平日はほぼ自宅と職場の往復……など、代わり映えしない毎日を繰り返しているなら、ほんの数分だけでもファッションを楽しむ時間を設けてみてはどうでしょう。何気なく選んでいたり、面倒に感じてしまったりする日々のコーディネートも、“ときめき”を身にまとって楽しめば、足取りがいつもより軽くなるはず!
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平日はほぼ自宅と職場の往復……など、代わり映えしない毎日を繰り返しているなら、ほんの数分だけでもファッションを楽しむ時間を設けてみてはどうでしょう。何気なく選んでいたり、面倒に感じてしまったりする日々のコーディネートも、“ときめき”を身にまとって楽しめば、足取りがいつもより軽くなるはず!
女優・モデルの高橋愛さんは「私、自分の半分以上がファッションで構成されているんです」と話すほどファッションが大好き。「自分をわかりやすく表現する、かけがえのないもの」だといい、最近は自身のプライベートブランドを立ち上げるなど、コーディネート以外の場所でもファッションを通して彼女らしさを表現しています。
そんな彼女のスタイリングは、流行やシーズンに縛られない「自由さ」が魅力。
「こだわりがあるというよりは、単純にお洋服が好きだから、気に入ったものを着ているだけなんです。毎晩、次の日のコーディネートを組む時間が楽しくてしかたない!」
高橋さんが思う“好き”を身にまとう幸せとスタイリングへの考え方を聞いてみると、日々「ちょっと面倒くさい」と感じていた服選びの時間が、きっと楽しくなるはずです。
「洋服を選ぶ基準は“好きかどうか”と“着たい”という気持ち。その感覚をとても大事にしています」という高橋さん。その価値観は「母の影響が大きい」そうで、モーニング娘。として芸能界入りする前から「好きな洋服を着る楽しさ」を教えてもらっていたといいます。
「私は福井県出身なのですが、当時の地元にはアパレルショップがあまりなくて、洋服の選択肢が少なかったんです。でも母がたびたび、大きなショッピングモールがある石川県に連れていってくれて、いろんな洋服にふれる時間を与えてくれました」
それは、トレンドやスタンダードは関係なく、ただ“好き”を身にまとう原体験でした。「『みんな一緒でいる必要ってある?』が、母の口癖でした。例えば学生時代、学校から指定がなくてもだいたいみんな同じメーカーのバッグや自転車を使っていることが多いのですが、母はいつも周りとは違うところで買ってくるんです。私はみんなと同じものがよかったのですが、友人から『それ、いいね』って言われることも多くて。これでいいんだ!と感じた気持ちが今のファッションに対する考えにつながっています」
日々のコーディネートも「楽しもうと思っているわけではなく、洋服が好きだから自然と楽しいんです」と話します。「向き不向きもあるので、無理をして好きになる必要はありません。でも“着ていくものを決める”というのは誰しもが欠かせないルーティンだから、ファッションが好きになったらより毎日が楽しくなりますよ」
面倒くさく感じる人は「ゲーム感覚でコーディネートしてみるのがいい」と続けます。「例えば『今日はこの靴下!』って決めて、それに合うアイテムを考えていく。自分自身でお題を出してみると、だんだんとわくわくしてくるかも」
「王道が好きじゃない」という彼女のコーディネートは、純粋に着ることを楽しんでいる気持ちよさを感じます。その理由は「はやりのアイテムをあえて着崩すなど、定番の取り入れ方から少し外すことが多いからかな? せっかくならみんなと違うことがしたい!って思っちゃうんですよね(笑)」。型にはまらない彼女は、シーズンも気にしません。「夏用のサンダルでも、ソックスを履けば秋にだって活躍するでしょ? ルールをつくらず、いかにそのアイテムを楽しむかを考えれば、コーディネートの幅が広がると思います」
「それに、こんな取り入れ方もあるんだ!って気がついた瞬間がたまらないんですよね」という彼女に、“オールシーズン使えてどんなコーデにもなじむ”いいアイテムはある?と聞いてみたら「ドクターマーチンのサイドゴアのブーツ」との回答が。
「相性がいいデニムとのコーディネートはもちろん、わざと甘いワンピースに合わせるなど、“外す”アイテムとして使っています。そして何よりも、履きやすいのが大きい! しゃれたピンヒールなどにも憧れるけど、結局歩きやすくて、身につけていて心地いいものの方が出番は多いですね」
せっかくなので高橋さんの私服を使って、お気に入りのブーツに合わせた冬のスタイリングも提案してもらいました。
「1着目(右)は、ドクターマーチンと相性抜群なデニムワンピースという強めな組み合わせに、ぼわっとしたマフラーで柔らかさをプラスしました。2着目(左)はオーガニックコットンのワンピースにブラックニットをレイヤードしたコーデ。袖からフリフリっとワンピースを出して遊びを加えて。そこにこのブーツを履くと、カジュアルにもクラシックにも寄らず、オリジナリティを出してくれる気がします。本当に、楽しむ方法は無限大!」
コーディネートを組みながら、「家のクローゼットにはもう、数えきれないくらい洋服やアイテムがあって……」と笑う高橋さん。ファストファッションからハイブランドまでを着こなす彼女の情報源は、撮影現場や街歩き、インターネット、雑誌と多岐にわたります。中でも一番は「知り合いからの口コミ」とか。「海外ブランドものは『FARFETCH(ファーフェッチ)』で買うことが多いのですが、『このブランドはワンサイズ大きいものを買った方がいい』『思いのほかウエストがタイト』とか、リアルな声を聞くことが大事だなと実感します」
店舗に買い物へ行くことも多いですが、「第一印象で即決するので、試着はしません」と高橋さん。それで失敗しないんですか?と聞くと「しますよ! 失敗しない方法なんてない(笑)! でもそれって、失敗ではなく経験値なんですよ。着てみて合わなかったら交換したり人に譲ればいいので、マイナスな感情をもつことはありません。失敗しないことを考えるよりは、経験を重ねた方がいいと思う。それにともなって、このくらいのサイズ感ならこう着られるかな?っていう感覚が身についてきました」
「何ごとも、ダメかもしれないって思うと何もできなくなってしまうじゃないですか。失敗したらどうしようではなくて、それを気づきや経験として捉えればいいと思う。ダメっていうのは簡単だから、それを乗り越えてこそ、その先に新しいアイデアや楽しさが待っているんじゃないかな。だから失敗をすると糧になるし、生きているなあ、とすら思うんです!」
失敗を恐れない高橋さんですが、「気に入ったアイテムが終売になったり、破れてしまったりしたらどうしよう……という心配はする」といい、ビビッときたアイテムは、色違いで買うこともあるそう。「価格帯やはやりにはあまりこだわりませんが、そういった偏りはあるかもしれないですね」
好き!という“ときめき”を、常に忘れない彼女。それによって「モデルとしてお洋服を着て表現するだけではなく、つくることもできるようになって。ちゃんと言葉にしていると、いろんな縁がつながるものだと実感しています。私の場合は“好き”なのがファッションですが、それが料理やコスメ、美容など、それぞれ違っていいと思うんです。でもファッションは毎日の自分を形づくるものだから、楽しいと思える人が1人でも増えたらうれしいですね」
続く#02では、ファッションを通したマインドの変化や、リラックスできるおうちルックについてもうかがいます。
ベスト(参考商品)、レザーパンツ¥29,700(税込)/ともにJUST FEMALE、ピアス¥7,700(税込)/NINA&JULES(以上すべて SHOWROOM 233)、ニット¥19,800(税込)/CAST:(SANYO SHOKAI カスタマーサポート(CAST:))、リング¥39,600(税込)/ReFaire(UTS PR)、ファーバッグ¥387,200(税込)/MAISON LEXIA(メゾンレクシア 淀屋橋店)、ソックス/スタイリスト私物、ほか本人私物
●お問い合わせ
SANYO SHOKAI カスタマーサポート(CAST:) 0120-340-460、SHOWROOM 233 03-6859-8112、UTS PR 03-6427-1030、メゾンレクシア 淀屋橋店 06-6450-8050
撮影/嶌原佑矢 スタイリング/中井彩乃 ヘアメイク/木部明美(PEACE MONKEY) 取材・文/金城和子 構成/田中朝子(Roaster)
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