その道のプロが、本当におすすめできる10商品を紹介する企画「10 SELECTIONS.」。今回のテーマは「スライサー」です。

スライサーは、包丁を使わなくてもきれいに野菜の薄切りや千切りができる便利なキッチンツールですが、仕組み的にはどれも同じような機能なので、実際にどれを選べばいいのか迷ってしまう人も多いでしょう。

この記事では、普段からスライサーをよく利用しているという人気料理研究家の寺田真二郎さんに、おすすめのスライサーを10商品選んで、実際に使用しながらそれぞれの魅力について解説してもらいました。

また、スライサーの選び方や購入する前に知っておきたいことについてもお聞きしたので、スライサーの購入を考えている人はぜひ参考にしてください。

この記事で紹介しているスライサーのおすすめ10選

京セラ|セラミックスライサー ベンリナー|野菜のスライサー アーネスト|スライサー 3倍速!トリプルウェーブ OXO| 野菜 スライサー ハンディ ROSLE|アジャスタブル スライサー ハンドガード付 ベルナー|スライサーセット V5 京セラ|セラミックスライサーセット 貝印|SELECT100 調理器セット 下村工業|野菜調理器セット share with Kurihara harumi|マルチスライサーセット
セラミックスライサー 野菜のスライサー スライサー 3倍速!トリプルウェーブ 野菜 スライサー ハンディ アジャスタブル スライサー ハンドガード付 スライサーセット V5 セラミックスライサーセット SELECT100 調理器セット 野菜調理器セット マルチスライサーセット
お手入れが簡単なセラミック刃。ビギナー向け まな板型には珍しい、替え刃式マルチスライサー 3枚のうねり刃で超時短スライスが可能 透明窓でスライスした量がわかるアイデア系 スタイリッシュなデザインのドイツ製スライサー 独特なV字刃でどんな野菜もスイスイ切れる 千切りやおろし機能も付いたセラミック刃 2つの受け容器で効率良く使えるスライサー デザイン、切れ味、安定感のバランスが◎ 4つのアタッチメントが付いた万能スライサー
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SELECTor

寺田真二郎

料理研究家

寺田真二郎さん

調理師資格免許を取得後、食品会社に勤務。カフェ店長などを経て、2009年より料理研究家として活動を開始。和洋中ジャンルを問わず幅広い分野をカバーし、中でも時短テクニックなどのアイデアを活かしたレシピが好評。清潔感あるキャラクターとソフトな語り口で、テレビや雑誌など多数のメディアで活躍中。

本記事は、提携する企業のプロモーション情報が含まれます。掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容などはyour SELECT.が独自に記載しています。(詳しくはAbout Usへ)

目次

料理研究家・寺田真二郎に聞く! スライサーへのこだわり

普段からスライサーをよく使っている寺田さん。最近のスライサーのトレンドから、寺田さんならではのこだわりなどを聞いてみました。

――寺田さんがスライサーを使うのはどんなシーンですか?

寺田 サラダ用のタマネギやトマト、キュウリの酢の物を作るときによく使っています。スライサーは基本的に野菜を薄く切りたいときに便利な調理器具です。例えば、サラダ用にタマネギを切るとき、包丁だと薄く切るのに限界があり、辛みが残ってしまうことがあります。スライサーならタマネギの繊維を断つように薄くスライスできるので、辛みを軽減することができるんです。

「薄く切ることのメリットは味が染み込みやすくなること。キュウリの酢の物などにピッタリです」と寺田さん

「薄く切ることのメリットは味が染み込みやすくなること。キュウリの酢の物などにピッタリです」と寺田さん

――スライサーを使っていて便利だと感じるのはどういったところでしょうか?

一番メリットだと感じるのは調理時間を短縮できることです。薄い輪切りや細かい千切りなどは包丁で切るよりも圧倒的に早いですし、包丁を使うのが苦手な人でも、早くきれいにカットすることができます。

左がスライサー、右が包丁を使ってカットしたニンジン。スライサーを使えば、誰でも簡単に薄くカットできる

左がスライサー、右が包丁を使ってカットしたニンジン。スライサーを使えば、誰でも簡単に薄くカットできる

――最近のスライサーのトレンドはありますか?

寺田 安全面への配慮です。ほとんどのスライサーに安全ホルダーが付いています。安全ホルダーは、食材が小さくなっていったときに、指をケガしないように食材を押さえるアイテムです。ただし100円均一ショップなどのスライサーには付いていない場合もあるので注意してください。

その他では、厚さ調整できるものが増えています。厚さは食感に直結するので、使いこなせば料理の幅が広がるので、ぜひ使ってみてほしいです。

最近のスライサーは切れ味が良いので安全ホルダーが付いているかは要チェック

最近のスライサーは切れ味が良いので安全ホルダーが付いているかは要チェック

――寺田さんご自身がスライサーに求めるもの、こだわりについて教えてください。

寺田 私の場合、もっとも重視するのはコンパクトさです。料理研究家という職業柄、スライサーはよく使うキッチンツールなので、常に手が届きやすい場所に置いておきたいんです。大きいスライサーはいろんな種類の食材に対応できますが、個人的にはコンパクトな方が好きです。

「私の場合、スライサーはコンパクトな方が使いやすいです」と寺田さん

「私の場合、スライサーはコンパクトな方が使いやすいです」と寺田さん

もう一つは安定感。スライサーは包丁と違い、食材の方を動かしてカットする仕組みなので、本体が不安定だとうまく切れません。先端にボウルなどに引っかける溝があったり、底にストッパーが付いていたりするかは大事な要素です。

今回は、そういったスライサーを10商品選びました。実際に使用しながら、それぞれの特徴や魅力をお伝えします。

料理研究家・寺田真二郎が本当におすすめするスライサー10選

寺田さんが厳選したスライサー10商品を、「レモン」「ニンジン」「カボチャ」「タマネギ」「トマト」の5つの野菜を実際にスライスして、使用感なども詳しく教えてもらいました。

この記事で紹介しているスライサーのおすすめ10選

京セラ|セラミックスライサー ベンリナー|野菜のスライサー アーネスト|スライサー 3倍速!トリプルウェーブ OXO| 野菜 スライサー ハンディ ROSLE|アジャスタブル スライサー ハンドガード付 ベルナー|スライサーセット V5 京セラ|セラミックスライサーセット 貝印|SELECT100 調理器セット 下村工業|野菜調理器セット share with Kurihara harumi|マルチスライサーセット
セラミックスライサー 野菜のスライサー スライサー 3倍速!トリプルウェーブ 野菜 スライサー ハンディ アジャスタブル スライサー ハンドガード付 スライサーセット V5 セラミックスライサーセット SELECT100 調理器セット 野菜調理器セット マルチスライサーセット
お手入れが簡単なセラミック刃。ビギナー向け まな板型には珍しい、替え刃式マルチスライサー 3枚のうねり刃で超時短スライスが可能 透明窓でスライスした量がわかるアイデア系 スタイリッシュなデザインのドイツ製スライサー 独特なV字刃でどんな野菜もスイスイ切れる 千切りやおろし機能も付いたセラミック刃 2つの受け容器で効率良く使えるスライサー デザイン、切れ味、安定感のバランスが◎ 4つのアタッチメントが付いた万能スライサー
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手頃な価格とシンプルな構造で初心者におすすめ 京セラ(KYOCERA) セラミックスライサー

参考価格: ¥2,200(税込)

サイズ(長さ×幅×高さ) 27.7×9.2×2.4cm
重さ 約113g
刃の素材 セラミック
アタッチメント なし(スライサーのみ)
厚み調整機能
安全ホルダー

専門家のおすすめポイント

選んだ理由は、スライサーとしてもっともシンプルな構造であることと、漂白除菌ができるセラミック刃であることです。今回選んだ他の商品に切れ味は劣りますが、価格も1000円台と安いので初心者向きといえます。

寺田真二郎

料理研究家

寺田真二郎

Amazonの口コミ・レビュー

1984年に国内メーカーとして初めてセラミックナイフを発売した、京セラによるスライサー。刃+板というシンプルなつくりながら、裏側のスティック部分を回すことで、3段階の厚さ調整もできます。セラミックは陶磁器なので、食材に金属臭を移すことなくスライスが可能。さびることもないので漂白剤による除菌もOK。清潔に保てるのがメリットです。

本体が樹脂製の場合、色の濃い野菜の色が染みついてしまうこともあるが、セラミック刃は漂白できるので手入れも楽

本体が樹脂製の場合、色の濃い野菜の色が染みついてしまうこともあるが、セラミック刃は漂白できるので手入れも楽

切れ味では今回選んだ他の商品に劣りますが、初めてのスライサーとして使うには十分な性能になっています。

セラミック刃は軽くてさびにくいというメリットも

セラミック刃は軽くてさびにくいというメリットも

細切りや千切りも簡単!3種の替え刃が付いたまな板型スライサー ベンリナー(benriner) 野菜のスライサー

参考価格: ¥3,575(税込)

サイズ(長さ×幅×高さ) 31.4×9.2×2.4cm
重さ 約383g
刃の素材 ステンレス鋼
アタッチメント 平刃・クシ刃(小歯、中歯、荒歯)
厚み調整機能 ×
安全ホルダー

専門家のおすすめポイント

柔らかいトマトから硬いニンジンまで、どの野菜もスライスしやすく、トータルバランス的に優れています。懸念点を挙げるとすれば安定感。先端に、ボウルなどに引っかける溝や滑り止めとなるラバーなどがなく、少し使いづらかったです。受け容器ではなく、まな板の上で洗濯板のように使うのが正解です。

寺田真二郎

料理研究家

寺田真二郎

Amazonの口コミ・レビュー

山口県に拠点を置く、昭和25年創業の野菜調理器具製造会社ベンリナーのスライサー。板に刃が付いたシンプルな構造のまな板型のスライサーには珍しく、3種類の交換刃が付いており、細切りや千切りなどが簡単につくれます。まな板部分が上に開く構造となっており、手入れのしやすさも高ポイントです。

交換刃はツマがつくれる「小歯」、千切り用の「中歯」、太千切り用の「荒歯」の3種類

交換刃はツマがつくれる「小歯」、千切り用の「中歯」、太千切り用の「荒歯」の3種類

手前のまな板が開く構造となっており、刃部分の手入れがしやすくなっている

手前のまな板が開く構造となっており、刃部分の手入れがしやすくなっている

切れ味も抜群で柔らかいトマトから硬いニンジンまで、どの野菜もスライスしやすく、今回紹介した中ではトータルバランスで頭一つ抜けています

固定溝や滑り止めがないので、ボウルを受け容器にすると安定感にかける点に注意

固定溝や滑り止めがないので、ボウルを受け容器にすると安定感にかける点に注意

3枚刃で超時短スライスが可能に!キャベツの千切りにも便利 アーネスト(Arnest) スライサー 3倍速!トリプルウェーブ

参考価格: ¥2,200(税込)

サイズ(長さ×幅×高さ) 32×10×3cm
重さ 約140g
刃の素材 ステンレス鋼
アタッチメント なし(スライサーのみ)
厚み調整機能 ×
安全ホルダー

専門家のおすすめポイント

スライスする面積の大きいキャベツの千切りなどで威力を発揮。「3倍スライサー」の異名は伊達ではなく、さすがの切れ味です。想像以上のスピードで野菜が小さくなっていきます。ケガを防ぐためにも、最初から安全ホルダーを使うことをおすすめします。

寺田真二郎

料理研究家

寺田真二郎

Amazonの口コミ・レビュー

仕切りの付いたフライパンなど、アイデア系キッチン雑貨を生み出し続けるメーカー、アーネストのスライサー。「3倍スライサー」と呼ばれており、まな板中央に波型のステンレス刃が3枚備わっており、1回のスライスで3枚切りができるスグレモノです。スライサーを使わないときは、安全ホルダーが刃カバーになります。

特徴的な3枚刃。直線的な平刃ではなく、うねるような波刃にすることで切れ味を高めている

特徴的な3枚刃。直線的な平刃ではなく、うねるような波刃にすることで切れ味を高めている

「野菜が小さくなっていくスピードは、感心すると同時に怖くもあります。必ず安全ホルダーを」と寺田さん

「野菜が小さくなっていくスピードは、感心すると同時に怖くもあります。必ず安全ホルダーを」と寺田さん

刃が3枚あるということは、引っかかるポイントが3ヵ所あるということ。硬い食材はきれいにスライスできましたが、レモンやトマトなどの柔らかい食材は断面が崩れやすいので、注意しましょう。

カボチャのような硬い食材をスライスするのにおすすめ

カボチャのような硬い食材をスライスするのにおすすめ

使いやすさにこだわったデザインが随所に光る! オクソー(OXO) 野菜 スライサー ハンディ

参考価格: ¥3,300(税込)

サイズ(長さ×幅×高さ) 28×20×6cm
重さ 約207g
刃の素材 ステンレス鋼
アタッチメント なし(スライサーのみ)
厚み調整機能
安全ホルダー

専門家のおすすめポイント

まな板の手前側が透明なアクリル板になっているため、スライスした食材を視認できます。どのくらいスライスできたかを確認するのに、いちいちスライサーを外す必要がないのがいいですね。またまな板の先端がラバー素材になっているので安定感もあります。

寺田真二郎

料理研究家

寺田真二郎

Amazonの口コミ・レビュー

ニューヨークに拠点を置くキッチンツールメーカーOXO(オクソー)によるスライサー。まな板の一部を透明にしたり、ハンドル部分に角度をつけたりと、使いやすいデザインにこだわるメーカーだけに、随所にアイデアが光ります。中でもハンドルの角度は手首への負担が軽減するだけでなく、スライサーが自然と斜めに構えられます

スライス量を確認できる「透明窓」という発想は見事。写真の赤い文字は厚さ調整のメモリ

スライス量を確認できる「透明窓」という発想は見事。写真の赤い文字は厚さ調整のメモリ

ハンドルはまな板の下方向へ角度がついており、自然なグリップ感が得られる

ハンドルはまな板の下方向へ角度がついており、自然なグリップ感が得られる

切れ味は平均的。トマトがやや型崩れしてしまいましたが、それ以外は普通にスライスできました。

まな板の先端の裏側。ラバーが付いているだけでなく、ボウルに引っかけられる溝もある

まな板の先端の裏側。ラバーが付いているだけでなく、ボウルに引っかけられる溝もある

切れ味抜群! 柔らかい食材もきれいに切れる ROSLE アジャスタブル スライサー ハンドガード付

参考価格: ¥9,680(税込)

サイズ(長さ×幅×高さ) 40.5×12.3×4cm
重さ 約385g
刃の素材 ステンレス鋼
アタッチメント なし(スライサーのみ)
厚み調整機能
安全ホルダー

専門家のおすすめポイント

先端が2本足になっており、ボウルにも引っかけられますし、まな板に立てても安定して使えます。ただ、刃が幅いっぱいにあるわけではないので、ニンジンなどの細長い食材の場合は、常にセンターでスライスする意識が必要です。プロの料理人が好みそうなスライサーでもあります。

寺田真二郎

料理研究家

寺田真二郎

Amazonの口コミ・レビュー

1888年創業のドイツのキッチンツールメーカーによるスライサーです。全体がステンレス製で、デザインもスタイリッシュ。美しいシルバーで、キッチンに立てかけておきたくなる外観です。

ハンドル部分も含めてステンレス。シルバーが高級感を醸し出す

ハンドル部分も含めてステンレス。シルバーが高級感を醸し出す

2本足の先端はボウルなどに引っかけられるフック形状で、滑り止めの耐熱ゴムも付いている

2本足の先端はボウルなどに引っかけられるフック形状で、滑り止めの耐熱ゴムも付いている

両脇の黒いダイヤルを回すことで厚さ調整が可能。メモリは0〜5ですが、0.5段階刻みなので実際は11段階あります。「0」は、刃が出ていない状態の安全ポジションになります

厚さ調整のダイヤルは両手でしっかり握って回す

厚さ調整のダイヤルは両手でしっかり握って回す

刃物で有名なドイツ製らしく切れ味は抜群です。レモンも種ごとカットできました。

レモンのような水分の多い食材も、形が崩れることもなくきれいにカットできる

レモンのような水分の多い食材も、形が崩れることもなくきれいにカットできる

大きさ、切れ味ともにプロ仕様!アタッチメントはホルダーに収納できる ベルナー(börner) スライサーセット V5

参考価格: ¥7,370(税込)

サイズ(長さ×幅×高さ) 37.3×14.3×5.4cm
重さ 約258g
刃の素材 ステンレス鋼
アタッチメント スライサー、7mm幅千切り部品、3.5mm幅千切り部品
厚み調整機能
安全ホルダー

専門家のおすすめポイント

V字型の刃は先端に行くほど幅が狭まっていく構造で、力を入れずともスイスイと切ることができます。本体が大きく3~4人家族にはオーバースペック気味ですが、大家族やプロの料理人など、日常的に大量に作る必要がある人にはおすすめできるスライサーです。

寺田真二郎

料理研究家

寺田真二郎

Amazonの口コミ・レビュー

V字型の刃が特徴的な、ドイツのキッチン製品メーカーによるスライサー。本体はかなり大きく、オレンジ色で存在感たっぷり。通常のスライスの他に2種類のアタッチメント付きで、7mmと3.5mmの千切りが可能です。厚さは4段階+安全ポジション(SAFE)に調整できます。2つのアタッチメントは、本体に脱着可能なホルダーに収納できます

左右両側からカットされるのでバランス良くスライスできる

左右両側からカットされるのでバランス良くスライスできる

アタッチメントを収納できるホルダーは、本体裏側に脱着可能

アタッチメントを収納できるホルダーは、本体裏側に脱着可能

切れ味はかなり良く、どの野菜も少ない力できれいにスライスすることができました。

「カボチャなどの硬い食材も力を入れずにスライスできます」と切れ味を絶賛する寺田さん

「カボチャなどの硬い食材も力を入れずにスライスできます」と切れ味を絶賛する寺田さん

アタッチメント付きのセラミック刃で手入れもしやすい 京セラ(KYOCERA) セラミックスライサーセット

参考価格: ¥3,850(税込)

サイズ(長さ×幅×高さ) 17.2×8.4×9.7cm
重さ 約352g
刃の素材 セラミック
アタッチメント うす切りスライサー、千切りスライサー、おろしプレート
厚み調整機能 ×
安全ホルダー

専門家のおすすめポイント

現在のスライサーの主流はステンレス刃のため、セラミック刃は実は少数派。この商品のように、受け容器やアタッチメントが付くとなると、なおさらです。別途、ボウルやまな板を用意しなくてもいいのが魅力。規格的にも専用につくられているので、フィット感や安定感にも優れています

寺田真二郎

料理研究家

寺田真二郎

Amazonの口コミ・レビュー

京セラから発売されているスライサー。セラミック刃のものとしては珍しく、千切り用セラミック刃と、おろしプレートのアタッチメントが付いていますお手入れのしやすさを重視する人や、アタッチメントのバリエーションが欲しい人におすすめです。

写真左が千切りスライサー、同右がおろしプレート。上は安全ホルダー

写真左が千切りスライサー、同右がおろしプレート。上は安全ホルダー

おろし器のアタッチメントを付けたところ

おろし器のアタッチメントを付けたところ

切れ味は同じメーカーの「セラミックスライサー」より上。スライスするときの安定感が違いました。

「安定感のある受け容器が備わっているのでスライスしやすいです」と寺田さん

「安定感のある受け容器が備わっているのでスライスしやすいです」と寺田さん

おろし器付きでアタッチメントも充実!2つの受け容器が使えるスライサー 貝印(Kai Corporation) SELECT100 調理器セット

参考価格: ¥6,600(税込)

サイズ(長さ×幅×高さ) 30.5×11.9×9.5cm
重さ 約738g
刃の素材 ステンレス鋼
アタッチメント スライサー、千切り器、細千切り器、おろし器
厚み調整機能 ×
安全ホルダー

専門家のおすすめポイント

このスライサーを選んだ理由は、アタッチメントの豊富さだけではなく、通常の受け容器以外に、フタも受け容器として使えるから。片方でニンジンのスライスをつくりながら、片方でキャベツの千切りをつくる。そんな効率の良い使い方ができます。

寺田真二郎

料理研究家

寺田真二郎

Amazonの口コミ・レビュー

カミソリなどの刃物を中心とした調理道具を製造・販売している貝印のスライサーです。受け容器がセットになっていて、さらに2種類の千切り刃とおろし器が付いています。今回紹介した中では切れ味は平均的でしたが、受け容器にスライサーをセットすると適度な傾斜がつき、少ない力でスライスすることができます。通常の受け容器のほか、フタも受け容器として使えるのもポイントです。

フタ側の受け容器にも角度がついている

フタ側の受け容器にも角度がついている

「フタも受け容器として使うという発想に感心しました」と寺田さん

「フタも受け容器として使うという発想に感心しました」と寺田さん

アタッチメントは使用しないときはすべて受け容器内に収納可能です。

アタッチメントは受け容器の中に収納できるので、しまうときはコンパクトにまとめられる

アタッチメントは受け容器の中に収納できるので、しまうときはコンパクトにまとめられる

安全ホルダーが刃カバーにもなる!ブラック基調でデザインも◎ 下村工業(SHIMOMURA Industries) 野菜調理器セット

参考価格: ¥3,100(税込)

サイズ(長さ×幅×高さ) 29×10.5×11.5cm
重さ 約580g
刃の素材 ‎ステンレス鋼
アタッチメント スライス、千切り、細千切り、おろし
厚み調整機能 ×
安全ホルダー

専門家のおすすめポイント

アタッチメントは先に紹介した貝印スライサーと、ほぼ同じ構成です。それでもあえて選んだのはデザインの良さ。引き締まった黒を押し出したスライサーは意外と少ないからです。モノトーン好きならこちらを選んでいいのではないでしょうか。

寺田真二郎

料理研究家

寺田真二郎

Amazonの口コミ・レビュー

1874年に新潟・三条で刃物鍛冶として創業した下村工業のスライサー。ハンドルの角度と受け容器の傾斜のバランスがとても良く、受け容器の底面の四隅に貼られているシリコンゴムも想像以上に強力です

キッチンテーブルの上に出しっ放しでも違和感のない黒デザイン

キッチンテーブルの上に出しっ放しでも違和感のない黒デザイン

底面のシリコンゴム。貼られているのは4ヵ所だけだが、吸着力はかなり高い

底面のシリコンゴム。貼られているのは4ヵ所だけだが、吸着力はかなり高い

スライサー以外のアタッチメントは千切り、細千切り、おろしの3種類。付属の安全ホルダーは使わないときは刃部分を覆う安全カバーとして使うことができます。

使わないときは安全ホルダーが刃のカバーに。「小さな気遣いがうれしい」と寺田さん

使わないときは安全ホルダーが刃のカバーに。「小さな気遣いがうれしい」と寺田さん

切れ味は今回紹介している中でも上位に入ります。レモンは種ごとカットでき、ニンジンやカボチャなども断面がきれいです。

レモンは断面が少し崩れてしまったが種ごとカットできた。ニンジンのスライスもスムーズだった

レモンは断面が少し崩れてしまったが種ごとカットできた。ニンジンのスライスもスムーズだった

安全ホルダー(指ガード)付き!コンパクトで多機能な万能スライサー share with Kurihara harumi マルチスライサーセット

参考価格: ¥3,080(税込)

サイズ(長さ×幅×高さ) 20.2×11×11cm
重さ 約386g
刃の素材 ステンレス鋼
アタッチメント スライサー・千切り・おろし・卵つぶし・レモン絞り
厚み調整機能 ×
安全ホルダー

専門家のおすすめポイント

もっとも気に入っているのはコンパクトさです。形状もかわいらしいので、キッチンに出しっ放しでも気になりません。大家族には不向きですが、2~3人分を作るならいい選択だと思います。

寺田真二郎

料理研究家

寺田真二郎

Amazonの口コミ・レビュー

料理家・栗原はるみプロデュースのブランドによるスライサー。「千切り器」「おろし器」といった定番以外にも「ゆで卵つぶし」「レモン絞り器」と、他にはないアタッチメントがそろっています。また受け容器の底がすり鉢になっており、白あえなどをつくるときに便利です。コンパクトにまとまった万能スライサーです。

白とネイビーの楕円形。どこか愛嬌のあるデザイン

白とネイビーの楕円形。どこか愛嬌のあるデザイン

よく見ると受け容器の底がすり鉢になっている

よく見ると受け容器の底がすり鉢になっている

底面がラバーになっているため使用中の安定感はしっかりしています。力が入れやすいので、硬い根菜から水分の多いレモンまでスムーズにスライスできました。

レモンは種は弾いてしまったが断面が大きく崩れることはなかった

レモンは種は弾いてしまったが断面が大きく崩れることはなかった

「アタッチメントが多い割に場所を取らないのがいいですね」と寺田さん

「アタッチメントが多い割に場所を取らないのがいいですね」と寺田さん

寺田さんが教えるスライサー選びの3つのポイント

今回の検証を踏まえて、寺田さんにスライサーを選ぶときのポイントを教えていただきました。

  1. スライスする食材に合わせてサイズをチェック
  2. スライサー以外の使い方もしたいならアタッチメントの種類をチェック
  3. まな板型のスライサーは滑り止めやフックが付いているかをチェック

1. スライスする食材に合わせてサイズをチェック

スライサーのサイズは、自分がどの食材をスライスしたいのかを、前もって考えて選ぶようにしましょう。例えば、一般的なタマネギの直径は8~10cm程度なので、タマネギのスライスをよくつくるなら同程度の幅は欲しいところです。サイズが大きいほどたくさんの種類の食材に対応できるのは事実ですが、小さな食材の場合、スライサーが大きすぎると使いにくくなる場合もあります。

また、大きくて重い調理器具は一度片付けてしまうと、出し入れを面倒に感じてしまう人も多く、使わなくなってしまうことも珍しくありません。そうならないためにも、収納面でも苦にならないサイズを選ぶようにしましょう。

ニンジンのような断面の小さな食材の場合、大きすぎるスライサーは使いにくくなる場合も

ニンジンのような断面の小さな食材の場合、大きすぎるスライサーは使いにくくなる場合も

2. スライサー以外の使い方もしたいならアタッチメントの種類をチェック

せっかくスライサーを買うのなら、いろいろな料理に活用できた方がいい。そう考える人はアタッチメントで拡張できるものを選びましょう。定番は千切り刃とおろし器で、千切りの太さを変えられるアタッチメントもあります。アタッチメント付きのスライサーは受け容器が付いているものが多い傾向にあります。そのスライサーに合わせた仕様なので、安定感や使い心地に優れているのが特徴です。

栗原はるみプロデュースのスライサーのように、レモン絞り器や卵つぶし器がセットになったものも

栗原はるみプロデュースのスライサーのように、レモン絞り器や卵つぶし器がセットになったものも

3. まな板型のスライサーは滑り止めやフックが付いているかをチェック

受け容器が付いていない、まな板型のスライサーは先端をチェックしましょう。今回の検証であらためて感じましたが、スライサーは安定感がとても大事です。受け容器のフチに引っかけられるか、まな板の上に立てたときに、ラバ―素材などでグリップ力が強化されているか。あらかじめ確認しておくといいでしょう。

左からベンリナー、ベルナー、京セラ、O×Oのスライサーの先端部分。受け容器に引っかける溝や滑り止めのラバーなど工夫されているものが多い

左からベンリナー、ベルナー、京セラ、OXOのスライサーの先端部分。受け容器に引っかける溝や滑り止めのラバーなど工夫されているものが多い

スライサーに関するよくある疑問に寺田さんが回答!

最後に寺田さんに、スライサーにまつわる疑問についてお聞きしました。

「よくある疑問にお答えするのでスライサー選びの参考にしてください」と寺田さん

「よくある疑問にお答えするのでスライサー選びの参考にしてください」と寺田さん

Q. ステンレス刃とセラミック刃では何が違うの?

A. 根本的に違うのはステンレスは金属、セラミックは非金属であることです。

ステンレスのメリットは、「さびにくい」「切れ味の持続性が高い」「刃こぼれしにくい」などです。
一方のセラミックは「さびない」「切れ味の持続性が高い」「金属臭が食材に移らない」などのメリットがあります。トータルではセラミックの方が優秀に思えますが、「刃こぼれの心配がある」という、スライサーの肝の部分で劣っているため、バランスの良いステンレスが主流となっています。

素材 ステンレス セラミック
メリット ・さびにくい
・切れ味の持続性が高い
・刃こぼれしにくい
・さびない
・切れ味の持続性が高い
・金属臭が食材に移らない
・漂白除菌ができる
メリット ・漂白除菌ができない
・金属臭が移る場合がある
・刃こぼれの心配がある
・商品が少ない

Q. 使いやすいスライサーと使いにくいスライサーの違いは?

A. 使いやすさの判断は人それぞれ異なると思いますが、私があらためて感じたのは、“安定感”と“すりおろす角度”でした。

包丁やピーラーなどと違って食材の方を動かすスライサーは、土台となる本体が不安定ではうまくスライスできません
また、スライサーは基本的に下に向かって食材を動かす方が楽にスライスできるので、受け容器タイプならセットしたときに角度がつくようになっているか、まな板タイプの場合は先端に滑り止め加工がされているかをチェックしましょう。

Q. スライサーは、肉などの野菜以外の食材にも使える?

A. 使えません。スライスしたい食材の候補としては、冷凍肉などがあると思いますが、野菜用のスライサーは、そのような用途でつくられていません。冷凍肉用のスライサーというものが別にあるので、そちらを使うようにしてください。

「スライサーは本来の目的以外には使わないようにしましょう」と寺田さん

「スライサーは本来の目的以外には使わないようにしましょう」と寺田さん

Q. スライサーの手入れ方法は?

A. スライサーは鋭い刃がついた調理器具です。最近は刃を安全な位置に設定できる商品も出ていますが、お手入れをするときは細心の注意を払ってください。スポンジを使って洗うと、スポンジ自体がカットされてしまう場合があるので要注意。素手で洗おうとせず、歯ブラシなどに食器用洗剤をつけて洗うようにしましょう。セラミック刃であれば漂白除菌もできるので利用してみてください。基本的にはそれぞれの取扱説明書にならってお手入れをしてください

「刃の周辺の手入れは歯ブラシなどを使うようにしてください」と寺田さん

「刃の周辺の手入れは歯ブラシなどを使うようにしてください」と寺田さん

スライサーのAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの人気ランキングをチェック

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでは、スライサーの売れ筋ランキングをチェックすることができます。どれを買おうか迷ったときは、参考にしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

包丁を使わなくても、早くきれいに野菜の薄切りや千切りができる。1台あることで毎日の料理を楽にしてくれるスライサー。まな板に刃が付いたシンプルな構造のものから、千切りやおろしにも対応したアタッチメント付きのもの、中には刃の形状を工夫して切れ味にこだわったものまでありました。

スライサーに何を求めるのかは人それぞれ。この記事で紹介したおすすめ商品も参考にして、ぜひ自分に合ったスライサーを見つけてください。

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