着てみたい服を、自分には似合わないと決めつけて諦めてしまった経験はありませんか?
肌見せファッションが定番化し、ショップには素敵なノースリーブトップスが並んでいるけれど、二の腕が気になってなかなか手が伸びない、という女性も多いよう。
「誰でも自分のスタイルにコンプレックスはもっているもの。洋服の選び方やコーディネートを工夫すれば、気になる部分をカバーしつつ、最旬トレンドも楽しめるので、勇気をもってノースリーブにチャレンジしてほしいです」
と話すのは、SNIDEL HOMEプレスの大坪遥来(おおつぼ はるら)さん。
自身の経験から、自分にぴったりの一着を着て鏡の前に立つと「オーラが華やかになる」のがわかるともいいます。職業柄、これまで数えきれないほどの洋服を手に取ってきた遥来さんに、ファッション初心者でもすぐに取り入れられる、ノースリーブトップスの着こなし術を教えていただきました。
- シースルージャケットを使用!二の腕と肩をカバーするレイヤードアレンジ
- 手持ちのノースリーブを生かして使う“カーデアクセ”って?
- デザイン性が高いノースリーブトップスほど実は初心者向き
- 二の腕を出すこと自体に抵抗をなくす、遥来さん流セルフケア
シースルージャケットを使用!二の腕と肩をカバーするレイヤードアレンジ
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羽織ものはノースリーブファッションの相棒。一着持っていると安心できますが、単に重ねるだけではもったいない。二の腕と肩をカバーしつつもおしゃれに見せるレイヤード技について、遥来さんが簡単テクニックを教えてくれました。
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遥来さんがおすすめしてくれたのは、シースルーのジャケットです。
「カーディガンよりもきちんと感があって、カジュアルにも装えるけれど、パーティのようなシーンでノースリーブを着たときにも活躍してくれます。こちらも生地にハリ感があるので、腕のラインを拾わずすっきり身にまとえます。光に当たると光沢が出るので、軽く肩にかけるだけでも特別感が出るんです」
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たすき掛けするように袖を結んで着るとデザイントップスのようにもなります。
「この着方なら、腕を閉じたときワキからはみ出てしまう肉感も気になりません。結び目が目立つ分、二の腕から視線をそらすこともできます」
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<HOW TO>
1. たすき掛けするときは、片方の袖を肩にかけ、もう一方の袖をワキの下に通したら、袖を結ぶ。
2. もう一回結んで固定したら完成。
手持ちのノースリーブを生かして使う“カーデアクセ”って?
家のクローゼットに眠っているノースリーブを使って、ブラッシュアップした着こなしにチャレンジするなら“カーデアクセ”をプラスするのが遥来さんのイチオシ。
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カーディガンの肩巻きは着こなしのポイントにもなり肩を隠したいときに便利ですが、生地の肉厚感や長さのチョイスが難しく、初心者にはハードルが高いのが正直なところ。それをまるっと解決してしまうのが“カーデアクセ”です。
カーディガンに見えますが実際はショールのような形。もともと肩にかけて垂らすだけでバランスよく見えるように設計されていて、袖に見える長い部分を結んでもちょうどいいボリューム感が出ます。
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「人気のレイヤードも肩掛けするだけで簡単。ゲージの細かいニット素材はオールシーズン使えます。今日は落ち感のある上品な素材のノースリーブを合わせているのですが、やわらかなニットとツルツル素材など、異素材を重ねると素敵な雰囲気になるので、ぜひ試していただきたいです」
デザイン性が高いノースリーブトップスほど実は初心者向き
レイヤード術だけでなく、ノースリーブトップス自体にも形の種類があることを知っておけば、さらにノースリーブコーデの幅が広がります。今回はその中でも、気になる二の腕をしっかりカバーしてくれるノースリーブトップスの特徴をヒアリングしました。肌見せ感もちゃんとあるのに、スッキリした見た目になるアイテム選びのコツを見ていきましょう。
まず、ポイントは「生地のハリ」と「凝ったディテール」だそう。
<フリルブラウス>
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「前身頃(まえみごろ)にボリュームたっぷりのフリルをデコレーションしたブラウスは、飾りに視線を集めるので二の腕を気にならなくしてくれます。フリルの飾りはアームホールの上半分にもあしらわれていて肩が隠れるため、ふだんノースリーブはあまり着ない方でも抵抗なく着ていただけると思います」
ハリのあるタイプライター素材のためアームホールのフリルもピンとしたシルエットをキープ。
「二の腕まわりに生地がぴったりくっついているデザインだと体のラインを強調してしまいますが、逆に二の腕まわりに空間をもたせてあげると二の腕が細く見える錯覚が起こるので、洋服を購入するときは生地に触れてチェックするのも大切なんです」
<ラッフルギャザーブラウス>
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「こちらのトップスも、肩ヒモにラッフル(襟など洋服の縁に付いたフリルのような飾り)があしらわれています。よく見ると、肩ヒモの付け根はラッフルが細く、肩に向かって幅が広くなるデザインなので、華奢(きゃしゃ)さを感じさせつつ、一番隠したいところはちゃんとカバーしてくれるんです」
胸元にV字形に入った細いヒモのデザインにも視線を散らす働きが。
「珍しいデザインだと思わず目がいきますよね。実際の肩幅より内側にこのラインが入ることで肩幅が狭く見え、華奢に見せてくれます。胸元にはプリーツが入っているため繊細な印象に。胸下からはシャーリングデザイン(細かいギャザーが入ったデザイン)で女性らしく、メリハリのあるシルエットにしてくれます」
意外にも、個性のあるアイテムを選んだ方がスタイルアップは簡単。また、肩が半分隠れるタイプのものから始めれば、抵抗感なく肌見せコーデが始められそうです。
二の腕を出すこと自体に抵抗をなくす、遥来さん流セルフケア
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コンプレックスをカバーできるノースリーブコーデを選ぶこともひとつの手だけれど、日々のお手入れを通して自分の二の腕を好きになり、自分磨きをすることも実はとても大事。
毎日お風呂に入ったあと、血行が良い状態でマッサージをするのが日課だという遥来さんに、いつものケア方法を見せていただきました。
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<HOW TO>
1. 少量のボディクリームを手になじませる。
2. 手首から肩に向かってやさしくマッサージ。肘部分は老廃物がつまりやすいポイントのため、指を押し当てていねいにほぐしていきます。
3. 美容ローラーも同様に手首から肩に向かって転がす。
「リンパへ流すように鎖骨部分にもローラーを使い、最後はワキの下に流すようにマッサージ。むくみを解消するツボ押しなども取り入れています」
その他にも、ジムに通って筋トレも定期的に取り入れているという遥来さん。そうやって自分磨きのモチベーションを維持できるのも大好きなファッションの存在があるからです。
「私は、もともとすごく細いというわけではないので、あえて肌を見せることで、自分にエンジンをかけています。隠すことだけに意識が向くと、自分の可能性に気がつかないままになってしまうので“素敵だな”と思ったノースリーブトップスがあったら、まずは手に取ってほしいんです」
おしゃれをしながら気になる部分を隠すことだって可能だし、着れば着るほど、新しいスタイリングも生み出していけるようになるもの。
「難しく考えずに、好きな服をただ着るだけで、どんどん新しい自分に変わっていけますよ。一歩踏み出し、ファッションを自分らしく楽しんでみてくださいね」
Profile
大坪遥来
「SNIDEL HOME」プレス“着るほどに、きれいになる。”をコンセプトにしたマッシュスタイルラボのルームウェアブランド「SNIDEL HOME」のプレス。大人のきれいめコーデを投稿したインスタグラムが人気で、インフルエンサーとしても多くの女性に支持されている。
取材・文/渡辺愛 構成/宮垣歩乃佳(Roaster) 撮影/大城為喜
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