個人事業主向けクレジットカード9選|税理士とFPが審査や個人用との違いを解説

個人事業主 クレジットカード_mv

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目次

「個人事業主やフリーランス向けのクレジットカードは?」

ビジネスカードなら開業前でも、個人の信用情報だけで審査に通る可能性があります。

この記事では、専門家にお越しいただき、個人事業主やフリーランスが事業用クレジットカードを作るときのポイント個人事業主・フリーランス向けクレジットカード9枚を解説付きで紹介します。

個人事業主・フリーランスが事業用クレジットカードを作るときのポイント

  • 個人の信用情報に問題がなければ、事業主としての収入が不安定でもカード審査に通る可能性がある
  • 確定申告時の手間を減らしたいなら、個人向けカードではなく、屋号で作れるビジネスカードを選ぼう
  • 最低限の機能で十分なら年会費無料、ビジネス特典を得たいなら有料カードを選ぼう

<個人事業主・フリーランス向けクレジットカード9選>

三井住友カード
ビジネスオーナーズ
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード JCB CARD Biz 一般 Airカード freeeカード 楽天ビジネスカード JCB CARD W リクルートカード bitFlyer Credit Card
三井住友カード ビジネスオーナーズ セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード JCB CARD BIZ airカード freeeカード 楽天ビジネスカード JCB CARD W リクルートカード bitFlyer Credit Card
どんな人に向いているか
開業してまもない個人事業主
出張や旅行が多い個人事業主
Amazonをよく利用する個人事業主
飲食店の利用が多い個人事業主
オフィスを構えたばかりの個人事業主
楽天ポイントを使う個人事業主
若い個人事業主
Pontaやdポイントを使う個人事業主
暗号資産に興味がある個人事業主
年会費
無料
無料
初年度無料(通常1375円)
5500円
無料
2200円
無料
無料
無料
ポイント還元率
0.5%~1.5%
(※1)
0.5%
0.5%
1.5%
-
1.0%
1.0%~
1.2%~
0.5%~
利用限度額
~500万円(※2)
一律の上限なし
個別設定
~100万円
~300万円
~300万円
個別設定
100万円
100万円
連携できる会計ソフト
freee・マネーフォワード・弥生
かんたんクラウド
freee・マネーフォワード・ソリマチ
freee、弥生
freee
-
-
-
-
公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト

※1 対象の三井住友カードと2枚持ちかつ対象の利用をすることが条件。詳細はこちらでご確認ください。
※2 所定の審査あり

ファイナンシャルプランナー
伊藤亮太さん
伊藤亮太
慶應義塾大学大学院商学研究科在学中に、ファイナンシャルプランナーの国際資格であるCFPを取得。現在は個人向けの資産運用などのマネー・ライフプランニングの相談などを中心に、セミナー講師や講演などを行っている。
公認会計士・税理士
山口真導さん
山口真導
株式会社アカウンタックス 代表取締役。株式会社起業ナビ 代表取締役。2004年、株式会社アカウンタックスを設立。中堅・中小ベンチャー企業から上場企業まで幅広い顧客に対して経理アウトソーシング事業を提供。同事業を通じて経営者目線で財務・会計・税務の問題解決ができるCFOの育成・輩出を目指している。

ビジネスカードと個人カードの違いを比較

<ビジネスカードとは?>

ビジネスカードは、中小企業や個人事業主、フリーランスなどの事業者向けに発行されるクレジットカードです。

法人や個人事業主向けに発行されるクレジットカードのことを「法人カード」と呼びます。法人カードは、大企業向けの「コーポレートカード」と、中小企業・個人事業主向けの「ビジネスカード」に分かれます。

ビジネスカードは、法人口座(事業用口座)を引き落とし口座にできたり、会社名や屋号で発行できたりなど個人用クレジットカードとは異なる部分があります。特徴的な点を比較しながら、ビジネスカードと個人用クレジットカードの違いを紹介します。

ビジネスカードと個人カードの違い_画像

ビジネスカードは屋号でも発行できる

法人化していて屋号(会社名)をもって仕事をしている個人事業主は、屋号(会社名)でもビジネスカードを発行することができます。その場合、引き落とし口座は個人口座を利用することはできず、法人口座のみになります。

付帯サービスにビジネス特典が付く

カードごとに内容は異なりますが、ほとんどのビジネスカードにはビジネス特典が付帯しています。新幹線や飛行機がチケットレスで予約できたり、口座からの引き落とし日に猶予をもたせられたり、ビジネス用品を割安価格で購入できたりと、個人事業主やフリーランスでも使いやすい特典があるカードもあります。どのビジネスカードを発行するかで迷った際には、ビジネス特典の内容で決めてもよいでしょう。

会計ソフトとの連携がスムーズ

多くのビジネスカードはクラウド会計ソフトと連携することで、会計ソフト上で利用明細が確認できたり、その利用明細からワンクリックで仕訳をすることができるようになり、毎年の確定申告や日々の経理作業で大きな恩恵が受けられます。

一部の個人用クレジットカードでもクラウド会計ソフトと連携して会計処理をすることはできますが、その場合は完全にプライベートと切り分けて、ビジネス専用として利用する必要があります。

山口真導さん

「特に理由がなければ、経理的なメリットを含めてビジネスカードを作ることを勧めます。」と山口さん

個人事業主向けクレジットカード9選

個人事業主・フリーランス向けのビジネスカードと個人カード合わせて9枚を編集部でセレクト。それぞれの特徴やポイントを伊藤さんの解説付きで紹介していきます。

【法人カード選びのポイント】

  • 年会費に注目する
  • 還元率を知る
  • 追加発行枚数を確認する
  • 利用限度額と特典の充実度を見る

<個人事業主向けクレジットカード9選一覧>

カード名 こんな個人事業主向け 公式サイト 年会費 還元率 利用限度額 追加カード
三井住友カード ビジネスオーナーズ
三井住友カード ビジネスオーナーズ
開業してまもない個人事業主詳しく見る永年無料1.5%(※1)~500万円(※2)無料
セゾンコバルトビジネスカード
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
出張や旅行が多い個人事業主詳しく見る永年無料0.5%公式サイト参照9枚まで無料
JCB CARD Biz 一般
JCB CARD BIZ
Amazonをよく利用する個人事業主詳しく見る初年度:無料
2年目以降:1375円(税込)
0.5%個別設定
Airカード
airカード
飲食店の利用が多い個人事業主詳しく見る5500円(税込)1.5%10~100万円初年度:無料
2年目以降:3300円(税込)
freeeカード
freeeカード
オフィスを構えたばかりの個人事業主詳しく見る永年無料なし300万円最大3枚まで無料
楽天ビジネスカード
楽天ビジネスカード
楽天ポイントを使う個人事業主詳しく見る2200円(税込)1.0%~300万円
JCB CARD W
JCB CARD W
若い個人事業主詳しく見る永年無料1.0%~個別設定
リクルートカード
リクルートカード
Pontaやdポイントを使う個人事業主詳しく見る永年無料1.2%~100万円
bitFlyer Credit Card
bitFlyer Credit Card
暗号資産に興味がある個人事業主詳しく見る永年無料0.5%~100万円

※ 価格はすべて税込
※1 対象の三井住友カードと2枚持ちかつ対象の利用をすることが条件
※2 所定の審査あり

個人事業主向け法人カード、ビジネスカード6選

まずは、個人事業主でも使いやすい法人カード、ビジネスカードを紹介します。

三井住友カード ビジネスオーナーズ開業してまもない個人事業主向け

三井住友カード ビジネスオーナーズ

年会費(税込)

永年無料

ポイント還元率

1.5%(※)

※対象の三井住友カードと2枚持ちかつ対象の利用をすることが条件

カードのメリット・デメリット

    メリット

  • 最大500万円(※1)の限度額である上に、還元率が0.5~1.5%!
  • 申し込みに必要なのは免許証と金融機関(※2)のキャッシュカードのみ。最短10分で完了!
  • カード番号の印字がないのでセキュリティ面で安心
  • デメリット

  • ETCカードを年1回以上利用しないと、年会費550円かかる
  • 国内旅行傷害保険・ショッピング保険が付帯しない

現在実施中のお得なキャンペーン

  • 新規入会&一定金額の利用で最大8,000円相当のVポイントプレゼント!
  • 【2023年12月31日まで】入会月+3ヵ月~5カ月に一定金額の利用で最大5,000円相当のVポイントプレゼント!

基本情報

ETCカード 年会費550円、年1回以上の利用で次年度以降無料
追加カード 無料
申し込み条件 法人代表者または個人事業主、フリーランス
国際ブランド visa
連携の会計ソフト freee・マネーフォワード・弥生
利用限度額 ~500万円(※1)
旅行保険 海外:最高2000万円(※2)
最短発行 3営業日(審査結果は最短当日にメールで届きます)

※1 所定の審査あり
※2 三井住友銀行以外の金融機関でも可

一般カードであれば年会費が無料。ゴールドカードも年会費が5500円(税込)ながら、年間100万円以上のカード利用で翌年以降の年会費が無料になるので、初めて法人カードを持つ個人事業主が利用しやすいカードです。カード番号などが印字されていないナンバーレスカードなので、セキュリティ面も安心です。

<一般カードとゴールドカードの比較>

一般
<br>
ゴールド
三井住友ビジネスオーナーズ-ゴールド
年会費 無料 5500円(※1)
ポイント還元率 1.5%(※2) 1.5%(※2)
利用限度額 500万円 500万円
サービス ETCカード、海外旅行保険 ETCカード、海外旅行保険、国内旅行保険、ショッピング補償
ビジネス特典 請求書支払い代行サービス、ビジネスサポートサービス、福利厚生代行サービス 空港ラウンジサービス、請求書支払い代行サービス、ビジネスサポートサービス、福利厚生代行サービス

※ 価格はすべて税込
※1 年間100万円の利用で翌年以降無料
※2 対象の三井住友カードと2枚持ちかつ対象の利用をすることが条件

伊藤亮太さん

利用限度額が500万円と高めに設定されているうえに、ポイント還元率も0.5%からとなっており、法人カードとしては高めです。ゴールドカードの年会費も5500円とそこまで高くありません。そのため、初期投資の必要な事業を始めたばかりのスタートアップの個人事業主にはぴったりのビジネスカードといえます。

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード出張や旅行が多い個人事業主向け

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

年会費(税込)

永年無料

ポイント還元率

0.5%

カードのメリット・デメリット

    メリット

  • 提携サービス利用で最大2.0%ポイント還元
  • ポイントの有効期限がない“永久不滅ポイント”
  • デメリット

  • 国内/海外傷害保険・ショッピング保険が付帯しない

現在実施中のお得なキャンペーン

  • 【2023年12月31日まで】新規入会&一定金額の利用で最大8,000円相当ポイントプレゼント!
  • 【2023年12月31日まで】条件達成で最大3,000円キャッシュバック

基本情報

ETCカード 無料
追加カード 9枚まで無料
申し込み条件 法人代表者または個人事業主、フリーランス
国際ブランド amex
連携の会計ソフト かんたんクラウド
利用限度額 公式サイト参照
旅行保険 -
最短発行 3営業日

※ 価格はすべて税込

AWSクラウドサービスやYahoo、サイボウズなど、ビジネスシーンで利用できるサービスと提携していて、ポイントが最大2.0%還元されるなど、ビジネスシーンでの使いやすさが魅力です。プラチナカードであれば、航空券やホテルの手配などをしてくれるコンシェルジュサービスがあるので、余裕がある人はプラチナカードを選んでもいいでしょう。

<コバルトカードとプラチナカードの比較>

コバルト
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
プラチナ
セゾン プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費 無料 2万2000円(※1)
ポイント還元率 0.5% 0.5%
サービス - 海外旅行保険、国内旅行保険、ショッピング補償
ビジネス特典 ビジネスアドバンテージ ビジネスアドバンテージ、リーガルプロテクト

※ 価格はすべて税込
※1 年間200万円以上利用で翌年度1万1000円

伊藤亮太さん

貯まったポイントの有効期限がない“永久不滅ポイント”が魅力。ポイント還元率が海外での利用で2倍になるほか、プラチナカードだと、国内外の旅行傷害保険が付いているので、国内や海外に出かけることが多い人に向いてます。

▼セゾンビジネスプラチナカードに関してくわしく知りたい方はこちらもチェック!

JCB CARD Biz 一般Amazonをよく利用する個人事業主向け

JCB CARD BIZ

年会費(税込)

初年度0円

※次年度以降1375円

ポイント還元率

0.5%

カードのメリット・デメリット

    メリット

  • ネットショッピングでポイント還元率がアップ
  • 貯まったポイントはマイルに移行できる
  • デメリット

  • 追加カードを発行できない
  • 利用限度額がやや低め

現在実施中のお得なキャンペーン

  • 【2024年9月30日まで】WEB限定!新規入会&利用で最大2万円分のAmazonギフト券プレゼント!

基本情報

ETCカード 1枚のみ無料
追加カード -
申し込み条件 法人代表者または個人事業主、フリーランス
国際ブランド jcb
連携の会計ソフト freee・マネーフォワード・ソリマチ
利用限度額 個別設定
旅行保険 国内:最高3000万円(利用付帯)
海外:最高3000万円(利用付帯)
最短発行 公式サイトを参照

※ 価格はすべて税込

freee、弥生会計、ソリマチといった大手の会計ソフトとの連携ができるので、経理業務の効率化が見込めるビジネスカードです。QUICPayやApple Pay、Google Payにも対応しており、キャッシュレス決済を多用する人には便利。また、貯まったポイントはAmazonのショッピングサイトで使えるほか、キャッシュバックもできるのでポイントの利用もしやすくなっています。

<一般カードとゴールドカードの比較>

一般
JCB-CARD-Biz-一般
ゴールド
JCB-CARD-Biz-ゴールド
年会費 1375円(初年度無料) 1万1000円(初年度無料)
ポイント還元率 0.5% 0.5%
利用限度額 個別設定 個別設定
サービス ETCカード、海外旅行保険(利用付帯)、国内旅行保険(利用付帯)、ショッピング補償 ETCカード、海外旅行保険(利用付帯)、国内旅行保険(利用付帯)、ショッピング補償
ビジネス特典 法人向け出張サービス、JCS限定プラン 法人向け出張サービス、JCS限定プラン

※ 価格はすべて税込

伊藤亮太さん

Amazonやビックカメラなどのショッピングサイトを経由して買い物すると、他のお店で買い物するよりもポイント還元率が2~20倍と高く設定されているので、ネットショッピングで会社の備品をそろえれば、お得にポイントが貯められます。ポイントはマイルに移行できるので、貯めたポイントを出張の交通費としても使えます。

Airカード飲食店の利用が多い個人事業主向け

airカード

年会費(税込)

初年度0円

※入会特典【~10/19】
通常5500円

ポイント還元率

1.5%

カードのメリット・デメリット

    メリット

  • 通常でもポイント還元率が1.5%と高い
  • リクルート系のサービス利用でさらにお得に
  • デメリット

  • 2年目以降は年会費がかかる
  • 国内/海外旅行傷害保険が付帯しない
  • 公共料金の支払いはポイント還元率が下がる

基本情報

ETCカード 無料
追加カード 年会費3300円(初年度無料)
申し込み条件 法人代表者または個人事業主、フリーランス
国際ブランド jcb
連携の会計ソフト freee、弥生
利用限度額 10~100万円
旅行保険 -
最短発行 3週間程度

※ 価格はすべて税込

リクルートとJCBが提携し、2021年から発行開始した新しい法人カードです。1.5%と高いポイント還元率があるうえに、貯まったポイントをPontaやdポイントなどに交換できるのもAirカードの使いやすさにつながっています。

初年度はキャッシュバックにより、年会費が実質無料になりますが、翌年度から年会費が5500円かかります。年間60万円程度の利用で、年会費無料、0.5%ポイント還元の標準的なビジネスカードよりも、年会費分を差し引いてもポイントでお得になります。

伊藤亮太さん

1.5%というポイント還元率が一番の魅力です。リクルート系列のサービスを利用するとさらにお得にポイントが貯められるので、HOT PEPPERから予約して飲食店を利用することが多い人だとよりポイントが貯めやすいカードです

freeeカードオフィスを構えたばかりの個人事業主向け

freee-カード

年会費

永年無料

ポイント還元率

なし

カードのメリット・デメリット

    メリット

  • 新品オフィス家具や「Adobe Creative Cloudコンプリートプラン」を特別価格で利用できる!
  • 1回分の弁護士・税理士・社労士への無料相談がついてくる
  • デメリット

  • ポイント制度がない
  • 国内/海外旅行傷害保険が付帯しない

現在実施中のお得なキャンペーン

  • 新規入会で最大5,000円分のAmazonギフト券プレゼント!

基本情報

ETCカード 無料
追加カード 最大3枚まで無料
申し込み条件 法人代表者または個人事業主、フリーランス
国際ブランド master
連携の会計ソフト freee
利用限度額 300万円
旅行保険 -
最短発行 2週間程度

※ 価格はすべて税込

freeeカードは、国際ブランドをMastercardとVISAから選べるようになっており、限度額が高い方がいい人はMastercard、限度額は低くても電子マネーを使いたい人はVISAが向いています。申し込みには決算書などが必要なく、Webから手軽に申請できます。最短4営業日で発行してくれるので、個人事業主になりたての人にも申し込みやすくなっています。

<一般、ゴールド、VISA一般カードの比較>

MasterCard MasterCard ゴールド VISAクラシックカード
年会費 無料 2200円(※1) 825円(※2)
国際ブランド Mastercard Mastercard VISA
電子マネー Apple Pay、iD、PiTaPa、WAON
利用限度額 300万円 300万円 150万円
サービス ETCカード ETCカード、海外旅行保険、国内旅行保険 ETCカード

※ 価格はすべて税込
※1 初年度無料
※2 初年度無料、年間50万円利用で翌年の年会費無料

伊藤亮太さん

ポイント還元はないですが、新品オフィス家具を割引価格で購入できたり、ビジネス向けインターネット接続サービスを特別価格で利用できたりなど、ビジネスに関する特典が充実しているのがfreeeカードの特徴。これからオフィスを構えて事業を行っていこうという人にはぴったりのサービスがそろっています。何よりも、会計ソフトfreeeの運営会社が発行しているので、freeeを使っている、もしくは導入を検討している人向けのビジネスカードとなっています。

楽天ビジネスカード楽天ポイントを使う個人事業主向け

楽天ビジネスカード

年会費(税込)

2200円

ポイント還元率

1.0%

カードのメリット・デメリット

    メリット

  • ポイント還元率が1.0%
  • 楽天が提供するサービスの利用でさらにポイント還元率アップ
  • デメリット

  • 楽天プレミアムカードの会員にならないと申し込めない
  • 利用限度額が楽天プレミアムカードと合算される
  • 追加カードを発行できない

基本情報

ETCカード 1枚目無料、2枚目より年会費550円/枚
追加カード -
申し込み条件 法人代表者または個人事業主、フリーランス
国際ブランド visa
連携の会計ソフト -
利用限度額 ~300万円
旅行保険 国内:5000万円
海外:5000万円
最短発行 2週間程度

※ 価格はすべて税込

楽天が発行する法人カードです。楽天が提供するサービスを利用することで効率よくポイントが貯められます。さらに、貯まったポイントは楽天Edyにチャージできるほか、楽天ポイントの提携店でも利用できるなど、ポイントが利用できるサービスや店舗が多いカードになっています。ただし、楽天プレミアムカードを所持していないと発行できないので、注意が必要です。

伊藤亮太さん

ポイント還元率が1.0%と高めなうえに、楽天市場など楽天が提供するサービスだとさらに還元率が上がり最大5%になります。楽天プレミアムカードを所持していないと作れない法人カードにはなりますが、楽天ユーザーの個人事業主・フリーランスの方にはメリットが大きいです。

▼楽天ビジネスカードについてくわしく知りたい方はこちらもチェック!

個人事業主向け個人用クレジットカード3選

個人用クレジットカードでもビジネス専用で使えば経理も簡略化できます。個人用クレジットカードの中でもビジネスに使いやすい3ブランドを紹介します。

JCB CARD W18~39歳の個人事業主向け

JCB-CARD-W

年会費(税込)

永年無料

ポイント還元率

1.0%

カードのメリット・デメリット

    メリット

  • ポイントが通常のJCBカードの2倍、1000円につき2ポイントたまる!
  • Amazonやセブンイレブン、スターバックスなどのパートナー店で利用すると最大21倍ポイントがたまる。
  • カードの紛失・盗難の際は全額補償(※1)
  • デメリット

  • 40歳以上の方は申し込めない
  • 国内旅行傷害保険が付帯しない

※1 会員規約違反や故意または過失等がある場合は、補償の対象外

現在実施中のお得なキャンペーン

  • 新規入会のうえmyJCBにログインし、Amazonを利用すると利用金額の最大1万円キャッシュバック
  • 新規入会のうえmyJCBにログインし、スマホ決済を利用すると利用金額の最大3,000円キャッシュバック
  • キャッシングサービス枠を設定し、一定金額を利用すると5,000円キャッシュバック

基本情報

ETCカード 無料
家族カード 無料
申し込み条件 18~39歳、WEB入会限定
国際ブランド jcb
連携の会計ソフト -
利用限度額 個別設定
旅行保険 海外:最高2000万円(利用付帯)
最短発行 3営業日

※ 価格はすべて税込

国内外の買い物で常にポイントが2倍と、ポイントが貯めやすいのが特徴です。キャッシュレス決済にも対応しているので、手軽に買い物ができます。さらに、24時間365日、不正利用を監視してくれるなどセキュリティ面も安心のカードです。また、定期的にキャッシュバックなどのキャンペーンも行っているので、活用すればよりお得にカードが利用できます。

伊藤亮太さん

ポイントの還元率が1.0%と高めです。還元率が最大11倍にアップするパートナー店にはスターバックスコーヒーやセブン-イレブンなどふだん使いしやすいお店がそろっているのもポイントです。申し込みには18~39歳の年齢制限がありますが、年会費が無料なので若い個人事業主、フリーランスにはぴったりの個人用クレジットカードです。

リクルートカードPontaやdポイントを使う個人事業主向け

リクルートカード

年会費(税込)

永年無料

ポイント還元率

1.2%

カードのメリット・デメリット

    メリット

  • どこで使っても還元率1.2%の高還元カード!光熱費などの固定費の支払いでも還元率そのまま。
  • ホットペッパービューティー、じゃらん、ポンパレモールなどの利用で最大4.2%たまる。
  • 電子マネーにチャージするだけでもポイント還元される。
  • デメリット

  • 国際ブランドにVISA、Mastercardを選ぶと、ETCカードの発行手数料がかかる

現在実施中のお得なキャンペーン

  • 新規入会&一定金額の利用で最大6,000円分相当のポイントプレゼント!

基本情報

ETCカード 無料
家族カード 無料
申し込み条件 満18歳以上(高校生を除く)
国際ブランド visamasterjcb
連携の会計ソフト -
利用限度額 100万円
旅行保険 国内:最高1000万円
海外:最高2000万円
最短発行 3営業日

※ 価格はすべて税込

1.2%という高いポイント還元率が魅力のリクルートが発行するクレジットカード。リクルートカードから電子マネーにチャージするだけでもポイント還元してもらえるので、電子マネーをよく利用する人はよりお得に使えます。年会費無料なうえに、海外旅行保険が最高2000万円、国内旅行保険が最高1000万円と付帯保険も充実しています。

伊藤亮太さん

もともと1.2%という高還元率に加えて、リクルートが発行するクレジットカードなので、じゃらんやHOT PEPPERといったリクルート系のサービスを使うとよりポイントが還元される仕組みになっています。ふだんからリクルート系のサービスを利用している人は、お得にポイントが貯められるうえに、貯まったリクルートポイントはPontaやⅾポイントに交換でき、ビジネスでも利用しやすいです。

bitFlyer Credit Card暗号資産に興味がある個人事業主向け

bitFlyer-Credit-Card

年会費(税込)

永年無料

ポイント還元率

0.5%

カードのメリット・デメリット

    メリット

  • ポイントの代わりにビットコインがたまる!
  • ビットコインの値上がり次第でよりお得に
  • デメリット

  • ビットコインの価格によっては、他のビジネスカードよりも還元率が低くなる

基本情報

ETCカード 発行手数料1100円
家族カード発行 -
申し込み条件 満20歳以上(※)
国際ブランド master
連携の会計ソフト -
利用限度額 100万円
旅行保険 -
最短発行 2週間程度

※申込みには事前に、bitFlyerのアカウントが必要です。

※ 価格はすべて税込

暗号資産に関するさまざまなサービスを展開しているbitFlyerのクレジットカード。ポイントではなく、ビットコインで還元されるのが他のカードと大きく異なる点です。Apple Pay、QUICPayといった電子マネーが使えるので、日常でも使いやすくなっています。プラチナの方は旅行傷害保険や空港ラウンジ利用といったサービスもあるので、出張が多い人にとってうれしいサービスがそろっています。年会費は初年度のみ無料ですが、年間150万円以上クレジットカードを利用すれば翌年度の年会費も無料になります。

<スタンダードカードとプラチナカードの比較>

スタンダード
bitFlyer-Credit-Card
プラチナ
bitFlyer-Credit-Card-プラチナ
年会費 無料 1万6500円(※1)
ポイント還元率 0.5%~ 1.0%~
電子マネー Apple Pay、QUICPay Apple Pay、QUICPay
利用限度額 100万円
サービス 海外旅行保険、国内旅行保険、ショッピング補償

※ 価格はすべて税込
※1 初年度無料、年間150万円以上利用で翌年度無料

伊藤亮太さん

ポイントではなく、ビットコインで還元されるのが特徴です。暗号資産による還元なので、タイミングによっては、円換算すると他のクレジットカード以上の還元率になることもありますし、当然その逆もあります。暗号資産に興味のある人は使ってみてはいかがでしょうか。

ビジネスカードの申し込みから審査までの注意点

ここからはビジネスカードに申し込む際に必要なものや注意点、個人事業主の審査基準などを専門家の解説とともに紹介します。

個人事業主がビジネスカードを発行する際の必要書類と作り方

<ビジネスカードの発行に必要なもの>

  • 本人確認書類
  • 銀行口座(※1)
  • 開業届(※2)
  • 決算書など法人の収支がわかる書類(※3)

※1 個人名義でカードを発行する場合は個人口座、法人名義で発行したい場合は法人口座
※2 法人名義でカードを発行したい場合のみ
※3 法人化して2年程度たっている場合

法人カードの中でも大企業向けのコーポレートカードの発行時は登記簿謄本や決算書の提出を求められますが、個人事業主向けのビジネスカードを発行する際には不要なことが多いです。

ビジネスカードの作り方

  1. インターネットで入会申し込み
  2. 申し込みフォームに必要事項を入力
  3. 入会審査
  4. ビジネスカードが郵送で自宅に届く

ビジネスカードの申し込み方法は、基本的には個人カードの発行の流れと同じです。申し込みフォームに必要事項を入力する際は職業欄を「自営業」とし、勤務地には自宅の住所を入力しましょう。記入された情報をもとに、クレジットカード会社から審査が行われ、審査結果は翌日には分かるものから1か月程度かかる場合もあります。

個人事業主がビジネスカードを発行する際の注意点

ビジネスカードは個人用クレジットカードと同様、本人確認書類や個人用の銀行口座があれば発行できます。ただし、法人化して2年程度たってからビジネスカードを作る際には、決算書などその法人の収支がわかる書類の提出を求められるなど、注意すべきポイントもあります。

引き落とし口座に個人口座が使えないことがある

ビジネスカードの引き落とし口座は、個人名義で発行する場合は個人名義の口座、法人名義で発行する場合は法人名義の口座になります。個人名義のカードで法人名義の口座から引き落とすことや、その逆はできないので注意が必要です。

法人名義の場合は開業届の提出が必要な場合もある

個人名義でカードを発行する場合は、どちらが先でもかまいません。法人名義でカードを発行する場合は、開業届の提出が必要になることもあります。税務署に開業届を提出してから、ビジネスカードの発行申請をしましょう。

伊藤亮太さん

「個人用クレジットカードと同様の手続きで作れるので、個人事業主やフリーランスの方はビジネスカードを持っていて損はないです」と伊藤さん

個人事業主やフリーランスの審査基準

ビジネスカードの審査における注意点を伊藤さんに解説していただきました。

<個人事業主やフリーランスがカードを発行する際の審査基準>

  • 利用者の所得
  • 利用者の借入金の有無
  • 利用者の過去の支払いの遅延の有無

個人名義でビジネスカードを発行する際の審査基準は公表されてはいませんが、個人用クレジットカードの場合とそこまで変わらず、利用者の所得や借入金の有無、過去にクレジットカード払いの遅延があるかが大きなポイントといわれています。しっかりと支払い能力があると判断されれば、クレジットカードを発行してもらえます。借入金がある場合でも、それを補える収入があれば問題なく発行できることが多いです。

法人名義でビジネスカードを発行する場合は、法人設立からのタイミングによっては、個人の所得の代わりに法人の収支が審査対象になる場合があるので、注意しましょう。

伊藤亮太さん

「ビジネスカードも個人の与信が重要」と伊藤さん

審査に落ちないためにできること

実はクレジットカード発行の審査において、法人化しているからといって審査が通りやすいということはないです。そのため、ビジネスカードを作るために、わざわざ法人化する必要はないです。

しかし、いくら収入が多くても、過去に何度か支払いの遅延があると審査に落ちることがあります。そのため、クレジットカードの審査に落ちないようにするためには、ふだんから支払いを滞らせないようにすることが一番重要なんです。

ビジネスカードを利用するときに知っておきたいこと

ビジネスカードを利用するときに、知っておきたいポイントを税理士の山口さんに教えていただきました。

山口真導さん

「年会費は貯まったポイントで回収できることも多いです」と山口さん

ビジネスカードの年会費は経費として申請できる

クレジットカードによっては年会費がかかるものもありますが、自営業の事業用クレジットカードなら年会費を経費として計上することができます。ビジネスカードであれば、全額計上しても問題ありません。一方で、プライベートの買い物もする個人用クレジットカードを事業でも使っている場合は、事業利用分として半額程度を経費として計上するのがよいでしょう

私生活とビジネス利用で使い分ける

個人用クレジットカードをビジネスとプライベートで一緒に管理している場合は、仕訳の際にプライベート利用分を除かなければなりませんが、その手間がなくなれば経理作業の簡略化につながります。
ビジネスカードで支払った明細はWeb上で確認することができるため、過去の分もさかのぼり、何に経費がかかっているのか、使いすぎていないかなど、チェックをしてみましょう。

領収書なしで経費精算をする方法

山口真導さん

ビジネスカードで決済した場合は、消費税の免税事業者の場合には経費計上の際に領収書が必要ありません。領収書をもらい忘れて経費計上できなかったということがなくなるだけでも、経理の面ではとても楽になります。

ただし、課税事業者の場合には例えクレジットカードの明細があったとしても領収書のない支払いは消費税の控除の対象外となりますので、必ず領収書ももらって保存するようにしてください。

Webショッピングなどではレシートや売上票が発行されないこともありますが、その場合は決済報告メールなどがレシートの代わりになります。

また、以下の情報がある場合はクレジットカードの売上票が領収書の代わりになります

  • 書類の作成者の氏名または名称
  • 課税資産の譲渡等(取引)を行った年月日
  • 課税資産の譲渡等に係る資産または役務の内容(商品・サービス名など
  • 税率の異なるごとに区分して合計した課税資産の譲渡等の対価の額(カード利用合計額)
  • その書類の交付を受ける者の氏名または名称

個人事業主やフリーランスがビジネスカードを選ぶ前に知っておきたいこと

自分で確定申告を行うことが多い個人事業主にとって、事業用のクレジットカードを持つことは、支出管理や仕訳業務の際にさまざまな利点があります。

ここでは、個人事業主100名を対象に実施した、クレジットカードに関するアンケートの結果をもとに、個人事業主のクレジットカード事情や個人事業主やフリーランスがビジネスカードを発行するメリットとデメリットについて紹介します。

個人事業主の50%以上が「ビジネスカード」を使用

仕事用で使っているクレジットカード_円グラフ

【アンケートの概要】

調査名:個人事業主・フリーランスのクレジットカード利用調査
調査方法:インターネット調査
調査対象:個人事業主100人
調査期間:2022年7月29日~8月8日

今回アンケートを行った個人事業主の中で、全体の56%の人はビジネスカードを持っており、そのうちの10%は個人用クレジットカードとビジネスカードを併用しているという結果でした。ビジネスカードは法人しか発行できないと思われがちですが、意外と多くの個人事業主がビジネスカードを事業用のクレジットカードとして利用していることがわかります。

個人事業主が所有しているビジネスカードは「三井住友カード ビジネスオーナーズ」が最多

現在利用しているビジネスカードの券種_円グラフ

現在利用しているビジネスカードの券種についてのアンケートでは、「三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般・ゴールド)」が29.1%で最多でした。多くの個人事業主が「三井住友カード ビジネスオーナーズ」を選んでいることがわかります。

その他にも、楽天ビジネスカードやJCBカード Biz (一般・ゴールド・プラチナ)、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード(一般・ゴールド・プラチナ)などが、個人事業主に人気のビジネスカードといえそうです。

<個人事業主に人気なビジネスカード>

三井住友カード
ビジネスオーナーズ
楽天ビジネスカード JCB CARD Biz 一般
三井住友カード ビジネスオーナーズ 楽天ビジネスカード JCB CARD BIZ
年会費(税込)
無料
2200円
1375円
(初年度無料)
ポイント還元率
0.5%~1.5%
(※1)
1.0%
0.5%
連携できる会計ソフト
freee・マネーフォワード・弥生
-
freee・マネーフォワード・ソリマチ
最大利用限度額
~500万円(審査あり)
~300万円
~100万円
付帯保険
海外旅行保険(※2)
海外旅行保険
国内旅行保険
海外旅行保険(利用付帯)
国内旅行保険(利用付帯)
作成に必要なもの
本人確認書類
本人確認書類
本人確認書類
公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト

※1 対象の三井住友カードと2枚持ちかつ対象の利用をすることが条件
※2 事前に旅費などを該当カードでクレジット決済することが前提

他のクレジットカードも知りたい方はこちら↓

個人事業主やフリーランスがビジネスカードを利用するメリット

<個人事業主が法人カードを持つメリット>

  • 確定申告や仕訳作業が楽になる
  • 利用限度額が大きい
  • ビジネスシーンで便利な優待特典がつく

確定申告や仕訳作業が楽になる

個人事業主が法人カードを持つ一番のメリットは、仕訳をする際のめんどうな手間を効率化することができることです。

プライベートで利用するクレジットカードとは別に、経費の支払いのみに使う法人カードを持つことで、振り分けの手間や、計上漏れのリスクを削減でき、毎年の確定申告や日々の経理作業が楽になります。
さらに、法人カードを会計ソフトと連携することで、画面上で利用明細を確認できるほか、その利用明細画面から直接仕訳をすることができるようになります。

ビジネスカードに求めること_円グラフ

アンケートの結果を見ても、個人事業主はビジネスカードを作って、経理の簡略化をしたいと思っている人が多いことがわかります。

利用限度額が大きい

また、法人・ビジネスカードは事業用のクレジットカードのため、個人用クレジットカードよりも利用限度額が高く設定されている傾向のため、金額の大きい仕入れや設備投資の際に安心です。

ビジネスシーンで便利な優待特典がつく

他にも、法人カードにはビジネス特典と呼ばれるさまざまな付帯サービスがつきます。
例えば、三井住友カード ビジネスオーナーズは「東海道・山陽・九州新幹線(東京~鹿児島中央間)」のネット予約&チケットレスサービスが利用できたり、freeeカードでは新品オフィス家具を特別価格で購入できます。

個人事業主やフリーランスがビジネスカードを利用するデメリット

<個人事業主が法人カードを持つデメリット>

  • 年会費無料のカードが少ない
  • ポイント還元率が比較的低い
  • キャッシングや分割払い・リボ払いができないカードが多い

年会費無料のカードが少ない

個人事業主が法人カードを持つデメリットの一つに、個人用のクレジットカードと比べて年会費がかかるカードが多いことが挙げられます。
事業用のクレジットカードの年会費は経費で落とすことができますが、「できるだけコストを抑えたい」という方や経理業務の簡略化が目的の方は年会費無料の法人カードを選びましょう。

ポイント還元率が比較的低い

また、法人カードは個人用のクレジットカードと比べて、ポイント還元率が低い場合が多いです。
「経費でポイントを貯めたい」方は還元率1.5%のAirカードや特定のECサイトで還元率アップするJCB CARD Bizなどを選ぶといいでしょう。

キャッシングや分割払い・リボ払いができないカードが多い

さらに、法人カードは一括払いが基本で、キャッシングや分割払い・リボ払いができないことが多いため、注意が必要です。

個人事業主向けカードに関するよくある質問

個人事業主やフリーランスがクレジットカードを発行したり、利用したりする際のよくある質問について、伊藤さんに回答していただきました。

ビジネスカードの標準的なポイント還元率は?

ビジネスカードのポイント還元率は、0.5%あれば高い方といわれています。ビジネスカードを選ぶ際は0.5%を基準に考えるとよいでしょう。単純なポイント還元率で言えば、今回紹介した中ではAirカードが1.5%ともっとも還元率がよいですが、他のビジネスカードでも提携サービスの利用などでAirカード以上にお得にポイントを貯めることができます。自身がよく使うサービスが提携サービスにあるかなども見極めてビジネスカードを選びましょう。

個人事業主やフリーランスでもゴールドカード、プラチナカードを持てるの?

個人事業主やフリーランスの人でも、条件さえ満たせばゴールドカードやプラチナカードを持つことができます。ゴールドカードやプラチナカードの方が利用限度額が高いなど、ビジネスを展開するために有利なことが多いので、余裕があれば検討してみてはいかがでしょうか。カードによって異なりますが、ゴールドカードやプラチナカードでは、空港ラウンジが無料で使えたり、コンシェルジュサービスが利用できたりなど、より良いサービスを受けることができます。

伊藤亮太さん

「ゴールドカードやプラチナカードは、会社のキャッシュフローにも余裕ができるので、持っていて損はないです」と伊藤さん

個人事業主やフリーランスにビジネス特典は必要なの?

法人カードは法人向けのため、個人事業主やフリーランスでは使いにくいビジネス特典もありますが、オフィス用品を特別価格で購入できたり、出張の際の航空券やホテルの手配をしてくれたりと、あると便利なものも多いです。ビジネス特典の有無でカードを選ぶ必要はありませんが、迷った際は、自身が使いやすいビジネス特典があるかを決め手としてもよいかもしれません

まとめ

個人事業主向けクレジットカードを専門家の解説付きで9枚紹介しました。
個人事業主は、事業用のクレジットカードを持つことで、私生活とビジネスの支出を分けることができます。またビジネスカードを作ることで、後払いでより大きな買い物ができるなど事業がスムーズに展開できるようになったり、会計ソフトと連携させて仕訳や決算書の作成の手間を簡略化させるできます

まだ、事業用のクレジットカードを持っていない個人事業主の人は、この記事を参考にして、自分に合ったビジネスカードを発行してみてはいかがでしょうか。

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