時間に追われ、つい面倒に感じてしまいがちな毎朝のメイク。特に眉毛メイクには苦手意識がある人も多いのでは? でも眉は、顔の印象の8割を決めるといいます。ならばマスク生活の今は、きっとそれ以上に印象を左右しているはず! そんな大事なパーツを、“なんとなく”のメイクで済ませてはいませんか?
SNSでも話題の美眉アドバイザー・玉村麻衣子さんによると、眉をちゃんと描けば、顔の印象がイキイキするだけでなく、気持ちも前向きになるのだそう。いいことずくめの眉毛メイク、その極意を教えてもらいました。
- ほとんどの人の眉毛メイクは間違っている!?
- 眉を変えたら人生が変わった。私が眉毛に注目する理由
- 基本を正すだけで一気に整う! 3つの簡単テクニック
- 眉毛メイクは、顔のポテンシャルを跳ね上げてくれる
ほとんどの人の眉毛メイクは間違っている!?
左右アンバランスになったり、色ムラができたり、なかなか理想的に仕上がらない眉毛メイク。世代によってもNGな眉は違うようです。
「特に30〜40代の大人世代は、かつて一世を風靡(ふうび)した“細眉時代”を経験しているから、眉毛を抜きすぎて細くなったり、毛の濃さがまちまちになったりしている人が目立ちます。あとよく見るのは、角度がありすぎる“への字眉”。昔のはやりを引きずって眉をアップデートできていない人が本当に多いです」
大人世代は「眉はつくり込むもの」という固定観念があるせいで、描き足すというより自眉をただなぞり、結果的に不自然なムラになってしまっている人も多いそう。「今は自然な太眉がトレンドで、自眉の形を生かし、足りない部分だけを補うのが主流。自分が思っているよりも、少し太くてちょうどいいんです。10年前と同じ眉メイクで“なんとなく”描いてしまうと、お顔も“なんとなく”仕上がります。毎日ちゃんと意識して描いてみてください」
眉を変えたら人生が変わった。私が眉毛に注目する理由
「みんなにもっと眉と向き合ってほしい!」。そう願う玉村さんが本格的に眉メイクを極めようとし始めたのは8年前。以前は化粧品会社に在籍し、販売員の方々にメイクの仕方を教える講師の仕事をしていたそう。
「まだその頃は『その人に似合う眉を描く』という意識はなく、テキストにある基本の眉の形をテンプレート的にお教えしていました。でもその後、美容ライターとして仕事をしていたときに、プロのヘアメイクさんに何度かメイクをしてもらったのですが、担当してくださるヘアメイクさんによって毎回仕上がりの顔が全然違うことに驚いて。注意深くパーツを観察したら、アイメイクやリップメイクはどなたにメイクしてもらってもさほど違いはなかったのですが、眉の描き方だけはヘアメイクさんによって大きく違うと気づいたんです。それをきっかけに『これはもっと眉を深掘りしないと!』と思いました」
自分をすてきに見せるためには、まず眉を改造しようと決意。そうして眉を変えたら、周りの反応もがらりと変わったと話します。
「先日40歳を迎えたのですが『20代の頃より今の方がきれい』と言っていただけることが多いです。自分でも当時の写真を見ると、眉山の位置を外側にしすぎているし、眉の角度もすごくて(笑)。学んできちんと描くようになってからは、顔も小さく、優しげに見せられるようになり、今の自分の方が好き!といえるのが一番良かったことです。眉を更新していくと年齢相応の美しさも更新できるので、年を重ねるのが楽しみになりました」。年齢を経ても眉毛をちゃんと描きさえすれば、見た目のアンチエイジングにもつながるそう。
基本を正すだけで一気に整う! 3つの簡単テクニック
年齢をも味方につけてくれる眉メイク。なのに、玉村さんいわく「色々な女性の眉を拝見したところ、残念眉になってしまっている方がとても多いです」。その原因の多くは、基本のキができていないこと。「基本を知らずにトレンドばかり追っていては、いつになっても理想の眉には近づけません」。そこで、誰でも失敗しづらい眉メイクの基本を3つ伝授してもらいました。
基本その1「左右の眉頭の高さを合わせる」
残念眉の筆頭は、左右の見た目がバラバラの“非対称眉”。眉を左右対称に描くためには、まず眉頭の高さを合わせるのが鉄則。さらに鼻筋から眉頭への距離も左右均等に合わせます。「眉頭さえ左右そろっていれば、ほかが多少違っていても顔全体のバランスがグッと良く見えますよ」
基本その2「眉の角度は、目の角度に合わせて描く」
似合う角度の見つけ方は簡単。目頭と目尻を結んだラインと眉の角度が平行になるように意識して描くと、顔全体のバランスが良く見えます。目頭と目尻を結んだラインに綿棒を当て、角度をキープしたまま眉の方にずらしてチェック。綿棒と眉との間に空間ができたら角度をつけすぎている証拠なので調整を。
基本その3「黒目の上を濃くして自然な立体感を」
眉全体をムラなく均一に塗らなくてはと思いがちですが、濃淡をつけないとかえってベタッと平面的な眉に見えてしまいます。本来の眉は、眉頭と眉尻が少し薄く黒目の上部分に太い毛が密集する傾向にあるので、自眉を再現するように濃淡をつけると自然で立体的な眉に仕上がるそう。
眉毛メイクは、顔のポテンシャルを跳ね上げてくれる
基本を知っているのと知らないのでは大違い。ちゃんと設計図を頭に入れさえすれば、眉は誰でもきれいに描けるんです。
「さらに働く女性に意識してほしいのは、眉尻をぼやかさずにキュッと描くことと、眉下ラインをしっかり際立たせること。それだけで、目力や目元のハリ感もアップして“仕事ができる雰囲気”を演出できます。メイク全体を変えるのは大変だけれど、眉を変えるだけで顔の印象をブラッシュアップさせられるんです。一週間でもいいから毎日意識して描くと、手が覚えてくるはずですよ」
「本当はもっと顔立ちを魅力的に見せられるのに、眉をきちんと描くことにチャレンジしようとしない人はもったいない。例えば美容室に行った後は、髪型が決まっているから人に会いたくなりますよね。それと同じで、ちゃんと眉を描けるようになると、それがメイクの自信へとつながり、人の目を見て話しやすくなるし、気持ちも前向きになって人間関係も良くなると思います。人相学的にも、眉は心と関わりが深いパーツだと言われているし、考え方を変えたいときは顔を変えるのが一番。顔と脳って鏡のような関係なので、ちゃんと顔をつくってあげると脳もマイナス思考にならず晴れやかな気持ちになるはずです」
「ちゃんと描けるようになると、見た目も内面も、自分のポテンシャルを跳ね上げられるんです」と玉村さん。顔の印象だけでなく、心のもち方までをも変えてくれる眉毛メイク。これはいつものやり方を見直さないと、もったいない!
Profile
玉村麻衣子
美眉アドバイザー化粧品会社勤務、美容ライターを経て美眉アドバイザーに転身。眉のプロ「ブロウティスト」の資格を保持し、執筆活動やレッスンを通じて「骨格・筋肉に基づいた眉メイク」を理論的に紹介。Instagramのフォロワーは現在7.8万人と、眉に悩める人たちの間で絶大な信頼を得ている。著書『目元で、美人の9割が決まる』(KADOKAWA)が好評発売中。二児の母としても多忙ながら充実した日々を送る。
Instagram:https://www.instagram.com/maiko_tamamura/?hl=ja
Blog:https://ameblo.jp/maiko-tamamura/
取材・文/田村宜子 編集/乾 純子(Roaster) 撮影/藤井由依(Roaster)
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