忙しいときこそ、 意識して心身を解きほぐす。

モデルや女優として、日々アクティブに過ごしている高橋さん。仕事に夢中になるとついリラックスすることを忘れてしまう性格だから、「仕事モードのスイッチをOFFにする時間」を意識してつくっているそう。そして、ONからOFFに切り替えるためのキーワードは“心身を解きほぐす”こと。「心身をほぐすには、深く“呼吸”をすることが大切なんです。どんなシチュエーションでも実践できるし、すーっと背中まで呼吸が入ると体が軽くなって、マインドも整います」。そんな彼女に、自然あふれる森の中で“心身のほぐし方”について教えてもらいました。

せわしなく過ごしているといつの間にか呼吸が浅くなり、疲れもたまりやすく感じます。「私はストレッチをしたり、体をほぐしたり、家で瞑想することで深い呼吸を意識するようにしています。手軽なのにすごく体が楽になって、緊張もほぐれるんです。終わったころには表情も変わっていると思う」。それは仕事現場でも同じ。休憩時間中に一瞬でもOFFモードをつくることで、パフォーマンスが大きく変化するとか。「10分でも休憩があったら、ヒーリング音楽を聞きながら深呼吸。癒やされるだけではなく、頭がクリアになって仕事に集中できます。そして、より良い呼吸をするためには体をほぐしておくことが大事。きちんとほぐれていると、息の入り方がぜんぜん違うんです」

うまく呼吸をするために重要なのは「体がほぐれた状態であること」。「長時間、車に乗ったり机の前に座って作業していると、肩がぐっと前に入って、体が凝り固まりませんか？　その状態では呼吸が深くできないから、まずは体をほぐすことが大事です」。高橋さんの体をほぐすルーティンに欠かせないのが、手のひらに収まる筋膜リリースボールとほぐしローラー。「家で寝転びながら映画を見るときや、移動中に疲れを感じたときも、これで背中や足をマッサージしている」そうで、痛気持ちいいくらいの力でほぐしていくと「背中が開いてきて、呼吸がしやすくなります。体も軽くなりますよ」とのこと。

呼吸を意識するようになったきっかけは、妹さんに誘われて始めたスタジオヨガ。自然の中でヨガをするのは久しぶりとのことで、とっても気持ち良さそう。「1時間くらいで体がしっかりほぐれますよ。なかでも、体幹が鍛えられる『ヴリクシャーサナ（木のポーズ）』は、普段からいい姿勢をキープすることにもつながります」。忙しくてスタジオに行けないときは、家での瞑想が呼吸を整える時間。「朝一でじっくり瞑想すると、1日仕事が入っていても、ずっと穏やかな気持ちで過ごせます。夜の瞑想は寝付きが良くなりますね。感覚としては“ほほえみながら眠る”という感じかな」

「田舎育ちだから、やっぱり自然に囲まれた場所にいると落ち着きます。今日は初めて外でヨガもできて、すっきりしました！　スタジオヨガとは違う、大地と一体になっているような気持ち良さがありますね」と、顔をほころばせる高橋さん。「気がついたときに、呼吸に意識を向けたり体をほぐしてみたら『私、こんなに凝り固まっていたの！』って実感する人が多いはず。心身が解きほぐされると表情も明るくなるので、無理なく取り入れてみてください」。引き続き彼女のリラックスタイムに迫る#02では、休みができたら必ず訪れるという“癒やしの森キャンプ”を楽しみます。