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コテ・カールアイロンの選び方を美容師が解説!髪が傷みにくいスタイリング方法も紹介
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コテ(カールアイロン)は、キレイな巻き髪を簡単につくれて、ヘアアレンジの幅を格段に増やせる便利な美容アイテムです。しかし、髪へ直接あてるだけに、熱によるダメージが気になって使うのを躊躇している人もいるのではないでしょうか? また、コテ自体の種類もたくさんあって、どれを選べばいいか迷うのも、困りごとの1つです。
この記事では、カリスマ美容師の坂巻哲也さんと女性スタイリストの飯野梨那さんにコテ・カールアイロンの選び方を教えてもらいました。また、コテの効果的な使い方や、髪を傷めないようにスタイリングする方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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
美容師
坂巻 哲也さん
表参道、青山、銀座などに9店舗の美容室を展開する「apish」代表取締役。サロンワークや全国各地でのセミナー、ヘアショーなどへの出演に加えて、薬剤、美容機器の研究、開発にも携わる。ドライヤーやスタイリング剤、メイクアップブラシなど、数々のプロデュース商品でヒットを続出。TV等のメディアでも活躍している。カミカリスマ美容師部門にて、2020年より5年連続で受賞。
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美容師
飯野 梨那さん
「apish」銀座店勤務。スタイリスト歴は12年。髪質や癖など、一人ひとりの悩みに合わせて施術することを心がけている。前髪パーマや髪質改善が得意。
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目次
美容師が教える!コテの選び方
使いやすいコテとは、どのようなコテなのでしょうか。まずは、髪のプロである女性スタイリストの飯野さんにコテ選びで重視するポイント語っていただきました。
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「髪へのダメージを防ぐには、コテの使い勝手のよさも重要です」と語る飯野さん
コテを選ぶときにもっとも重視したいのは、髪の傷みにくさです。毎日コテを使って髪に熱をあてていると、髪にダメージが蓄積されていきます。滑りが悪いなど、髪への負担が大きいコテを使っていると、どんどん髪が傷んでしまうので、少しでも髪へのダメージが小さいコテを選ぶのはとても重要です。
また、髪へ熱をあてる時間が長くなるほどダメージは大きくなるので、使い勝手の良さと手早くスタイリングできることも大事。時短にもなることはもちろん、慣れない人がコテで思うように髪を巻けるようになるまでには、少し時間がかかるので、初心者にとっては特に使い勝手の良さは大きなポイントです。
髪の長さやつくりたいスタイルに合ったパイプ径もよく考えて選びたいところ。太さが違う2本以上のコテを使い分ける人もいますが、ほとんどの人は1本のコテをいつも使っているのではないでしょうか。まずは自分がつくりたいのはどんなヘアスタイルなのかイメージを具体的にして、それに合った使いやすいコテを選ぶといいでしょう。
コテ選びで重視するポイント
- 髪の傷みにくさ
- 手早くスタイリングできる
- 自分がつくりたいスタイルに合ったパイプ径
- 使い勝手の良さ

美容機器の研究、開発にも携わるカリスマ美容師の坂巻さんがコテの選び方を解説
上記の重視したいポイントを踏まえて、坂巻さんにコテの選び方を解説してもらいました。
髪の傷みにくさで選ぶ
コテによる髪へのダメージで影響する要素は、おもにパイプの素材や質と温度調整があります。詳しく見ていきましょう。
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パイプ素材|摩擦の少ないチタンや天然鉱石がおすすめ
髪の傷みにくさを重視するときに、もっとも重要となるのはパイプの素材や質です。コテのパイプに使われるおもな素材とその特徴は以下のとおりです。
パイプの素材と特徴
パイプの素材 | チタン | セラミック | テフロン |
---|---|---|---|
特徴 | ・摩擦が少なく、髪へのダメージを抑えられる ・熱伝導率が高く、ムラなく髪に熱を与えられる ・比較的高価な製品が多い |
・熱伝導率が高く、耐久性も良い ・ほかの素材に比べて摩擦が多く、比較的に髪へのダメージが大きくなりやすい ・コスパに優れ、手頃な価格で買えるものが多い |
・正確には素材ではなくコーティングの一種 ・摩擦は少ないが、耐久性が低く、コーティングが剥がれやすい ・比較的安価な製品が多い |
上記以外にも、メーカー独自の素材やコーティングが採用されているものも多いです。なかには髪に触れるだけでダメージケアできる天然鉱石を配合したものもあります。
一概にどの素材がいいというのは難しいですが、パイプの質と製品の価格は、比例する傾向にあります。例えばチタンは髪を傷めにくいですが、製品価格が高くなりがちです。安価な製品が多いテフロンは摩擦が起きにくいですが、コーティングが剥がれると髪へダメージを与えやすくなります。コテは安いもので数千円、高いものだと5万円近くするものもありますが、髪へのダメージを減らしたいなら2万円程度を目安にするといいでしょう。
温度調節機能|200℃まで出るものがおすすめ
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コテの設定温度表示画面。多くのコテが温度を細かく設定できる
長時間コテをあてると、高温で巻くよりも髪へのダメージが大きくなるため、コテの温度設定機能も、傷みにくさに関係してきます。コテの温度は、髪が太く硬い人は200℃程度、普通くらいの人は180℃程度、細く柔らかい人は150℃程度に設定すると短時間でしっかりとしたカールをつくることができます。
今はほとんどの製品に温度設定機能があり、低温から高温まで設定可能です。200℃以上に設定できるものだと、髪が太い人でもしっかり巻けて、細い人でも温度を下げて使えます。
また、コテで髪を巻いているときに、知らないうちにスイッチへ手が当たって勝手に設定温度が変わってしまうこともあります。コテを使うときは一定温度でムラなく巻くことが大事なので、温度設定が勝手に変わらない温度ロック機能がある製品を選ぶのがおすすめです。
スタイリングを時短するなら立ち上がり時間60秒以下のものが◎
外出する前に手早くスタイリングすることを考えると、立ち上がりの早さにも注目しましょう。目安としては、60秒以内に設定温度へ達するものがおすすめです。また、温度がすばやく上がるのは、使い始めるまでの時間を短縮できることはもちろん、使っている最中にも関係します。
熱されたコテが髪に触れると、髪の温度に影響されて、コテの温度が一時的に下がります。再び設定温度にまでコテが熱されるには少し時間が必要で、温度が上がりきらないまま使い続けると、カールが上手につくれません。立ち上がりが早いコテなら、髪に触れて下がった温度から回復するまでの時間も短く、熱ムラなく髪を巻き続けられます。
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坂巻さんによると「昔はコテの立ち上がりに時間がかかりましたが、最近は1分以内に温度が上がる製品も多いです」とのこと
コテによっては、パイプが何度になっているのかデジタル数字で表示されたり、設定温度になるとランプが点灯したりするものもあります。そういったものを利用すると、設定温度まで上昇したことに気づかずに放置するのを防ぎ、使用中も温度が下がっていないか確認しやすいでしょう。
パイプ径32mmはどの髪の長さでも使いやすい
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太さの違う3本のリファ カールアイロン プロ。上から38mm、32mm、26mm
パイプ径の太さは、19mm、26mm、32mm、38mmが主流です。使いやすいパイプ径は、つくりたいスタイルと、使いやすい髪の長さで選びましょう。
パイプの太さとつくりやすいスタイル・おすすめの髪の長さ
パイプの太さ | 19~26mm | 32mm | 38mm |
---|---|---|---|
つくりやすいスタイル | ・細かいカール ・ふわふわとボリュームのあるスタイル |
・自然なカール ・やわらかな印象のスタイル |
・ゆるやかなカール ・ゆるくナチュラルなスタイル ・韓国風の巻髪 |
おすすめの髪の長さ | ショート、ボブ | ショート、セミロング、ロング | ロング、スーパーロング |

左からパイプ径26mm、32mm、38mm。パイプ径が細いほどカールが強くでて髪の長さは短くなり、太いほどカールはゆるやかになる
つくりたいスタイルにもよりますが、1本コテを持つなら、どの髪の長さにも使いやすく、自然なカールがつくれる32mmがおすすめです。イメージを変えたくなったら、太さの違う2本目のコテを購入して、使い分けるのもいいでしょう。ショートヘアの場合や華やかなスタイルをつくりたいなら19~26mmの細めのコテ、ロングヘアの場合や、今トレンドの韓国巻きをつくりたいなら38mmの太めのコテが使いやすいです。
使い勝手のいい重さは400g以下が目安
コテを選ぶときは、重さも気にしてみるといいでしょう。コテの使用中は、ドライヤーのように大きく動かさず、手を上げっぱなしの状態になるので、実際の本体重量よりも重く感じることがあります。特に女性は重いコテだと腕が疲れてしまいやすいので、軽いコテがおすすめです。
コテの重さは、パイプが細いほど軽くなり、太いほど重くなります。一番使い勝手のいいパイプ径32mmの場合、目安としては400g以下程度が初心者にも使いやすい重さです。
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髪を巻くときにコテを両手で持つことを説明する坂巻さん
意外に大事なのはパイプの先端部分です。コテで髪を巻くときには、持ち手部分だけでなくパイプの先端も使って両手で持つと、安定してしっかりと持てます。パイプ径32mmのコテで400g以上ある場合でも、先端を使って両手で持つと安定して巻けて、腕の負担も少ないです。多くの製品は先端も手で持てるようになっていますが、持てる部分が少なかったり、先端部分まで熱くなったりするものもあるので、注意してください。
コテ・カールアイロンの選び方|ポイントまとめ
コテ(カールアイロン)を選ぶ際は、パイプの素材や質と温度調整に注目して、髪が傷みにくいようになっているか確認しましょう。また、パイプ径や本体重量は、コテを使うときのことをイメージして、「使いやすさ」で決めることが重要です。コテ選びのポイントをまとめると以下のとおりです。
- 髪の傷みにくさを重視するならプレートの素材と温度調整をチェック
- 時短でスタイリングしたいなら立ち上がり時間60秒以下を選ぶ
- パイプ径は自然なカールがつくれてどの長さでも対応しやすい32mmがおすすめ
- 使い勝手の良いコテは、重さ400g以下を目安に選ぶ
美容師が教える!コテを効果的に使う方法
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「コテを扱うポイントは意外と知らない人が多いですが、ちょっとしたコツをつかめば仕上がりがまったく変わります」と、坂巻さん
コテの扱い方は、慣れないと少し難しいもの。上手にカールが巻けなくて困っている人もいるのではないでしょうか。そこで坂巻さんに、コテで髪をキレイに巻くコツを教えてもらいました。
コテの基本的な使い方
コテの基本的な使い方を解説します。坂巻さんに実演で毛先にワンカールを入れてもらい、ポイントを教えてもらいました。
シャンプーした後で髪が濡れている場合は、必ず髪をきちんと乾かしてからコテを使いましょう。髪が濡れていると、髪を傷める原因となります。
コテの基本的な使い方
-
1
髪を挟まずに、設定温度に熱したパイプで髪の表面を軽くなでる
髪を巻く前に、髪を挟まずにパイプをあてて髪全体を軽くなでていきましょう。髪の表面に軽く熱が入ることで、髪の状態を整え、浮き毛を抑えます。
-
2
髪の根元から軽くコテのクリップで挟む
挟んだときに薄く均等に広がる程度の量の髪を取り、クリップで軽く挟みます。
このとき、挟み方の角度に注意しましょう。レバーを持つ指が頭側を向いた状態で髪を挟むと、頭の形に逆らうように髪がクリップに挟まってしまい、そのまま髪に折れた跡がついてしまいます。
レバーが頭と反対側を向くようにして、クリップに挟む髪の形が髪の流れに沿うようにしてください。 -
3
クリップを少しだけ浮かせたまま巻き始めの位置まで滑らせる
巻き始めの位置まで、コテを滑らせていきます。
このとき髪がひっかからないように、クリップは微妙に浮かせておきましょう。
途中で止めると、髪に折れた跡がつく原因となるので、コテは止めずに巻く位置まで滑らせます。 -
4
髪を巻き、そのまま3~4秒キープ
カールをつけたい部分までコテを移動させたら、浮かせていたクリップを下ろして髪を挟み、コテを回転させて髪を巻いていきます。
巻けたらそのまま3~4秒キープ -
5
巻いた部分に手を添えながらクリップを外し、そのまま冷ます
手で巻いた部分を包むように持ちながら、クリップを外します。
ヒヨコを持つように優しく髪の形を保ったまま、2~3秒程度おいて髪を冷ましましょう。
手で持ちながら冷ますことで、カールをしっかりとキープできます。 -
6
髪全体を同じように巻いていき、完成!
同様に少しずつ髪を挟んで巻いていき、髪全体にカールができたら完成です。
傷みにくいスタイリング方法
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コテを使う前にしっかりとドライヤーで髪を乾燥させる坂巻さん
髪を傷めないようにするには、まずコテをかける前にドライヤーでしっかりと髪を乾かしましょう。濡れた髪はキューティクルが開いた状態なので、そのままコテをかけると、内部の水分が蒸発してしまいダメージの原因となります。
コテを使っている最中は、同じ場所に長い時間コテをあてすぎないように。何度も繰り返しあてるのも避けましょう。
熱だけでなく、摩擦も髪を傷める要因です。クリップで髪を挟んで滑らせるときは、必ず少しクリップを浮かせるようにしてください。
コテでカールした後しっかり冷ますことがキープのコツ
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カールを保つポイントは、巻いた後に手で形を保ちながらしっかりと冷ますこと
カールをキープするには、コテで形をつくった後にそのまましっかり冷ますことがとても大切です。髪は温めると柔らかくなり、冷めると固まるという性質があります。カールが取れやすい人は、束のまま一度冷ますとカールを維持しやすいです。また、髪を冷ますことで、ハリやツヤにもつながります。
仕上げに使用するヘアスプレーを、コテを使う前にスプレーする方法もあります。髪から少し遠い位置から全体へ浴びせるようにスプレーし、通常どおりに髪を巻きましょう。仕上げにスプレーするよりもバリバリと固まりにくく、髪にハリやコシを与えてカールを長持ちさせられます。
スプレーがついたコテは、温かいうちに乾いたタオルで拭き取ると、簡単にお手入れできます。スプレーが付いたままコテが冷めた場合は、濡れたタオルで拭き取りましょう。
トレンドを重視したいならリファ&韓国スタイルがつくりやすいパイプに注目!
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「多くの人が使っているだけあって、リファのコテは機能的にも優れています」と坂巻さん
コテのトレンドは、長い間リファが独占しています。プロモーションの上手さも理由として考えられますが、機能的にももちろん優秀です。髪へムラなく均一に熱を伝えられるようパイプやヒーターにさまざまな工夫が施されていて、ダメージを抑えながらしっかりとカールをつくれます。
もう少し安価なものだったら、クレイツを使っている人が多いですね。機能的にもリファと似ていて、使いやすいです。

近年流行中の韓国風巻き髪。顔周りや毛先に大きなカールを入れるのが特徴
スタイルのトレンドとしては、ここ数年は韓国風の巻き髪が注目されています。大きなカールでつくる韓国巻きのスタイルに合わせ、太いコテも増えてきました。以前は38mm以上の太さはあまり多くなかったのですが、最近では40mm以上のコテも出ています。ふわっとした韓国スタイルをつくりたい人は、太めのコテを1本持っておくのもいいでしょう。
コテ・ヘアアイロンに関するよくある疑問 Q&A
コテ・ヘアアイロンに関するよくある疑問について、坂巻さんと飯野さんにお答えいただきました。
Q. ブラシタイプ、2way、自動巻きタイプはどう?
A. コテには通常のパイプタイプのほか、ブラシタイプや2wayタイプ、自動巻きタイプもあります。
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パイプ部分にブラシがついているブラシタイプのコテ
ブラシタイプは、パイプにブラシがついている形状のもの。髪をとかしながら巻きつけられ、ゆるくカールをつけたいときに向いています。
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パイプが開いてストレートアイロンとしても使える2wayタイプのコテ
2wayは、パイプの真ん中が開くようになっているタイプで、パイプに髪をはさんでストレートアイロンとしても使えます。2way以外にも、滑りやバネの改良により、ストレートアイロンでカールがつくれるタイプのものもあります。

髪を自動で巻ける自動巻きタイプのコテ
自動巻きタイプは、髪を少量はさむと自動で巻かれていき、簡単にカールがつくれます。ドライヤーでも、吸い込みで髪を巻き込んで自然にカールがつくれるものがあります。ブローが苦手な方におすすめとして紹介することもあります。

Q. 後ろの髪をセルフスタイリングするコツ
A. 前に持ってこられる長さがあれば、前に持ってきて巻くのが一番楽でおすすめです。
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後ろの髪はピンで分けると、量が少なくなって巻きやすい
長さが足りない場合は、ピンを使って髪を上段と下段の2段に分けると巻きやすくなります。下段を巻くときは首を火傷しないよう、なるべくコテを首から離してください。
Q. スタイリングにはどれくらい時間がかかる?
A. スタイリングにかかる時間は、全部巻くのか、毛先だけなのか、交互に巻く方向を変える波巻きにするかなど、巻き方によって変わります。一般的には、だいたい30分あればスタイリングできます。毛先だけなら5~10分ほどで仕上がるでしょう。ただし、髪の長い人や量が多い人は毛束の本数が多くなるので、必然的にさらに時間がかかります。
Q. 巻くのに失敗したときはどうすればいい?

「失敗したときに、そのままコテで巻き直そうとするのはおすすめしません」と語る坂巻さん
A. コテで巻いたものをコテで直すと、傷みの原因になるのでNGです。巻くのに失敗したときは、まずスプレーなどで濡らし、ドライヤーで乾かしてもとの状態に戻してから再度コテをあててください。髪の内部には通常10%前後の水分が含まれており、一度コテを使うと7~8%まで減少します。そのまま再度高温で直そうとするとさらに水分がなくなり、パサついて髪がまとまらなくなります。
カールが強くつきすぎた場合は、冷める前にほぐして崩してあげるとゆるやかなカールになります。
Q. 旅行や外出先で使いやすいコテは?
A. バッテリーが入っているため多少重さがありますが、旅行や外出先ではコードレスタイプが便利です。ただし、通常のものよりパワーが劣るため、髪の短い人や、前髪・後れ毛などの顔周りに使うのに向いています。
髪が長い人や量がある人、クセがある人は、コンパクトタイプだとかなり時間がかかるので、多少荷物がかさばってもふだん使っているものを持っていく方がよいでしょう。
海外で使う場合は、事前に電圧やプラグが海外対応になっているかチェックしましょう。国によって電圧が異なるため、予想以上に熱くなることもあるので注意してください。
Q. クリップの髪を挟む強さは使いやすさに関係ある?

クリップで髪を挟む強さは、製品によって異なる
A. クリップが髪を挟む強さも、髪の傷みにくさやコテの使い勝手に大きく影響するところです。髪を傷めずにしっかりカールをつくるには、クリップが強すぎても弱すぎてもいけません。滑らせたときに髪がひっかからず、かつ毛先まできちんとキャッチできる程よい強さが重要です。ネットで買う際は、口コミで実際に使った人の感想をチェックしてみましょう。
Q. あると便利な機能は?

コテのコードは使っているうちにねじれてしまいやすい
A. 360度回転コードを採用した製品は、コードのねじれを防ぎ、直す手間を省けるのでおすすめです。コテは回しながら使うので、気がつくとコードがねじれてしまい、とてもわずらわしいです。ねじれたまま使うと断線につながるおそれがあるので、コードのねじれはこまめに直す必要があります。360度回転コード採用の製品なら、コードの根本が回転するようになっているので、快適にコテを使い続けられます。
コードレス製品もコードのわずらわしさはありませんが、バッテリーが搭載されている分重量が大きくなりがちで、パワーもあまりないものが多いようです。
まとめ
- 髪の傷みにくさを重視するならプレートの素材と温度調整をチェック
- 時短でスタイリングしたいなら立ち上がり時間60秒以下を選ぶ
- パイプ径は自然なカールがつくれてどの長さでも対応しやすい32mmがおすすめ
- 使い勝手の良いコテは、重さ400g以下を目安に選ぶ
コテを選ぶときに、もっとも重視したいのは、髪の傷みにくさ。パイプの素材や質、温度調整をチェックして、髪へのダメージが少ないものを選びましょう。使い勝手の良さや手早くスタイリングできることも大事です。コテを使う時間が短くなると、結果的に髪へのダメージを減らすことにもつながります。
パイプ径は、髪の長さやつくりたいスタイルに合わせて選びましょう。ふわふわと華やかなスタイルにしたいなら細め、ゆるやかで自然なスタイルが好みなら太めのコテがおすすめです。
これまで自分に合ったコテをどう選べばいいかわからず、思いどおりのスタイルがつくれなかった人も多いのではないでしょうか。ぜひこの記事を参考にして、理想のカールスタイルを手に入れてください。
▼おすすめ商品を知りたい方はこちら
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