手帳のおすすめ10選！文房具ライター監修のもとビジネスでも使いやすい人気商品を目的別に紹介

「ビジネスで使うならどんな手帳がおすすめ？」
「ウィークリー、デイリーなどの種類があるけど、自分に合うのはどれ？」

手帳はスケジュール管理やToDo管理、ライフログなどさまざまな場面で役立つため、1つはもっておきたいもの。ただ、次々に新しい手帳が発売されるため、自分にはどんなものが合うかわからない人もいるかもしれません。今回は文房具ライターである、きだてたくさんに手帳の選び方やおすすめの手帳、よくある質問について聞きました。

文房具を徹底的に使い込んでいる文房具ライターのきだてさんに、手帳の選び方について教えていただきました。

「目的や使うシーンが決まれば、自分に合う手帳のタイプがわかる」ときだてさん

目的で選ぶ｜ライトに使うなら「マンスリー」、スケジュール管理は「ウィークリー」、ライフログは「デイリー」

「まずは自分に合う手帳のタイプを知ることが大事」ときだてさん

手帳のタイプは、確認できるスケジュールの単位によって、「マンスリー」「ウィークリー」「デイリー」の3つに分類されます。さらに、ウィークリーは開いたときのレイアウトによって、「レフト」「ホリゾンタル」「バーチカル」などがあります。

マンスリータイプ｜ライトに使いたい初心者向け

手帳初心者は、まずマンスリータイプから使い始めるのがおすすめ

マンスリータイプは、見開きで月間の予定が確認できるタイプの手帳です。最近はマンスリーノートといわれる、前半が月間ページで後ろにノートが付いているタイプもあります。毎日の予定が2件くらいまでの人や手帳初心者におすすめです。

ウィークリーレフトタイプ｜週単位でスケジュール管理したい人向け

ウィークリーレフトは初心者でも使いやすい

ウィークリーレフトタイプは、左側が1週間のスケジュール、右側はメモになっています。1週間を見開きで見通せるので、週単位でスケジュールを立てる人におすすめです。また、メモがスケジュール欄と同じページにあるため、後からメモを探すときに「あの日に書いたような気がする」と思い出しやすく見つけやすいです。

ウィークリーホリゾンタルタイプ｜週単位でスケジュール管理し、1日の予定を多く書き込む人向け

1日のスペースが広い、ウィークリーホリゾンタル

ウィークリーホリゾンタルは「ホリゾンタル＝横の」という意味で、見開きで1週間を確認できます。左側が月～木曜、右側が金～日曜などに分かれていて、ウィークリーレフトよりも1日あたりの書き込みスペースが広いです。そのため、週単位で予定を見通したくて、1日あたりの書き込み量が多い人におすすめです。

ウィークリーバーチカルタイプ｜1時間単位でスケジュール管理したい人向け

時間軸でしっかりスケジュール管理できるウィークリーバーチカル

ウィークリーバーチカルとは、「バーチカル＝縦の」が意味するように、縦軸で時間管理ができるタイプです。時間単位でスケジュールを細かく記入したり、1日の終わりに過ごし方を振り返って記録できます。
細かくスケジュール管理したい人、またはログを取りたい人におすすめです。

デイリータイプ｜ライフログを取りたい人向け

書き込むスペースが広い1日1ページのデイリー（写真は日付フリータイプ）

デイリータイプは1日を1ページで書くタイプの手帳です。書き込めるスペースが広いので、シールやスタンプなどで飾ったり、イラストを描いたりできます。オリジナリティのある手帳にしたい人やライフログや日記の用途で手帳を使いたい手帳上級者におすすめです。

サイズで選ぶ｜「持ち歩くのか」「どのくらい書き込みをするか」で決める

手帳の使用目的が決まれば、手帳をよく使う場所が決まります。例えば、スケジュール管理で使うなら外出先に持ち歩きますし、ライフログが目的なら自宅で書き込むことが多いでしょう。

手帳を持ち運びたい場合はA5スリム以下のサイズがおすすめ

手帳のおもなサイズと書き込み量、持ち運びのしやすさを比較しました。

スケジュール管理に手帳を利用するため持ち歩きたい人は、カードサイズ～A5スリムくらいまでの大きさで検討してみましょう。男性でスーツの胸ポケットにしまいたいならカードサイズやA6前後がちょうどいいサイズです。また、B5サイズ以上の場合は、かさばるため自宅での使用がおすすめです。

ライフログの目的で手帳を自宅で使うなら、自分の書き込みたい量と、使うペンの太さなどによって、手帳のサイズを決めるといいでしょう。

例えば、細いペンで小さい文字を書き込むのが好きなら、A6などの小さめの手帳で問題ないです。一方、太いペンで勢いよく書きたいならA5など大きめサイズを選びましょう。

カバー素材で選ぶ｜耐久性ならビニール、風合いを楽しむなら革や合皮

塩化ビニール、紙、革など手帳のカバーにはさまざまな素材が使われている

手帳カバーの素材には、おもに以下のような種類があります。

素材	特徴
紙	雨でカバンが濡れたときに、湿ってしまう可能性がある。紙表紙の場合は、ビニールカバーなどがかかったものを選ぶことが重要
塩化ビニール	耐久性が高く、雨で濡れたり、飲み物をこぼしても拭き取りやすい
革・合皮（ポリウレタンレザー）	経年変化で風合いが変わるのを楽しめる。革の場合は濡れると、まだらになる可能性もあるので取り扱いには注意が必要

表紙の素材は紙、塩化ビニール、革の順に軽くて手帳の価格は安価な傾向があります。持ち運ぶ機会が多くて軽さを重視する人は、紙の表紙にビニールカバーがかかっている、もしくは塩化ビニールのカバーがおすすめです。
高級感のある手帳を使いたい人は、カバーが革や合皮の手帳を選びましょう。

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教えていただいた手帳選びのポイントをもとに、きだてさんにおすすめの手帳を目的別に厳選していいただきました。おすすめのポイントとあわせて紹介します。

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• ライトに使いたい人向けのマンスリー手帳おすすめ4選
• スケジュール管理に使うウィークリー手帳おすすめ4選
• ライフログを書きたい人向けのデイリー手帳おすすめ2選

ライトに使いたい人向けのマンスリー手帳おすすめ4選

学生や新社会人など手帳初心者でライトに使いたい人には、スケジュールを書き込むスペースが少ないマンスリータイプがおすすめです。特徴のある4つのマンスリー手帳を選んでいますので、それぞれの解説を確認しながら、自分に合いそうなものを選んでみましょう。

「キャンパスダイアリー ノート多枚数タイプ」は、マンスリーページと80ページの方眼ノートで構成されています。1冊で手帳とノートの2つの役目を果たすので持ち物が少なく済み、内勤で事務職の人や、書き込む1日の予定が2件くらいまでの人におすすめ。紙の表紙は汚れや折れが気になりますが、この手帳はビニールカバーで保護されているので安心です。

左側が縦軸のマンスリー、右側がメモになったマンスリーレフトの手帳です。1ヶ月の予定が一目でわかるので、月ごとに仕事の見通しを立てたい人におすすめ。巻末に方眼のメモが付いているのでノートとしても活用できます。6色の豊富なカラーバリエーションから、お気に入りの一冊を探してみてください。

手帳の基本的な機能を備えながらも、自由度の高さを残すため「余白」をコンセプトにしているマンスリー手帳です。見開きのマンスリーの周囲にスペースが空いていて、書き込みできるのが特徴。方眼罫のメモページが付いていて、手帳とノートの兼用で使えるタイプです。

クレジットカードサイズで、お財布やスマホケースの中に入れられるほど小さくて薄い手帳です。上下の見開きになるマンスリータイプ。メインの手帳やスマホを忘れたときの緊急用として、スケジュールを書き込んでおくといいでしょう。シルバーやゴールドなど手帳には珍しい色も含めた8色のカラー展開です。

スケジュール管理に使うウィークリー手帳おすすめ4選

ビジネスなどのスケジュール管理に手帳を使いたいならウィークリー手帳がおすすめです。ウィークリータイプには日付の入ったページのレイアウト別にレフト、ホリゾンタル、バーチカルと種類があります。初心者が使い勝手のよい順番で紹介していきます。

落ち着きのあるフェイクレザーの表紙と、無駄のないシンプルな作りからビジネスパーソンに人気の手帳です。コンパクトなサイズ感で、男性ならスーツの胸ポケットにしまうことができます。ウィークリーレフトタイプで、スケジュールとメモを両方書き込めるため使い勝手がよく、手帳初心者にもおすすめです。

見開きで2ヶ月分のマンスリーが確認でき、ウィークリーも見開きで1週間を見通せる横長のウィークリーホリゾンタルタイプの手帳です。書くスペースが広く、時間軸などの設定がされていないので、自由にアレンジしやすい仕様です。パソコンと一緒に使うことを想定して作られていて、13インチと15インチの2種類があります。

「TETEFU マンスリー＆ウィークリー」の特徴は月間と週間を同時に見比べられる点です。月間の予定を確認したうえで、今週の予定に落とし込みができます。さらにハンカチのように四つ折りサイズにまで畳めるので、持ち運ぶときにかさばりません。くすんだ色合いの6色展開はユニセックスな印象です。

「ジブン手帳Biz」は、その名のとおりビジネスシーンでの利用を想定して作られています。24時間の予定が記入でき、TODOリストの欄があるので、細かく記録することが可能です。使用されている紙は、「MIO PAPER」という薄くツルツルしていて裏写りしにくいコクヨオリジナルの原紙です。

また、その日の天気を書いたり、自分の機嫌を顔文字で選べるなど、1日の終わりにライフログを記入する用途でも利用できます。オフィスで手帳を開いたときにも違和感のない、上品でシンプルなカラー展開も魅力です。

ライフログを書きたい人向けのデイリー手帳おすすめ2選

ライフログを書きたい人には、1日に1ページ書けるデイリータイプをおすすめします。手帳のサイズが大きいほど、書き込む量が増えてハードルが上がるので、初めてライフログを書く方はまずB6サイズを試してみるといいでしょう。

1日あたり1ページで、縦軸に24時間の軸があるデイリータイプの手帳です。カラーバリエーションが豊富で、手帳を留めるバンドとのツートンカラーがポップ。方眼罫よりさらに目立ちにくいドット罫なので、自由にイラストや表なども書き込みやすいです。また、年間プランページや月間プランページがあり、長期の目標を立てるのに役立ちます。

1日分がA5サイズで、たっぷり書き込みスペースがあります。時間軸の設定はあるものの余白が広いので、スケジュール管理だけでなくTODOリストやメモなども書きやすいです。日々感じたことをメモしていけば、ライフログとしても使えます。ほぼ日手帳は個性的でさまざまな種類のカバーがあるので、カバー選びも楽しいです。

「綴じ手帳の人気が続いていますが、最近はミニサイズのシステム手帳も人気」ときだてさん

手帳を買う前に知っておきたいのは、以下3つのポイントです。

1. システム手帳と綴じ手帳の違い、メリット・デメリット

手帳の作りには、システム手帳と綴じ手帳の2種類があります。簡単にいうと、システム手帳はレフィルを入れ替えられる。綴じ手帳はノートのように1冊にまとまっているといった構造の違いがあります。メリットとデメリットも見ていきましょう。

（写真左）レフィルを入れ替えられるのがシステム手帳の魅力（写真右）綴じ手帳はコンパクトで開きやすい

システム手帳と綴じ手帳の違いについて、特徴をまとめました。

システム手帳はレフィルを変えて自分好みに変えていく面白さがあり、綴じ手帳は1年の記録がまとまっていて機能的というように、それぞれ違った魅力があります。気軽に使い始められるのは綴じ手帳で、自分好みにカスタマイズしたいならシステム手帳といえるでしょう。気になる手帳を実際に使ってみて、自分に合うものを探していくのもおすすめです。

2. 手帳を買うのにベストなタイミング

手帳には1月はじまりと4月はじまりがあります。1月はじまりの手帳は早いメーカーでは8月頃から、4月はじまりは年明けから販売が開始されます。
手帳を買うタイミングとしておすすめなのは、1月はじまりを前年までに買っておくことです。
なぜなら、年末年始は時間を取れることが多く、古い手帳から新しい手帳への切り替えがスムーズだから。一方、4月は学校なら新学期、多くの会社では年度初めで慌ただしい時期であるため、なかなか新しい手帳に切り替えられないかもしれません。
また、1月はじまりの手帳なら、使ってみて合わなかった場合に4月のタイミングで別の手帳に乗り換えることもできます。

「1月はじまりの手帳だと、途中で手帳を切り替えやすい」ときだてさん

3. スケジュール以外にあると便利な機能をチェック

スケジュール以外で、手帳に付いている機能には以下のようなものがあります。自分とって必要な機能があるかをチェックしてみましょう。

名刺ホルダーが付いている『ジブン手帳Biz』

ペンホルダーや名刺ホルダーについては、ナカバヤシの『MUG CUP ペンホルダー付ポケットシール』という商品を使えば後付けも可能です。

手帳に貼り付けるだけで、左側がカード入れ、右側がペンホルダーになる便利アイテム。カラーバリエーションも豊富なので、手持ちの手帳の色に合わせて選べます。

手帳に関するよくある質問に、きだてさんに答えていただきました。

新しい手帳へのチャレンジは1月はじまりがおすすめ

Q. 1月はじまりと4月はじまり、どちらが使いやすい？

A. 同じ手帳を使い続けるなら、学生なら年度初めの4月、社会人なら会社の年度初めに合わせるのが切り替え時期としていいと思います。新しい手帳にチャレンジするなら、リカバリーがきく1月はじまりがおすすめです。

Q. 手帳を買いたいけど、1月、4月スタートまで待てない。どうしたらいい？

A. 1月、4月はじまりの手帳とタイミングが合わない場合は、近いものを途中から使い始めてもいいと思います。使わない日付のページがあると気になるなら、日付が空白で書き込める日付フリータイプも販売されています。
また、綴じ手帳ではなくシステム手帳にすれば、レフィルを入れ替えれば、使い始めの時期に合わせることも可能です。

Q. ずぼらな人でも手帳を書き続けられるコツを知りたい

A. 手帳を使い続けるコツは、慣れることです。習慣にしていくには達成感があることが大事なので、書き込み量が少ないマンスリータイプやウィークリーレフトタイプから始めることをおすすめします。

Q. 小型のシステム手帳でおすすめのものはある？

A. 小型のシステム手帳では、ノックスの『PLOTTER ブライドルレザーバインダーM5』がおすすめです。M5サイズのレフィルがさまざまなメーカーから出ていて、レフィルを選ぶ楽しみがあります。ノートのレフィルを入れてメモにしたり、マンスリーを入れてスケジュール確認するなどアレンジできます。そのほかの小型のシステム手帳では、手のひらサイズで名刺なども収納できるマークスの『マイクロ5バインダー』も人気があります。

小さなシステム手帳が流行する火付け役になった手帳です。手のひらに収まるサイズなので、ポケットや小さなカバンにも入るので持ち運びも簡単。革の質感や色合いなどのレパートリーが豊富で選ぶ楽しさもあります。

Q. 手帳をかわいくアレンジできるシールやスタンプが知りたい

A. 最近は、シヤチハタなどの印鑑メーカーから手帳用のかわいいスタンプが多く出ているので、自分の好みに合うものを探してみると楽しいです。
また、1日1ページタイプを使っている人はアレンジできるスペースが広いので、キングジムの「おおきめシール」などを使ってデコレーションしてページを埋めてもいいですね。

「OK」「thanks」などのメッセージや吹き出し付きなど、10種類のかわいい猫の絵柄のスタンプです。手描き風の猫のスタンプが押せて、色を塗ってアレンジもできます。

手書き風のイラストがかわいい「おおきめシール」。書き込みスペースの多いデイリー手帳に貼るのがおすすめです。

Q. おすすめの手帳アプリはある？

A. 「Lifebear」というクラウド型電子手帳がおすすめです。カレンダーとTODO、ノート、日記の機能が付いています。おすすめする理由は、日付と写真を紐づけて残せること。後から写真を探しやすいのが便利です。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでは「手帳」の売れ筋ランキングを確認できます。迷ったときは売れ筋ランキングを参考にしてみるとよいでしょう。

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手帳を選ぶときは、まず自分が手帳を使う目的を考えてみましょう。スケジュール管理がしたいのか、仕事や勉強や生活などの記録をするライフログを取りたいのか。目的がはっきりすれば、おのずと選択するべきものは決まります。
手帳は大きくマンスリー、ウィークリー、デイリーに分類でき、初心者はマンスリーから始めるのがおすすめです。デイリーは書き込むスペースが広いのでハードルが高いです。手帳を使い続けるポイントは達成感があることなので、ムリなく始めてみましょう。

手帳は1月はじまりがおすすめです。手帳のデータを移し替える作業を年末年始に落ち着いてでき、もし選んだ手帳が合わなかった場合は4月はじまりの手帳に切り替えることもできるからです。
気になる手帳を試しながら、自分に合った手帳との付き合い方を見つけていきましょう。