自分に素直でいることが、 お日さまみたいな 笑顔をつくる

情報番組「ZIP!」（日本テレビ）のお天気キャスターとしても活躍する貴島明日香さん。お茶の間を癒やす“朝の顔”である彼女ですが、その笑顔には人々の心を和ませる不思議な魅力があります。とはいえ、「ZIP!」に出演する月〜金曜日は、午前3時起きというハードスケジュール！ 「モデルのお仕事もあるので、帰宅が23時を回ることも多いですね」といいます。

そんな彼女は、カメラが回っていないときでもカラッと朗らか。忙しさを感じさせない笑顔の秘訣は「自分の心に素直でいること。何ごとにおいてもハードルを上げすぎず、ありのままの状態を受け入れてみると、いつも“晴れ模様”でいられるんじゃないかな」

そんな貴島さんの自分を癒やすルーティンからは、仕事もプライベートでも、いつだって晴れやかな気持ちでいられるヒントが見つかりそう。そこでまずは、「私のマインドを変えてくれた」という2匹のネコ“にゃんず”から得た教訓について教えてもらいました。

「私がありのままの自分でいられるようになったのは、2匹の“にゃんず”のおかげ。帰宅してネコたちの顔を見ると、スイッチがOFFになって疲れがふき飛ぶんです」

シンガプーラのたいがくん＆とわくんと暮らすようになったのは、たいがくんが2019年7月、とわくんが同じ年の10月から。通称“にゃんず”と呼ぶ2匹と過ごすうちに、マインドに大きな変化があったとか。「私は良くも悪くも、完璧主義な性格で。でも自由気ままに生きる2匹を見ていたら、完璧じゃなくてもいいんだって思えるようになったんです」

食べたいときに食べて、甘えたいときに甘える“にゃんず”。「彼らを見て、あまりがんばりすぎず、正直になってもいいんだと考えるようになりましたね。もとはネガティヴな性格だったし、完璧主義すぎて落ち込むことも多かった。でも最近は『まぁいっか、自分らしく生きればいいや』と思えるようになったので、弱音も吐くし、無理をしなくなりました」

日々の忙しさは変わりませんが、だからこそ、ストイックになりすぎず「日々のルーティンの中で心身をリラックスさせて、きちんとON・OFFを切り替えること」を大切にするようになったのだとか。「そんなに難しいことをしているわけではないけれど」と笑います。

平日は午前3時起きというのもあり、「睡眠時間は短めで、平均3～4時間くらい。前日の帰宅が遅い日でも、自然と早めに目が覚めちゃう」のだとか。そのぶん、“いい睡眠”を取る工夫をしているそう。

「睡眠の質を上げるために、寝る前は必ず半身浴をして、体を芯から温めます。じっくり湯船に浸かろう！って決めてしまうとストレスになるので、時間は15分ほど。続けることが一番だから、無理はしません」

深い眠りにつくため、ベッド周りの環境にもこだわりが。「リラックスできるウッド系の香りのディフューザーを置いたり、脳を休ませてくれるという『ブレインスリープ』の枕を使っています。YouTubeの提供で頂いたものなんですが、中身にはるさめのような素材が使われていて、使ううちに頭にフィットしてくれるんですよ！　この枕にしてから眠りが深くなったし、疲れが取れるようになりましたね」

「あとは、肌触りのいいルームウエアもおすすめ。今まではジャージでいいや！と思っていたんですが（笑）、着心地のいいものにしてから、よりリラックスできるようになりました。このブランドがいい！というのではなく、単純に着ていて気持ちいいと感じる素材を選んでいます」

「ほんのひと工夫で、翌朝の目覚めが格段に良くなるはず！」。心地いい香りやウエアに包まれながら、眠りにつく。日々のルーティンにちょっとだけこだわりを加えてみると、ありふれたひとときがリラックスタイムに変化するかもしれません。

眠りから覚めたら、まず電気をつけて1日がスタート。「単純ですが、無理やり体を起こすべく、部屋を明るくするんです（笑）。お風呂は夜派なので、朝は身支度を済ませて出かけるだけ。歯磨きをして、にゃんずのお水をかえ、着替えたらテレビ局へ出発です！」

スイッチがONになるのは「朝のメイク時間」。「『ZIP!』ではセルフメイクなので、ヘアスタイルをスタイリストさんにつくっていただきながら自分でメイクアップします」。その時点ではまだ眠気が残っているようですが、「お気に入りのコスメたちが目を覚ましてくれる」のだとか。「ときめくコスメが手元にあると『今日、このアイテムを使うのが楽しみ』ってわくわくしてくるんですよ！」

中でも最近“上がる”のは、韓国コスメ。「お天気キャスターのときは基本的にナチュラルメイクなので、肌にフィットする質感やパッケージのかわいらしさを楽しんでいますね。衣装を着てメイクが完成すると、カチッと仕事スイッチが入ります」

午前5:50のオンエアからはじまり、“にゃんず”が待つおうちに帰るまで、貴島さんの1日は長い。それでも常に朗らかなのは「スイッチがONになっているときもOFFタイムでも、ありのままの自分を愛することができるようになったから」

「あまり考えすぎずに、自分の感覚や考えに対して素直に行動すると、自然に笑顔も増えると思います。あとは、自信をもつことですかね。昔の私は、いつも自信がなかったから」。現在の晴れやかなオーラからは想像できませんが「たぶん自らハードルを上げすぎて、常に満足できていなかったんです」といいます。

「仕事で失敗したら、一日中落ち込んでいました。なぜできなかったんだろう、もっとこうすればよかったと考えちゃって。でも今は“にゃんず”をきっかけに自分をいたわることも上手になったし、『まぁ、いっか』と肩の力を抜けるようになったんです。うまくいかなかったときも、反省しつつ『次に生かせるな』『ここはできるようになった』と、褒めることも忘れない」

「それが成長と自信につながるはずだし、そのうちに心が雨降りの日も、自分次第で晴れ間が見えるようになると思う」。それでは続く#2で、雨降りの日も気分を上げていくヒントを、もう少し深くうかがっていきましょう。