若い頃はどんなに食べてもスタイルがあまり変わらなかったのに、最近お腹や太ももにお肉がついてきて、何となく体も重い。何か体にいいことを始めたいけれど、ジムに通う時間はないし、そもそもハードな運動は苦手……。
そんな人にこそおすすめなのが、タレントの優木まおみさん考案の「マオビクス」。全身を気持ち良く伸ばすストレッチが主体で、つらさはゼロなのに体の歪みを骨格から整えて、自然と引き締まった美ボディになれると話題です。
そこでおうちで気軽に実践できる、新しいエクササイズ「マオビクス」とその魅力を優木さんに伺いました。
- 理想は骨格の整ったバランスの良い体!
- 「マオビクス」が始めやすいワケ
- 初心者さんにオススメ!おうちで簡単マオビクス3選
- 毎日のエクササイズを楽しくするモノ
理想は骨格の整ったバランスの良い体!
ピラティスをベースにしたオリジナルのエクササイズ「マオビクス」が話題の、優木まおみさん。40代で二児の母親とは思えない!美しい体に、さぞ若い頃から体づくりに励んできたのかと思えば、「もともと運動が苦手で、体もガチガチだったんです」と意外な答えが返ってきました。
幸い、太りにくい体質だったため、何とかなっていたという優木さんの体に変化が訪れたのが、第二子出産後。ホルモンの影響か、食べたら食べたぶん太るようになり、肩周りもガチガチに。気持ちもどんより重くなってしまったとか。
「そんな状態から抜け出したい一心で、近所にあったピラティスのスタジオに通い始めました。ピラティスとは理学療法から発展したエクササイズで、全身の筋肉をほぐして骨格を本来の位置に戻し、バランスの良い体に整えるもの。痩せたいだけでなく、体が硬くて心身共に弱っていた私にはぴったりでした」
最初こそキツかったけれど、終わった後には体も気持ちも軽くなった実感があり、やみつきに。いつしか体型ももとに戻って、気持ちも前向きに変わっていったそう。
「マオビクス」が始めやすいワケ
そうしてピラティスにのめり込んでいった優木さんが、オリジナルのエクササイズ「マオビクス」を生み出した経緯とは――?
「私がピラティス好きとして世の中の方々に認知してもらえるようになってから、ラジオや雑誌などの取材で『椅子に座って気軽にできるエクササイズを教えてください』とお願いされることが増えたんです。でも、そんなに簡単にできるピラティスって実際にはなくて。ならば、時間がない人でも、家で簡単に効果が上がるエクササイズを自分でつくってしまおう!と『マオビクス』を考案しました」
マオビクスは「全身のバランスを整える」というピラティスのメソッドをベースに、さらに背骨のストレッチにフォーカスを絞っているため、運動が苦手な人でも気楽にできるのがポイント。
「背骨は姿勢や全身のバランスをつかさどる場所で、脊髄には血行やホルモンの働きを促すスイッチがあるとされているので、背骨さえしっかり動かしておけば大丈夫といっても過言じゃないんです。マオビクスはどのエクササイズも背骨をほぐしてあげる動きが入るので、ふだんデスクワークの人や、運動不足で体がこわばってる人こそ効果を実感できると思います」
筋肉を鍛えるのではなく、歯列矯正のように骨格をほぐして正しい位置に戻すイメージなんだとか。手軽におうちでできるエクササイズなので試さない手はありません。
初心者さんにオススメ!おうちで簡単マオビクス3選
それでは実際に、二の腕、太もも、デコルテに効く、3つのエクササイズを教えてもらいましょう。マオビクス前に特別な準備はいりません。動きやすい格好に着替え、床にヨガマットを敷いたら準備OKです。
二の腕引き締めエクササイズ「ファルコン」
- まずあぐらの状態で腰を立てて座り、その上に頭を乗せるような自然な姿勢でリラックス。そして、耳の横で両手をバンザイをするように上げます。
- そのまま腕をくの字に曲げながら両手を体の横側まで下ろします。手が肩より前に出ないように、胸をしっかり開いて肩甲骨を意識しながら動かすのがポイント。これを計8セット繰り返して。
太ももの引き締めエクササイズ「モモンガ」
- 床にうつ伏せになり、膝を骨盤幅ぐらいに開きます。両手で両脚の甲を持ち、脚全体を浮かせるように持ち上げていきます。首や脚を高く上げるのが目的ではないので、上半身は胸を開くイメージで少し浮かせる程度に。脚もお尻や脚の裏の筋肉を使って持ち上げていくイメージで、勢いをつけずゆっくりと浮かせるように意識。
- 気持ち良いと感じるところまで体を持ち上げたら、今度はそのままもとの姿勢まで戻します。そのときも一気に脚や首を下げるのではなく、腹筋やお尻の筋肉を意識しながら、ゆっくりと戻すのがポイント。これを計8セット繰り返して。
デコルテの引き締めエクササイズ「コアラ」
- まず腰を立ててあぐらで座り、その上に頭を乗せるような自然な姿勢でリラックス。胸の前に両腕で輪をつくり、そのまま上半身が右向きになるように動かしていきます。勢いをつけずにゆっくりと、骨盤から体の軸をひねるように動かしていくのがポイント。指の位置がずれないように腕をしっかり張ってキープして。鎖骨と耳の距離を保つように意識すると、デコルテラインにしっかり効きます。
- 右真横まで動かしたら、その姿勢のまま今度は体を中央にゆっくりと戻します。中央に戻ったら今度は体を左真横まで動かして、同じように中央に戻します。これを計8セット繰り返して。
呼吸は止めなければ、特に意識しなくてOK。慣れてきたら、ギュッと力を入れるときに吐いて、戻して緩めるときに吸うようにしてみて。エクササイズの頻度は週2、3回で十分。「続けているうちに体がラクになり気持ちも良くなってくるので、歯磨きみたいに自然とルーティン化していくと思いますよ」
毎日のエクササイズを楽しくするモノ
マオビクスをするのに特別なものは何も必要ありませんが、お気に入りのアイテムを使えば、よりモチベーションが上がって楽しく続けられると優木さんは話します。
「ウエアはストレスなく動けるものなら何でもいいですが、ダボっとしたものよりは体にフィットしたものの方がじゃまにならないし、正しい骨格や筋肉の動きを意識しやすい。道具は特に必要ないですが、座骨が痛いとやりにくいのでマットか敷物はあった方がいいです」
自分のモチベーションを高めるためにも、自らのブランドを立ち上げ、エクササイズグッズもつくるようになった優木さん。まずは形から、自分のお気に入りをそろえて始めるのも手かもしれません。
マオビクスを続けて、体が本来の正しい姿に変わっていくことで、身も心も軽やかになったという優木さん。あなたも今すぐマオビクスを始めて、体も心もスッキリと夏を迎えませんか?
Profile
優木まおみ
身体美容家・タレント・モデル2002年に芸能界デビュー。バラエティー番組、女性誌のモデル、情報番組のコメンテーターなどで活躍する一方、第二子出産を機にピラティスを始め、インストラクターの資格を取得。2021年にオリジナルのエクササイズメソッド「マオビクス」を考案。一般社団法人「身体美容家認定協会」を立ち上げる。著書に『忙しいならピラティス以外ぜんぶやめていい』『マオビクス 背骨から身体を変えるおうちピラティス』がある。
Instagram:https://www.instagram.com/yukimaomi/
取材・文/井口啓子 編集/田中朝子(Roaster) 撮影/市原慶子
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