似合うメガネの選び方！ 顔の形別おすすめフレームと 旬のカラーレンズをチェック

遠藤さんの使い分けのように、まずメガネをどういう目的で使いたいかを考えると、それにあった選び方ができます。

ファッションアイテムとして使いたい人は、フレームのデザインが与える印象で選ぶ

メガネをファッションとして使いたい人は、まずフレームの種類と、それぞれの見た目の印象を覚えておくのがおすすめです。

「最近はやっているラウンド型は、名前のとおりまん丸でクラシカルな印象になります。ラウンド型に似ているけれど、しずくのような形がボストン型です。一番オーソドックスな形なのでどんなファッションにも合わせやすい形です。多角形は角がある形で、ほどよくエッジが効いているのでかけるだけで即旬顔になれるトレンドのフレーム。ウェリントン型はスクエアに似ていますが、角を少し丸くして、強さを残しつつ柔らかい印象を与えてくれます」

ライフスタイルに合わせた機能重視で選びたい人は、素材で選ぶ

「軽量で丈夫なものがいいなど機能を重視する場合は、フレームの素材を見て選ぶのがおすすめ」と遠藤さん。素材には「金属のメタルとプラスチックのセル、またその2つをMIXしたコンビネーションの3種類があります。例えば、メタルフレームの中でも、形状記憶合金という金属はぐにゃっと曲げても壊れにくい素材なので、メガネをかけたまま寝てしまうような人にぴったりですし、金属アレルギーがある方は、アレルギーがでにくい合金素材のベータチタンがおすすめです」

フィット感重視＆手早く選びたい人は、テンプルの番号を参考に選ぶ

「テンプルの内側に数字が書いてあると思うのですが、これはボクシングシステムという国際規格で、メガネの大きさや幅などを記載しています。□の前（写真でいう50）は、片方のレンズの横幅のサイズ。□の後（写真でいう21）はレンズとレンズの間のブリッジと呼ばれる鼻幅の長さで、-（ハイフン）の後（写真でいう145）は、テンプルをまっすぐ伸ばした長さになっています」。この数字を見るとフレームのサイズ感がわかるので、もし手持ちのメガネがあれば、同じ数字や近い数字のものを選べばぴったりのサイズがすぐわかるのだとか。

また、「目と目の距離が近い方は□の右側の数字が18以下を、遠い人は22以上を選ぶと目がレンズの中央にきて比較的バランスよく見えます。手早く自分に合ったサイズを選ぶときの、目安のひとつになると思います」。この方法なら、オンラインで購入する場合でも、自分に合ったサイズを見つけられそうです。

次に教えてもらったのは、顔の形別のぴったりフレームの選び方。自分の顔の形に映える型を知って、選ぶときの参考にしてみてください。

卵顔さん／ボストン型

「日本人で一番多い顔がこの卵顔さんです。卵顔さんには、ボストン型がイチオシです。一番オーソドックスな美しい形で、卵顔をよりきれいに見せてくれるはずです。スタンダードな形なので、顔の形に合っていて、かつ個性も出したいときは、デザインにひとくせあるメガネを選ぶとおしゃれに見えます」

面長顔さん／多角形型

「縦が長い面長顔さんにはレンズの縦幅が広めのメガネがおすすめです。多角形はちょうど中顔面にフレームがかかるので、顔の長さが短縮して見え、面長の印象を和らげてくれますよ。私は面長＋卵顔タイプなので、多角形がぴったり」と遠藤さん。

「このフレームは上部がフラットになっていてアイブロウメイクを邪魔せずにかけられるので、平行眉の方にもおすすめです」

丸顔さん／ウェリントン型

「丸顔さんは、直線部分が多いウェリントン型を選んでいただくとシュッと見え、顔の丸みとフレームの形がバランスよく見えます」

ベース顔さん／ラウンド型

「直線的で顎がシャープなメリハリのあるベース顔さんは、柔らかな印象に中和してくれる丸いラウンド型がおすすめ。ふんわりとしたラインをプラスすることで、優しい印象になります」

さらに、日差しの強い季節に活躍するサングラスやカラーレンズの選び方についても教えてもらいました。「カラーレンズは色濃度が10〜85％まであります。色数も豊富で、グラデーションタイプのものや紫外線の量で色の濃度が変化するものまで展開しています」

遠藤さんのおすすめは、レンズの色の濃度を濃くせず、淡い濃度で作るカラーレンズ。「すっぴんでも、メガネをかけるだけでアイシャドウやチークのような効果があったり、目の腫れなども隠してくれます。マスクに合わせても柔らかい印象に見えますし、太陽のまぶしさを軽減しながら、おしゃれを楽しめるんです」

「また、グラデーションになったカラーレンズもおすすめ。薄めのピンクやオレンジなどの人気のカラーレンズは、メイクなしでもチークを入れたように血色よく見えるんです」

「右上のグレーはまぶしさを抑えてくれる色なので、晴れの日におすすめです。右下のブラウンはコントラストを高めてくれるので、曇りの日のぼやっとした見え方がはっきり見える感じがします。グリーンは登山やキャンプといったアウトドアアクティビティにおすすめ。目にも優しく、自然がよりきれいに見えます。ブルーは道路のギラつきを抑えてくれるので、サイクリングや自転車に乗る日に」

最後に、メガネのお手入れ方法も教えてもらいました。「自分では気にならなくても、人からはすごく汚れているように見えることもあるので、時間があったらぜひお手入れを」と遠藤さん。

【クリーナーを使用したお手入れ方法】

1. レンズの内側にワンプッシュずつクリーナーをスプレーする
2. ティッシュペーパーで拭き取る
3. さらにメガネクロスで拭いて完了
4. あっという間にピカピカに！

仕上げに曇り止めのケアをすると、マスクをしていても曇りにくくなります。

【曇り止めジェルを使用したお手入れ方法】

1. レンズについたホコリなどの汚れを拭き取る
2. 米粒大の量をレンズの左右内側に塗り、指で薄くのばす
3. ティッシュでしっかり拭き取る
4. メガネクロスで拭いて完了！

選び方とケアの仕方を覚えれば、メガネをもっと楽しく暮らしに取り入れられるはず。目に関するお悩みも解決しつつ、おしゃれにも使えるハッピーな癒やしアイテムとして、新しいメガネを買いに行ってみてはいかがでしょうか。