柔軟剤のおすすめ10選！シワ防止や部屋干し臭防止など機能や悩み別に選び方をプロが解説

「ふわふわに仕上がる人気の柔軟剤が知りたい」
「シワ防止や部屋干し臭対策ができるおすすめの柔軟剤はどれ？」

洗濯物を柔らかくふわふわに仕上げてくれる柔軟剤。なんとなく買って使ってみたものの、思ったほどふんわり仕上がらなかったり、香りが強すぎたり、不満を感じている人も多いのではないでしょうか？　柔軟剤は、衣類をコーティングして肌触りのよい洗濯仕上げにするだけでなく、よい香りが長続きするものや、いやなニオイを防いでくれるものなど、機能をプラスした商品が豊富で、どれを選べばよいか悩んでしまいますよね。

そこで今回は、住生活ジャーナリストの藤原千秋さんに柔軟剤の種類と自分に合った選び方や正しい使用方法を解説していただきました。

your SELECT.編集部おすすめの柔軟剤10選もご紹介します。柔軟剤選びの参考にしてください。

※6.0kgの洗濯量の場合
（※1）4.5kgの洗濯量の場合

おすすめの柔軟剤についてもっと詳しく見る▼

柔軟剤は、洗濯後の衣類などをふんわりさせ、肌触りを良くする仕上げ剤です。洗濯物をふわふわにする以外に香りをつけることや消臭やニオイ防止などさまざまな機能があります。
特徴の一つである香りを選ぶこと、そして、求める機能や洗濯悩みに応じて商品を選ぶことがポイントになります。藤原さんに柔軟剤の選び方を詳しく伺いました。

いいニオイを持続させたい人は「香りタイプ」、香りが苦手な人は「無香料タイプ」を選ぶ

柔軟剤の香りは、おもに「香りタイプ」と「無香料タイプ」があります。
いいニオイを持続させたい人や自分の好きな香りを身にまといたい人は、「香りタイプ」を選びましょう。香りタイプはアロマの香り豊かなものやさわやかなせっけんの香りなどさまざまな種類があります。アロマは、しっかりと香り、比較的香りの持続性の高い商品が多く、香りを楽しみたい人におすすめ。フローラル（ローズやジャスミン）やハーブ（ラベンダーやカモミール）などの香りが代表的です。家族など複数人で使用する場合は、香りが主張しすぎずない、さわやかなグリーン系の香りやせっけんの香りがおすすめです。

一方、強い香りが苦手な人やニオイに敏感な人は「無香料タイプ」を選びましょう。香りが一切ない柔軟剤です。また、ほのかに香る「微香料タイプ」など香りの控えめな商品もあります。

部屋干し臭防止や花粉ブロックなど洗濯悩みに応じて選ぶ

「シャツやブラウスのアイロンの手間を省きたい」「部屋干ししたときのいやなニオイが気になるので抑えたい」など洗濯時に求めることや悩みはさまざま。柔軟剤はそれらを解決する機能がついています。「しわ防止」機能や、「消臭・抗菌」機能で部屋干し臭防止に対応した製品、「花粉やほこりをブロック」する機能、敏感肌の方やお子さんがいる家庭におすすめの「天然素材、植物由来成分・無添加」のものなど、おもに5つのタイプがあります。特徴を下記にまとめました。

最近では、「しわを防止しながら、部屋干し臭にも対応」「抗菌力もあり、肌にもやさしい」など、複合的に機能が付加されている柔軟剤も多く登場しています。自分が求める機能や洗濯悩みをどれだけクリアできるか、チェックしてみましょう。

消臭力にこだわったもの、無添加の製品など、さまざまなタイプの柔軟剤が登場している

コスパ重視なら洗濯1回あたりの使用量をチェック

柔軟剤を日常的に使用するのであれば、コストパフォーマンスも気になるところです。
容器のサイズや価格だけを見て決めるのではなく、洗濯1回当たりの使用量もチェックすることが大切です。一例を表に示してみました。1回当たりのコストに約50円の差が出ていることがわかります。

※価格はすべて税込です

大容量タイプや1回当たりの使用量が少量の柔軟剤はコストパフォーマンスが高いので、価格、内容量、1回あたりの使用量を確認してみましょう。

▼藤原さん直伝の洗剤、染み抜きの選び方も知りたい方はこちら

洗濯洗剤のおすすめ人気10選！頑固なニオイや汚れがよく落ちる衣類洗剤の選び方をプロが解説

Read More

染み抜きのおすすめ8選【専門家が解説】衣類汚れ別の人気製品や自宅での染み抜きのコツを紹介

Read More

さまざまな柔軟剤の中から編集部おすすめのアイテム10選をピックアップしました。シワ防止機能、消臭・抗菌機能、敏感肌向けの3つを選びました。

気になる内容をクリック

• 【アイロンがけいらず】シワ防止機能のついた柔軟剤3選
• 【あらゆるニオイにアプローチ】消臭・抗菌機能のついた柔軟剤3選
• 【敏感肌の人へ】肌に優しい成分配合の柔軟剤3選

※1 参考価格
※2 4.5kgの洗濯量の場合
※3 6.0kgの洗濯量の場合
※4 6～7kgの洗濯量の場合

【アイロンがけいらず】シワ防止機能のついた柔軟剤3選

柔軟剤を入れるだけでシワ防止ができる柔軟剤を厳選。香りが続くタイプ、微香料タイプをそろえました。

洗濯を繰り返しても色あせを防止する効果や、洗濯後に衣類を干す際、シワを伸ばさなくてもすっきり手触り良く仕上がる効果が魅力。アイロンをかけなくても、着たいと思ったとき、気軽に着用できます。抗菌・防臭効果もあり、汗や皮脂によるニオイの発生を抑えます。生花のようなやさしい香りも特徴で、さりげなく香る柔軟剤を探している方にもおすすめです。

アメリカ発、柔軟剤ブームの火付け役となったダウニーの濃縮タイプ。春の太陽をイメージした香りで「香りのマイクロカプセル」を配合しているため、衣類がこすれるたびにカプセルが弾け、香りが長続きします。また、コーティング作用により、繊維の型くずれやシワや毛玉ができるのを防ぎ、色落ちも防止。繊維のすべりが良くなり、摩擦が少なくなることで、静電気の発生も抑えることができます。

通常、衣類は洗濯をするたびに少しずつダメージを受けますが、特許を取得している「ファイバーケア成分」により、襟元や袖に発生しがちなヨレや毛玉、けば立ちといった繊維のダメージを防ぎ、大切な衣類を長持ちさせることができます。ヨレを防止するだけでなく、ヨレてしまった衣類をもとに戻す「ヨレ戻し」効果も。さらに、ダメージケアと同時にシワを抑える効果もあり、大切な衣類が長持ちします。「ホワイトサボンの香り」は微香タイプのため、強すぎる香りが苦手な人におすすめです。

【あらゆるニオイにアプローチ】消臭・抗菌機能のついた柔軟剤3選

消臭、抗菌機能に優れている柔軟剤を選びました。花粉ブロック機能付加しているものやナチュラルな香りのものををピックアップしました。

抗菌成分を繊維にまんべんなく付着させ、衣類やタオルを丸ごとコーティングする「抗菌処方」により、ニオイの発生を徹底的にブロック。生乾き臭や部屋干し臭を防ぎます。衣類に付着したウイルスを減らす抗ウイルス効果や静電気を防ぐ効果も。静電気を防ぐことで花粉も付きにくくなります。また、洗濯の際についてしまう洗いジワを防ぐ効果も。リーズナブルな価格帯も魅力で、使用の目安は水量30Lに対して10mlのため、1本で53回までの使用が可能な計算です。

消臭だけでなく「ニオイを生まない」ことにも重きを置いた柔軟剤。繊維の奥深くまで消臭成分が入り込んで吸着する「3D深層コーティング」により、着用中のニオイや部屋干し臭など、時間がたってもニオイの発生を抑えます。また、静電気を抑え、花粉を付きにくくする機能も。

使用の目安は水量30Lに対して10mlのため、1本で55回までの使用が可能な計算に。リーズナブルに利用できることもポイントです。

天然香料を配合。ピュアムスクとアンバーをぜいたくに使用した香水のようなに上品な香りが長く続きます。植物由来の柔軟成分を配合していることも特徴。抗菌・防臭効果を備えているため衣類にニオイがつきにくく、香りを最大限に楽しむことができます。

汗臭にも脂臭にも効果的な消臭成分をW配合することで、高い消臭力を実現。スポーツで汗をかいた後の服や、加齢臭が染みついた衣類に効果的です。また、「さらさらコーティング成分」を配合することで、服と肌のはりつきを抑え、ニオイの原因である脂の付着をブロックします。スプラッシュシトラスの方はさわやかでほのかな香りですが、メントール配合のため、刺激が苦手な方はご注意を。静電気による花粉の付着を防ぐ効果もあります。

【敏感肌の人へ】肌に優しい成分配合の柔軟剤3選

肌のやさしさに配慮した柔軟剤を紹介します。消臭、抗菌もしっかりできるものを選びました。

時間がたつとともに香りが変化する、香水のような香りの柔軟剤です。トップノートにピーチやアップル、ミドルノートにローズやミュゲ、ジャスミン、ラストノートはウッディ、ムスク、シダー、バルサミックと上品でクラシカルな香りを楽しめます。香りだけでなく、肌触りの良さ、なめらかさも特徴。菌の増殖によるニオイを抑える効果もあり、部屋干しする際も使用できます。静電気を防止し、花粉やほこりをブロックする効果もあります。

厳選された植物由来の成分を配合し、肌にやさしい柔軟剤として愛用されています。肌の弱い人や赤ちゃんの洗濯物にも使えることが特徴。皮膚科医の監修のもと、肌テストも行われているため、安心して使えます。できるかぎり添加物を取り除いた着色料無添加の柔軟剤です。蛍光剤や漂白剤なども入っていないため、色落ちの心配もありません。肌への配慮だけではなくふわふわの仕上がりに加え、防臭効果もあります。

「柔軟剤特有の香りがきつく感じる」「香料が苦手」など、香りが強くない柔軟剤を求める人が近年増加していることを背景に追加された、無香料タイプの柔軟剤。天然由来の柔軟成分が繊維を1本1本包み込み、衣類のゴワつきなどによる不快感を抑えて赤ちゃんの衣類にも使えるやさしい仕上がりに。素肌に心地よいふわふわでなめらかな肌触りが魅力です。抗菌・防臭をしてくれるので衣類、寝具を問わずに使えます。また、静電気防止効果もあり花粉を付きにくくします。

柔軟剤の効果、適量や入れるタイミングなど正しい使用方法を藤原さんに伺いました。

繊維を1本1本コーティングすることでふわふわに

ふわふわな仕上がりになるだけでなく、香りづけや消臭など、さまざまな効果がある柔軟剤

柔軟剤は、使用することで洗濯後の衣類などを柔らかくする仕上げることができます。柔軟剤の主成分である陽イオン界面活性剤が繊維の1本1本をコーティングし、繊維が絡み合うことを防いでふわふわな仕上がりを実現してくれます。購入前にメリット・デメリットをチェックしておきましょう。メリット・デメリットとして考えられるものを以下の表にまとめてみました。

メリット	デメリット
・柔らかく仕上がる ・タオルの吸水力が回復する ・静電気が発生しにくくなる ・好きな香りをつけることができる	・素材により洗濯物を分ける必要がある ・素材によっては吸水性が落ちる可能性がある ・定期的な洗濯槽の掃除が必要になる ・費用がかさむ

「香りづけや柔らかさだけでなく、さまざまなメリットのある柔軟剤。デメリットも把握したうえで、自分の洗濯悩みに合うかどうか検討してみてください」

最近では「ほのかに良い香りがする衣服を身に着けたい」など、香りづけを目的として柔軟剤を使用する方も多いでしょう。他にも消臭・防臭効果や、摩擦を抑えて静電気を防ぐ効果、シワや毛玉、けば立ちを抑える効果、ダニよけといった効果がある製品も数多く登場しています。それぞれ把握したうえで、ふだんの洗濯にどのように取り入れるか考えましょう。

柔軟剤は入れすぎると吸水性を低下させる場合も

適量は水や洗濯物の量で変わるため、パッケージをよく確認し、記載どおりの分量を入れることが大切です。

多く入れすぎてしまうと、香りが強くなりすぎたり、吸水性が落ちてしまったりするほか、柔軟剤自体が汚れとして残ってしまうことがあります。
また、柔軟剤は衣類に成分を残すものであるため、敏感肌の方などは化学物質によりアレルギーを引き起こす恐れもあります。そして、洗濯物の量も重要です。洗濯物を詰め込みすぎると十分な水圧がかからず、衣類に汚れが残ってしまうことも。その汚れを柔軟剤でコーティングしてしまうと、悪臭や黒ずみの原因となることもあります。

柔軟剤を洗濯物に入れるタイミングは、最後のすすぎをする段階です。専用の投入口がある洗濯機であれば、洗濯を始める前に入れておくことで、すすぐ際に自動投入されます。

パッケージに記載のある使用量をしっかりと確認することが大切

洗濯後すぐに干すことが香りの持続に効果的

洗濯後の湿った洗濯物は、そのままにしておくと菌が増殖し、ニオイの原因となります。洗濯を終えたらすぐに干す、もしくは乾燥機で乾燥させるといった方法が効果的です。また、洗濯物や洗濯槽が汚れていると、せっかく良い香りの柔軟剤を使用していても、異臭が混じり満足な効果を得ることができません。洗濯槽は定期的に洗浄し、湿気対策として乾燥運転を行ってカビの発生を防ぎ、きれいな状態を保ちましょう。

柔軟剤の香り効果を長持ちさせたい人向けに、香りの成分を閉じ込めた「マイクロカプセル」が配合されている商品があります。動くことでカプセルに刺激が加わりカプセルが弾け、閉じ込められた香りが空中に放出される仕組みで、長い時間香りを感じ続けることができます。

▼洗濯槽の洗浄に関する記事はこちら

洗濯槽クリーナーおすすめ10選【2023年】家事アドバイザーが酸素系・塩素系の選び方を解説

Read More

柔軟剤は洗濯物に蓄積されるため使用頻度にも注意

柔軟剤を使用する場合は、洗濯3回に1回程度を目安に考えましょう。洗剤と異なり、柔軟剤は繊維をコーティングするものであるため、洗濯後にすすいで洗い流されるのではなく、必ず成分が衣服に残っています。洗濯のたびに柔軟剤を使用している方もいると思いますが、柔軟剤が蓄積することで衣類にダメージを与えたり、吸水性を低下させたりしてしまうこともあります。

柔軟剤は毎回入れなくてもOK

最後に、柔軟剤を使用する際に注意すべき点や疑問を藤原さんにお答えいただきました。

「衣服の傷みが気になる人や敏感肌の人は頻度を見直すのもいいでしょう」と藤原さん

Q. 柔軟剤を使用してはいけない衣類・素材はあるの？

A. 洗濯できる表示の衣類であれば基本的に使用することができますが、ナイロンははっ水や防水機能が落ちることがあります。また、量を入れすぎると、タオルや肌着などは肌触りが悪くなったり、吸水性が低下したりする恐れがあります。さらに、香りが強くつきすぎてしまうことがありますので注意が必要です。衣類と柔軟剤の表示をよく確認してから使用する習慣を身につけましょう。

Q. おしゃれ着用の洗剤と組み合わせて使ってもいい？

A. おしゃれ着用の洗剤を使用すれば、柔軟剤を入れなくてもふんわりとした仕上がりになります。「よりふんわりと仕上げたい」「香りも楽しみたい」という場合は、すすぎのタイミングで柔軟剤を入れましょう。ただし、香りのある柔軟剤を使用する場合、おしゃれ着用の洗剤は無香料のものを選びます。異なる香りが混ざらないように注意してください。

ナイロンが使用されている衣服は特に使用前に洗濯表示や注意点を確認することが大切

Q. 詰め替え用のボトルは衛生的に見て、定期的に変えた方がいい？

A. ボトルの再利用を続けていれば、目には見えなくても汚れが蓄積していきます。1年に1回程度は、新しいボトルに交換することをおすすめします。また、市販のおしゃれなボトルに入れ替えたいという方も多いと思いますが、柔軟剤の使用方法や液性を把握して使うため、できれば純正品のボトルを使用しましょう。

Q. 赤ちゃんの衣服には使用しないことが多い柔軟剤ですが、人間の肌に影響は？

A. 柔軟剤の成分は、赤ちゃんのみならず、大人の肌にも影響を及ぼすことがあります。香料が原因でアレルギーを引き起こして皮膚にかゆみが出ることや、化学物質過敏症を引き起こしぜんそくなどの症状が出てしまうことも。体質によるため「おかしいな」と感じたら使用を中止してください。症状が出た場合は、医療機関を受診してください。

肌が弱い人などは、柔軟剤に入っている成分をチェック

Q. 環境にやさしいエコな柔軟剤の効果は？ 他の柔軟剤と何が違う？

A. 環境に対する関心の高まりから、合成香料、着色料、防腐剤、シリコンなどを配合していない、無添加の柔軟剤が注目されています。100％天然由来の成分を使用したオーガニック柔軟剤は、天然香料によるやさしい香りが特徴。無香料タイプもあります。
柔軟剤の香りが人工的に感じてしまう、強すぎると感じてしまうといった理由で苦手な方や、柔軟剤を使用したいものの肌への刺激を懸念して使用できずにいる赤ちゃんのいるご家庭や敏感肌の方などにもおすすめです。

柔軟剤のAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの人気ランキングをチェック

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでは、柔軟剤の売れ筋ランキングを確認できます。どれを買おうか迷ったときは、売れ筋ランキングを参考にするのもいいのではないでしょうか。

Amazonの売れ筋ランキングへ 楽天市場の売れ筋ランキングへ Yahoo!ショッピングの売れ筋ランキングへ

今回は藤原さんの監修のもと、柔軟剤を使用する目的や、タイプごとの特徴などについて紹介しました。

柔軟剤はどのような仕上がりにしたいか、家族はどのような香りを好むのか、消臭効果の有無やコストパフォーマンスなども踏まえて選ぶことが大切です。

また、柔軟剤を使用する際は適切な量を守り、すすぎのタイミングで入れることで衣類の風合いを高め、香りを楽しむことができます。正しい方法で使用し、柔軟剤の効果を発揮できるようにしましょう。