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法人カード104枚から中小企業におすすめの5枚を厳選比較!クレカの達人が業務課題別に適したカードを解説

経理業務の効率化やキャッシュフロー改善などの目的で法人カードを導入したい。でも仕事が忙しくてじっくり時間をかけて選ぶ余裕がないという中小企業の経営者も多いのではないでしょうか。
法人カードと一口にいっても、大企業向けのものから個人事業主向けのものまであり、スペックや特典などもさまざま。企業規模や用途などを踏まえず選んでしまい、失敗するケースも少なくありません。
そこでこの記事では、株式会社ポイ探の代表取締役であり、クレジットカードとポイントの専門家である菊地崇仁さんに、中小企業が選ぶべき法人カードについて解説してもらいました。また、100枚以上の中から厳選した中小企業におすすめの法人カードを、中小企業が抱えやすい業務課題別に紹介するので、参考にしてください。
【業務課題別】中小企業におすすめの法人カード5選

株式会社ポイ探 代表取締役
菊地 崇仁さん
1998年に法政大学工学部を卒業後、同年日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。2006年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。130枚超のクレジットカードを保有し、約150万円の年会費を支払っている。
信用できる情報を提供するため、保有するすべてのカードを必ず月に1度は利用し、お得な使い方を日々研究しているクレジットカードの達人。「60秒で学べるNews」(テレビ東京)などメディアにも多数出演。著書に『できるAmazonスタート→活用 完全ガイド』(インプレス)など。
本記事は、提携する企業のプロモーション情報が含まれます。掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容などはyour SELECT.が独自に記載しています。(詳しくはAbout Usへ)
目次
忙しい経営者、経理担当者必見!中小企業が選ぶべき法人カードを絞り込む方法
法人カードは数が多いので、やみくもに探しても自社に合ったものがなかなか見つからず、時間がかかってしまいます。まずは中小企業向けの法人カードの種類を把握したうえで、スペックで絞り込んでいくと、失敗も少なく効率的に自社に合ったカードを選べます。
2011年に株式会社ポイ探を設立して以降、130枚以上のクレジットカード、10枚以上の法人カードを所有し、毎月必ず1回以上は使っているという菊地崇仁さんに、中小企業が選ぶべき法人カードについてお聞きしました。

「法人カードに大企業向けのものから個人事業主向けのものまでさまざまです。まずは、中小企業向けのカードを把握することが大切です」と菊地さん
法人カードの種類は大きく分けて2つ。中小企業向けは「ビジネスカード」に分類されるカード
法人カードは「コーポレートカード」と「ビジネスカード」に大別されます。中小企業向けなのはビジネスカードに分類されるものです。

コーポレートカードは大企業や中堅企業向けのカードで、利用者が多く想定されることから追加カードが20枚以上発行できるものがほとんどです。限度額が高く設定されているので、高額な支払いにも対応可能です。審査の対象は法人となっており、決算書や登記簿謄本、事業内容、資本金などがチェックされます。
一方のビジネスカードは、コーポレートカードと比較すると限度額が低く、追加カードの枚数も比較的少なくなります。経営者自身の審査が行われる「オーナー審査」が増えており、法人審査と比べて手続きが簡易で取得しやすいのが特徴です。
ビジネスカードは、さらに中小企業向けのものと、個人事業主向けのものに分けられます。中小企業向けのカードは、追加カードが複数枚以上発行できたり、カードごとに支払先を設定できる機能が備わっていたりします。個人事業主向けのカードは追加カードが発行できなかったり、限度額が低めに設定されていたりするため、中小企業が選ぶと不便に感じるでしょう。ビジネスカードの中でも、中小企業向けに分類されるものから選ぶのが重要なポイントです。
中小企業が選ぶべき法人カードの種類が把握できた後は、多くの企業がカード選びで失敗する要因に注目して絞り込んでいくとよいでしょう。
限度額が1000万円以上、発行可能枚数が10枚以上のものだと失敗が少ない
中小企業の法人カード選びでよくある失敗が、「利用目的に対してカードの利用可能額が合っていないこと」と、「将来的な事業拡大や従業員数の増加を想定せずに選んでしまい、カードの枚数が足りなくなってしまう」ことの2つです。ミスマッチを起こさないようにするには、「限度額」と「発行可能枚数」の両軸で同時に絞り込んでいくのがポイントです。

「中小企業のカード選びでよくある失敗が、『限度額が低くて上限に達してしまう』ことと、『従業員数増加で枚数が足りなくなる』ことです」と菊地さん
もちろん、利用目的や従業員数によって必要な限度額や発行可能枚数は変わります。限度額であれば数百万円程度で十分な企業も多いでしょう。しかし、個人カードとそれほど変わらない金額のものだと、法人カードを作るメリットが小さくなってしまいます。急な出費や将来的な事業拡大に対応できるように、想定より多めの限度額の法人カードを選ぶといいでしょう。限度額は審査によって決定され、企業ごとに設定されるので一概にはいえませんが、上限が1000万円以上のものだと支払いが増加した場合にも対応しやすいです。ただし、広告や仕入れなどの支払いで使用する場合は、中小企業でも月に数千万円かける場合があるので、限度額がもっと高いものを選ぶようにしてください。
発行可能枚数についても数枚程度で足りる企業も多いかもしれませんが、将来的な事業拡大や従業員数の増加を想定し、現在の必要枚数よりも少し多めの法人カードを選びましょう。規模の小さい企業でも、従業員数の増加や担当者の入れ替わりなどに備えて10枚程度発行できるものだと便利です。
法人カードは数が多いですが、限度額が1000万円以上で、10枚以上発行できるカードはそれほど多くありません。

※ クリックで拡大表示
※ 104枚の法人カードの中からビジネスカードのみピックアップし、限度額と発行可能枚数が公表されているものを分類
※ ステータス違いのカードが複数発行されている場合は、もっともステータスが高いカードを選定
忙しい中小企業の経営者や経理担当者の方は、上の図の枠で囲まれたカードから検討すれば失敗が少ないでしょう。限度額が高くて発行可能枚数も多いカードは年会費が高いものが多いですが、法人カードは年会費を経費で落とせるので、それほど気にしなくて大丈夫です。
【業務課題別】中小企業におすすめの法人カード
菊地さんに教えてもらったポイントをもとに、編集部が100枚を超える法人カードから、ビジネスカードで限度額1000万円以上、かつ、本カードもあわせて10枚以上発行できるものをピックアップ。その中から、中小企業が抱える業務課題別に、必要な機能やスペックを備えたおすすめの1枚を厳選してご紹介します。
【業務課題別】中小企業におすすめの法人カード5選
おすすめのカード | 解決したい業務課題 | 必要な機能、スペック | 詳細 |
---|---|---|---|
アメックスビジネスプラチナカード![]() |
新規顧客の開拓や取引先との信頼構築に努めたい | コンシェルジュやビジネスマッチングなどの特典 | 詳細へ |
UPSIDERカード![]() |
広告などの高額の支払いに対応できるようにしたい | 限度額が1億円以上 | 詳細へ |
セゾンプラチナビジネスアメックスカード![]() |
出張の費用や手配作業の負担を減らしたい | マイル還元率が1.0%以上 | 詳細へ |
バクラクビジネスカード![]() |
不正利用を防止したい 担当者変更に備えたい |
部署や用途別にカードが発行可能 決済管理機能 |
詳細へ |
マネーフォワード ビジネスカード![]() |
海外からの仕入れやサービス利用の手数料を減らしたい | 海外事務手数料が実質無料 | 詳細へ |
ビジネスに役立つ特典が充実した高ステータスカード アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カード


おすすめポイント
- ・良質なコンシェルジュサービスが好評
- ・プライオリティ・パスなど、出張に便利な特典が付帯
- ・レストランやホテルの無料優待サービスが利用可能
専門家のおすすめポイント
アメックス・ビジネス・プラチナの「プラチナ・セクレタリー・サービス」は、コンシェルジュと秘書代行機能を備えたサービスで、有能な秘書のように活躍してくれます。またアメックスには「ビジネス・マッチング」システムがあり、多くの経営者が、新規開拓やパートナー発掘、自社PRに活用しています。

クレジットカードの達人
菊地 崇仁さん
※ 付帯特典ありの追加カード年会費は4枚目まで無料、5枚目以降は1万3200円(税込)。付帯特典なしの追加カードは無料
取引先との信頼構築や新規顧客の開拓を行いたい企業、会食など各種手配の負担を減らしたい企業におすすめの法人カードとして、「アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カード」をご紹介します。
会食や出張に役立つ特典が充実
高ステータスの象徴であるメタル製カードが輝く「アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カード」は、ビジネスに役立つ特典が数多く付帯しています。
ビジネスに役立つ注目の特典
会食や接待に役立つ | 出張時に役立つ |
---|---|
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|
「プラチナ・セクレタリー・サービス」は、会食で使うレストラン、出張時の旅券やホテル、コンサートチケットの手配など、さまざまな要望にコンシェルジュが24時間365日対応してくれます。厳選された全国の加盟レストランで、所定のコースを2名分予約すると1名分が無料になる「ビジネス・ダイニング・コレクション by グルメクーポン」は、取引先との会食や接待で役立つでしょう。
また国内外1700以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」や、荷物を自宅や宿泊先のホテルまで運んでくれる「手荷物配送サービス」、各ホテルグループのVIPプログラムに登録できる「ホテルメンバーシップ」が無条件で付帯するなど、出張や移動をより快適にしてくれるサービスがそろっています。さらに、カードの更新のたびに、国内の対象ホテルの無料ペア宿泊券がもらえる「フリー・ステイ・ギフト」が付帯しています。

フリー・ステイ・ギフトのおもな対象ホテル
出典:「アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カード」公式サイト
顧客開拓や自社製品のPRに役立つ特典も付帯
ビジネス・マッチング特典の「American Express® Business Matching Platform」では、経営者との交流イベントに参加できるほか、会員どうしのコミュニティで経営者や個人事業主と直接商談を行ったり、自社製品の宣伝をしたりすることができます。新規顧客の開拓や自社製品のPRなどが行えるのもアメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カードの魅力です。
メンバーシップ・リワード・プラスに登録するとポイントアップ
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カードは、年間参加費3300円(税込)の「メンバーシップ・リワード・プラス」に無料で登録できるのも特徴です。入会すると、マイルの移行レートがアップするほか、対象加盟店で利用するとポイント還元率が3.0%にアップします。

メンバーシップ・リワード・プラスのおもな対象加盟店
年会費は高額ですが、プラチナ機能をすべて使うことができる追加カードを4枚まで無料で発行でき、実質5人分のサービスを受けられるのでかなりお得なカードです。自分だけでなく従業員にも、さまざまなビジネス特典を受けてもらい、エンゲージメントを高めましょう。
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カードの基本情報
年会費 | 16万5000円 |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0~3.0% |
追加カード | 年会費 ・付帯特典あり:4枚まで無料(※1) ・付帯特典なし:無料 発行可能枚数:99枚 |
ETCカード | 年会費:無料 発行可能枚数:20枚 |
申し込み条件 | 20歳以上 法人の代表者または個人事業主 |
申し込み必要書類 | 本人確認書類 |
国際ブランド | ![]() |
利用限度額 | 一律上限なし |
発行スピード | 2~3週間程度 |
国内旅行傷害保険 | 最高5000万円(自動付帯) |
海外旅行傷害保険 | 最高1億円(利用付帯) |
ショッピング保険 | 年間最高500万円 |
連携会計ソフト | freee会計、弥生会計 |
マイル還元率 | ANAマイル:1.0%(※2) JALマイル:0.33% スカイマイル:0.5% |
締め日・支払日 | 利用者により異なる |
引き落とし口座 | 「法人名義申し込み」の場合は法人口座 「個人名義申し込み」の場合は個人口座 |
※ 価格はすべて税込
※1 5枚目以降は年会費1万3200円(税込)
※2 「メンバーシップ・リワード ANAコース」への登録の場合(参加費用:5500円(税込)/年間・自動更新)
利用限度額が最大10億円の年会費無料カード UPSIDERカード


おすすめポイント
- ・利用限度額が最大10億円で高額の支払いにも対応可能
- ・広告費用は決済額に応じてポイントアップ
- ・追加カードが無制限に発行可能
専門家のおすすめポイント
特典やステータス目的というよりは、ビジネスで大きなお金を動かしたいときに使いやすいカード。利用限度額は最大10億円で、部署や目的別で何枚でも発行することができます。年会費無料ながら、1.0%のポイントが還元されるのも大きなメリットです。

クレジットカードの達人
菊地 崇仁さん
※1 Google広告、Yahoo!広告の、一定の決済額以上の利用で最大1.5%還元
※2 追加カード年会費無料
「UPSIDERカード」は広告や仕入れなど高額な支払いに使用したい企業におすすめのカードです。
限度額の上限が10億円
UPSIDERカードは、利用限度額を最大10億円まで高められるのが最大の魅力。自社に設定された限度額以上の支払いが必要な場合は、デポジット(事前入金)も併用することが可能です。年会費が無料で、創業1年目でも発行することができるため、スタートアップ企業にもおすすめです。

広告利用は決済額に応じてポイントがアップ
UPSIDERカードは、基本のポイント還元率は1.0%と、法人カードとしては高めです。さらに、Google広告とYahoo!広告の決済では最大1.5%のポイント還元になります。
広告費の決済額とポイント還元率
月次決済額 | Google広告、Yahoo!広告 |
---|---|
5000万円以上 | 1.5% |
3000万円以上 | 1.2% |
3000万円未満 | 1.0% |
ポイントは、1pt=1円として翌月の請求金額から自動で差し引かれます。ポイントを無駄にすることなく、支払いが高額になるほどメリットも大きくなります。
追加カードは無制限に発行可能
追加カードは、リアルカードとバーチャルカードともに無制限で発行可能。年会費や発行手数料もかかりません。従業員に渡して意図しない高額な決済に利用されないか不安がある経営者や経理担当者もいるでしょう。UPSIDERカードは、利用先や利用金額、利用期間などを細かく設定できるため、支払いの管理をスムーズにし、不正利用も減らせます。また、紛失や盗難、カード情報の流出などにより不正利用された場合は、最大2000万円まで補償してくれます。
UPSIDERカードの基本情報
年会費 | 永年無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0~1.5%(※1) |
追加カード | 年会費:無料 発行可能枚数:リアルカード、バーチャルカードともに無制限 |
ETCカード | ― |
申し込み条件 | 法人の代表者 |
申し込み必要書類 | 公式サイトを参照 |
国際ブランド | ![]() |
利用限度額 | 最大10億円 |
発行スピード | 後払いプラン:最短数営業日 保証金プラン:最短1営業日(※2) |
国内旅行傷害保険 | ― |
海外旅行傷害保険 | ― |
ショッピング保険 | ― |
連携会計ソフト | freee会計、マネーフォワードなど |
マイル還元率 | ― |
締め日・支払日 | 月末締め、翌月20日払い(※3) |
引き落とし口座 | 公式サイトを参照 |
※ 価格はすべて税込
※1 Google広告、Yahoo!広告の一定の決済額以上の利用で最大1.5%還元
※2 「保証金プラン」は事前に入金した金額が利用可能額となるため、銀行口座との連携や審査が不要
※3 銀行振込の場合は翌月15日払い
最大1.125%還元でマイルがザクザク貯まる セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード


おすすめポイント
- ・マイル還元率が最大1.125%
- ・出張時の宿泊先や航空券の手配はコンシェルジュに依頼できる
- ・プライオリティ・パスやホテル優待などの特典が付帯
専門家のおすすめポイント
マイルが貯まりやすいため、経営者自身や従業員の出張が多い会社におすすめの法人カード。「SAISON MILE CLUB」を使えば、1000円の支払いにつき10マイルを貯めることができ、さらに2000円の支払いごとにセゾンの永久不滅ポイントも1ポイント貯まっていきます。

クレジットカードの達人
菊地 崇仁さん
※1 マイル還元率
※2 追加カード年会費3300円(税込)
出張の多い企業におすすめの法人カードとして、「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード」をご紹介します。
法人カードの中でもトップクラスのマイル還元率
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードは、マイルの貯まりやすさが魅力です。決済時、1000円ごとにJALマイルが10マイル貯まる「SAISON MILE CLUB」に登録することで、JALのマイル還元率は最大1.125%になります。このほか、2000円ごとにセゾンの永久不滅ポイントが1ポイント貯まります。永久不滅ポイントは200pt=500マイルに交換でき、さらにマイルを貯められます。貯まったマイルを出張時の航空券代に充てることで、費用を削減することができます。
出張の手配をコンシェルジュに依頼できる
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードは、セゾンアメックスの最高クラスのプラチナ・カードで、専用の24時間365日対応のコンシェルジュサービスが付帯しています。宿泊先のホテルや飛行機の予約などを代行してもらえるため、出張の多い企業にとって利便性の高いカードといえます。

さらに、プライオリティ・パス、高級ホテルの優待、空港までのハイヤー送迎など豊富な特典が用意されているのも魅力です。旅行傷害保険も用意されており、国内は最高5000万円(自動付帯)、海外は最高1億円(利用付帯)となっています。ただし、追加カードは旅行傷害保険の対象外である点には注意しましょう。
ビジネスサポートも充実
その他、サイバーインシデントや情報漏洩などが発生してしまった場合の「サイバー保険」や、法人向けの弁護士サービスが優待料金で利用できる「リーガルプロテクト」が付帯しています。また、法人カードでは珍しくローンサービスも備えており、最大950万円までのキャッシング融資を受けることが可能。資金繰りに余裕をもたせることができます。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードの基本情報
年会費 | 3万3000円(初年度無料) |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%(マイル還元率最大1.125%) |
追加カード | 年会費:3300円 発行可能枚数:9枚 |
ETCカード | 年会費:無料 発行可能枚数:5枚 |
申し込み条件 | 個人事業主・経営者・会社員(学生、未成年を除く) |
申し込み必要書類 | 代表の本人確認書類(決算書・登記簿謄本は不要) |
国際ブランド | ![]() |
利用限度額 | 最大9990万円 |
発行スピード | 最短3営業日 |
国内旅行傷害保険 | 最高5000万円(自動付帯) |
海外旅行傷害保険 | 最高1億円(利用付帯) |
ショッピング保険 | 年間最高300万円 |
連携会計ソフト | freee会計 |
マイル還元率 | 1.125%(JALマイル) |
締め日・支払日 | 10日締め翌月4日払い(※1) |
引き落とし口座 | 個人名義口座、法人名義口座(※2) |
※ 価格はすべて税込
※1 4日が金融機関の休業日の場合、その翌営業日
※2 個人契約カードのため、カード名義・審査は個人となるが、代表者名併記の法人口座を設定可能
不正利用対策に役立つ決済管理機能を搭載!追加カードも年会費無料 バクラクビジネスカード


おすすめポイント
- ・カードごとに支払先、利用金額、利用期間などを設定できる
- ・不正利用を防止するための機能が充実
- ・入会後1年間は常時1.5%キャッシュバック
専門家のおすすめポイント
バーチャルカードを部署や目的別に即時発行することが可能。この最大のメリットは、人事異動がラクになること。人を対象に発行しないので、カードを使用していた人材が異動や退職をしても、影響なく使い続けられます。目的別に設定することで、それ以外の使用に制限をかけ、不正利用の可能性を減らせるのもポイントです。

クレジットカードの達人
菊地 崇仁さん
カードの不正利用を防止したい企業や、従業員の入れ替わりが多い企業におすすめなのが「バクラクビジネスカード」です。
不正利用の防止に役立つ決済管理機能を搭載
バクラクビジネスカードは、カードごとに支払先、限度額、利用期間、通貨などが設定可能。カードの管理がしやすく経理業務もスムーズになるだけではなく、不正利用の防止にも役立ちます。追加カードはリアルカードとバーチャルカードのどちらも枚数無制限。部署や目的別でカードを発行できるので、担当者の入れ替えがあった場合でも再発行する手間がかかりません。ただし、リアルカードは1枚につき1540円(税込)の発行手数料が発生する点には注意が必要です。

セキュリティ対策が充実している
また、セキュリティ対策が強化されているのも特徴です。不正利用のリスクが高い取引先を自動的に決済できなくする「あんしん利用設定機能」が備わっています。カードの紛失や盗難によって不正利用の被害にあってしまった場合には、最大2000万円まで補償してくれます。
入会後1年間は常時1.5%キャッシュバック
UPSIDERカードにも同様の決済管理機能が備わっており比較検討されることが多いですが、両者の違いは大きく分けて2点あります。ひとつは、バクラクビジネスカードは入会後1年間、決済金額の総額から常時1.5%キャッシュバックされること。それ以降は1.0%になりUPSIDERカードと同じになります。もうひとつは、他のバクラクサービスがお得に利用できることです。例えば出張サポートサービス「ピカパカ出張DX」を6ヶ月間無料で利用できたり、電話代行サービス「fondesk」を初月5000円オフで利用できます。
バクラクビジネスカードの基本情報
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0~1.5%(※1) |
追加カード | 年会費:無料(※2) 枚数:無制限 |
ETCカード | — |
申し込み条件 | 法人の代表者 |
申し込み必要書類 | 履歴事項全部証明書または現在事項全部証明書 代表者もしくは取引担当者の本人確認書類 |
国際ブランド | ![]() |
利用限度額 | 最大5億円以上の実績あり |
発行スピード | 最短5営業日(バーチャルカードは即時発行) |
国内旅行傷害保険 | ー |
海外旅行傷害保険 | 3000万円(利用付帯) |
ショッピング保険 | ー |
連携会計ソフト | freee会計、マネーフォワード、弥生会計、PCAクラウド会計、勘定奉行、FX4クラウド、OBIC7、JDL IBEX会計、SMILE |
マイル還元率 | — |
締め日・支払日 | 銀行振込:翌月15日払い 口座振替:翌月8日、20日払い |
引き落とし口座 | 公式サイトを参照 |
※ 価格はすべて税込
※1 決済金額の総額からキャッシュバック分を差し引いた金額が請求される
※2 リアルカードは1枚あたり発行手数料1540円(税込)が発生
海外手数料分が実質無料!ポイント還元率がアップするサービスも充実 マネーフォワード ビジネスカード


おすすめポイント
- ・海外事務手数料が実質無料
- ・月間利用額に応じてボーナスポイントがもらえる
専門家のおすすめポイント
近年は、クレジットカードを海外で利用した際の手数料が、平均3.0〜4.0%と高額になってきています。マネーフォワード ビジネスカードの海外利用手数料は3.0%ですが、後日ポイントとして全額還元されます。例えば1000万円分を仕入れたら、30万円分の手数料がポイントとして戻ってくるので、かなりお得に使えます。

クレジットカードの達人
菊地 崇仁さん
※1 1年間利用がなかった場合は、翌年に年会費が1100円(税込)発生
海外から仕入れを行ったり、海外のサービスを利用することが多い中小企業におすすめなのが「マネーフォワード ビジネスカード」です。
海外事務手数料分がポイント還元される
海外で利用した際、事務手数料(マークアップフィー)が決済金額の3.0%程度かかります。しかしマネーフォワード ビジネスカードは、事務手数料が後日ポイントとして全額還元され、実質的に無料となります。海外からの仕入れや海外出張などが多い企業にとってメリットの大きいカードです。
ポイント還元のサービスが充実している
マネーフォワード ビジネスカードは、年会費が無料ながら決済額の1.0%が還元され、1pt=1円として決済に利用できるのも特徴です。会計ソフトや請求書作成ソフト、クラウド型経費精算システムなど、マネーフォワード関連サービスの利用では3.0%まで還元率が上がり、かなりお得になります。さらに、利用額に応じて毎月ボーナスポイントがもらえるのも魅力です。
月間利用ボーナスポイント
月間利用額(税込) | ボーナスポイント |
---|---|
10万円 | 500ポイント |
50万円 | 2500ポイント |
100万円 | 5000ポイント |
500万円 | 2万5000ポイント |
1000万円 | 5万ポイント |

支払先や部署ごとにカードを発行できる
バーチャルカードは無料で何枚でも追加発行可能。支払先や部署ごとに発行できるため、仕分け作業の負担を減らせます。カードごとに利用額の上限を設定でき、カードの発行・停止の手続きはWeb上から行えるので、紛失や盗難、不正利用のリスクを軽減することができるのもメリットです。追加カードはリアルカードでも発行可能ですが、発行手数料が900円+税(送料込み)がかかるので注意しましょう。
マネーフォワード ビジネスカードの基本情報
年会費 | 無料(※1) |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0〜3.0%(※2) |
追加カード | 年会費:無料 枚数:無制限(※3) |
ETCカード | — |
申し込み条件 | 法人の代表者または個人事業主 |
申し込み必要書類 | 法人の場合:履歴事項全部証明書または現在事項全部証明書、取引担当者の本人確認書類 個人事業主の場合:本人確認書類 |
国際ブランド | ![]() |
利用限度額 | 公式サイトを参照 |
発行スピード | 2週間程度 |
国内旅行傷害保険 | ー |
海外旅行傷害保険 | ー |
ショッピング保険 | ー |
連携会計ソフト | マネーフォワード |
マイル還元率 | — |
締め日・支払日 | 月末締め、翌月20日払い |
引き落とし口座 | 公式サイトを参照 |
※ 価格はすべて税込
※1 1年間利用がなかった場合は、翌年に年会費が1100円(税別)発生
※2 マネーフォワード MEなどの利用分は3.0%還元
※3 マネーフォワード判断により制限される場合あり。リアルカードは2枚目以降900円(税別)の発行手数料が発生
クレジットカード初心者が知っておきたい中小企業が法人カードを作る際によくある疑問 Q&A
法人カードと個人カードの違いや、法人カードを発行するまでの流れなど、中小企業が法人カードを作る際によくある疑問について菊地さんに答えてもらいました。

「法人カードには経費削減や経理効率化、ポイント&マイル、付帯サービスなどのメリットがあります」と菊地さん
Q. 法人カードと個人カードの違いは?
A. 審査内容や利用限度額、選択できる支払い方法などが異なります。
法人カードと個人カードのおもな違いは以下のとおりです。
法人カードと個人カードのおもな違い
種類 | 法人カード | 個人カード |
---|---|---|
審査内容 | 法人+経営者の信用情報 または経営者の信用情報のみ |
個人の信用情報 |
引き落とし口座 | 法人口座、または代表者個人口座 | 個人口座 |
利用限度額 | 高い | 低い |
支払い方法 | 一括払いが基本 | 分割払いやリボ払いも可能 |
キャッシング | 利用不可の場合が多い | 利用可能の場合が多い |
追加カード | 発行可能の場合が多い | 発行不可(※家族カードがある場合も) |
法人カードは大前提として、法人や個人事業主が、事業上の費用(仕入れや広告費、経費、税金など)を支払うために使われます。そのため、法人カードの方が利用限度額が高く設定されており、特典やサービスもビジネスに役立つものが多く付帯します。また、法人カードは基本的に追加カードを発行でき、多いものだと無制限で作ることができるのに対し、個人カードは家族カードが数枚発行できる程度です。支払い方法にも違いがあり、個人カードは分割払いやリボ払いができますが、法人カードは一括払いが基本になります。
Q. 法人カードを作るメリット・デメリットは?
A. 法人カードを作るおもなメリットとデメリットは以下のとおりです。
法人カードを作るおもなメリット、デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
法人カードを作る大きなメリットは、経理業務の効率化です。会計ソフトと連携することで、仕訳を自動で行えるようになります。また従業員に追加カードを渡し、経費の支払いをカードで行ってもらえれば精算の手間と時間を大幅に削減することが可能です。誰がどこで何にいくら使ったのか明確になるので、経費の透明性も高まります。

決済に法人カードを使えば、毎月決まった日にまとめて指定口座から引き落とされます。カードの利用から引き落としまでは1〜2ヶ月あり、その間に資金を準備することが可能になります。その他、ビジネスに役立つ特典が多く付帯するのもメリットといえるでしょう。
法人カードを作るデメリットとして挙げられるのが、従業員の不正利用リスクです。不正利用を防ぐために、社内規定を定めて従業員に周知したり、カードごとに限度額や目的を決められる法人カードを選んで対処する必要があります。また、分割払いやリボ払いができない点にも注意が必要です。デメリットに関して「年会費がかかる」という意見もありますが、法人カードの年会費は経費として計上できるので、あまり気にしなくても大丈夫です。経費削減を重視したい場合は、年会費無料のカードを選ぶとよいでしょう。
Q. 法人カードを発行するまでの流れは?
A. 法人カードの申し込み方法は、おもにオンラインと郵送の2種類があります。
できるだけ早くカードを発行したい場合は、オンラインから申し込むのがおすすめです。カード発行までの流れは、以下のとおりです。

- 1申し込む
- 希望するクレジットカードのWebサイトの「申し込みフォーム」に入力する
- 2必要書類を提出する
- 申込書を作成し、法人や代表者情報、本人確認書類などとともに提出する。カード会社によってオンラインで送る場合と、郵送する場合がある
- 3審査を受ける
- 提出された書類や情報をもとにカード会社が審査を行う。審査に通過すると、カード発行の連絡がある
- 4カードが発行される
- 審査に通過すると法人カードが発行され、申し込み住所に郵送される
申し込みからカード発行までの期間は、一般的に2週間~1ヶ月程度が目安になります。
Q. 審査で注意すべきことは?
A. 法人カードの審査では、会社の経営や財務状況のほか、経営者自身の信用情報がチェックされる場合があります。経営者自身が個人カードなどで過去に延滞したことがあると、マイナスの判断をされ、審査に通らない場合があるので注意しましょう。審査の方法は会社ごとに異なるため、一度審査に落ちても、他社の法人カードの審査に通る場合もあります。
Q. 法人カードで税金の支払いはできる?
A. 法人カードを用いて法人税や消費税、法人市民税を納付することができます。税金の支払いは、「国税クレジットカードお支払サイト」から行います。

法人カードによる税金の支払いには、メリット・デメリットの双方が存在するので確認しておきましょう。
法人カードで税金を払うことのメリットには、窓口まで出向く手間が省ける、ポイントが貯められる、税金を支払うまでに猶予期間ができるなどのメリットがあります。一方で、納付税額に応じた決済手数料がかかる、領収書が発行されないなどのデメリットもあります。また、すべての税金の支払いを法人カードでできるわけではないので、注意が必要です。
Q. 貯まったポイントは個人で利用してもいい?
A. 法人カードの決済で貯まったポイントは、会社の資産と見なされます。したがってプライベートでの使用はできません。出張費に充てる、ギフト券に交換して従業員への賞与に充てる、備品を購入するなど、会社の経費として処理できる範囲内で使用しましょう。
Q. 法人カードを複数種類持つことは可能?
A. 法人カードを複数種類持つことに問題はありません。ただし、複数のカードを利用すると、経理の際にそれぞれのカードで確認をする必要が出てくるので、基本的には1種類に決めて使うのをおすすめします。例外は、カードの国際ブランドがアメックスの場合です。アメックスは加盟店が他の国際ブランドに比べて少ないので、VISAかMastercardのカードも予備として持っておくとよいでしょう。

Q. 従業員にカードを持たせる際の注意点は?
A. 経営者としては、従業員の不正利用や「買わなくてもいいものを買う」などの行為が気になるところ。「そもそも従業員にカードを渡さない」という選択肢もありますが、渡す場合は、1枚ごとに限度額を決められるカードや、部署や目的別で追加カードを発行できるものを選ぶとよいでしょう。

「従業員にカードを持たせる場合は、不正利用を防止するために社内規定を定めておくとよいでしょう」と菊地さん
Q. 会計ソフトとの連携はどうすればいい?
A. 会計ソフトごとに設定の手順は異なりますが、一般的に「データ連携機能」を使い、会計ソフトとカードを紐付けます。方法はそれほど難しくなく、会計ソフトにログインし、メニューから法人カードを登録すればOKです。
Q. 法人カードで支払った場合の利用明細の保管方法は?
A. 法人カードで支払いをした場合、税務調査に備えて「利用明細書」と「領収書またはレシート」をセットで7年間保管しておきましょう。紙の領収書などは、電子帳簿保存法に従い、スキャンをしてデータ保存しておくとよいでしょう。
まとめ|自社に最適な法人カードを選び出し、より良いビジネスを
- 法人カードの年会費は経費として計上できる
- 法人カードには、高ステータスなサービスやビジネス特典が付くものや、発行枚数が無制限、限度額が1億円超のものがある
- 法人カードには、大企業向けの「コーポレートカード」と中小企業向けの「ビジネスカード」がある
- 「限度額」と「発行可能枚数」で絞り込んでから選ぶと失敗が少ない
今回は、クレジットカードの達人である菊地崇仁さんに、中小企業におすすめの法人カードの選び方を伺いました。
法人カードは大きくコーポレートカードとビジネスカードに分けられます。中小企業はビジネスカードに分類される中から選ぶようにしましょう。「従業員数増加で追加カードが足りなくなる場合がある」「限度額が低くて上限に達してしまう」という見落としがちなポイントがあります。これらの状況に陥らないために、追加カードの枚数と限度額で絞り込んだうえで、自社の業務課題に合ったカードを選びましょう。
この記事を参考に、自社に最適な法人カードを見つけてください。