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目次
「楽天ビジネスカードは、個人用カードと比べてどんなメリットがある?」
「個人事業主でも申し込める? 審査に通るの?」
年会費無料やポイント還元率の高さが魅力の楽天カード。そのビジネス向けの楽天ビジネスカードは、どのような特徴があり、どのような人におすすめなのか気になる人も多いと思います。
今回は、税理士・公認会計士の山口真導さんに、楽天ビジネスカードのメリット、デメリット、個人カードとの違いを聞いてみました。
税理士が解説!
楽天ビジネスカードの特徴楽天ビジネスカードを作ってみたいけれども、実際はどんなカードなのか十分に把握できていない人も多いのではないでしょうか。そこで、税理士・公認会計士の山口真導さんに、楽天ビジネスカードの特徴を教えていただきました。
年会費(税込) | 2200円 |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0%~ |
国際ブランド | VISA |
電子マネー | Apple Pay、Google Pay、QUICPay |
連携の会計ソフト | freee会計、マネーフォワード |
最大利用限度額 | 300万円(楽天プレミアムカードとの合算) |
サービス | ETCカード、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング補償 |
追加カード枚数 | なし |
ビジネス特典 | Visaビジネスオファー |
楽天ビジネスカード単体では持てない
基本的に法人カードは、単体で発行できます。しかし、楽天ビジネスカードは、楽天プレミアムカードの付帯カードとなっているため、楽天プレミアムカードを持っていないと発行することができません。
ただし、楽天プレミアムカードを持っていなくても、楽天ビジネスカードの申し込みと同時に、楽天プレミアムカードに申し込めば発行できます。また、楽天カードや楽天ゴールドカードを持っている場合は、楽天プレミアムカードへのアップグレード時に楽天ビジネスカードの発行申し込みができるので、申し込み時点で楽天プレミアムカードを持っていなくても大丈夫です。ただし、アップグレードした際はカード番号が変わるので、ネットショッピングなどの際は注意が必要です。
詳しくは、「楽天の個人カードを持っている場合の楽天ビジネスカードの発行方法」 のパートを確認してください。
楽天の他カードとのスペックの違いは?
楽天ビジネスカード |
楽天カード |
楽天ゴールドカード |
楽天プレミアムカード |
|
---|---|---|---|---|
年会費(税込) | 2200円 | 無料 | 2200円 | 1万1000円 |
ポイント還元率 | 1.0% | 1.0% | 1.0% | 1.0% |
楽天市場利用時のポイント還元 | 3倍 | 3倍 | 3倍 | 3倍 |
最大利用限度額 | 300万円(楽天プレミアムカードとの合算) | 100万円 | 200万円 | 300万円 |
おもな補償 | なし | 海外旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング補償 |
公式サイト | 公式サイトへ | 公式サイトへ | 公式サイトへ | 公式サイトへ |
おもな楽天の個人カードには、楽天カード、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカードがあります。ポイント還元率でいえば、どれも1.0%で変わりなく、楽天市場など楽天系のサービスを利用した場合も最大3倍のポイントが付与されます。楽天ビジネスカードと楽天プレミアムカードは「楽天カード特典分」ポイントの月間獲得上限が、楽天カードが1000ポイントであるのに対して、5000ポイントまで付与されます。
一方で、楽天ビジネスカードは、年会費が2200円(税込)と楽天ゴールドカードと同じ金額ですが、楽天プレミアムカードの年会費が1万1000円(税込)かかるので、楽天ビジネスカードを持つには年会費が合計で1万3200円(税込)が必要になります。
利用限度額は最大300万円で、楽天カードや楽天ゴールドカードと比べて高く設定されています。ただし、楽天プレミアムカードとの合算となるので、楽天プレミアムカードをプライベートで使っている場合は注意が必要になります。
補償に関しては、楽天ビジネスカード自体にはついていないのですが、海外旅行傷害保険や国内旅行傷害保険などが楽天プレミアムカードに自動付帯されているので、そこまで心配する必要はありません。
楽天ビジネスカードはこんな人におすすめ
楽天ビジネスカードの一番の魅力は、楽天系のサービスを利用したときのポイント還元率の高さにあります。そのため、楽天市場などをビジネスシーンでよく利用する人にはとてもお得なカードといえます。さらにプライベートでは、楽天プレミアムカードを利用して楽天系のサービスを決済すれば、よりお得にポイントが貯められます。
また、法人カードを利用することで、プライベートの買い物と明細が切り分けられるなど、経理作業が楽になるので、経理の簡略化をしたい場合はおすすめです。
経理簡略化の詳細は「楽天ビジネスカードを使った経理簡略化のステップを税理士が解説」で詳しく説明しています。
楽天系のサービスを利用していない人は、メリットが少ないので他の法人カードを検討してもよいでしょう
楽天の個人カードを持っている場合の楽天ビジネスカードの発行方法
楽天ビジネスカードを作る際、楽天のカードを持っていない場合は、楽天プレミアムカードも同時に申し込みましょう。すでに楽天の個人カードを持っている場合は、どのようにすればよいのでしょうか。山口さんに解説していただきました。
楽天カードを持っている場合
楽天カードを持っていて、楽天ビジネスカードを発行する場合、方法は2つあります。
まず1つ目は、今持っている楽天カードはそのままに、新たに楽天プレミアムカードと楽天ビジネスカードを追加して申し込む方法です。2つ目は、今持っている楽天カードを楽天プレミアムカードに切り替えて、楽天ビジネスカードを発行する方法です。
今持っているカードをそのままにする場合は、カード番号などが変わらないため、ネットショッピングなどで登録した情報を変更する必要がありません。一方で、プライベートで楽天系のサービスを利用したときは楽天カードのままのポイント還元率になってしまいます。
楽天プレミアムカードは年会費がかかりますが、楽天のサービスを年間で22万円以上使えば元がとれます。番号が変わるわずらわしさはありますが、それ以上の金額を利用する人は楽天プレミアムカードに切り替えた方がお得になります。
楽天ゴールドカードを持っている場合
楽天ゴールドカードを持っている場合は、楽天プレミアムカードに切り替えて、楽天ビジネスカードに申し込むことになります。これは、楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードは同時に所持できないためです。
新しくプレミアムカードが発行されると、以前使っていたゴールドカードの番号は使えなくなってしまいます。到着次第、新しいカード番号が使用できるので、ネットショッピングをはじめとした決済で利用している場合は、変更漏れがないように気をつけましょう。
楽天プレミアムカードを持っている場合
すでに楽天プレミアムカードを持っている場合は、そのまま楽天ビジネスカードを申し込むことができます。すでに楽天プレミアムカードを持っている人であれば、よほどのことがないかぎりは、楽天ビジネスカードの審査も通るでしょう。
年会費(税込) | 2200円 |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0%~ |
国際ブランド | VISA |
電子マネー | Apple Pay、Google Pay、QUICPay |
連携の会計ソフト | freee会計、マネーフォワード |
最大利用限度額 | 300万円(楽天プレミアムカードとの合算) |
サービス | ETCカード、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング補償 |
追加カード枚数 | なし |
ビジネス特典 | Visaビジネスオファー |
他の法人カードと楽天ビジネスカードを比較
楽天系のサービスを利用した場合、楽天ビジネスカードは魅力的。一方で、他の法人カードと比べた場合にどの部分が優れていて、どの部分が劣っているのでしょうか。「NTTファイナンスBizカード」「三井住友カード ビジネスオーナーズ」「セゾン・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」の特徴的な3つの法人カードと比較してみました。
楽天ビジネスカード | NTTファイナンスBizカード | 三井住友カード ビジネスオーナーズ | セゾン・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
レギュラー |
ゴールド |
三井住友カード ビジネスオーナーズ |
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド |
セゾンコバルト |
セゾンプラチナ |
||
年会費(税込) | 2200円 | 無料 | 1万1000円、使用者カード2200円(1枚ごと) | 無料 | 5500円(税込) (年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料) |
無料 | 2万2000円 |
ポイント還元率 | 1.0%~ | 1.0%~ | 1.0%~ | 0.5%~1.5%(※1) | 0.5%~1.5%(※1) | 0.5%~ | 0.5%~ |
国際ブランド | Visa | Visa | Visa | Visa、Mastercard | Visa、Mastercard | AMEX | AMEX |
最大利用限度額 | 300万円(楽天プレミアムカードとの合算) | 80万円 | 200万円 | 500万円(※2) | 500万円(※2) | - | - |
追加カード枚数(年会費) | なし | 10枚(無料) | 10枚(1枚2200円) | 18枚(無料) | 18枚(無料) | 9枚(無料) | 9枚(1枚3300円) |
サービス | Visaビジネスオファー | ETCカード、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング補償 | ETCカード、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング補償 | ETCカード、海外旅行傷害保険 | ETCカード、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング補償 | なし | 海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング補償 |
公式サイトへ | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る |
※1 最大1.5%還元は、対象の個人カードとの2枚持ちが条件です。ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※2 所定の審査があります。
※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
年会費無料なら「NTTファイナンスBizカード」
レギュラー | ゴールド | |
---|---|---|
年会費(税込) | 無料 | 1万1000円、使用者カード2200円(1枚ごと) |
ポイント還元率 | 1.0%~ | 1.0%~ |
国際ブランド | VISA | VISA |
最大利用限度額 | 80万円 | 200万円 |
追加カード枚数(年会費) | 10枚(無料) | 10枚(1枚2200円) |
サービス | ETCカード、海外旅行保険、国内旅行保険、ショッピング補償 | ETCカード、海外旅行保険、国内旅行保険、ショッピング補償 |
NTTファイナンスが発行する法人カード。ポイント還元率は1.0%からと、楽天ビジネスカードと比べても同等で、専用ポイントモール「倍増TOWN」を経由してネットショッピングをした場合、ポイントが最大26倍に。何よりも、レギュラーカードであれば年会費無料なうえに、海外旅行保険、国内旅行保険、ショッピング補償がしっかりそろっています。一方で、最大利用限度額がレギュラーで80万円、ゴールドでも200万円と楽天ビジネスカードの方が高くなっています。
公式サイトへ最大利用可能枠重視なら「三井住友カード ビジネスオーナーズ」
三井住友カード ビジネスオーナーズ | 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド | |
---|---|---|
年会費(税込) | 無料 | 5500円(税込) (年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料) |
ポイント還元率 | 0.5%~1.5%(※1) | 0.5%~1.5%(※1) |
国際ブランド | Visa、Mastercard | Visa、Mastercard |
最大利用限度額 | 500万円(※2) | 500万円(※2) |
追加カード枚数(年会費) | 18枚(無料) | 18枚(無料) |
サービス | ETCカード、海外旅行傷害保険 | ETCカード、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング補償 |
一部の三井住友カードの個人カードとあわせて持つことで、特約店、ETCを利用した際に、ポイント還元率が最大1.5%になります。貯まったポイントはdポイントやPontaポイント、Tポイントなどに移行できるので、使い勝手が良いです。
※ 対象:期間中に申込んだ方
※1 最大1.5%還元は、対象の個人カードとの2枚持ちが条件です。ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※2 所定の審査があります。
※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
マイル還元率重視なら「セゾン・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」
セゾンコバルト | セゾンプラチナ | |
---|---|---|
年会費(税込) | 無料 | 2万2000円 |
ポイント還元率 | 0.5%~ | 0.5%~ |
国際ブランド | AMEX | AMEX |
最大利用限度額 | - | - |
追加カード枚数(年会費) | 9枚(無料) | 9枚(1枚3300円) |
サービス | なし | 海外旅行保険、国内旅行保険、ショッピング補償 |
セゾンプラチナであれば、SAISON MILE CLUBに登録することで、JALのマイルが貯まるうえに、通常よりも還元率は落ちるものの永久不滅ポイントも貯まります。また、コンシェルジュサービスが付帯しており、出張の時の航空券やホテルの確保やレストランの予約など、あらゆることをサポートしてくれます。
公式サイトへ税理士が楽天ビジネスカードのメリット、デメリットを解説
「楽天ユーザーの人にはメリットが大きい法人カードです」と山口さん
楽天ビジネスカードを利用するメリット、デメリットを山口さんに教えていただきました。
楽天ビジネスカードのメリット
楽天ビジネスカードのメリットは、大きく分けて4つあります。
<楽天ビジネスカードのメリット>
- 明細が分けられるので用途を問わずに使いやすい
- 楽天系サービスの利用で、楽天ポイントが効率的に貯まる
- 複数枚のETCカードが発行可能
- 「Visaビジネスオファー」が付帯
明細が分けられるので用途を問わずに使いやすい
ビジネス専用カードなので、明細にはビジネスでの買い物のみが掲載されています。そのため、プライベートの買い物を明細から除く必要がないので、経理面でも簡略化が見込めます。また、明細には電子マネーの利用でなければ、どこでいくら利用したかが記載されているので、キャッシュフローも管理しやすく、用途を問わずに使いやすいです。
楽天系サービスの利用で、楽天ポイントが一気に貯まる
楽天市場など楽天系のサービスを利用した際のポイント付与が最大3倍になるため、楽天ポイントが貯まりやすくなっています。また、貯まったポイントで会社の備品などを購入すれば、経費の削減にもつながります。
複数枚のETCカードが発行可能
楽天ビジネスカードは、楽天ETCカードが複数枚発行できます。2枚目以降は発行に年会費として550円(税込)かかりますが、高速道路を使っての出張をする従業員が複数いる場合などは、ETCカードが複数枚あると、いちいち高速代を精算しなくてすむので経理的にも楽になります。また、ETCで利用した分も楽天ポイントが貯まるのもうれしいところです。
「Visaビジネスオファー」が付帯
個人事業主の人に使いやすいバーチャルオフィスの利用料が3ヶ月間50%割引で使えたり、ハイヤーを優待料金で利用できたり、名刺などの印刷サービスを割引で使えるなど、個人事業主でも使いやすい優待特典がそろっている「Visaビジネスオファー」が付帯しています。いろいろな業種でも使いやすいものばかりなので、仕事の手助けになります。
楽天ビジネスカードのデメリット
楽天ビジネスカードを使ううえで注意しておきたいデメリットを3つ紹介します。
<楽天ビジネスカードのデメリット>
- 年会費がやや高い
- 旅行保険が付帯していない
- 追加カードの発行ができない
年会費がやや高い
年会費は楽天ビジネスカードだけだと2200円(税込)ですが、楽天プレミアムカードと合わせると1万3200円(税込)になります。他の法人カードと比べるとやや高い印象がありますが、楽天ビジネスカード分の2200円(税込)は経費に計上できますし、ポイント還元率もいいので、楽天のサービスを年間で27万円使えば年会費相当のポイントが貯まります。
旅行保険が付帯していない
楽天ビジネスカードには、国内、海外ともに旅行保険が付いていません。そのため、旅行で何かあった際に不安になると思います。しかし、楽天プレミアムカードには国内外の旅行保険がしっかりと付いているので、万が一のときはそちらでカバーできるので安心です。
追加カードの発行ができない
法人カードには、追加カードの発行ができるものもありますが、楽天ビジネスカードは、追加カードの発行ができません。フリーで仕事をしている人や小規模の個人事業主であれば、そこまで気にならないと思いますが、中小規模の会社で、複数人に法人カードを渡したい場合は使いにくいかもしれません。
楽天ビジネスカードの審査は難しい? 審査内容について解説
楽天ビジネスカードを発行する際、審査ではどのような部分を見られているのかなど、審査内容について、山口さんに解説していただきました。
楽天ビジネスカードの審査で見られるポイント
最近では、個人事業主の増加によって、企業としての実績はないものの法人カードを持ちたいというニーズの高まっており、個人の与信で作れる法人カードを各社が発行するようになっています。
楽天ビジネスカードも個人事業主向けの法人カードなので、審査で一番重要なのは利用者個人の与信になります。個人の収入がどれくらいあるのか、借入金がどれくらいあって収入とのバランスは問題ないか、過去にクレジットカードなどの支払いの遅延がないかの3点がおもな審査のポイントといわれています。
<審査のポイント>
- 個人の収入がどれくらいあるのか
- 借入金がどれくらいあり、収入とのバランスは問題ないか
- 過去にクレジットカードなどの支払いの遅延がないか
もし審査に通らなかったらどうすればいい?
審査に通らなかった場合は、前述の3つのポイントのどれかに問題があったということになります。収入や借入金の問題であれば収入を増やしたり、借入金を減らしたりすれば、次に申請したときに通りやすくなります。しかし、過去に支払いの遅延があった場合は、今からどうすることもできないので、ふだんから支払いの遅延をしないようにするのがポイントです。
楽天ビジネスカードを使った経理簡略化のステップを税理士が解説
楽天ビジネスカードを使って、経理を簡略化する方法を山口さんにお聞きしました。
領収書なしで経費精算
楽天ビジネスカードが発行されたら、仕事上の買い物は楽天ビジネスカードを使うようにしましょう。楽天ビジネスカードで決済した際は、消費税の免税事業者の場合には、経費計上の際に領収書が必要なくなります。領収書をもらい忘れて経費計上ができなかったということがなくなります。
課税事業者の場合にはクレジットカードの明細があったとしても領収書のない支払いは消費税の控除の対象外になります。そのため、領収書は必ずもらって保存するようにしてください。
利用明細をチェック
楽天ビジネスカードを利用すれば、ビジネスで使ったものだけ明細に記載されるようになり、仕訳の際の手間が省けます。さらに、明細をチェックすることで、仕事でのキャッシュフローも把握しやすくなります。楽天ビジネスカードの利用明細は、Web上やアプリでいつでも見られるので便利です。
会計ソフトへの取り込み
楽天ビジネスカードと連携しているクラウド会計ソフトには、freeeやマネーフォワードなどがあります。これらの会計ソフトと楽天ビジネスカードを連携させることで、会計ソフト上で利用明細が見られるようになります。会計ソフト上でも、どこの店でいくら使ったのかがチェックできるので、仕訳も簡単にできます。
電子マネーを使った場合は、使ったお店がわからなくなるので、レシートなどを取っておくとよいです
楽天ビジネスカードの申し込みまでの流れ
楽天ビジネスカードを発行するにはどうすればよいのかを解説します。
カード到着までの4つのステップ
1. 申請
すでに楽天カードを持っている人は、楽天プレミアムカードを追加で持つか、所持している楽天カードを楽天プレミアムカードに切り替えるか検討。楽天ゴールドカードを持っている人は切り替えが必要になります。
楽天ビジネスカードの申し込みは、各カードの切り替えや楽天プレミアムカードの新規発行と同時に行えます。カードを切り替えた際は、カードが到着次第、新しい番号でカードが使えます。
楽天ビジネスカードは、楽天プレミアムカードと同じ口座が利用できないので、法人口座もしくは別の個人口座を用意しましょう。また、法人で申請する場合は、登記事項証明書(発行日より6ヶ月以内の現在事項全部証明書または履歴事項全部証明書など)が必要になります。
2. 審査
利用者の収入、借入金、過去の支払い遅延履歴などを基準に、クレジットカード発行の審査がされます。
3. 発行
審査で問題がないと判断されれば、楽天ビジネスカードが発行されます。
4. 到着
申し込み受付から1週間から10日程度でカードが到着。カードが届いたその日から利用できます。
カード発行が遅れるケース
楽天ビジネスカードは、年末年始やゴールデンウィークなどでない場合は申し込みを受け付けてから約1週間から10日程度で発行されます。カードの発行が遅れている場合は、申請書類に不備があったり、与信情報に問題があったりしたために時間がかかっていることが多いです。また、何らかの事故が配送時に起こっている場合もまれにあります。審査やカードの発行状況はWebから確認できるので、気になる場合はチェックしましょう。
楽天ビジネスカードのよくあるQ&A
楽天ビジネスカードの発行や利用の際によくある質問について、山口さんにお答えいただきました。
Q. 限度額の目安はいくら?
A. 楽天プレミアムカードとの合算で、最大300万円が利用限度額になっています。ただし、あくまで最大であって、最初は100万円前後が目安になります。個人の収入が多く、借入金がなければ増える場合もありますし、その逆であれば限度額が減ることもあります。
Q. キャッシングや分割払いは可能?
A. 法人カードの中には、キャッシング機能が付いているものや、分割、リボ払いができるものもありますが、楽天ビジネスカードでは、キャッシングや分割払いはできません。
Q. 引き落とし口座は法人口座以外も利用できる?
A. 個人事業主であれば、ビジネス用の個人口座を利用することができます。ただし、法人代表者の場合は、代表の個人口座の利用はできず、法人名義の口座のみ利用可能となっています。
Q. 利用明細はどのように見たらよい?
A. 楽天ビジネスカードの利用明細は、Webページやアプリから見ることができます。利用明細には、利用した日付、店名、金額が記載されているので、どのような用途で利用したのかわかりやすくなっています。ただし、電子マネーを使った場合は、日付と金額しか記載されないので注意が必要です。
「会計ソフトと連携すれば、そこからも利用明細は見られます」と山口さん
Q. トラブル時の電話番号など、問い合わせ先はある?
A. 万が一トラブルが起こってしまった場合は、カードの裏面に記載されている電話番号に電話するか、楽天カードのWebページにある問い合わせ先に連絡しましょう。また、AIチャットでも質問を受け付けているので、困ったことがあった場合は利用してみましょう。
Q. 貯まったポイントをマイルへ交換は可能?
A. 楽天ビジネスカードを使って貯まった楽天ポイントは、ANAマイルへ変換できます。2ポイントで1マイルとして利用できます。
Q. セキュリティコード、暗証番号って何?
A. セキュリティコードは、クレジットカードの不正利用を防止するためのコードのことです。クレジットカードの裏面に記載されていることが多く、3桁もしくは4桁の数字になっています。また、暗証番号は、クレジットカード決済のときにサインの代わりに必要になるもので、4桁の数字となっています。セキュリティコードは、カード発行の際に記載されますが、暗証番号は申請の際に自分で決めるようになっています。暗証番号を忘れると決済できないこともあるので、忘れないようにしましょう。
まとめ
楽天系のサービスを利用すれば、他の法人カードよりも効率よくポイントが貯められる楽天ビジネスカード。
年会費は楽天プレミアムカードと合わせて1万円以上とやや高めになっていますが、ビジネス利用であれば年会費のもとも取りやすく、最大利用限度額も高めの金額となっており、初めて法人カードを持つ個人事業主の人にも、使いやすいカードです。
メリット・デメリットを見極めたうえで、使ってみたいと思った人は、楽天ビジネスカードを作ってみてはいかがでしょうか。
年会費(税込) | 2200円 |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0%~ |
国際ブランド | VISA |
電子マネー | Apple Pay、Google Pay、QUICPay |
連携の会計ソフト | freee会計、マネーフォワード |
最大利用限度額 | 300万円(楽天プレミアムカードとの合算) |
サービス | ETCカード、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング補償 |
追加カード枚数 | なし |
ビジネス特典 | Visaビジネスオファー |