なかなか疲れが抜けなかったり、小さいことでくよくよしてしまったりすることはありませんか? しなやかな体だけでなく、ポジティブマインドも身につくヨガは、体と心の健康を保つのにぴったり。ヨガ歴11年でヨガインストラクターの資格ももつ久保江由貴さんは内側からも輝きを放っています。
「ヨガをやってマイナスになることは一つもない。11年間やってきてこれだけはいい切れます!」という久保江さんにヨガを通して実感しているハッピーマインドや、正月太りにも効果的なおうちでできるヨガポーズをレクチャーしてもらいました。
- ヨガは本来の自分を取り戻す作業
- 基本の呼吸法と、正月太りで重たい体を整える基礎ポーズ
- 部分引き締めや疲労回復におすすめの応用ポーズ
- 自分で褒めて、モチベーションを上げる
ヨガは本来の自分を取り戻す作業
久保江さんがショップスタッフとして週5日間、1日8時間も立ち仕事をしていたとき、むくみや疲れが抜けないなど、体がSOSを出していることに気づいたのだとか。
「ストレッチをしてむくみを解消しようとしていた時期もあるのですが、なかなか効果がなくて……。当時のトレンドでヒールを履くことも多くて、脚がパンパンになって体の不調を感じることが多くなり、一緒に働いていたマネージャーがホットヨガに誘ってくれたのがヨガを始めたきっかけですね。久々に思いっきり汗をかいて、何をしても改善されなかったむくみがすうっと取れたんです。そのことが忘れられず、どんどんハマっていきました」
体の不調もそうですが、心のモヤモヤも晴れたような感覚になったといいます。まるでマッサージを受けた後のような体の軽さを感じ、このホットヨガをきっかけに、セルフメンテナンスをすることに目覚めたと振り返ります。
ヨガを行う前と後では気持ちの晴れやかさも違うのだとか。ヨガをすることが億劫(おっくう)に感じる日もあるけれど、いったん始めるとそれまで悩んでいたこともなんで引っかかっていたのか不思議になるほど。「大丈夫、なんとかなる!」とポジティブな気持ちになれるそう。
「外的環境を整えるのは掃除などでもできますが、内的環境を整えるのって難しいですよね。私はヨガを始めてから心身ともにリラックスすることが増えました。不安になったり焦ったりマイナスな状態にいる自分を、ヨガを通してポジティブでハッピーな本来の自分に戻すような感覚です」
基本の呼吸法と、正月太りで重たい体を整える基礎ポーズ
おうち時間が続き、お正月の休み期間も重なったことで体を動かせていない人も多いのではないでしょうか。そんな人たちにおすすめの、おうちで行える3つのヨガポーズをご紹介。まずはヨガの基本である呼吸法から久保江さんに教わりました。
「息を鼻から吸って口から吐くというのをそれぞれ4秒ずつ、3回ほど繰り返します。初心者だとピラティスやストレッチと一括りにされる方もいると思うんですけど、まったく違うものなんです。わかりやすいところで言うと呼吸法。ヨガは腹式呼吸で、ピラティスは胸式呼吸。あとは呼吸から心身ともにリラックスすることができるので、自分の気持ちやメンタルが整う感覚があります。ヨガの呼吸をすると頭にきちんと酸素が行き渡るので、ヨガのときだけでなく、リラックスしたいときに行うと心身ともに落ち着くことができます」と久保江さん。
なまった体の血流を整える、三日月のポーズ
- 両手を腰に添え、左足を大きく一歩後ろへ下げる。
- 右ひざを曲げ、両手を肩幅に開き、右脚をはさむように手のひらを床につける。
- 左足の甲を床につけ、息を吸いながらゆっくり上半身を起こし、両手を腰に添えて息を吐く。
- 息を吸いながら、両手を上へ突き上げる。目線は天井へ。反対側も同様に行う。
部分引き締めや疲労回復におすすめの応用ポーズ
太ももを引き締めて気持ちをすっきりさせる、体側を伸ばすポーズ
- 両脚を開き、両手を腰に添える。右脚はかかとを軸に、付け根から外に開く。左脚は少し内側に向ける。上半身は正面に向ける。
- 息を吐きながら、右ひざの角度が90度になるように踏み込み、上半身を少し横に倒し、右ひじをももにのせる。
- 息を吸いながら、左手を天井へ突き上げる。目線は左手の指先へ。
- 息を吸いながら、右手を右脚の左側につき、上半身をさらに横へ倒す。目線は天井へ。この姿勢を3呼吸分キープ。反対側も同様に行う。
全身の疲労を回復して体幹強化に効果がある、一本足の下向き犬ポーズ
- 両手と両ひざを床について、この姿勢を3呼吸分キープする。
- 手の親指で床を押しながら、おなかを引き締め、脚の付け根と太ももの前側を意識しながら後方に引く。ひざはできるだけ伸ばす。
- 息を吸いながら、左脚を付け根から天井に向かってもち上げる。
- 息を吐きながら、左脚のひざを曲げてかかとをお尻の方に近づける。目線は左脇を見る。この姿勢を3呼吸分キープ。反対側も同様に行う。
自分で褒めて、モチベーションを上げる
おうちでは仕事とプライベートの切り替えが難しい中、「ヨガはスイッチングするのにもおすすめです」と久保江さん。朝ヨガをしてモチベーションを上げてから仕事に取り掛かったり、リフレッシュしたいときに行ったりすることもあるのだとか。
「モヤモヤしていると感じたとき、10分など短時間で行うこともあります。それで気持ちをポジティブにもっていきます。ポジティブなときって話していると自然と笑顔になって、それが周りの人たちにも伝染していくじゃないですか? そうするといいものが生まれやすくなって、プラス効果になっていくんです」
話をしながら笑顔が絶えない久保江さん。それもすべてヨガからきているものだという。ヨガを通して久保江さん自身が整うことで仕事仲間にさらに真摯(しんし)に向き合うことができ、コミュニケーションも円滑になったのだとか。大きなプレゼンがあってもメンタルの部分で「私なら大丈夫!」とプラス思考にもっていけるのも、ヨガのおかげだと話してくれました。
「なんでもそうですけど、何かを続けることって難しいと思うんです。でも小さなことでも自分を褒めてあげることが大事。今日ヨガをやろうと思った私すごい!とか、早起きした自分えらい!とか。そういう小さなことの積み重ねが大事で、私が11年ヨガを続けられている理由なのかなと思います。もし、続かなさそうっていうときは、一回立ち止まって『できない、やらない理由ってなんだろう?』と考えてみてください。なりたい自分をもう一度見つめ直す“心の棚卸し”ができて、答えが見えてくると思いますよ」
呼吸で心を整えるだけでマイナスな感情や雑念がなくなり、本来の自分に戻る手助けをしてくれるヨガ。自己肯定感が高まるのもポイントです。いろんな人に対してフラットに接することができるようになり、人間関係がうまくいくようになる。いろんなことが連鎖して良い方向へと向かっていく。
正月太りの体を整えるだけでなく、ポジティブマインドで新年を気持ちよく過ごすために、まずは呼吸を整えることから始めてみませんか?
Profile
久保江由貴
JEANASISプレス・ヨガインストラクター2019年11月にヨガのインストラクターの資格を取得。2010年株式会社アダストリアに入社。2年間のショップスタッフを経て、マニッシュでクールなスタイルに女性らしさも忘れないファッションを提案するブランド「JEANASIS」のプレスとしても活躍中。
Instagram:https://www.instagram.com/kyasa_yuki/
取材・文/渡里友子 編集/杉江はるよ(Roaster) 撮影/藤井由依(Roaster)
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