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ペデュキュアのワンカラーは卒業 アートに攻める 簡単セルフフットネイル術

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セルフフットネイルを アートに楽しむコツは 配色を追求すること

素足を見せる機会が多くなる夏到来。しかし、フットネイルのおしゃれは後回しになりがち。塗りにくいからワンカラーで済ませている、そもそもフットネイルはしていない……という人が多いのでは? しかし「それはもったいない!」と教えてくれたのは、美しい絵画のようなアートネイルデザインを得意とするネイリストの佐藤寧々さん。

「足の爪をキャンバスに見立てて、アートなネイルを楽しむことで気分も上がるし、素足への自信にもつながります」

今回はそんな佐藤さんに手持ちのネイルポリッシュで楽しめて、挑戦しやすいセルフフットネイルのやり方をレクチャーしていただきました。

  1. フットネイルをおろそかにしない方がいい理由
  2. 気分が上がる! アート気分なセルフフットネイル2選
  3. その配色の発想はどこから?  佐藤さん流センスの磨き方
  4. アート気分でフットネイルをより楽しむ方法

フットネイルをおろそかにしない方がいい理由

フットネイルは視界にあまり入らないところ。だからこそ「ま、いっか」となりがちですが「目に入りづらいところこそ、お手入れが重要」と佐藤さん。

「あまり目につかない部分だからこそ、ていねいに扱うことで“自分を大事にしている感覚”を得られるものだと思います。かつ、そういうところをもし人に褒められたら、うれしさも倍増しませんか?」

ペディキュアをする佐藤さん

そんな佐藤さんですが、フットネイルを楽しむメリットをもうひとつ教えてくれました。
それは「目立たないところだからこそ、冒険しやすい」という点。

「仕事柄、派手なネイルはできないという方でも足元ならできますし、個性的なネイルをしてみたいけど勇気がない……という人も足元からだったらトライしやすいと思うんです。セルフネイルも足元なら、多少仕上がりに自信がなくても、それほど人目につきません」

だからこそフットネイルをセルフで楽しんでみてほしいという佐藤さん。「せっかくなら、サンダルで足元が見えるこの夏をきっかけに始めてほしいですね」と語ります。

気分が上がる! アート気分なセルフフットネイル2選

不器用な人でも大丈夫。簡単なのに、ぱっと見凝っているように見えるセルフフットネイル術を教えていただきました。この夏にぴったりのサマーカラーを取り入れた2種類を紹介します。

(1)ライトグリーン×ベージュ

ライトグリーン×ベージュ

【STEP1】ベースコートを塗り、薄いグリーンのネイルポリッシュをベースに塗ります(一度塗り)【STEP2】乾いたらベージュのネイルポリッシュで線を描きます。二度塗りしてコントラストをつけ、最後にトップコートを塗って完成

「ネイルポリッシュを乾かすときはドライヤーの冷風を使うと、早く乾くのでぜひ活用してくださいね」と佐藤さん。

ライトグリーン×ベージュ塗り方

(2)レッド×淡いブルー

レッド×淡いブルー

【STEP1】ベースコートを塗り、まずはレッドのネイルポリッシュを数ヵ所に「ちょんちょん」と丸く乗せるように塗る
【STEP2】赤いネイルが乾かないうちに、淡いブルーのネイルポリッシュを全体になじませるように塗る。乾いたらトップコートを塗って完成

レッド×淡いブルー 塗り方

RECOMMENDED ITEM!

ペディキュアネイル

(写真左から)速乾性トップコート/セシェ・ヴィート ¥2,200、ベースコート SP030/ネイルホリック ¥330(編集部調べ)、グロウアップネイルカラー(ウォームスペル、ウェルカミング、アンベール、ニアーアンドデアー/hince 各¥1,375(すべて税込)

「今回使ったネイルは、hince(ヒンス)のもの。カラーがとにかく豊富なので使いやすいですし、いろんな配色にチャレンジできます。またベースカラーとトップコートを必ず使うようにしてください。トップコートは速乾性のあるものがおすすめです」

 

セシェ・ヴィート
https://nail.takarabelmont.co.jp/seche/

ネイルホリック
https://maison.kose.co.jp/site/nailholic/g/gDLMU030/

hince
https://hince.jp/category/nail/72/

その配色の発想はどこから? 佐藤さん流センスの磨き方

佐藤さんサロン

もともとはお客様からクロード・モネのような絵画風ネイルをしてほしいというオーダーがあったことをきっかけに、今のスタイルを確立した佐藤さん。アートのような「色の組み合わせ術」は圧巻です。そこにコツはあるのでしょうか。

「私の場合はまずはじめに1色選びます。自分の好きな色、今の気分の色、そのときによってまちまちだと思うのですが、それを決めてから、どんな組み合わせがおもしろいか……と考えていきます」

ふだんから、色の組み合わせを観察しているという佐藤さん。美術館に行ったり、日常の風景の中で「この色とこの色の組み合わせって、合うんだ」とインスピレーションを得たりすることも多いそう。最近では、Instagramでファッションの投稿を眺めながら、配色のヒントを得ることも増えたと語ります。

「今回紹介した2つのフットネイルも、色の組合せを自分で考えてみると、自分だけのオリジナルができあがります。色の組み合わせのヒントは日常にあふれています。ぜひ自分流セルフネイルを楽しんでみてください」

アート気分でフットネイルをより楽しむ方法

最後にフットネイルをより楽しむ方法を聞いてみました。

「SNS用に撮影してアップしてみたり、他の人のネイルをSNSで研究してみたり、サンダルとフットネイルの組み合わせを考えてみたり。少し大げさに考えて“自分の納得いく作品”という意識をもつとより楽しくなるかもしれません」

そして「色の組み合わせ」を意識した生活をすると、私生活のあらゆるところのセンスアップにもつながるのではないかと佐藤さん。「私はネイリストの仕事をしているので、その色の組み合わせをネイルアートに生かしますが、洋服の組み合わせ、インテリアの組み合わせ、プレゼン資料やSNSの加工……など、けっこういろんなことに生かせると思うんです」

佐藤さんサロンでの仕事風景

ハンドだとある程度の技術がないと、難しいネイルアート。フットであればより大胆な発想で楽しむことができるのが、最大の魅力。そして配色を追求していくと、より深みにはまるような楽しさが待っているかも? ぜひこの夏、自分自身の気持ちアップとセンスアップを求めて、挑戦してみてはいかがでしょうか。

Profile

佐藤寧々
フリーランスネイリスト

北参道駅から徒歩1分のところに、2匹の愛犬とともにプライベートのネイルサロン「musnail」を構える。絵画のような色使いや、凹凸を巧みに操る斬新なデザインが人気。また不定期に販売されるジュエリーブランド「hope」を手掛けるなど、幅広い活動をしている。

Instagram:https://www.instagram.com/nenesatoh/?hl=ja

撮影/藤本孝之 構成・取材・文/坂本アヤノ

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