きちんとリフレッシュタイムを設けることは、美しさにだって直結します。輝く女性たちがOFF時間に実践するのは、毎日のルーティンに取り入れられる一見シンプルなこと。けれどそのシンプルさの裏に、深いこだわりや、ものへの愛情が見え隠れ。憧れのあの人のルーティンから、心身の健康と美を保つヒントを探りました。
年々活躍の場を広げている女優の松本まりかさん。今年37歳を迎えましたが「お肌も体力も、実は若い頃と比べてまったく衰えを感じていないんです」と話します。「細胞が生き生きしている実感があるし、疲れを感じることもほとんどありません」
歳を重ねるごとに美しさを増す彼女が、こだわっていることといえば、「食べるもの」。「私はお芝居と同じくらい、食べることが大好き。だから食材選びにはこだわりがあるし、食べ合わせなども自分で研究しています。その結果“食”が自然と、癒やしや美容にもつながっていきました」。そんな彼女の食生活には、のびのび美しく生きるヒントがたくさんありそうです。
- 食べるものは、自然の中で育ったものを中心に。
- 野菜はまず「生」のままで食べる。
- 1日のはじまりは、野菜たっぷりのスムージーから。
- 「つくられている背景」をきちんと知って選ぶ。
食べるものは、 自然の中で育ったものを 中心に。
「健康な体や美しい肌は食べるものでつくられると思うし、日々の積み重ねがなにより大切。自分の人生を振り返ってみても、食生活を通して体の中をきれいに保つことが一番大事だと感じます。インナーケアは、マインドにも影響しますしね」
松本さんの“食”の原点は、幼少期にさかのぼります。「生まれたときから、玄米やきび砂糖など自然食品中心の食事で育ちました。まだオーガニックという言葉もメジャーではない時代でしたが、祖母が重い病を患ったのをきっかけに、松本家では自然食品中心の生活にがらっと変えたんです」。ひとり暮らしをはじめてからも、ずっと自然食を意識していると話します。「そのおかげかいまだに体調を崩すことは少ないですし、食に対する価値観が早いうちに形づくられたのはありがたかったです」
野菜はまず 「生」のままで食べる。
「学生時代から、自分で選ぶ食材もおのずと自然のものになっていきました」。外食も大好きだけれど、おうちでの食事は決まって野菜が中心とか。「野菜の栄養をまるごととれるように、まずは生のままで食べるようにしています。もちろん加熱してもおいしいのですが、先に生のものをいただいて、味わいと栄養をダイレクトに感じること。そのあとに、加熱調理すればどう風味を生かせるか?という工夫をしています」
野菜は、できるだけ無農薬・自然栽培のものを。とれたては味の濃さや風味が全然違うから、新鮮さも重視しているそう。そんな理想の野菜を探すうちに出合ったのが、東京の農家から野菜を配達してくれる『東京野菜カンパニー』でした。届くのは、配達前日か当日に収穫された新鮮なもののみ。「旬の野菜がランダムに詰められているんですが、届くたびに季節を感じられ、箱を開ける瞬間からワクワクします」
1日のはじまりは、 野菜たっぷりの スムージーから。
「新鮮な野菜は色合いも生き生きしていて、手に取るだけで幸せ。毎日野菜たちから、体も心も栄養をもらっています」と松本さん。彼女の1日は、野菜たっぷりのスムージーからはじまります。「毎朝の1食目は必ずスムージーと決めていて。それさえとれば、あとは好きなものを食べていいというのがマイルール。朝からお腹が膨れるので日中に食べ過ぎることもないですし、血糖値の上昇が穏やかになると言われているので、1日中ずっと体調が良好です」
「だいたい4、5種類の葉もの野菜・旬野菜をランダムに入れます。普段は野菜が9割のストイックな内容だけれど、今日は特別にリンゴも入れちゃおう! ぜんぶざく切りにして、皮ごとミキサーへ。多めにつくって冷蔵庫にストックするときは、レモンを絞ると酸化しづらくなるし、きれいな色味も保てますよ」と、楽しそうにクッキング。
スムージーづくりでの野菜選びにもルールが。「毎日同じ野菜ばかりだと栄養が偏るので、内容はころころチェンジします。お店でお買い得になっているもの、そして旬のもの。この2点を意識して選ぶと、自然と種類にバリエーションが出るし、なおかつお財布にも優しいですよ。たまにご褒美として、甘酒やアーモンドミルクなどを加えるのも楽しみで。もちろんそうした食料品も、なんとなく購入するのではなく、こだわって厳選しています」
「つくられている背景」を きちんと知って選ぶ。
食材を選ぶときは「つくっている人や背景についてもしっかり調べる」そう。というのも、「いいものを選ぼうと突き詰めていけば、結局生産者さんにたどり着く」から。
「本格的な知識がなくても、調べて背景をひも解くことはできますよね。どんな考えをもってどうつくられているか……それを知ることで、自分なりの“選ぶ基準”もできてくるはず。食材それぞれにストーリーがあっておもしろいし、人や土地、工程など、結果的に“食“以外も勉強できる。私が好奇心旺盛な性格というのもありますが、そうやって調べる時間が良い気分転換にもなっているんです」
シャツ ¥35,200(税込)、スカート ¥28,600(税込)/ともにLE PHIL、エプロン ¥7,480(税込)/DRESSSEN、イヤリング/スタイリスト私物
●お問い合わせ/LE PHIL NEWoMan 新宿店 03-6380-1960、DRESSSEN 03-6325-4508
撮影/川原崎宣喜 スタイリング/柾木愛乃 ヘアメイク/paku☆chan(Three PEACE) 取材・文/金城和子 構成/乾 純子(Roaster)、柳瀬 礼(Roaster)
Features 松本まりかをOFFにする3つのRoutine
OTHER Feature
“OFFにするRoutine”
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