意識するのがポイントなのだとか。
本島さんのおすすめコンビニおやつは「うずらの卵」「柿のドライフルーツ」「高カカオチョコレート」の3つ。「うずらの卵はおやつにしょっぱいものが欲しいときにおすすめで、ライトにたんぱく質を補う方法としてもばっちり。柿のドライフルーツは、かみごたえもあって満足度も高めですね。高カカオチョコレートは少量のものを選ぶのがポイントです」
3分でできる簡単おやつ「カマンベールのハニーナッツがけ」
質を重視するおやつ生活でぜひトライしてほしいのが、手作りおやつ。めんどくさがり屋さんでも、料理がまったくできなくても、時間がなくても簡単に作れるヘルシーおやつの作り方をうかがいました。
1 ナッツとハチミツを混ぜる
一つかみのナッツに小さじ一杯のハチミツを混ぜます。
(お好みでシナモンを加えるのもおすすめ)
2 カマンベールチーズの上にのせる
一口サイズのカマンベールチーズ(2つ)の上にのせて完成。
3 五感で楽しんで満足度を上げる
とても簡単でヘルシーな手作りおやつ。おすすめのポイントは、甘じょっぱい味とチーズのずっしりとした重みや、コリコリしたナッツの食感で満足感がたっぷりなところ。そして、気分が上がる見た目のかわいさにあります。「適量のヘルシーおやつで自分を満足させるには、五感で楽しむのがコツ。使うお皿や盛り付けもこだわって見た目をおしゃれにすることで、より満足度がアップしますよ」
ヘルシーおやつを選ぶことで気持ちも整う
本島さんのヘルシーなおやつ生活。そのテーマとなるのは「我慢せず、質にこだわり、食べるものを少しずつ変えていくこと」。そのうえで大事なのは選択する過程だといいます。
「甘いミルクチョコレートが食べたいなと思ったときに、一歩立ち止まって高カカオのチョコレートで満足できないか考えてみる。小腹がすいておにぎりが食べたいと思ったときに、おにぎりではなくてゆで卵で我慢できないか考えてみる。考えて選択するを繰り返すと、“こういうときはコレ!”と、自分なりの“ヘルシーおやつ”ラインナップができてくるんです」
どうしても我慢できずに食べてしまったときは「食べたかったんだな、最近がんばっていたもんね」と自分をねぎらうことも大切。それをひとつの心のサインと捉えて、翌日からまたどう調整していくかを考えていく。そんな自分との向き合い方で気持ちを整えていくことが、食生活だけでなく、人付き合いや自分自身の大きな変化にもつながったのだそう。
「人それぞれ、食べたいもの、好きなものは違うので、自分なりのおやつ生活を模索してほしいです」と本島さん。ぜひ今日からトライしてみてくださいね。
Profile
本島彩帆里
ダイエット美容家産後マイナス20kgのダイエットに成功した経験や、エステサロンでのキャリアを生かし、ダイエット美容家に転身。Instagramでは一児の母として、美容だけでなく子育てやライフスタイルの発信にも注目が集まっており、フォロワー数は25万人超え。自身が手掛けるビューティブランド「eume(イウミー)」も展開中。書籍発行部数累計40万部。
取材・文/坂本綾乃 編集/本間綾乃(Roaster) 撮影/服部希代野
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