「マスクをするようになってから、顔にニュアンスを出すため、ちゃんと前髪をつくりたいという人が増えている気がします」と教えてくれたのは、渋谷の人気サロン『AWESOME(オーサム)』のスタイリスト高橋美穂さん。「マスクをしていると(自分の息が前髪にかかりやすくて)コテで髪を巻いても取れやすいので、前髪のみにパーマをかけるか、逆にぴったりとしたストレートにする人が多いですね。アレンジは、おでこをしっかり出すスタイルが人気です」
そんなマスク時代に合わせた旬のバング(前髪)のつくり方と、5分で印象が変わるアレンジ方法、家で簡単に毛先を整えられる前髪セルフカット術を教えていただきました。
- 簡単に今っぽくするならサロンで前髪パーマ! まねしたい2022バングトレンド
- 5分で簡単、旬アレンジ。“頭の上の方でとめる、おでこ出しスタイル”のつくり方
- 今欲しいのは、レトロなヘアアクセ。モチーフヘアピンが主役の前髪アレンジ
- 「黒目の間」だけ切ればセルフカットも失敗しない。プロに聞いた前髪カットのコツ
簡単に今っぽくするならサロンで前髪パーマ! まねしたい2022バングトレンド
マスクをつけていても印象的な顔になれるおすすめ前髪は、まず「大きめウェーブのパーマ」と高橋さん。取材時の高橋さんのように、前髪のみにパーマをかけ、他はすとんとストレートにまとめるスタイルが人気だそう。「暑くなる季節は、おでこをしっかり出すアレンジが人気ですが、前髪にパーマがかかっているとアレンジをしたときもおしゃれにまとまります」
「あとは、逆にジェルでぴったりとしたストレートにするのも人気ですね。ストレートバングだと、眉毛がちょっと見えるくらいの長さをキープする人が多いです。子どもっぽくなりすぎないくらいの長さがトレンドです」
「カラーのトレンドでいうと、全体をハイトーンにしたときには前髪の内側に若干暗いインナーカラーを入れるのがおすすめです。前髪まで明るい色だと、顔の印象がぼやけてしまいがちですが、少し暗めの色を内側に入れることで前髪の印象が強くなるんです。ローライト(ベースの髪色より暗めの色を線や束状に入れていくやり方)の進化版ですね」
5分で簡単、旬アレンジ。“頭の上の方でとめる、おでこ出しスタイル”のつくり方
マスク時代に入って、顔を印象的に見せてくれる前髪ありのスタイルを選ぶ人が増えているそうですが、前髪があると子どもっぽく見えてしまうことも。そこで、アレンジをするときは前髪を全部上げて「おでこをしっかり出すスタイルが人気です」と高橋さん。
今っぽく仕上げるポイントは「こめかみより上でピンをとめる」ことなのだそう。「ピンの位置を高めにしてとめると大人っぽく仕上がります」。5分でできるアレンジのやり方を教えてもらいました!
5分アレンジのやり方
- 26mmのコテで内巻きに前髪を整える
- まとめやすくするため、1プッシュほどヘアオイルを手に取り、前髪にもみ込む
- 前髪を中心から少しずらしてざっくりと分け、それぞれ上にもち上げて、内側にねじりながらこめかみより高い位置でピンでとめれば完成!
「朝起きたときに前髪に寝癖がついてしまっているときは、1回ちゃんと濡らして、ブローしてからアレンジをするとやりやすいと思います。コテを当てるときも、ブローを1回しておくとダメージになりにくいのでおすすめですよ」
今欲しいのは、レトロなヘアアクセ。モチーフヘアピンが主役の前髪アレンジ
次に高橋さんに教えてもらったのは、ヘアアクセサリーが主役になった前髪アレンジ。「今回もってきたのは『Coucou Suzette(クク シュゼット)』というフランスのアクセサリーブランドのピンです。せっかくピンをつけるなら、これくらいインパクトがあって、かわいいものを思い切ってつけるのがおすすめ。モチーフピンでも、前髪にただつけるんじゃなくて、髪をもち上げてなるべく上の方でとめると、子どもっぽくなりすぎません」
ヘアピンアレンジのやり方
- コームで前髪を7:3に分ける
- ジェルを1プッシュ手に取り、分けた前髪に上からつけて、タイトにまとめる
- 多い方の毛束をもち上げ、ななめにお気に入りのヘアピンをとめれば完成!
「最初に、ピタッとまとめてくれるタイプのジェルをつけておくことで、ななめにピンを差し込んだときにきれいな形になり、崩れにくいです。まとめるときにジェルを使う、というのも最近はやっていることの一つです。しばらくヘアオイルブームだったのですが、オイルに飽きてきた人が、オイルよりもサラッとしたつけ心地のジェルに注目しはじめています。ジェルはベタつかないのにキープ力も高く、いろいろなアレンジに使いやすいです」
「ヘアジェルはつけるとパサつきにくくなるので、アレンジの前に髪にもみ込んでおくのがおすすめ。もっとツヤを出したいときはヘアオイルと混ぜて、好みの質感をつくることもできます」
「黒目の間」だけ切ればセルフカットも失敗しない。プロに聞いた前髪カットのコツ
最後に、家で簡単にできる前髪セルフカットのコツもお聞きしました。ポイントをつかめば、前髪の長さが気になったときに自分で家でカットできるので、ぜひ覚えてみましょう。
「セルフで前髪をうまく切るコツは、黒目と黒目の間だけ切ること! 前髪がサイドとつながる部分はバランスを整えるのが難しいので、真ん中だけ切るようにしましょう。前髪の端は切らなくても、切り終わったときに中央の長さと自然にうまくなじんでくれます」
BEFORE
AFTER
セルフカットのやり方
- 黒目と黒目の間の前髪だけ残し、サイドの髪をクリップでとめる
- ヘアカット用のハサミで好きな長さになるまでまっすぐに切る。切っている髪はもち上げないこと!
「最近は前髪をまっすぐに切って、髪のラインをはっきり出すスタイルもトレンドです。ジグザグに切らず、水平にまっすぐハサミを入れましょう。切る前に髪を濡らしすぎると、乾いたときに短くなってしまうので気をつけて。整えるために一度濡らしたときは、ブローして乾かしてからカットしてください」
また、前髪をつくるときは、自分の顔の形(縦の長さと横の幅)に注目してみるといい、と高橋さん。
「面長で、顔の横幅が狭いタイプの方は、前髪の横幅が広い方が似合います。サイドの髪を少し多めに前髪にもってくるようにすると似合いやすいです。また、丸顔など顔の横幅が広めの人は、オン眉気味の短い前髪をつくるとバランスが良くなります」
5分ほどでできる簡単な前髪アレンジと自分でできるセルフカットのコツを高橋さんに教えてもらいました。長時間マスクをつけていることが多い今、前髪を変えることで顔の印象をガラッと変えることができるかもしれません。マスクに合わせたアイメイクの探求とあわせて、自分に似合って気分が上がる前髪アレンジを探してみてはいかがでしょうか。
Profile
高橋美穂
AWESOME スタイリストニュアンスパーマや透明感のあるヘアカラーに定評がある渋谷神南のサロン『AWESOME』の人気スタイリスト。得意なスタイルはボブやミディアム。その人の雰囲気とファッションに似合う、旬のスタイリングを提案している。
モデル/あさこアイヤナ 取材・文/赤木百(Roaster) 撮影/中野理
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