ピンチハンガーのおすすめ12選！洗濯のプロが使いやすい商品の選び方や干し方のコツを伝授

「取り込みやすくて乾きやすい、おすすめのピンチハンガーを知りたい」
「ピンチがすぐに壊れてしまう…耐久性の高いピンチハンガーはある？」

洗濯物を干すときに欠かせないピンチハンガー。タオルや靴下・下着などの小物類をまとめて乾かせる便利なアイテムです。しかし、経年劣化によりピンチ（洗濯バサミ）が壊れたり、ピンチどうしが絡んでストレスになったりして、自分にぴったりの商品に出会えていない人も多いはず。

そこで今回は、使いやすいピンチハンガーの選び方や効率よく乾かす干し方のコツなどについて、おうちクリーニング研究家のハナさんに伺いました。

your SELECT.編集部が厳選したおすすめのピンチハンガーとともに、ぜひ参考にしてみてください。

ピンチハンガー選びに重要な4つのポイント

ピンチハンガーを何気なく選んでしまうと、ピンチがすぐ壊れたり、使いづらさがストレスの原因になったりすることも。そこで、おうちクリーニング研究家のハナさんに、ピンチハンガー選びに重要なポイントを教えていただきました。

「自分のライフスタイルに合ったものを選べば、洗濯物を干すのが楽になりますよ」とハナさん

1. 干す場所に合った素材を選ぼう

ピンチハンガーの本体に使用される素材には、おもにステンレス、プラスチック、アルミの3種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

ステンレス製

ステンレス製は紫外線や水に強く、耐久性が高いのが最大の特徴。水がついてもサビにくいので、外干しがメインの人は、ステンレス製のものをチェックしましょう。耐熱性も高く、浴室乾燥にも向いています。ただし素材自体が重いため、オールステンレス製のものは女性には扱いづらいことも。また価格も高めの商品が多い傾向があります。

プラスチック製

プラスチック製は100円ショップなどでも販売されており、安価で種類が豊富です。ただし紫外線に弱く、外干しで使い続けると劣化が進み、本体やピンチが突然割れてしまうことも。いろいろな機能が欲しい人や部屋干しが多い人はプラスチック製に注目しましょう。

また、プラスチックの中でも耐久性に優れ、燃やしても有毒ガスが発生しないポリカーボネートという素材も存在します。衝撃や紫外線に強く、温度は－40〜125℃まで対応するので、寒暖差の影響を受けにくく、劣化もしにくいのが特徴。このポリカーボネートが、ピンチやジョイント部分（つり具）に使われていると長持ちします。パーツ別に表記されている素材をチェックしてみてください。

アルミ製

アルミ製はステンレスと同様、紫外線や水に強い素材です。ステンレスよりも軽い点もメリット。ただやわらかい素材なので、耐久性を上げるためにピンチやジョイント部分（つり具）といった負荷がかかりやすいパーツに、硬いプラスチックを使用した商品がほとんど。そのため、部屋干しがメインで、軽くて扱いやすい商品を求めている人は、アルミ製の商品がおすすめ。

2. 家族構成や洗濯頻度、何を干すかによってピンチ数を決めよう

ピンチハンガーを購入する際に悩むのが、ピンチの数はどのくらいのものを選べばいいのか、です。「多いに越したことはない」と考えがちですが、ピンチの数が増える＝本体のサイズも大きくなるので、収納や使用にそれだけのスペースも必要になります。

まずは家族構成と洗濯の頻度から必要なピンチ数を把握しましょう。目安を以下にまとめました。

ピンチ数目安	向いている家族構成や頻度
19個以下	・一人暮らしで、毎日洗濯する
20～30個	・一人暮らしで、週に2、3回洗濯する ・二人暮らしで、毎日洗濯する
31～40個	・一人暮らしで、週に1回程度洗濯する ・二人暮らしで、週に2、3回洗濯する
41個以上	・二人暮らしで、週に1回程度洗濯する ・三人以上のファミリー

ちなみに、毎日洗濯をする場合、世帯人数が1人増えるごとに必要なピンチの数は10個増えるといわれています。子どもが生まれるなどの予定がある場合、10～20個程度余裕のあるピンチハンガーを用意しておくとよいでしょう。ただし、ピンチが40個を超えるものは幅が80cm近くある製品もあるため、ピンチハンガーが干せるかどうかスペースの確認をしておくことをおすすめします。

また、ピンチの数は増えれば増えるほどピンチどうしの間隔が狭くなりがちで、絡みやすくもなるので、絡みづらい設計になっているものがおすすめ。間隔を調整できるようにピンチの位置を動かすことができるものも便利です。

「洗濯物は季節によっても量が変わるので、迷ったらピンチが少し多めのものを選んでおけば安心です」

なお、大きいピンチハンガーで一度に干すよりも、小さいピンチハンガーを2つ用意して使い分けた方が効率よく干せる場合もあります。フェイスタオルや靴下、下着類などの小物が多めだったり、大型のものを使用するスペースがなかったりする場合は、ピンチ数が少ない小型のものを2つ使用する、など工夫をするとよいでしょう。

ふだんの洗濯物の種類や大きさなどを考慮してピンチハンガーを選んでみてください。

3. 主流は四角タイプ。省スペース×小物メインなら半円形やクロスタイプを検討しよう

ピンチハンガーといえば、四角いものを思い浮かべる人も多いかと思いますが、形状もさまざまで、向いている用途も違います。おもなタイプとその特徴を、以下にまとめました。

形状	四角タイプ	半円タイプ	クロスタイプ
特徴	・ピンチ数やサイズの選択肢が多い	・ドアノブや壁際につるして干す ・スペースを取らずに干しやすい	・バーを開閉することで、洗濯物に合わせた干し方ができる
干すのに適した洗濯物	・大きめのタオルから靴下やハンカチまで一度に大量に干す	・靴下やハンカチなどの小物を干す	・靴下やハンカチなどの小物を干す ・ジーンズやスカートを筒状に干す

ピンチハンガーの主流は、四角い形状のタイプ。ピンチの数やサイズも幅広く、靴下やハンカチなどだけでなく、タオルなども一度に大量に干すことができるため、メインで使用するピンチハンガーはまずは四角タイプの購入を検討しましょう。
さまざまな種類の洗濯物を一度に干す場合は、二重フレームになっていて、外側にタオルで内側を覆うように干し、内側に下着を隠し干しできるものが便利です。

二重フレームの商品は外側にタオルをかけるタイプもあり、タオルは落ちないよう別のピンチでとめたほうがよい

小物をメインで干したい、部屋干しが多い、室内のスペースを有効活用したい、ふだんの収納スペースが限られているという人は、半円タイプやクロスタイプを選ぶようにしてください。半円タイプは壁などに当たる部分にカバーが付いているものならば、家の中を傷つける心配がなくなります。
クロスタイプはバー部分を開く角度を調節できるものだと、干すものに応じた使い方ができるのでおすすめです。

4. 家事ストレスや危険を回避する「あると便利な機能」にも注目しよう

ピンチハンガーには、便利な機能が付いたものもあります。家事ストレスを軽減し、時短につながるものから、落下などの危険に配慮したものまでさまざまです。どのような機能があるのか、表にまとめました。

機能	特徴
引っ張るだけで取り込める	ピンチにとめた洗濯物を、引っ張るだけで取り込める
ワンタッチ着脱	ピンチが本体に内蔵されており、洗濯物を片手でピンチに着脱できる
ピンチ移動	ピンチをスライドして位置を移動させられる
ピンチの絡み防止	ピンチどうしが絡まったり、引っかかったりするのを防ぐ
ピンチ交換	壊れてしまったピンチを交換できる
折りたたみ	本体を折りたたんでコンパクトに収納できる
回転ネック	フック根元のネック部分が回転する
下持ちハンドル	本体下に持ちやすいハンドルが付いている

（左上）片手で洗濯物を着脱できるワンタッチタイプ、（右上）収納に便利な折りたたみ、（左下）洗濯物を留めやすい回転ネック、（右下）引っ掛けやすい下持ちハンドル

ご自身のライフスタイルや住宅事情、洗濯物の種類などに応じて、ピンチハンガーの機能もチェックしてみてください。

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【ピンチ数別】おすすめのピンチハンガー12選

ここからは、your SELECT.編集部が選んだおすすめのピンチハンガーを紹介します。 ピンチ数が12個の小容量タイプから50個の大容量タイプまで選んであるので、洗濯のペースや干したい洗濯物の種類など、あなたのライフスタイルに合うものを探してみてください。

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• ピンチ数が19個以下のピンチハンガーおすすめ2選
• ピンチ数31～40個のピンチハンガーおすすめ3選
• ピンチ数41個以上のピンチハンガーおすすめ4選

ピンチ数が19個以下のピンチハンガーおすすめ2選

19個以下のピンチハンガーは、小型で場所を取りません。靴下やハンカチなどの小物類を少量干したい人や、ピンチハンガーを追加で購入したい場合におすすめです。
ここでは壁際などの小さなスペースでも使用しやすい、半円タイプとクロスタイプをご紹介します。

ピンチ数20～30個のピンチハンガーおすすめ3選

ピンチ数が20〜30個のものは、一〜二人暮らし世帯におすすめ。毎日洗濯しても靴下や下着などの小物類を問題なく干せる大きさです。
ピンチの絡みを防いだり、ワンタッチで着脱できる商品など時短にもつながる商品をセレクトしました。

ピンチ数31～40個のピンチハンガーおすすめ3選

続いて、一～二人暮らしのまとめ洗い派におすすめのピンチハンガーを紹介します。下着など見られたくない衣類の隠し干しにも十分な大きさなので、余裕をもって使えます。
ここではピンチを移動できるものや引っ張るだけで洗濯物が取り込めるものなど、より使いやすい機能を備えた商品を選びました。

ピンチ数41個以上のピンチハンガーおすすめ4選

最後に、1回の洗濯物の量が多い人や、大家族向けにおすすめしたい商品を紹介します。
ピンチ数が多いと、どうしてもピンチどうしが絡みやすかったり、それによって壊れてしまう可能性が高まりますが、ここでは絡まり防止や、ピンチ交換ができる商品を選びました。

ピンチハンガーを買う前に知っておきたい2つのこと

ここでは、ピンチハンガーを買う前に知っておきたい2つのポイントをハナさんに伺いました。

1. フック部分の違いにも注目する

ピンチハンガーを引っ掛けるフック部分にも、実は細かな違いがあります。

例えば、通常のフックの他に、本体に内蔵されたフックを引き出し、かもいやドア枠に引っ掛けられる2Wayタイプもあります。このタイプは、屋内と屋外で必要に応じて使い分けたい人におすすめ。

ドア枠に引っ掛けて使うものは、長いタオルやズボンなどを干すときにも便利

また、フックが回転するものや、風が吹いても落ちないようにフックが外れにくくなっている商品にも注目を。特にステンレス製は重量があり落下すると危険なので、落下防止機能は必ず確認してください。
他にも、フックをマジックハンドのように伸ばすことができるものや、洗濯物の重量で本体が傾くのを防ぐためのサイドフックが付いたものもあります。

フック部分の機能によっては、より安全性を高め、家事ストレスを軽減することも可能です。ぜひ注目してみてください。

「フックが伸びるタイプなら、高い位置にも掛けられて便利です」

2. ピンチが壊れて使えなくなったときの対処法

ピンチハンガーの寿命は、素材や扱い方によって変わります。例えばプラスチックやアルミ製のものは、大切に扱えば5〜6年は持ちますが、日常的にピンチハンガーを使用していると、ピンチが突然割れたり、外れたりすることも。使えるピンチの数が減ると、干せる洗濯物の量も減ってしまいます。

ピンチが壊れた際に交換可能かどうか、購入前にチェックしておきましょう。市販のピンチを取り付けることができるものもあります。ただし、すべてのピンチハンガーがピンチを交換できるわけではなく、交換可能でも専用の商品でなければ合わないものもあるので、購入前に交換可能な商品かどうか、専用ピンチを販売しているかを確認してください。

ただし本体が壊れたら買い替えるしかありません。また、金属から出たサビが洗濯物に付着し始めたら、劣化のサインと思って、買い替えを検討しましょう。

「結束バンドなどでピンチを固定することもできますが、あくまで応急処置と捉えてください」

ピンチハンガーに関するQ&A

最後に、ピンチハンガーの収納方法や正しい捨て方、効率よく乾かす方法などについて、ハナさんに伺いました。

Q.ピンチハンガーの正しい収納方法は？

A.直射日光の当たらない場所で、カゴや棚の一角に収納していただければ問題ありません。特に折りたためないものは、L字型やA4サイズのブックエンドの間に挟むと安定感が増します。また、洗濯ハンガーなどを掛けている場所に、一緒につり下げるのもよいでしょう。

「折りたたんで収納する大容量タイプは、ピンチが絡みにくくなっているものがいいですね」

Q.Tシャツやズボンをピンチハンガーでつるせる？ つるし方は？

A.可能ですが、形を崩した状態でつるすのは好ましくありません。人間が着用したときに近い形で干すことで、型崩れを防げます。例えば、スーツのスラックスやジーンズはウエスト部分から筒状に干すことで、より乾きやすく、美しく仕上がるでしょう。

反対に、足首部分からつるすとピンチ跡が目立たないという利点はあるものの、仕上がりは劣ります。また1ヵ所に固めず、複数のピンチを使って重さを分散させるのもコツです。

Q.効率よく乾かす干し方のコツは？

A. ピンチどうしの間隔をなるべく空けて、風通しを良くしてください。ピンチの位置を変えられるものなら、洗濯物の大きさに合わせて程よい距離を保てます。5cm程度の間隔を空けられると理想的です。
また、例えばタオルやハンカチなどの四隅をピンチでとめてU字になるように干すと、風通しが良くなり乾くのも早くなりますよ。

タオル類の干し方の例。どの洗濯物でも、もとの形を崩さずに風通しを良くすることを意識しよう

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まとめ

今回はおうちクリーニング研究家・ハナさん監修のもと、ピンチハンガーの選び方やピンチが壊れたときの対処法、干し方のコツなどを解説しました。

ピンチハンガーは消耗品ですが、ピンチを交換しながら本体を再利用して、長く使い続けることは可能です。この記事を参考に、干したい洗濯物の量や洗濯頻度を踏まえつつ、あなたのライフスタイルに合った商品を見つけてください。