ドラマや音楽をきっかけに、韓国のフードカルチャーにも興味をもつ人が増えている昨今。韓国好きの人が東京で必ず行きたい街No.1の新大久保にて、テイクアウトフードの最新トレンドを追ってみました! 案内してくれたのは韓国トレンドライターの高井香子さん。プライベートの外食も新大久保に行くことが多いという彼女に「チーズハットグ」の次にくるフードトレンドを教えてもらいます。
今回注目するのは「本国でもトレンド最前線のスイーツ」「絶対おいしい定番フード」「ニューウェーブ」の3カテゴリー6店舗。本国でのトレンドにふれながら、おいしくて、見た目もかわいい韓国フードを食べまくる、癒やしのテイクアウト食べ歩きツアーに行ってきました。
- 韓国フードのメッカ新大久保へGO! タイムラグなしの本国トレンドと出合える街
- 本国でもトレンド最前線! 「ねじりドーナツ」と「ヌテラのワッフル」
- 話題の「ホカンス」にも最適。絶対おいしい定番フードをゲット
- ニューウェーブはコレ。おいしいだけじゃない仕掛けアリのテイクアウト
韓国フードのメッカ新大久保へGO! タイムラグなしの本国トレンドと出合える街
ツアーの前に、まずは高井さんに最近日本ではやっているお店の傾向などをインタビュー。「コロナ禍になる前から、もともと韓国はテイクアウトが多い文化です。屋台もいっぱいあって、ジャジャン麺やチャンポン、チキンなどもテイクアウトして食べる人が多い」そう。新大久保にテイクアウト専門の店が多いのもうなずけます。
「最近、日本で食べられる韓国フードは、リアルに今韓国ではやっているものが来ている印象です。実は、ちょっと前にブームだったチーズハットグ(かじるとチーズが伸びるホットドッグ)って、韓国の屋台ではもともと有名な食べ物でしたが、上陸してきたときの日本ほど本国ではブームになってなくて。日本で劇的にはやったから、日本人観光客向けに韓国の人が本国でも力を入れるようになったそうです。でも最近は、ちゃんと韓国で流行になっているものが、タイムラグなしに日本に来ている感じがします。今回紹介するねじりドーナツのお店も、日本に入ってくるのが早くてびっくりしました」
まずはそんな、本国の旬の流行を日本で感じられるスイーツショップから、食べ歩きスタートです!
本国でもトレンド最前線!「ねじりドーナツ」と「ヌテラのワッフル」
1. 『スマイルカフェ』のねじり揚げドーナツ
まず最初に訪れたのは、本国でまさに今はやっているという「クァベギ」というねじり揚げドーナツのお店『スマイルカフェ』。
「韓国ではずっとドーナツがはやっていて、このねじりドーナツがそのブームの火付け役です。あと今は、間に何かが挟まっていたり、練り込まれている系のドーナツや食事系の味も人気です。昔は、韓国で旬の食べ物が日本に進出してくるのにもっと時間がかかったんですが、スマイルカフェはすぐに入ってきました」
揚げたてを少しだけ冷ましたドーナツの上にたっぷりとのせられた生クリームが程よく溶けて、罪深いおいしさ。店内で食べることもできますが、テイクアウトしたいときはふた付きの紙ボックスに入れてくれます。
〈SHOP INFO〉
店名:『スマイルカフェ』
住所:〒169-0072 東京都新宿区大久保1-17-16 第二玉屋ビル1F
営業時間:月〜木12:00〜22:00、金〜日11:00〜22:00
定休日:不定休
2.『Wafflekhan(ワッフルカーン)新大久保店』のヌテラバナナワッフル
次にチェックしたい本国トレンドスイーツは巨大ワッフル。新大久保駅を出てすぐの交差点に位置する『Wafflekhan 新大久保店』です。
「ボリューミーなワッフルが、今韓国の屋台ではやっています。私も明洞(ミョンドン)の屋台で買って食べたことがあるんですが、雑につくる感じが逆に良いスイーツ。大ざっぱに切ったフルーツやクリームが入っています。ヌテラ(ヘーゼルナッツペーストにココアパウダーや砂糖などを混ぜたもの)を使うのが韓国ワッフルの特徴で、どのお店で買っても必ずヌテラを使ったメニューがあります」
分厚いワッフル生地にたっぷりの生クリームとヌテラ。これだけでお腹がいっぱいになりそうなスイーツです。
〈SHOP INFO〉
店名:『Wafflekhan(ワッフルカーン)新大久保店』
住所:〒169-0073 東京都新宿区百人町1-7-14
営業時間:10:00〜22:30(常時営業)
定休日:無休
話題の「ホカンス」にも最適。絶対おいしい定番フードをゲット
次に紹介するのは「韓国のテイクアウトフードといえば!」の定番メニューとスーパーで買えるおすすめ韓国食材です。「最近、新大久保付近のホテルに宿泊して、テイクアウトグルメを買って部屋で食べる『ホカンス』(ホテル+バカンスの造語)がはやっていますが、ホカンスにはやはりチキンなどの定番フードがぴったり。あとは、韓国食材専門スーパーでラーメンなどを買って、ホテルに持ち込むと韓国にいる気分になって楽しいですよ」と高井さん。
3.『カンホドン678チキン』の「オリジナルフライドチキン」と「すごくおいしい味付けチキン」ハーフ&ハーフ
まずは定番のチキンをゲットしに『カンホドン678チキン』へ。カン・ホドンさんという韓国の芸人さんがオーナーの人気店です。
「チキンのテイクアウトは韓国では普通ですが、このお店はハーフ&ハーフをオーダーすると、上にフライドポテトがのってたり、コーラが1本無料でついてきたりとお得感たっぷりなんです。アメコミ風デザインのボックスもかわいい」
オーダーしてから揚げたてを準備してくれるので、お持ち帰りまで20〜30分ほどかかります。時間に余裕をもってお店に行き、友達とシェアして食べるのがおすすめです。
〈SHOP INFO〉
店名:『カンホドン678チキン』
住所:〒169-0072 東京都新宿区百人町1-1-26 第三サタケビル2F
営業時間:11:00~01:00
定休日:無休
4.『Yesmart(イェスマート)』のフルーツジュース、カップ麺
韓国定番食材がテイクアウトできるのは飲食店だけではありません。新大久保の韓国食材専門スーパー『Yesmart』でもおいしいものを探します!
「『Yesmart』は新大久保駅より東新宿駅に近く、私はよく利用します。食べ歩きのついでに立ち寄ると、家で使える本格調味料なども手に入るのでおすすめですよ。私はコショウやゴマ油、コチュジャンなど韓国料理に使う調味料をここで買っています」
〈SHOP INFO〉
店名:『Yesmart(イェスマート)』
住所:〒169-0072 東京都新宿区大久保1-1-11 コントワール新宿101
営業時間:8:00~23:00
定休日:無休
歩きながら飲めるジュースやサイダーから、ホカンスにもおすすめの新作カップ麺、家に帰ってからも韓国フードを楽しむための調味料まで、高井さんとじっくり物色。
ニューウェーブはコレ。おいしいだけじゃない仕掛けアリのテイクアウト
最後に紹介するのは韓国テイクアウトフードのニューウェーブともいうべき、ちょっと新しいスタイルのお店。今回訪れた『lattencos(ラテアンドコス)』も『SLOW SLOW QUICK QUICK(スロ スロ クイック クイック)』もJR大久保駅寄りの路地にある店舗です。
5.『lattencos(ラテアンドコス)』のChocolatte
「『lattencos』はコスメショップにカフェがついている珍しいタイプのお店で、コスメを¥2,000以上買ったらドリンクが無料でついてくるんです。サービスたっぷりな感じが韓国っぽいなと」。好きなコスメを買って癒やされて、さらにおいしいドリンクもゲットできるので寄ってみて損はないお店です。
Chocolatte(チョコラテ)にのせられたバリバリ食べられるビッグサイズのチョコのように、ダルゴナラテやポップコーンラテといった他の人気メニューも、上にのせられたトッピングがとにかくボリューミー。写真に撮りたくなる映えドリンクがテイクアウトできます。
〈SHOP INFO〉
店名:『lattencos(ラテアンドコス)』
住所:〒169-0073 東京都新宿区百人町1-15-24-1F
営業時間:10:30~20:00
定休日:無休
6.『SLOW SLOW QUICK QUICK(スロ スロ クイック クイック)』のふわふわキンパ
新大久保食べ歩きツアーの最後に高井さんが選んだのは、黄色のブランドカラーが目を引く創作料理店『SLOW SLOW QUICK QUICK』。
「以前、伊勢丹でポップアップをしていたときに知ったお店なんですけど、最近のテイクアウトフードの中ではダントツでおしゃれなのがココです。店員さんもイケメンが多くて(笑)。おしゃれでイケてる人たちがやり始めた、ちょっとストリートな感じのお店なんです」
今回テイクアウトしたふわふわキンパの他にも「マリモおにぎり」という名前の韓国式生のりおにぎりなど、珍しいメニューがそろうこのお店。定番の韓国メニューに飽きてしまった方はここでテイクアウトをすると新しい味に出合えるかもしれません。
〈SHOP INFO〉
店名:『SLOW SLOW QUICK QUICK(スロ スロ クイック クイック)』
住所:〒169-0073 東京都新宿区百人町1-23-22 寿玉汪ビル1F
営業時間:11:30〜22:00
定休日:無休
高井さんと巡る、新大久保食べ歩きツアーはこれで終了。おいしいものをガッツリ食べたい人も、写真映えするかわいさにこだわりたい人も、韓国の旬のトレンドを知りたい人も、新大久保で食べ歩きをすればすべてをかなえることができそうです。もし訪れる機会があれば、今回紹介したおすすめフードをぜひテイクアウトしてみませんか?
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取材・文/赤木百(Roaster) 撮影/黒坂明美(STUH)
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