ペッパーミルのおすすめ13選！電動から手動まで、使いやすくお手入れ簡単な人気商品をプロが紹介

「おしゃれで使いやすい、おすすめのペッパーミルは？」
「電動と手動で使い分けた方がいいの？」

コショウの新鮮な香りや風味を楽しむために欠かせないペッパーミル。料理の下ごしらえや仕上げに重宝するキッチン道具です。さらにおしゃれなアイテムも多く、キッチンや食卓を華やかに彩るインテリアとしても人気を集めています。

ただ電動手動や、ボディもあたたかみのある木製やシックなステンレス製など、さまざまな商品があり、選ぶのはなかなか難しいもの。そこでこの記事では選ぶ前に知っておきたいことや、正しい使い方・お手入れ方法について、料理・調理道具研究家の北山みどりさんに伺いました。

また、北山さんのお話を参考にyour SELECT.編集部が厳選したおすすめのペッパーミル13商品も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ペッパーミルを選ぶ前に知っておきたいこと

ペッパーミルと一口にいっても、さまざまな形状や機能のアイテムがあります。自分にピッタリの商品を選ぶうえで、知っておきたいことについて北山さんに伺いました。

電動（左2つ）、手動（右2つ）など、ペッパーミルにはさまざまな種類がある

ペッパーミルとは？ソルトミルとの違い

ペッパーミルとは、粒コショウを挽き、そのまま料理にふりかけられる便利な調理グッズ。キッチンでの食材の下ごしらえや、食卓での仕上げなどさまざまな調理シーンで使えます。

またコショウは挽いてから時間がたつと、香りや風味が失われていく食材です。挽いてから時間がたった市販のコショウと比べ、ワンランク上の香りや風味を楽しめるのがペッパーミルの魅力になります。

ペッパーミルで挽いたコショウ。粒の粗さを調節し、香りや風味を変えることもできる

ペッパーミルと類似したキッチンツールに「ソルトミル」があります。ソルトミルは岩塩を挽くための道具です。ペッパーミルとソルトミルの形状は基本的に同じですが、刃の種類に大きな違いがあります。

一般的にペッパーミルには鉄製の刃が使われ、ソルトミルにはステンレス製やセラミック製の刃が使われています。塩は鉄をサビさせる性質をもつため、基本的にペッパーミルで岩塩などを挽くことはできません。

ただ最近では、ペッパーミルとソルトミルのどちらも使えるミルも増えてきました。この場合、ステンレス製やセラミック製のサビにくい刃が採用されています。こうしたミルであれば、コショウも岩塩も挽くことが可能です。

「ペッパーミルで岩塩などを挽くと、刃が割れてしまうなどの危険があるので、基本的にコショウのみに使うようにしましょう」と北山さん

キッチンでの調理に使いたいなら電動、卓上で使いたいなら手動を選ぶ

ペッパーミルには大きく、電動と手動の2つの種類があります。どちらを選ぶかは、使う用途によって選ぶのがおすすめです。

電動はスイッチを押すだけで手軽にコショウが挽ける

電動は、スイッチを押すだけで簡単にコショウが挽けるものです。片手で力を入れずに大量のコショウが挽けるので、片手がふさがりやすい調理中の使用に向いています。

電動のペッパーミル

電動を選ぶうえでチェックしておきたいのが、置いたときの安定性です。本体が細い商品はスタイリッシュで握りやすいですが、倒れやすく、故障につながりやすい傾向があります。直径5cm程度の太さがあれば、倒れにくく、安心して使いやすいでしょう。特に専用のスタンドが付いていれば、挽いた後の粉もこぼれにくく便利に使えます。

またボタンが大きく押しやすい商品は、忙しい調理中にも片手で使いやすいのでおすすめです。

電動は充電して使うモデルもあるが、多くは乾電池を入れて使用する

手動は挽き方によって3つに分かれる

手動は2023年に流行した「ペッパーミル・パフォーマンス」のように、手で本体を回すなどしてコショウを挽くものです。レストランや喫茶店のテーブルにもよく置かれているため、使ったことのある方も多いかもしれません。両手で使う商品が多く、一度にたくさんの量を挽きづらい傾向があるため、キッチンでの調理ではなく、食卓での仕上げに使うのがおすすめです。

「手動は食べるときに、食卓で香りや風味を足すために使うのがおすすめです」と北山さん

手動は、挽き方の違いから大きく3つのタイプに分かれます。それぞれメリットやデメリットがあるため、用途や好みに合わせて選びましょう。

特に手動のペッパーミルはあたたかみのある木製や、ガラスやアクリル、ステンレス製など、素材やデザインの選択肢が豊富です。食卓を彩るインテリアとして、デザインの好みから選んでみてもいいでしょう。

コショウの粗さ調節は大中小の3段階あればOK

ペッパーミルには、使い勝手を分けるいくつかのチェックポイントがあります。ぜひ選ぶうえで参考にしてみましょう。

粗さの調節機能	コショウの粗さを調節できる機能。いくつかの段階で調節できるものから、自由に調節できるものまである。一般的には大中小の3段階程度あれば、下ごしらえには細挽き、仕上げには粗挽きで豊かな風味と香りを加えるなど、十分料理や好みに合わせた使い方ができる。
フタ（受け皿）付き	コショウが出る口に取り付けるフタや受け皿があれば、粉が周囲に飛び散りにくい。また保管時にホコリなどの汚れも入りにくく衛生的に使える。
補充口の広さ	口径が小さいものは、補充の際に粒コショウがうまく入れにくい。補充口の広いタイプなら、簡単に袋から詰め替えができる。
残量チェックの小窓	ガラスやアクリル製のクリアボディの商品は、残量が一目で確認できる。またステンレス製でも透明の小窓付きのモデルなら、残量が簡単にチェックでき、補充忘れを防止できる。

小窓付きのペッパーミル。一目で残量がわかるので、詰め替え忘れを防止できる

またペッパーミルは商品によって、お手入れのしやすさが大きく変わってきます。大きなポイントが、どこまで水洗いできるかです。たとえばボディでいえば、ガラスやアクリル製の多くは水洗いできます。さらに細かく分解できれば、水洗いもしやすいです。

特にペッパーミルの刃は、水気によって大きく劣化する可能性があるので、注意しましょう。セラミック製やステンレス製であれば、水洗い可能な商品もありますが、鉄製の商品は基本的にNGです。

水洗いできる範囲や分解できる部品は、ホームページや説明書などを読んでチェックしておきましょう。

「ペッパーミルは高さが13cmほど、直径が5〜7cm程度が握りやすく使いやすいです。電動は高さのある商品も多いですが、倒れにくさに注目してみるといいと思います」と北山さん

ペッパーミルのおすすめ13選

北山さんのお話を参考に、your SELECT.編集部がおすすめのペッパーミルを厳選。キッチンでの調理に便利な電動と、食卓使いに最適な手動に分けて紹介します。

気になる内容をクリック

• 【電動】おすすめ5選
• 【手動】おすすめ8選

【電動】ペッパーミルのおすすめ5選

キッチンでの調理に便利な電動のペッパーミルを紹介します。毎日の料理で扱いやすい機能性の高い商品をラインアップしました。

デザイン性が高く、使いやすい機能性で人気を集めるラッセルホブス。この商品は、片手で操作しやすいサイズ感が特徴です。ミル上部のボタンを押せば、電動で簡単にコショウを挽ける操作性の高さで、料理中も手を休めることなく使用できます。また充填（じゅうてん）口が広く、楽にコショウの補充が可能です。

コショウだけでなく、岩塩にも使えるマルチな電動ミル。ダイヤルを回すだけで、自由に好みの粗さに調節できます。またお手入れのしやすさも大きなポイント。水洗いが可能で、両手でひねると三分割に分解できるので、手軽に清潔な状態に保つことが可能です。

シックなカラーで、キッチンやテーブルになじみやすいデザイン。セラミックの刃を採用し、コショウだけでなく、岩塩などにも使用可能です。口が広く、スパイスの補充が簡単で、透明の小窓から残量の確認ができるなど、使い勝手の良さも大きなポイントです。

ミルの老舗メーカー・プジョーのコンパクトな電動ミル「ゼスト」。ボタンはほどよい力加減で操作でき、料理をしながら片手で手軽にコショウを挽くことができます。粒の粗さも、下部のノブを回すだけで簡単に調節が可能です。コショウの残量が透明の小窓から確認できるので、補充し忘れも防止できます。

使い終わった後にコショウなどの粉が飛び散るのを防げる、専用の台座が付属。テーブルやキッチンを汚さず収納できて便利な電動ミルです。また粒の粗さは底部のツマミで自由に調節が可能。好みの粗さでコショウや岩塩などを料理に使用できます。

【手動】ペッパーミルのおすすめ8選

食卓での仕上げに最適な手動のペッパーミルを紹介します。使い勝手の良い機能や性能に加え、食卓に映えるデザインにも注目して選びました。

あたたかみのあるアンティークなデザインが特徴的なペッパーミル。切れ味の良い刃で、大粒のコショウも均一に細かなパウダー状に仕上げられ、料理の繊細な味付けに使えます。ケヤキでつくられたボディは使うほど手になじんでいくため、テーブルで使う、本格派のペッパーミルを探している方におすすめです。

お手入れが手軽で使い勝手の良いペッパーミル。ガラス製の本体と、水洗いしてもサビないファインセラミック刃の採用で、食器洗い乾燥機を使ったお手入れも可能です。またコショウの粗さはツマミを回して自由に調節できるので、用途と好みに合わせて挽くことができます。

世界中のシェフが愛用する、ミルの老舗メーカー・プジョー。特許を取得する特別な刃の構造で、コショウの香りやエッセンスをしっかりと引き出します。またあたたかな木のボディは使うほど手になじみ、テーブルのアクセサリーとしても人気です。

機能性やデザイン性に優れ、一流シェフや料理家が愛用する老舗ブランド・コール＆メイソンの商品。硬化カーボンスチール製の刃を採用した高品質のメカニズムで、コショウをすりつぶさずにカットし、豊かな香りを引き立てます。6段階の粗さ調節ができ、粗挽きからパウダー状まで、好みの粗さに高精度で仕上げることが可能です。

中身が見えるアクリル製のクリアボディで、コンパクトでおしゃれなペッパーミル。ギア（刃）部分がセラミック製なので、コショウにも岩塩にも使えます。粗さも4段階で調節が可能と使い勝手も良く、これからペッパーミルを使ってみたいという方におすすめです。

ダイヤルを回すだけで手軽に粒の粗さを調節でき、補充口も非常に広く、簡単にコショウを補充できるなど、使い勝手の良さが魅力のペッパーミル。上向きに置けるので、コショウがこぼれにくく、テーブルも清潔に保てます。コショウと岩塩どちらにも使用でき、2個セットなので使い分けることも可能です。

ステンレス仕様で高級感のある、シンプルでコンパクトなデザインが特徴の片手タイプのペッパーミルです。テーブルやキッチンで場所を取らずに収納でき、アウトドアなどで持ち運んで使うのも便利。またアクリル製のウィンドウが付いているので、一目で中身の残量を確認できるなど、使い勝手の良さもポイントです。

長めのアームで、滑りにくくつかみやすい大きめのノブが搭載され、滑らかにミルを回しながらコショウが挽けます。コショウの粗さは2種類から選択可能。本体には透明の窓が付いているので、一目で残量が確認でき、補充忘れなどの心配もありません。

ペッパーミルの使い方・お手入れのコツ

ペッパーミルは誤った使い方やお手入れによって、劣化を早めたり、壊れたりします。そこで正しい方法について、北山さんに伺いました。

正しい詰め替え方法

ペッパーミルの詰め替え方法は、商品ごとに異なります。そのためしっかりと説明書を読み、正しい方法で行うようにしましょう。

ここでは一例として、頭部にツマミが付いたよくあるペッパーミルを使って、北山さんに説明していただきました。

（1）頭部のツマミを回してネジを緩める

（2）フタを開ける

（3）袋の口を細めて、コショウを入れる。補充口が狭くて入れにくい場合は、スプーンなどを使うとこぼさずに入れやすいのでおすすめ

ペッパーミルの正しい使い方

スタンダードな手動の両手で挽くタイプのペッパーミルを使う際は、片手でボディを押さえながら、もう一方の手で頭部をつかみ、くるくると回すように挽いていきます。

たとえば右手で頭部を時計回りに回しながら、ボディを持った左手を反時計回りに回すことでスピーディに挽くことが可能です。途中で逆向きに回してしまうと、コショウが詰まりやすくなるので、一方向に回すことを心がけましょう。

「少しペッパーミルを横向きに倒すと、力が入れやすいです」と北山さん

また電動は、上部のボタンを押すだけで簡単にコショウが挽けます。ただボタンの感度が良く、触れただけで挽けるモデルもあるなど、はじめは量の調節がしにくいことがあるため、慣れるまでは注意して使用しましょう。

電動は、商品ごとに挽ける量に違いがある

ペッパーミルのお手入れ方法

ペッパーミルのお手入れは水洗いできるもの以外は、清潔な布巾やハケなどを使って汚れを落としていきます。お手入れしやすくするため、説明書を読み、できるだけパーツを分解して掃除しましょう。

布巾を使って汚れを落とす

布巾で落としづらい汚れは、ハケなどを使うと取り除きやすい

ペッパーミルに関するよくある疑問 Q＆A

ペッパーミルに関するよくある疑問について、北山さんに答えていただきました。

Q.ピンクペッパーはペッパーミルで挽いてもいい？

A. ピンクペッパーは「ペッパー」と付いていますが、厳密にいえばコショウではありません。糖分を含むので挽きにくく、目詰まりを起こし、故障の原因になるためペッパーミルで挽くのは控えましょう。ペッパーミルは基本的にコショウを挽く道具です。その他の目的で使う場合は、ぜひ商品ページや説明書で確認したうえで使っていただければと思います。

Q.安いペッパーミルを使うのって、正直どう？

A. 買ったばかりであれば、安いペッパーミルでもあまり支障はありません。ただ劣化が早いので、長期間は使えないと考えた方がいいでしょう。また切れ味もあまり良くなく、力が必要だったり、粒がふぞろいになったりする傾向があります。2000円ほどから刃のグレードが変わってくるため、一つの目安にしてみてください。

100円ショップのペッパーミル。刃がプラスチック製で挽く際に力が必要

Q.ペッパーミルに入れたコショウは、どのくらいで使い切った方がいい？

A. コショウの香りがどんどんなくなってくるので、1ヶ月以内で使い切るのがおすすめです。補充する際も、1ヶ月以内に使い切れる量を目安に入れましょう。また残ったコショウは袋をしっかり閉じて、冷凍庫に入れておけば劣化を防止しながら保管できます。

Q.ペッパーミルを使いたいおすすめの料理は？

A. できたてのハンバーグやグラタン、シチューなどにふわっとコショウをかけると、香ばしい香りが増し、味わいも変わります。またスープにかける場合も、粒の大きさによって味が変化するので、日によって変えてみるのもおすすめです。特にコショウはお吸い物やとんかつなど、和食にも合います。本当にいろんな料理に合うので、試しながら、自分の好みを探してみてもおもしろいと思います。

「お塩にコショウを混ぜて、天ぷらにつけて食べるのもおいしいですね。より香りを楽しむために、食べる直前に挽くのがおすすめです」と北山さん

Q.ペッパーミルはどれくらいの期間使える？

A. 2000円を超える価格帯のペッパーミルであれば、正しい使い方やお手入れをすれば、簡単に壊れることはありません。一生ものとまではいえませんが、何年も使えるものだと考えていただいていいと思います。ただ倒れて割ってしまったり、コンロの近くに置いて熱で溶けてしまったりすることが多いので、使う際は注意しましょう。また湿気は刃を劣化させる原因になるので、保管する際はできるだけ乾いた場所に置くようにするといいですね。

ペッパーミルのAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの人気ランキングをチェック

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングではペッパーミルの売れ筋ランキングをチェックできます。いまの売れ筋ランキングを、商品選びの参考にしてみてもいいでしょう。

Amazonの売れ筋ランキングへ 楽天市場の売れ筋ランキングへ Yahoo!ショッピングの売れ筋ランキングへ

まとめ

北山さんのお話をもとに、ペッパーミルの選び方についてご紹介しました。ペッパーミルを使えば、ハンバーグやグラタン、とんかつなど、さまざまな料理が香り豊かにおいしくつくれます。ぜひこの記事を参考に、自分にぴったりの商品を見つけ、毎日の料理を楽しんでみてくださいね。