“食”も“美”も、 大事なのは「探求心」。

「何事においても探求心が強い」と自負する松本まりかさんいわく「まずはやってみないと、相性の良い物事には出合えない」。そんな彼女が実践する、“食”はもちろん“美”にも通じるこだわりには「循環」という共通点があります。

「とにかく体の中に、悪いものをためないようにしています。食物繊維が豊富な野菜をとって腸を整えたり、むくみが気になったら汗をかいて老廃物を出したり」。常にまず出して、それから良質なものを吸収することを意識しているのだとか。「ただ出しすぎると、結局お腹が空くんですよね……」とにっこり。やっぱり一番好きなのは「食べること」のようです。

松本さんの食におけるテーマは「楽しみながら、思うままにアレンジして遊ぶ」。
例えば「お気に入りの調味料を見つけたら、定番の使い方はいったん忘れて、さまざまな食材と自由に合わせてみる。おいしい組み合わせに出合ったときは、誰かにも味わってほしいなって思います」

最近特に好きな食べ合わせを聞くと、「濃厚で甘みのあるバルサミコ酢は、アイスクリームやヨーグルトといったデザートにかけると意外と合うんです。また、ブラータチーズなどにホワイトバルサミコ酢とオリーブオイルを付けて食べるのも好き」とのこと。「いろいろな調味料やその使い方を探ってきたけれど、まだまだその先があると思うとワクワクします」

そして最近も、最高の調味料に出合ったのだとか。「シナモンだけを煮出した『町田シナモン』。シナモン100％っていう珍しさにひかれたのですが、試してみたら大当たり！　さっそくこれを使ったオリジナルメニューを考えてみました」。松本さん流のシナモンドリンクレシピをここで初公開！

1. グラスの3分の1を目安に「町田シナモン」を注ぐ
2. レモン果汁を少々加える
3. 氷とブルーベリーを入れたら完成！ お好みでミントやローズマリーなどのハーブを添えると、香りに奥行きが出る

さらに、ドリンクをアレンジしたデザートメニュー「シナモンヨーグルト」も。

1. グラスにレモン果汁を入れ、豆乳を半分くらいの位置まで注ぐ
2. レモンの酸に反応してヨーグルト状になった豆乳に、氷と「町田シナモン」をグラスからあふれない程度に入れる
3. 最後にバルサミコ酢でコクをプラスすればできあがり。お好みでミントやローズマリーなどのハーブを添えてもOK

ポイントは、「町田シナモン」が濃厚なので、氷とレモン果汁を多めに入れてバランスをとること。「芳醇（ほうじゅん）なシナモンに爽やかさが加わって、ふうっとリラックスできる味わい。今年の夏はずっとこのドリンクを飲みながら、自宅のベランダで涼んだり台本を読んだりしていました」

こうしてさまざまな調味料を試してきた彼女ですが、唯一、塩分だけはとらないようにしているそう。それでも仕事で外食が続くなどして、とりすぎたな……と感じた日には、お風呂での温冷浴や運動で汗をかいてデトックス。「食べものや調味料の栄養をしっかり吸収するためには、きちんと老廃物を出して、体の中をきれいにしておくことが大事。汗をかくことも、気分がすっきりするので大切です」

さらにもう一つ、ぜったいに欠かせないというのが運動です。「21歳の初舞台をきっかけにダンスをはじめて、それからずっと運動は怠っていません。一番楽しいのはダンスなのですが、最近はなかなかレッスン時間がとれないから、仕事のすきま時間にジム通いをスタート。少し無理をしてでも体を動かした方が、心と体を整えることができるようで、逆に疲れもとれるので、私には合っているみたいです」

運動を意識しはじめたきっかけは「『これから年齢を重ねていくんだ』と考えたときに、体型を崩したくないと思って」と話します。「一番楽しい！」というダンスについては、「ダンスって身のこなしや表現力、想像力も養えるんですよ。鏡に映る自分と対峙（たいじ）していると、顔つきが凛としてくるのがわかるし、レッスン後のお肌はもちもち！ 自分の意識改革にもなりますし、健康的に理想の体型を維持できるのがうれしいです。“美”とも直結しているなと実感します」

「実は私、もともとすごく痩せていたんです」と松本さん。「でもその体重が私にとってはベストで、体もすっきり軽いしマインドもさえていました。なのに周りからは不健康だと言われて、それがメンタルに影響した経験があって……。ベストな体型は人それぞれだから、他人から見た『痩せている』『太っている』という概念って不要なもの。自分にとって最も心地良い状態がきっとベスト体型なので、それをキープしていくことが、おいしく食べたり、心身ともに美しくいることにつながると思っています」

いい食材の恩恵をたっぷり受けるために、体の中からきれいにしていく。「せっかく自然の恵みをいただくなら、体内がきれいにデトックスされた状態のほうが、ダイレクトに栄養を吸収できると思うんです。健康やきれいなお肌を保つには、やっぱりインナービューティーが基本だなと年々実感します。悪いものはためずに、きちんと出す。そして良いものを入れる。それは心も同じだと思うし、歳を重ねるごとにだんだんと上手になってくるのだと思う。何事もため込まずに循環させる意識があれば、いつだって最高の状態をキープできるはずです」

「大好きな “食”にまつわることを探求していった結果、自分にとって心地良い体づくりにつながりました」と松本さん。「“食”と“美”は本当に密接。これからもおいしいものを追求しながら、きれいも極めていきたいです」