レディース香水のおすすめ10選！香りのプロがシーン別の選び方、人気ブランドの商品を紹介

「オンとオフでつける香水は変えたほうがいいの？」
「香りの種類が豊富で、どれを選んだらよいかわからない…」

香りは、自分だけでなく、周囲の人へも影響を与えます。香水をつけてみたいけれど、シーンごとに合う香りは違うのか、どんな香りを選べばいいのか、迷ってしまいますよね。そんな香水の選び方のポイントは、以下のとおりです。

今回はフレグランスアドバイザーのMAHOさんに、シーンごとの香水の選び方、正しいつけ方などを伺いました。MAHOさんおすすめの香水10選も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

香水はシーンごとにおすすめの香りが異なります。フレグランスアドバイザーのMAHOさんに、使用場所に合わせた香水の選び方をお伺いしました。

「TPOに合わせた香水を選んで香りを楽しみましょう」とMAHOさん

仕事やオフィス｜グリーン感のあるフレッシュな香りで知的さを演出

ビジネスシーンでは、グリーン系の香りでクールな印象を演出してみよう

上司や得意先と対面する機会が多いビジネスシーンでは、華々しい香りや個性的な遊び心がある香りよりも、甘さは抑えめで清潔感のある香りを選んだ方が良い印象を与えやすく、おすすめです。グリーン感があるフレッシュな香りをまとえば、知的でクールな印象を演出できます。

デート｜花束のような甘さとフレッシュな香りで女性らしさをアップ

デートでは自分を魅力的に見せるフローラルな香りを選ぶのが◎

デートシーンでは、少しでも自分を魅力的に見せたいもの。フローラル系の中でも、上品かつフェミニン、そして生き生きとした印象を与える香りを選びましょう。花束のような甘さとフレッシュな香りがおすすめです。

友人と会うとき｜フローラル×フルーツの香りで親近感をプラス

友人と会うときは親しみやすい香りがおすすめ

気心の知れた友人と会うときには、親近感のある香りを選びましょう。フローラルをベースとしつつ、アクセントにカシスやりんご、洋梨といった果実味が甘く、やわらかに香る香水がおすすめ。親しみや、若々しい高揚感を感じさせます。若い女性に根強い人気があるタイプです。

アウトドアやアクティブな日｜ナチュラル感のある香りでリフレッシュ

アウトドアにはナチュラルな香りが合う

スポーツやアウトドアを楽しむ際に使用する香水は、屋外の空気に寄り添う、ナチュラル感のある香りがおすすめ。自然由来の原料を使用した香水も人気があります。インドア派の方は、ベランダに出て気分転換をする際などに使用する方法もおすすめです。

就寝時｜ハーブ系の穏やかな香りでリラックス

癒し系の香りはリラックスして眠りにつきやすくなる効果も期待できる

最近ではベッドサイドフレグランスが注目されています。ベッドサイドフレグランスとは、朝起きるときと夜寝るときに香りを楽しむこと。キャンドルやお香と異なり、部屋で火を使わずに楽しめるため寝る前でも安心です。香水を使用することで自然と呼吸が深くなり、リラックスしてよく眠れるようになったという方も。ハーブ系の穏やかな香りがおすすめです。

数ある香水の中から、MAHOさんが使用シーン別におすすめの香水をピックアップ。人気のデパコスブランドやお手頃な価格の商品など幅広く紹介します。

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• 【仕事やオフィス向け】おすすめ香水2選
• 【デート向け】おすすめ香水2選
• 【友人と会うとき向け】おすすめ香水2選
• 【アウトドア向け】おすすめ香水2選
• 【就寝時向け】おすすめ香水2選

【仕事やオフィス向け】おすすめ香水2選

まずは、仕事先やオフィスで使用する際におすすめの、フレッシュな香りの香水を紹介します。

ガブリエル・シャネルの誕生日から名付けられたN°19は、彼女が発表した最後の香水であり、自立して仕事にまい進した生き様をすっきりとした香りで表現しています。N°19はパルファムとオードパルファム2種類、オードトワレの計4種類を展開していますが、プードレはパルファムと同様にグリーンノートが中心。爽やかな香りから徐々に変化し、時間がたつとホワイトムスクの香りにより軽やかな印象をもたらします。

同ブランドの代表作で、シトラスノートの爽やかなフレグランスです。刺激的なバジルと香り高いホワイトタイムといったハーブを使用し、すがすがしい香りに。好印象を与えやすい香りです。ブランドでは香りの重ねづけを推奨していて、同シリーズのローションやクリームなども展開しています。無理なく自分らしい香りを演出してみてはいかがでしょうか。

【デート向け】おすすめ香水2選

続いて、デートで使用する際におすすめの、フローラルな香りの香水を紹介します。

着物を着る所作や気品など日本ならではの情緒的な美しさを香りで表現する、キモノシリーズの人気商品。すだちとピンクペッパーの爽やかな香りから始まり、ミドルでオレンジフラワーのブーケのような香りへ、ラストにはウッディノートをベースに甘めのバニラが香ります。着物をモチーフにしたかわいらしいボトルデザインも魅力。同ブランドのボディローションやハンドクリームもあり、シリーズでの使用もおすすめです。

ローズブーケをイメージしたフローラルノートをベースとし、爽やかな柑橘や清潔感のあるホワイトムスクの香りが女性らしく優しい印象に。上品で親しみやすく、幅広い人に好まれやすい香りのため、デートに最適なのはもちろん、オフィスでも違和感なく使用できます。香水を使い慣れていない方や初めて香水を使う方にも利用しやすい香りです。

【友人と会うとき向け】おすすめ香水2選

友人と会うときにおすすめの、フローラルやフルーツ系の香りの香水を紹介します。

石けんのような優しい清潔感のある香りをベースに、レモンやオレンジといった爽やかなフルーツの香りと優しい甘みが感じられる、若い女性にファンが多い香水です。同じ香りのルームフレグランスや柔軟剤、ボディミルク、ハンド美容液、ヘアミストといったアイテムを展開しているため、ライン使いが可能です。

フランスのフレグランス界で半世紀以上活躍を続けてきた調香師、ジャン＝クロード・エレナが監修。動物をイメージしてデザインした5つの香水のうちのひとつで、ボトルの側面には優雅なアンテロープが描かれています。植物由来のヴィーガン製法で作られていることも特徴。フルーティフローラルの香りをベースとし、ブラックカラントのつぼみのフルーティな香りがアクセントに。甘い中にキレがある、ジェンダーレスなフレグランスです。

【アウトドア向け】おすすめ香水2選

アウトドアなどアクティブに過ごす日におすすめの、ナチュラルな香りの香水を紹介します。

パリの老舗香水・コスメブランドによる、アルコールやエタノール不使用の水性香水で、素肌にも髪にも使用できます。雨が降ったときに地面から立ち上るにおい、ペトリコールを再現した香りで、つけた瞬間に森でたたずんだときのような香りが広がります。同じ香りのボディオイルも製品化されているため、入浴後にあわせて利用することもできます。

ナチュラルテイストの香水で、ホーリーグラスをはじめとするハーブのやわらかな香りが特徴。アウトドアの際に使用すれば、ナチュラルな空気に寄り添います。携帯用には10mlタイプが便利ですが、自宅でも使用する場合は50mlタイプがおすすめ。ノズルをホーリーグラスの葉に見立てたボトルデザインが秀逸です。香水初心者さんやちょっとしたギフトにもおすすめ。

【就寝時向け】おすすめ香水2選

寝る前におすすめの、ハーブ系の香りでリラックスできる香水を紹介します。

ローマンカモミールの穏やかな香りからジャスミンの魅惑的な香りへ。高級香木として知られるシダーウッドやサンダルウッドが締めくくる香りは、どこかノスタルジックな印象を与えます。ボトルも、ライトグリーンにゴールドのキャップ、金縁のラベルでヴィンテージを思わせるデザインが洗練されています。

古代から宗教儀式の薫香に用いられてきたという樹脂、フランキンセンスをベースとし、11種類のエッセンシャルオイルをブレンド。柑橘系の香りからフランキンセンスやラベンダーの香りに変わり、最後はウッディな香りの穏やかな余韻を楽しめます。祭事で祈りを捧げる神聖な気持ちや瞑想（めいそう）をしているときのように、静かに心を満たす香りです。

購入前に知っておきたい香水の種類やおもな特徴や香りの変化、トレンドについてMAHOさんに伺いました。

1. 種類によって香りの強さや持続時間が異なる

香水は基本的に、アルコールなどの基剤に溶かした香料の割合を指す賦香率（ふこうりつ）、つまり香料の濃度によって、「パルファム」「オードパルファム」「オードトワレ」「オーデコロン」に分類できます。それぞれの特徴を解説します。

「香水の種類は、持っている香水の香りの持続性を知るための参考にしてみてください」

※日本の薬機法（旧薬事法）では香水の分類・規制がなく、基準はメーカーにより異なるため、上記の表は目安です

香水の種類は、香りの持続性を知るうえで参考になります。しかし、香り選びではあまり意識する必要がありません。香りの強さはつける量やタイミングで調節できるため、好みの香りを選びましょう。

2. 香水の香りは時間とともに変化する

「ノート」とは香調という意味で、香りを種類別に分けるときに使う言葉です。香水は時間とともに香りが変化し、香る順に「トップノート」「ミドルノート」「ラストノート」と呼んでいます。香水に配合されている香料が揮発する順番に香ります。それぞれの特徴を把握しておきましょう。

香調の種類	おもな特徴
トップノート	つけてすぐの香り ・ヘッドノートとも表現される ・空気に触れた瞬間に拡散する勢いのある香り ・場合によってはアルコールの刺激臭を感じることも
ミドルノート	少し時間がたってからの香り ・ハートノートとも表現される ・その香水が一番表現したい部分 ・フローラルな香りを感じる製品が多い
ラストノート	香りが消えるまでの残り香 ・数時間で香りが消えるオードトワレにはない ・香りが長時間続くパルファムではラストノートをしっかりと楽しめる ・揮発性が低い香りが残りやすい

3. 香りを「ライン使い」するのがトレンド！

香水と同じ香りのルームフレグランスを販売しているブランドも少なくない

近年は、香水の選び方が多様化しています。香水と同じ香りのさまざまな製品をそろえるブランドが増えたことも近年の傾向です。香水と同じ香りのルームフレグランスやボディローション、ハンドソープなど、気に入った香りをライン使いすることで、統一感のある香りに囲まれた生活を送ることができます。

また、環境などに配慮した素材を製品に取り入れるブランドに共感し、応援したいという思いで選ぶ人が増えたことも、時代の流れといえます。フレグランスに関してもヴィーガン（※）やオーガニックに取り組むブランドが出てきています。香料はもちろん、SABONのオードトワレ・オードゥ サボンシリーズのように、自然由来のアルコールを使用した製品も開発されています。

※動物由来や動物を働かせて得られたものを利用しないライフスタイル

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おすすめの人気ルームフレグランス10選！香りのプロが種類や置き場所別の選び方や効果的な使い方を解説

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最後に、香水を正しく効果的に使用するための注意点や香水にまつわるQ&AをMAHOさんにお答えいただきました。

Q. 香水の正しい使用方法は？

お出かけ前には、左右の腰のくびれにスプレーを（実際には肌に直接スプレーする）

A. 手首にシュッとひと吹きし、こすって首筋に伸ばす方法でつけている方が多いのですが、それは香りを際立たせたい場合のつけ方です。控えめに香らせたい場合につける場所は、手首や首筋といった露出している場所ではなく、洋服で隠れる場所につけることをおすすめしています。洋服を着る前の清潔な素肌に、15～20cmほど離してスプレーします。具体的には、左右の腰のくびれや膝の裏側、ショルダーラインにつけると、さりげなく香りをまとうことができます。

「香りは下から上へ上がっていく性質があります。リタッチの際はできるだけウエストラインよりも下につけることで、出先でもやわらかなつけ足し感のない香りにできます」

例えば、オードトワレを出かける前に使用した場合、3～4時間で香りが弱まってしまいます。出先でリタッチがしたいとき、腰のくびれやショルダーラインの素肌につけることは難しいでしょう。スカートでしたら裾をたくし上げて膝の裏側に、パンツスタイルの場合は足首のアキレス腱あたりならつけ足しやすいのではないでしょうか。夕方以降に華やかにしたい場合は、肘の内側あたりにひと吹きすると、洋服で隠れるため、強い香りを振りまくことなく、香りを華やかにすることができます。

Q. 肌に直接つけずに香水の香りを漂わせる方法は？

A. 体温で香りが温められて揮発し、空中に拡散するため、スリップやブラトップなど染みになっても困らない肌着につければ、肌への負担を軽減しながら香りをまとえます。肌が弱い人などはぜひ試してみてください。また、先ほど紹介したように、香水と同じ香りのボディケア製品を販売しているブランドであれば、ボディローションやボディ乳液などでボディケアをしながら、全身にやわらかく香りをまとい、香りのベースをつくりながらスキンケアをすることができます。

Q. 仕事中につけた香水とは違う香水を、仕事後につけても良い？つける際の注意点は？

A. 香りの継続時間を意識し、香りが消えるタイミングで異なる香りをつけ足すようにしましょう。例えば、朝は腰のくびれとショルダーライン、会社を出る前に肘の内側と膝の裏側といった具合に、朝と夕方で異なる場所につけることで、朝の香りは残り香となり、後からつけた香りが混ざらずきれいに香ります。

異なる香りを組み合わせてアレンジする、重ねづけのような使用方法を推奨しているブランドもあります。香りの組み合わせを残り香も含めてコーディネートするのは大変ですから、ブランドが推奨する組み合わせの使用がおすすめ。センス良く香りをまとえます。

オンとオフで異なる香りを楽しむのもおすすめ

Q. 香水の正しい保存方法を教えて！

A. いろいろ香水を試したくてつい買ってしまうものの、なかなか使い切れないという方もいると思います。香水は直射日光を避け、温度変化が少ない場所に保管すれば5～6年は香りを保つことができます。よく使う香水は大きなボトルなら詰め替え用のアトマイザーを購入し、詰め替えて持ち運びましょう。大きいサイズのボトルはなるべく光が当たらないよう、パッケージボックスに入れて保管します。

「正しく保管すれば、長く香りを保つことができます」

Q. 香水の意外な使用方法はある？

A. 肌に直接つけるだけでなく、バスルームでも香りを楽しむことができます。入浴前にお湯を出したタイミングで、好きな香水を3～4プッシュスプレーするだけ。いったん扉を閉め、少したってからバスルームに入れば、蒸気とともに良い香りが広がっています。家族に香りが苦手な方がいてもひとりで香りを堪能できる、おすすめの方法です。ベランダでも同様に楽しめますね。
また、商品を購入した際に入っている薄紙に香りをつけて、バッグの中に忍ばせておく方法もあります。新鮮なうちにさまざまな方法で、上手に香りを楽しみましょう。

Q. メンズがレディース向けの香水を使用するのはアリ？

A. 一言で回答すれば、アリです。女性用・男性用の区別がないユニセックスの製品が増えていますし、男女関係なく、気に入った香りを純粋に楽しむことをおすすめしています。ただし、フェミニンなデザインのボトルも多く、男性が手に取りづらいことはあるかもしれません。

香水のAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの人気ランキングをチェック

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでは、香水の売れ筋ランキングを確認できます。どれを買おうか迷ったときは、売れ筋ランキングを参考にするのもいいのではないでしょうか。

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今回はフレグランスアドバイザーのMAHOさん監修のもと、香水の種類や香りの変化、用途別の選び方や使用上の注意点などについて解説しました。

香水を使用することで、相手に好印象を与えたり、好きな香りで自身が前向きな気持ちになれたり、リラックスできたりと、さまざまなメリットがあります。その一方で、つけすぎてしまったり、場にそぐわない香りをまとってしまったりすると逆効果になってしまうこともあります。この記事を参考に、香水をより効果的に、日常に取り入れてみてください。