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小さな幸せに囲まれた 観葉植物との暮らし

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花が咲いたり芽が出たり。 そんな小さな気づきが 私を幸せにする

おしゃれなインテリアとしても注目されている観葉植物ですが、育てるのが大変なイメージもあり、手を出せていない方も多いはず。そこで、多種多様な観葉植物を育てているモデル・風間エイリさんに、観葉植物の奥深い魅力を聞いてみました。癒やしを与えてくれる、観葉植物との暮らしを始めてみませんか。

  1. きっかけは、「エアプランツを枯らしてしまった」こと
  2. 観葉植物を育てるリズムがズボラな性格に合っている
  3. 失敗したことがわかりやすいのも魅力の一つ
  4. 観葉植物を観察することで気づく、小さな幸せ

きっかけは、「エアプランツを枯らしてしまった」こと

「4年ほど前、友人から誕生日に『ウスネオイデス』というエアプランツをいただいて。一般的にエアプランツは水を与えなくても大丈夫と書いてあることが多いのですが、実は『ウスネオイデス』は毎日やってもいいくらい水が必要な品種だったんです。当時はまったく知らなかったので、一ヶ月くらい放置していたら元気がなくなってきてしまって。せっかく誕生日プレゼントでもらったのに枯らしてしまったら悲しいと思い、植物についていろいろ調べるようになりました」

ウスネオイデス

それまでは植物を育てたことがなく、「エアプランツって何?」というレベルだった風間さん。プレゼントをきっかけに観葉植物にはたくさんの種類や育て方があることを知り、興味が湧いてどんどん購入するようになったとか。

風間さん自宅インテリア
水をやる風間さん

観葉植物を育てるリズムがズボラな性格に合っている

「観葉植物は沼ですね(笑)」と、今やすっかり観葉植物のとりこになっている風間さん。育て方や水のやり方は自分で調べ、日々実践を繰り返して覚えていったそう。たくさんの観葉植物を育て続けられるコツは、意外にもズボラな性格にあるのだとか。

「今日は水やりが面倒だなっていう日がたまにあるんですけど、そういう日は何もしないです(笑)。基本的にズボラなので、毎日やらなきゃっていうプレッシャーはないですね。むしろサボテンなどの多肉植物は水を与えすぎると根腐れしてしまうので、数日おきくらいがちょうどいい。偶然にも、自分の性格と観葉植物の水やりの頻度が合っているんです」

植物を持つ風間さん

風間さんにとって、観葉植物の育成はすっかり日々のルーティンの一部。たまにさぼるときもあるけれど、毎日の世話が楽しいという気持ちが芽生えたそう。購入するのも習慣化し、グリーンショップに通うようになったといいます。

「購入するときは、育てやすさよりも見た目重視です。“あ、これいいな”っていうラフな感じで。あとは、通っているお店で安く売られていたら買いますね。お店で植物名を聞いておけば、育て方は自分で調べられるので、最初に品種だけは必ずチェックするようにしています」

サボテンの花

植物は直感で選んで、持ち帰ってから置き場所を考えるそう。風間さんいわく、2つのポイントさえ守れば自由に飾ることができます。

「1つめは、できるだけ明るい場所に置くこと。窓際のように直接日差しが入らなくてもいいです。2つめは、風通しのいい場所を見つけること。ベストな位置を探して、小さい鉢はときどき配置を変えるようにしています。日光をもう少し当てた方がいいかなとか、観葉植物を日々よく観察しながら、置く場所を考えてあげることが大事です」

ハンモックで寝る風間さん

失敗したことがわかりやすいのも魅力の一つ

たくさんの観葉植物を4年ほど育てている風間さんですが、いまだに失敗してしまうこともあるといいます。でも、失敗を繰り返しながら育てるうちに、あることに気づきました。

「日に当てすぎて葉が茶色く焼けちゃったり、枯らしちゃったりすることもあります。でも毎日観察していると、どうすれば復活するかわかるようになってきます。土の様子、葉っぱの様子、鉢の重さ、この3つに気をつけていれば大丈夫。まず土をチェックして、乾いていたら水やりをする。鉢を持ったときに水が足りていると重く、乾燥していると軽いので、そこもあわせてチェックします。植物によって育て方が変わるので失敗も多いんですけど、失敗を重ねたことで、何に気をつけたらいいのかに気づくようになりました」

「土・葉・鉢」をよく観察することで、観葉植物が生き返ることも。「復活したときはうれしいですね。葉っぱは枯れてしまっても、根底では生きていたんだなって。植物は見た目の変化がわかりやすいのも魅力ですね」

窓際の植物

観葉植物のルーツを知ることの重要性も、失敗を重ねて気がついたことの一つ。
「原産国とか、どこに生えていた植物なのかを知っておくことがポイントです。例えばサボテンだったら暑い乾燥地帯で育つので、室内の暗いところに置くと元気よくは育たない。だから窓のそばに置いて、日光に当ててあげる方がよい。その植物がどこでどう育ったかを学んで、環境を合わせてあげるといいです」。

Recommended Item!

8ya. tokyo

風間さんが愛用している鉢植えブランド「8ya. tokyo」の植木鉢は、鉢と受け皿が一体となっています。ひとつひとつ手作りなので色や形が絶妙に違うオンリーワンの鉢を見つけられるのが魅力
「8ya.tokyo」Instagram:https://www.instagram.com/8ya.tokyo/

観葉植物を観察することで気づく、小さな幸せ

風間さんと愛犬

「今後は展示やショップのスタイリングなど、徐々にグリーンスタイリストとして活動の幅を広げていきたい」と語る風間さん。そんな風間さんが観葉植物に興味を持った方に伝えたいこととは?

「私みたいに、几帳面じゃなくても育てられるので、大変そうだと気負わなくて大丈夫。私は昔からメダカや熱帯魚を飼っていて、観察したり育てること自体がもともと好きなのですが、まずは皆さんにも、育てることに興味を持ってもらいたいです。枯らしちゃうんだよね、とか水を与えすぎちゃうんだよねっていう方も多いですが、枯らしてしまった原因を調べて、改善していく気持ちが大事。育てるのって意外と簡単だし、楽しいよってことを伝えたいです」

観葉植物を育て始めてから風間さん自身にも変化があったそう。
「植物が部屋にたくさん置いてあるのを見ると癒やされるし、育ててよかったなって思いますね。あとは成長過程を見守ることでうれしいことが増えました。“今日は花が咲いたんだ” “今日は新芽が出てきたんだ”とか、小さな幸せにも気づけるようになったことが大きな変化ですね」

Profile

風間エイリ
モデル

本業であるモデルの傍ら、伊勢丹のポップアップストアで植物のスタイリングを手がけるなど、グリーンスタイリストとしての道も歩み始めている。自宅で育てている観葉植物は100鉢ほど。写真で風間さんが手に持っているのは、育てやすくてお気に入りだという「アガベ」。

取材・文/小曽根瑚々(Roaster) 撮影/菅原景子

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