香水アトマイザーのおすすめ12選！液漏れしない商品の選び方を美容のプロが徹底指南

「アトマイザーで、外出先でも香水を手軽に使いたい」
「香水が漏れずに劣化しにくい、おすすめのアトマイザーを知りたい！」

香水を詰め替えて、少量だけを持ち歩ける香水アトマイザー。外出先でのちょっとしたつけ足しや旅行にも重宝する、便利なアイテムです。

ただデザインや形状はさまざまで、選び方を間違えれば、香水がカバンの中で漏れてしまったり、劣化して捨てる羽目になったりする可能性も。それでは安全して使える、自分にぴったりの香水アトマイザーはどのように選べばいいのでしょうか。正しい香水アトマイザーの選び方や使い方について、美容研究家の遠藤幸子さんに伺いました。

また遠藤さんのお話を参考に、your SELECT.編集部が厳選したおすすめの香水アトマイザーも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

香水アトマイザー選びに重要な4つのポイント

一口に香水アトマイザーといっても、形状や素材、詰め替え方法など、多様なラインアップが用意されています。その中で安心して使える、自分に合った商品はどのように選べばいいのでしょうか。

まずは選び方のポイントについて、美容研究家・遠藤幸子さんに伺いました。

1. 形状はスプレーとロールオンの2つ。使用シーンや香りの強さで選ぶ

香水アトマイザーは香水のつけ方から、スプレータイプとロールオンタイプの2種類に分けられます。それぞれで香り方が異なるため、香水の種類や使用シーンに合わせて選ぶのがおすすめです。

オーデコロン・オードトワレに使うなら、スプレータイプ

オーデコロンやオードトワレのような軽い香りに使うなら、スプレータイプがおすすめです。吹き出し口から香水をミスト状に噴射する形式で、ふわっと広範囲に香りをまとうことができます。しっかりと香りがつきやすい傾向にあるので、レストランでの会食前など、周囲への配慮が必要な場面での使用は控えるのがおすすめです。もしそうした場面で使うなら、体から離して噴射し、吹きかける香水の量を調整してみるとよいでしょう。

スプレータイプのアトマイザー。香水が広範囲に広がるのが特徴

またスプレータイプの香水アトマイザーは、ふわっと広範囲に広がるものやパシャッとピンポイントに吹き出すものなど、香水の広がり方が商品によって異なります。ただ外観から見分けることは難しく、より自分の使いたい香水に合った商品を探したい方は、口コミをチェックしてみるのもおすすめです。吹き出し方や使いやすいポイント、おすすめの使い方など、選ぶ際の参考になるはずです。

パルファムなど、香りの強い香水にはロールオンタイプ

少量でも強く香る、パルファムやオードパルファムなどの香水におすすめなのが、ロールオンタイプ。先端のローラーボールをくるくると転がしながら、直接肌につけていくタイプです。少量ずつピンポイントで塗っていくことができるので、量が調整しやすく、つけすぎを防止できます。仕事やプライベートで、香水のにおいをあまり香らせたくない場面での利用にもおすすめです。

ロールオンタイプのアトマイザー。少しずつ肌に塗っていくため、香水の量が調整しやすい

またロールオンタイプを使用するうえで注意したいのが、スプレータイプに比べて香水の劣化が早いこと。肌に本体が触れるため、雑菌などがボトル内に入ってしまう可能性があるためです。そのためできるだけ容量の少ない商品を選ぶ、香水を入れすぎないなど、選び方や使い方には注意しましょう。

2. 香水の劣化防止や持ち歩きやすさから、ボトル素材を選ぶ

香水は空気との接触や雑菌の混入はもちろん、直射日光や蛍光灯の光に当たることでも劣化します。そのためできるだけ長く香水を使うためには、空気を通しづらく、遮光性の高い商品を選ぶのがポイントです。

そこで注目したいのが、ボトルの素材。香水アトマイザーのボトル素材は大きく分けて、「ガラス製」「プラスチック製」の2つで構成されます。それぞれのメリット・デメリット、選ぶポイントについてチェックしましょう。

香りを劣化させず長く使いたいなら「ガラス製」

香水を劣化させず、長期間使いたい方はガラス製がおすすめです。ガラス製の香水アトマイザーは、空気を通さず、香水が劣化しづらい特徴があります。また遮光性の高いガラスであれば、光による劣化を防止することも可能です。

ガラス製のアトマイザー。遮光性の高いガラス素材なら香水が劣化しづらい

一方で大きなデメリットが、割れやすい点。うっかり落として割ってしまわないように、できればケース付きの商品を選ぶことがおすすめです。また商品はプラスチック製に比べて重くなるので、購入するうえで注意しておきましょう。

持ち歩きやすさを重視するなら「プラスチック製」

持ち歩きやすさを重視するなら、プラスチック製がおすすめです。プラスチック製の香水アトマイザーは、軽くて、割れにくい特徴があります。そのため落としてもガラスより割れにくく、手軽に持ち歩くことが可能です。

デメリットになるのが、ガラス製に比べて空気を通しやすく、熱や衝撃でボトルが変形しやすい点。そのため、プラスチック製を選ぶ際は、できれば軽量で機能性の高いアルミ製ケースのついた商品を選ぶようにしましょう。衝撃に強いのはもちろん、遮光性を高め、空気を通しづらくするので劣化防止にも効果的です。

プラスチック製のボトルにアルミ製ケースを組み合わせた商品

実際にプラスチック製ボトルとアルミ製ケースの組み合わせは、携帯性を高める観点から、高級ラインの商品にも用いられています。

3. 液漏れしたら大惨事！吹き出し口は金属製の素材がおすすめ

香水アトマイザーから香水が漏れるのは、おもに吹き出し口から。漏れてカバンが香水くさくならないために、吹き出し口の素材にも注目して商品を選ぶようにしましょう。

吹き出し口の素材は、スプレータイプ、ロールオンタイプともに、おもに「金属製」と「プラスチック製」の2つが使われています。

液漏れを防ぐなら、吹き出し口の素材が金属製の商品を選ぶのがおすすめです。密閉性が高く、香水が漏れづらい特徴があります。一方プラスチック製のものは軽くて持ち歩くには便利ですが、液漏れしやすいため、できれば選ばない方がいいでしょう。

吹き出し口が金属製の商品。安い商品にはプラスチックが使われる傾向もあり、2000円ほどを基準に選ぶのがおすすめ

なお、プラスチック製の商品を使う際は、濡れてもいい密閉性の高いポーチに入れて持ち歩くなど、対策することがおすすめです。

4. 「クイックチャージ」対応なら、詰め替えに便利

選ぶ際には、手軽に詰め替えができる「クイックチャージ」に対応しているかにも注目しましょう。

クイックチャージは、アトマイザーに香水を直接詰め替えられる方法です。香水のスプレーキャップを外し、ノズルにアトマイザーの底部を押し当て、上下させるだけでチャージ完了。やり方がわかればものの数十秒で詰め替えができ、手も汚れません。また直接アトマイザーに香水が入るので、詰め替え時に雑菌などが混入する心配がなく、劣化を抑えられるのも魅力です。

ただクイックチャージは、キャップが取り外せる香水ボトルでしか使用できません。さらにアトマイザーそれぞれで、対応できるボトルのノズル径が設定されています。「対応ノズルサイズ：2〜5mm」などの記載があるため、選ぶ際はボトルのノズルサイズをチェックしましょう。

クイックチャージの例。アトマイザーの底部から香水を直接補充する

クイックチャージに対応していないアトマイザーは、詰め替えノズルや漏斗（じょうご）などの方法で詰め替えます。香水が漏れやすいので、なるべく安全な場所で行うようにしましょう。

（左）詰め替えノズル。キャップを外した香水ボトルにノズルを装着し、アトマイザーにプッシュして詰め替える。（右）漏斗（じょうご）。アトマイザーに漏斗を挿し、広い口に香水をプッシュして詰め替える。ボトルのキャップが外れない場合に使われる

香水アトマイザーのおすすめ12選

遠藤さんのお話を参考に、「スプレータイプ」「ロールオンタイプ」の2つから、おすすめの香水アトマイザーをピックアップ。リーズナブルながらクイックチャージに対応したモデルや、頑丈で遮光性に優れたアルミ製ケース付きのモデルなど、幅広い商品を紹介します。

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• 【スプレータイプ】おすすめ9選
• 【ロールオンタイプ】おすすめ3選

【スプレータイプ】おすすめ9選

オーデコロンやオードトワレのような香りが軽い香水におすすめの「スプレータイプ」の商品を紹介します。

イギリス発のアトマイザーブランド、TRAVALO。アルミやプラスチックなど、おもに携帯しやすい素材のモデルをラインアップしているのが特徴です。ミラノ アトマイザーはクイックチャージタイプで、香水の劣化を抑え、手軽に詰め替えることができます。

ミラノ アトマイザーより軽量で、持ち歩きにうれしいモデル。リーズナブルでありながら、クイックチャージ機能もしっかり搭載されています。非ガラス素材で構成されているので、外出先で落として割ってしまう心配もありません。

レザー仕様で高級感のあるスタイリッシュなアトマイザー。豊富なカラーバリエーションが用意され、好みのモデルから選ぶことも可能です。またクイックチャージに対応しているので、手軽に詰め替えもできます。

リーズナブルな価格帯で、おしゃれなアトマイザーを販売しているAsaNana。アルミ製の専用ケースで遮光性が高く、落として割ってしまう不安も少ないので、持ち歩く際も安心です。また特許技術を採用したクイックチャージタイプで、簡単・スピーディに詰め替えできます。

リップのようなスリムなフォルムで、噴射口を収納して使えるアトマイザー。「スワロフスキーエレメント」を取り入れたデザインもポイントです。専用レザーポーチ付きで、バッグやポーチの中に入れて安心して持ち歩くことができます。

アトマイザーを豊富なラインアップで販売する日本のメーカー、ヤマダアトマイザー。この商品は職人によるハンドメイドモデルで、凝ったデザインが特徴です。どの香水をどのアトマイザーに入れたかひと目でわかる、ヤマダアトマイザー独自の便利な目印シールも付属しています。

ヤマダアトマイザーの高級ブランドとして創設され、関連会社として独立したヒロミチ。日本の工芸技術を駆使して創作された、優れた品質のアトマイザーが特徴です。パースメタルアトマイザー ムーンスターは、上質なアルミ素材に鮮やかな月の模様がスクリーンプリントされています。

ヤマダアトマイザーによる、エントリーモデルのアトマイザー。透明なガラス素材で構成されたシンプルな設計で、アトマイザーを試してみたい、初心者におすすめの商品です。ポンプが押しやすく、細かな霧を噴射するので、香水量を調整しやすい特徴があります。

透明なガラス容器で、残量がわかりやすいアトマイザー。シンプルなデザインなので、服装などを選ばず使用できます。4本セットで、複数の香水に使えるのもうれしいポイント。空気を通さないガラスボトルで、香水の劣化を防ぎます。

【ロールオンタイプ】おすすめ3選

パルファムやオードパルファムなど、少量でしっかり香る香水におすすめの「ロールオンタイプ」の商品を紹介します。

ペンのようにスリムなデザインが特徴のアトマイザー。小さなカバンやポケットにも収納でき、楽に持ち歩くことが可能です。また先端のボールが小さく、香水の出る量が少ないので、香りの強い香水もピンポイントに調整できます。

スティック型でスリムなアトマイザー。スタイリッシュでシンプルなデザインなので、場所を選ばず、男女ともに使用しやすい商品です。日本製の高品質なつくりで、遮光性・保香性にも優れています。

木のフタが特徴的な、ロールオンタイプのアトマイザー。ガラス製で通気性が少なく、香水の劣化を抑えます。半透明のボトルなので、残量も見やすいデザインです。香水だけでなく、アロマオイルなどにも使用できます。

買う前に知っておきたい！

詰め替え手順と洗い方

続いて、遠藤さんに聞いた、香水アトマイザーの「クイックチャージタイプ」の詰め替え手順と、スプレータイプ・ロールオンタイプの正しい洗い方について紹介します。ぜひ購入する際の参考にしてみてください。

クイックチャージタイプの詰め替え手順

香水の劣化を抑え、手軽でスピーディーに詰め替えできるクイックチャージ。その手順について、遠藤さんの実演を交えて説明します。

簡単なクイックチャージの詰め替えですが、一つ注意したいのが、入った量をしっかり確認しながら行うことです。連続してアトマイザーを上下してしまうと、入れすぎにつながります。慣れるまでは1回上下するごとに、確認しながら進めるのがおすすめです。

香水アトマイザーは洗うべき？ 正しい洗浄方法

香水アトマイザーは、基本的につぎ足しNG。一度使ったら、同じ香水を入れる場合でも洗浄して使うようにしましょう。

なぜならアトマイザーに入れた香水は、香水ボトルで保管しているものより劣化しやすい傾向にあるためです。つぎ足してしまうと、古いものが残り、より早く劣化する原因になります。

それではアトマイザーはどのように洗えばいいのでしょうか。家庭でできる2つの洗浄方法について紹介します。

無水エタノールを使った洗浄方法

アトマイザーの洗浄方法の一つが、無水エタノールを使った方法です。具体的には以下の手順で洗浄できます。

無水エタノールは刺激性が強いので、ゴム手袋をつけての作業がおすすめ

お酢を使った洗浄方法

家庭によくあるお酢でも、アトマイザーは洗浄できます。以下が具体的な洗浄の手順です。

香水アトマイザーに関するよくある疑問 Q&A

最後に、香水アトマイザーに関するよくある疑問について遠藤さんに答えていただきました。

Q. 香水アトマイザーの保管方法は？

A. 香水の入ったアトマイザーは、なるべく温度が低く一定で、直射日光や蛍光灯の光が当たらない場所に保管するようにしましょう。例えば持ち歩かないときは、洗面台やドレッサーの裏側、棚の中など光の当たらないところにしまっておくのがおすすめです。また持ち歩く際にも、バッグの奥にしまったり、屋外では使わないようにしたり、できるだけ光に当てないことを心がけてみるといいと思います。

Q. 100円ショップのアトマイザーは使って大丈夫？

A. 劣化が早く、漏れてしまう不安があるので、あまりおすすめはできません。もし使う場合は、むき出しで持ち歩かず、漏れても大丈夫なケースに入れて利用するのがおすすめです。まずは少量を入れてみて、劣化具合を確認しながら試してみるといいでしょう。

Q. アトマイザーに入れた香水はどのくらいもつ？

A. 商品や使い方によって変わりますが、半年以内に使い切るのがおすすめです。ただクイックチャージで入れた香水は劣化が少ないので、もっと長い期間で考えてもいいかもしれません。特にしっかりしたアルミケースに入ったスプレータイプの商品であれば、ボトル内の香水と同じで最大1年ほどもつ可能性もあります。一方でロールオンタイプやむき出しのプラスチック製の商品は、3ヶ月を目安に考えてみるといいでしょう。

「香水の劣化は、においと色にあらわれます。もし変化を感じたら、潔く捨て、新しい香水に入れ替えるのがおすすめです」と遠藤さん

Q. メンズがアトマイザーを選ぶポイントは？

A. メンズをターゲットにした商品も販売されているので、まずはデザインに注目してみるといいと思います。そのうえでお手入れが面倒な方などは、ある意味で使い捨てる前提で、まずはリーズナブルな商品に少量を入れ、試してみるのもいいかもしれませんね。また周囲への配慮が必要なお堅い職業の方は、こまめに量を調整できるロールオンタイプが無難だと思います。

Q. アトマイザーには、どのくらい香水の量を入れるのがいい？

A. 3ヶ月から半年で使い切れる量を、逆算して入れるようにしましょう。一つの目安になるのが、アトマイザーの1/3から半分程度。そのくらいの量であれば、複数の香水を使い分けている方も使い切りやすいと思います。

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まとめ

今回は遠藤さんのお話をもとに、香水アトマイザーの選び方や使い方についてご紹介しました。この記事を参考に、日々の生活に彩りを添える自分にぴったりの商品を見つけてみてくださいね。