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4種のスパイスでつくる 絶品スパイスカレー! 本格派の味を自宅で堪能

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スパイスの香りが フワッと立ち上る瞬間が 幸せなんです

「ルウを使わず、スパイスを調合してつくったカレーをスパイスカレーと呼びます。同じカレーでも、ルウカレーとスパイスカレーはうどんとラーメンくらい違うもの」と語るのはスパイス料理研究家の印度カリー子さん。スパイスカレーと“恋に落ちた”という彼女に、your SELECT.Lifeオリジナルの癒やしのレシピを教えてもらいました!

食べると口の中に広がる重層的な味が魅力のスパイスカレーですが、家で一からつくるのは難しそうなイメージがありますよね。ですが、ベースになる“カレーのもと”さえつくってしまえば、数種の具材を一緒に煮込むだけで簡単にできるとカリー子さんは言います。「しかもアレンジは無限大。基本を覚えたら、好みのアレンジを楽しんでみてください」

  1. これさえあれば家のカレーが本格派に。your SELECT.Lifeオリジナルの “カレーのもと”のつくりかた
  2. ココナッツの甘い香りに癒やされる「キャベツチキンカレー」
  3. 酒粕のとろみで心が和む「海老のほっこり酒粕カレー」
  4. 常備菜にもおすすめのお手軽副菜「きのこのスパイスナムル」

これさえあれば家のカレーが本格派に。 your SELECT. Lifeオリジナルの “カレーのもと”のつくりかた

カレースパイス

ふだんカリー子さんが使う“カレーのもと”は、子どもでも食べられるよう辛味を抑え、ターメリック・クミン・コリアンダーの3種のスパイスでつくることが多いのだそう。今回はyour SELECT.Lifeのために、「チリペッパー」を加えた4種のスパイスで、ちょっぴり辛めのオリジナルのもとを考案してもらいました。

「辛味はストレス発散にも良いといわれています。舌の痛覚が辛いスパイスで刺激されると脳が痛みを緩和させるよう分泌物が出るといわれていて、その脳内物質により多幸感が感じられるのだとか。辛い料理って食べた後、ちょっとすっきりした気分になりませんか?」とカリー子さん。スパイシーな“カレーのもと”をつくって、忙しい人でも元気になれるようなカレーづくりに挑戦してみましょう。

スパイス4種

<材料(4人分)>
・玉ねぎ みじん切り 1個(200g)
・トマト ざく切り 小1個(100g)
・ニンニク みじん切り 1かけ
・ショウガ みじん切り 1かけ
・サラダ油 大さじ1
・塩 小さじ1

スパイス(全て粉状のスパイスを使用)
・コリアンダー 小さじ1
・クミンパウダー 小さじ1
・ターメリック 小さじ1/2
・チリペッパー 小さじ1/2

1.  フライパンにサラダ油を引き、みじん切りにした玉ねぎ、ニンニク、ショウガを入れて、木べらなどを使って中〜強火で10分ほど炒める。玉ねぎが焦げ始めたら、フライパンの底をこすり、焦げた部分を集めるようなイメージで炒めて。

玉ねぎを炒める

2.  ざく切りにしたトマトをフライパンに入れ、弱〜中火で全体がペースト状になるまで3分ほど炒める。

かれーのもと作り方

3.  弱火にして、全てのスパイスと塩を加え、混ぜ合わせれば完成!

全てのスパイスと塩を加える

できあがった“カレーのもと”はラップに包んだり、タッパーなどに入れて冷蔵で5日、冷凍で1ヶ月ほど保存が可能。週末に今回のレシピの分量で4人分を一気につくり、小分けにして保存をしておけば、食べたいときに本格的なスパイスカレーを簡単につくることができます。

カレーのもとできあがり

保存しておいたもとを使うときは、電子レンジで一度解凍するか、凍ったままフライパンに入れ、ココナッツミルクや水などでのばせばOK。家にある食材がすぐにおいしいスパイスカレーに変身します。

RECOMMENDED ITEM!

カレーアイテム

みじん切りチョッパー ¥1,668(税込) ※参考価格/印度カリー子×パール金属

カリー子さんプロデュースのみじん切りチョッパー。取っ手のついたひもを引くと、“カレーのもと”をつくるための材料があっという間にみじん切りに。「玉ねぎとニンニク、ショウガは一度に入れて30回くらい引くのがベスト。トマトは水っぽくならないよう10回ほど引くのがちょうどいいです。これさえあればまな板も汚れないし、具材が飛び散りません」

HP:https://www.p-life-house.jp/etc_20037.html

ココナッツの甘い香りに癒やされる「キャベツチキンカレー」

それでは早速、“もと”を使ったスパイスカレーづくりに挑戦してみましょう。
どのレシピも基本的に工程は一緒。ココナッツミルクやヨーグルト、牛乳や水を“もと”と混ぜ、切っておいた具材を入れて煮込むだけです。

カリー子さんのレシピでは具材は基本的に1〜2種類のみ。「具材を入れすぎると煮込み料理のようになってしまうので、なるべくシンプルに。どんな組み合わせの具を選んでもカレーなら失敗しにくいです」

キャベツチキンカレー

<材料(2皿分)>
・カレーのもと 上の1/2量
・鶏もも肉 一口大に切る 1枚(250g)
・キャベツ ざく切り 1/8玉(250g)
・ココナッツミルク 100ml
・水 100ml

1.  “カレーのもと”をフライパンに入れ、中火にかけながら水、ココナッツミルクでのばす。
2.  もとが溶けたら、鶏もも肉、キャベツを加えて沸騰したら、ふたをして弱火で10分ほど煮込む。

キャベツチキンカレー作り方1

3.  最後に塩(分量外)で味を調えれば完成!

キャベツチキンカレー2

年中手に入れやすい具材を使った気軽に試せるレシピですが、キャベツを冷蔵庫に余っている野菜などに置き換えたり、鶏肉を別の肉にアレンジしてもOK。がんばらなくてもおいしいスパイスカレーができるので、疲れて帰ってきた日のお助けレシピになってくれるはず。余ったカレーは保存容器に入れて冷蔵で3日、冷凍で1ヶ月ほど保存することができます。

酒粕のとろみで心が和む「海老のほっこり酒粕カレー」

海老のほっこり酒粕カレー

次に教えてもらったのは、ベースに酒粕(さけかす)を使った和風なスパイスカレー。酒粕を使うことでまろやかになり、日本人がより食べやすいカレーになります。香ばしい海老とスパイスの香りは、嗅ぐだけで元気が出てきそう!

最初のレシピと同様、“カレーのもと”と酒粕を最初に水で溶かし、凍ったままの海老をフライパンに入れるだけの、とっても簡単なレシピです。

<材料(2人分)>
・カレーのもと 上の1/2量
・冷凍海老 8尾(冷凍でなくてもOK)
・酒粕 50g
・水 200ml

1.  “カレーのもと“、酒粕、水をフライパンに入れ、中火にかけながら混ぜてのばす。
2. 冷凍海老を加える(凍ったままでOK)。沸騰したら弱〜中火で5分ほど煮込み、最後に塩(分量外)で味を調える。

海老のほっこり酒粕カレー作り方1

海老の代わりにサバ缶や、シーフードミックス、シャケを入れるのも海鮮の風味が楽しめておすすめです。その場合は中火で3分ほど火を通したら完成。お好みの具材で香り高いスパイスカレーを楽しんでみてください。

常備菜にもおすすめのお手軽副菜「きのこのスパイスナムル」

最後に、「カレーの付け合わせに相性抜群」とカリー子さんが言う「きのこのスパイスナムル」のレシピを教えてもらいました。「疲れて帰ってきてもパパッとつくれるし、いつものナムルにスパイスを加えるだけで深い味わいになるので覚えておくと重宝するはず」

きのこのスパイスナムル

<材料(2人分)>
・好みのきのこ 200g
・おろしニンニク 小さじ1/4
・酢 大さじ1
・オリーブオイル 大さじ1(サラダ油でもOK)
・砂糖 小さじ1
・塩 小さじ1/4
・コリアンダー 小さじ1/4

1.  エリンギ、しいたけは薄くスライスし、まいたけは手でちぎる。耐熱容器に入れ、調味料を全て加える。
2.  ラップをして600Wで3分加熱。冷める前によく混ぜ合わせ、粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やす。

きのこのスパイスナムル作り方

作り置きをして2日ほど冷蔵庫に置いておくと味がさらに染み込んで酸味もマイルドになるので、常備菜にもぴったりなのだとか。スパイスカレーに合わせるのはもちろん、ふだんの食卓の副菜としてつくってみてください。

カリー子さん

明日はどの食材を使おうかな、と頭の中で考えているだけでもお腹が空いてきて、カレーをつくる時間が待ち遠しくなる。そんな明日への前向きなパワーを秘めているカレーづくりは、つくっているとき、食べるとき、そして考えるとき、どんなときも笑顔で過ごせる癒やしの存在です。スーパーのカゴに4つのスパイスを入れ、家に帰ってキッチンに立ってみると、今まで気づかなかった新しい世界が広がるはず。ぜひお家でスパイスカレーにチャレンジしてみてください。

Profile

印度カリー子
スパイス料理研究家・タレント

スパイス初心者のための専門店、香林館(株)代表取締役。「スパイスカレーをおうちでもっと手軽に」をモットーに、スパイスセットの開発・販売のほか、大手企業とのレシピ開発やコンサルティングなど幅広く活動。著書に『私でもスパイスカレー作れました!』(共著、サンクチュアリ出版)、『ひとりぶんのレンチンスパイスカレー』(山と溪谷社)など。2021年3月には東京大学大学院農学生命科学研究科修了。

HP:https://indocurryko.net/

取材・文/森美和子(ミニマル) 構成/宮垣歩乃佳(Roaster) 撮影/norico

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