東西南北に広く、47都道府県で3番目の広さを誇る福島県は、温泉地の数では全国4位、日本百名山のうち7つの山がそびえるなど、海、山、高原、湖と、豊かな自然に囲まれています。その雄大な自然の中で育まれた、伝統的工芸品や繊維製品、木工品など、幅広い福島のものづくりの魅力を、美を醸すふくしまPR大使を務めた俳優・モデルの松井愛莉さんが紹介してくれました。

REVIEWER

松井愛莉

福島県いわき市出身 俳優/モデル

松井愛莉さん

1996年生まれ。2009年にティーンズ向けファッション誌『nicola』のオーディションでグランプリを受賞し、モデル活動をスタート。2013年に結婚情報誌『ゼクシィ』の6代目CMガールに抜擢され、以降、モデル、俳優と幅広く活躍。近年の主演作品にドラマ『シークレット同盟』『子宮恋愛』など。2023年に「美を醸すふくしまPR大使」に就任した。

福島県のローカルクラフト3選

会津木綿手づくり工房MON&MARI/会津木綿ミニトートバッグセット コサカ漆器店/箸・あかべこ箸置きセット いわきチョコレート/めひかり塩チョコ
会津木綿手づくり工房MON&MARI/会津木綿ミニトートバッグセット
伝統織物を、暮らしに溶け込むモダンなバッグに 会津地方を代表する伝統工芸品をセットで楽しむ 累計販売数55万箱を超える大人気ご当地スイーツ
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Craftsmanship
in this Prefecture

福島県の伝統産業とものづくりの魅力とは?

東北地方の玄関口である福島県は、北海道、岩手県に次いで全国で3番目に面積が広い都道府県。「会津」「中通り」「浜通り」の3つのエリアがあり、それぞれ気候や風土が大きく異なります。海、山、高原、湖といった雄大な自然に恵まれた福島県は、お米、伝統野菜、水産業など豊かな食材の産地として知られており、幕末の歴史ドラマにおける重要な舞台「鶴ヶ城」や、江戸時代から続く宿場町の景観が引き継がれる「大内宿」をはじめ歴史的名所も豊富。ものづくりにおいても「赤べこ」「絵ろうそく」など魅力的な民芸品が多数受け継がれており、「会津塗」「大堀相馬焼」「会津本郷焼」「奥会津昭和からむし織」「奥会津編み組細工」の5つが国の伝統的工芸品に指定されています。

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目次

福島県南会津町 【会津木綿手づくり工房MON&MARI】会津木綿ミニトートバッグセット
マチ幅たっぷりで自立する会津木綿のミニトート

福島の伝統織物・会津木綿を用いた、日常に溶け込む商品を製作している「MON&MARI」は、2014年に作家の佐藤成美さんが立ち上げた工房です。佐藤さんは東京のIT企業で約30年間、エンジニア・事務職員として勤めた後、家族の介護のために南会津町に帰郷。ある織元で会津木綿と出会い、“伝統織物”のイメージを覆す色とりどりの美しさに魅了されたことから、会津木綿の特徴を活かしたバッグや小物、衣類などを作り始めました。

MON&MARIの会津木綿ミニトートバッグセットは、会津木綿の特徴である大胆な縞模様と色あいを存分に楽しめるミニトートに、同配色のポケット付きポケットティッシュケースが付属しています。トートバッグは小ぶりなサイズながら、約10cmのたっぷりしたマチを取ってあるので自立可能。長財布やペットボトル、お弁当箱なども余裕で入る見た目以上に頼もしい収納力で、ランチバッグやサブバッグにもぴったりの、ユースフルなサイズ感です。

松井愛莉さん

松井愛莉さん

最近、会津木綿を使ったくまのぬいぐるみ“あいくー”ちゃんを知ったこともあり、あらためて会津木綿の良さが気になっています。MON&MARIのトートバッグは持ちやすいサイズ感に、深みのある色あいやデザインがかわいくて、ティッシュケースとセットなところもお気に入り。間口が広くて台本とか小物類をポンポン入れられるので、現場バッグにも最適なんですよ。

会津盆地の厳しい気候に育まれた独自の風合い

会津盆地の厳しい気候に育まれた独自の風合い

夏の暑さは厳しく、冬は激しく冷え込む会津盆地。そんな過酷な気候の中で暮らす人々に愛用されてきた会津木綿は、吸湿性・保温性に優れ、一般的なコットン生地より厚みのある、丈夫で長持ちするつくりをしています。温かみのあるナチュラルな素材感を、ていねいな手作業から生まれる仕立ての良いバッグと組み合わせることで、不思議とモダンな印象に。最初はハリのある生地が、使い込むほどに柔らかく、風合いが変化していく様も楽しめます。

約10cmのたっぷりしたマチと底板のおかげで、しっかり自立するのもうれしいポイント。

約10cmのたっぷりしたマチと底板のおかげで、しっかり自立するのもうれしいポイント。荷物の出し入れがしやすいうえに、持ち運びの際はスナップ留めの付属ベルトが開口部の開きすぎを防ぐ、使い勝手の良さも魅力です。会津木綿といえば、さまざまな色と縞の太さを組み合わせたバリエーション豊かな縦縞模様ですが、バッグ裏地に使用されている無地の生地も実は会津木綿。また、さりげなくロゴが記されています。

おどろきの軽さと絶妙のサイズ感

おどろきの軽さと絶妙のサイズ感 おどろきの軽さと絶妙のサイズ感

セットのポケットティッシュケースはサイドポケット付き。絆創膏など小さなお役立ちアイテムを収納して、バッグに備えておくと安心です。ちょっと横長のフォルムと、華やかさと素朴さをあわせもつ会津木綿の風合いは、どんなスタイルともマッチ。手に取ると驚くほど軽量で、長時間持ち歩いても苦になりません。お弁当箱や長財布もすんなり入る、見た目よりはるかに高い収納力もたくましく、日々の相棒として大活躍してくれるバッグです。

What is this feature?

「会津木綿」とは?

「会津木綿」とは?

400年を超える歴史を持つ会津地方の伝統工芸品で、会津の領主となった戦国武将・蒲生氏郷(がもううじさと)が地域産業として綿花栽培を推奨し、前の領地だった伊勢松坂の綿織物「松坂木綿」の製綿技術を伝えたことが始まりとされます。当初から主に庶民の日常着、作業着として愛用されてきた会津木綿は、暑さと寒さが厳しい会津の気候に合わせて製法・技術が発展。たて糸とよこ糸を交互に組み合わせて織る木綿平織は頑丈なだけでなく、厚手の生地が空気をよく含むので保温性&吸湿性に優れ、使うほどに柔らかく、風合いを増していきます。

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会津木綿手づくり工房MON&MARI

会津木綿ミニトートバッグセット

参考価格: ¥7,380(税込)

鮮やかな縦縞の会津木綿を使った、シンプルデザインのミニトートバッグ&ポケットティッシュケースのセット。生地幅を最大限に活用した一点ずつの手づくりのため、使用する反物によってサイズは多少前後しますが、デイリーユースにぴったりのサイズ感です。

福島県会津若松市 【コサカ漆器店】箸・あかべこ箸置きセット
いつもの食卓が楽しくなること間違いなし!

【コサカ漆器店】箸・あかべこ箸置きセット

ひとめ見た瞬間、思わず「かわいい!」と声が出てしまいそうな愛らしさなのは、大正時代に創業した老舗、コサカ漆器店の「箸・あかべこ箸置きセット」です。400年以上の歴史を持つ会津地方の漆器「会津塗(あいづぬり)」のお箸と、同じく会津地方の伝統的な郷土玩具で、いまや全国に知られる「あかべこ」。時代を超えて愛されてきた会津の民芸品をセットで楽しめる、ユニークで実用的な人気アイテムです。

古くから会津地方は、漆の木の栽培から加飾(漆器の表面を装飾すること)までを手がける日本でも有数の漆器の産地でした。

古くから会津地方は、漆の木の栽培から加飾(漆器の表面を装飾すること)までを手がける日本でも有数の漆器の産地でした。長い歴史をかけて技法を磨きあげてきた会津塗の特徴は、日常的に使いやすい堅牢さと、縁起の良い意匠を取り入れた多彩な加飾です。セットのお箸は朱色と黒色の2色展開ですが、装飾のない単色仕上げなので、ていねいに漆を塗り重ねた高度な職人技と、会津塗ならではの温かみをシンプルに堪能することができます。

あかべこの「べこ」は会津地方の方言で「牛」の意味。

あかべこの「べこ」は会津地方の方言で「牛」の意味。その名のとおり、赤い牛の愛らしいデザインと、ゆらゆらと首を振るユーモラスな姿が有名ですが、胴体に描かれた丸模様は、疫病が治った後の傷跡を表すなど、もともとは疫病退散や無病息災のお守りとして広まった縁起物です。セットの箸置きは食卓に置いたときの安定性を考えて首が固定されていますが、味わい深いシルエットと表情を見ているだけで、なんとも気持ちがなごみます。

松井愛莉さん

松井愛莉さん

見た瞬間にひとめぼれしてしまったほど、とにかくかわいいんです! あかべこは母と絵付け体験をしたことがありますし、会津塗は祖母の家にあったのを覚えていたりと、福島県民にとってはどちらも馴染み深い民芸品。セットになっているのでちょっとお得感がありますし、きれいな箱に入っているのでプレゼントにもおすすめです。

愛くるしい表情に自然とこころがなごむ

愛くるしい表情に自然とこころがなごむ

落ち着いた朱色の色あいと、手にすっと馴染む感覚は会津塗のお箸だからこそ。漆器はお手入れが大変…と思いがちですが、じつは長時間水に浸けない、スチールたわしなど硬い素材で洗わないなど、ちょっとしたルールを守れば意外なほど簡単です。

箸置きのサイズは長さ4cm ✕ 高さ2.2cmほどですが、ミニサイズとは思えないほどディティールがしっかり作り込まれています。

箸置きのサイズは長さ4cm ✕ 高さ2.2cmほどですが、ミニサイズとは思えないほどディティールがしっかり作り込まれています。会津地方では災厄を払い、幸福を呼ぶ効果が言い伝えられてきたあかべこは、優しい丸みと愛くるしさで食卓を華やかにいろどる箸置きとしてだけでなく、オブジェとして単品づかいをしても、バツグンの存在感を発揮します。

“初めての会津塗”にもぴったりのセット

“初めての会津塗”にもぴったりのセット

漆はすぐれた抗菌性・防腐性を持つ天然素材ですが、現代では、漆器の魅力に触れる機会が減っています。会津塗のお箸とあかべこの箸置きのセットは、ふだんの生活に漆器を取り入れるスターターキットとしてもぴったり。漆器の温もりある質感や、あかべこの愛らしさを食器として楽しむ経験は、歴史ある伝統的工芸品の魅力を未来へつなぐことにもつながります。

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コサカ漆器店

箸・あかべこ箸置きセット

参考価格: ¥6,400(税込)

手馴染みの良い会津塗のお箸とあかべこの箸置きのセット。お箸は朱色(21cm)と黒色(23cm)の2種類があり、家族やパートナーとおそろいで使うこともできます。シックな黒いボックス入りなので、お祝いごとや記念日などの贈り物としてもおすすめです。

福島県いわき市 【いわきチョコレート】めひかり塩チョコ
常磐もの(じょうばんもの)のソウルフードがチョコレートに変身

【いわきチョコレート】めひかり塩チョコ

2006年に誕生した「めひかり塩チョコ」は、いわき市小名浜に本店があるチョコレート菓子ショップ「いわきチョコレート」の看板商品です。細長い形は、いわき市の魚「めひかり」がモチーフ。クリーミーな手づくり生キャラメルを上質なクーベルチュールチョコレートでコーティングし、一つ一つの表面に大粒の海塩を散らした大人のスイーツは、これまでの累積販売数が55万箱を超える大人気ロングセラーになっています。

ユニークな形の由来は、いわき市の魚に選定された「めひかり」。

ユニークな形の由来は、いわき市の魚に選定された「めひかり」。めひかりはいわき市の特産品で、茨城〜福島沿岸でとれた魚介を指す“常磐(じょうばん)もの”を代表する魚です。商品開発のコンセプトが「いわき市の地元観光みやげ」だったことから、地元民のソウルフード食材ともいえるめひかりの形が選ばれましたが、同時に、キャラメル・チョコ・塩という3つの味を互いに引き立てる、最高のバランスを追求した結果、現在の形とサイズに行き着いたそうです。

口当たりの良いチョコの中にぎっしりと詰まった生キャラメルも、じつは“塩”キャラメルです。

口当たりの良いチョコの中にぎっしりと詰まった生キャラメルも、じつは“塩”キャラメルです。香りやツヤ感にもこだわった手づくりの生キャラメルをめひかり型に流して成形した後、テンパリング(温度調整)によって光沢となめらかさを増したチョコレートで、キャラメルが溶け出さないうちにコーティングする製法は、いわきチョコレート独自のもの。チョコがけを2度重ねることで、食べごたえと味のバランスが最適に仕上がります。

松井愛莉さん

松井愛莉さん

私の地元・いわき市の名物ですが、見た目はかわいいけれど味は本格派。高級チョコに負けない味わいで、私の母も「お友達にあげるとすごく喜ばれる」とお気に入りです。濃厚なチョコとクリーミーなキャラメルの組み合わせに、粒の大きな海塩がとても良いアクセントになっていて、一粒でも満足できるくらいに食べごたえたっぷりです。

スイーツ好きをうならせる完成度の高さ

スイーツ好きをうならせる完成度の高さ

1つずつ手作業であしらわれる仕上げの粒塩は、小名浜の海水から作られる海塩です。再結晶を繰り返して大粒に育てた海塩は、丸や三角など結晶の形が不揃いなのが特徴。カリッとした歯ごたえとまろやかな口どけを実現し、ときにほのかな甘さも感じる複雑な塩気となって、高級感のある味わいを引き立てます。

2008年には全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞。

2008年には全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞。2016年には料理王国100選に認定されるなど、プロも認める美味しさで、いまや全国にファンを広げつつあるめひかり塩チョコ。高級感のあるパッケージはスイーツ好きの方への手土産や、ちょっと気の利いたギフトとしても喜ばれること間違いなしです。

ギフトにも、自分へのごほうびにもなる、リッチな味わい

ギフトにも、自分へのごほうびにもなる、リッチな味わい 

もちろん、めひかり塩チョコの美味しさを自分へのごほうびとして楽しむのもおすすめ。とろりと濃厚な生キャラメルを上質なチョコレートが包み込み、粗塩がアクセントを加えるリッチな味わいは、一粒でしっかり満足できるボリューム感があります。しあわせなおやつ時間のお供にうってつけの、大人の塩スイーツです。

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いわきチョコレート

めひかり塩チョコ

参考価格: ¥1,620(税込)

チョコレートと塩キャラメル、粗塩の究極のバランスを求め、完成まで3年を費やした「いわきチョコレート」不動の人気商品。ハイカカオチョコを用いた大人味の「ビター」、フランス・ヴァローナ社のチョコレートを使用したプレミアムな「グランクリュ」なども展開しています。

松井愛莉さんが思う、福島県のものづくりのこれから

松井愛莉さんが思う、福島県のものづくりのこれから

全国で3番目に広い都道府県なので、とにかく自然が豊か。火口の周りを歩いて一周できる吾妻小富士、裏磐梯の五色沼、茅葺き屋根がずらっと並ぶ大内宿、史跡でいえば会津の鶴ヶ城など、見応えある観光スポットも多いのですが、アピール下手な県民性もあるのか、あまり皆さんに知ってもらえていない気がします(笑)。果物も美味しいですし、春は山菜採りが楽しめるなど食材も豊富。いわき出身としては、めひかりの美味しさはぜひ現地で味わっていただきたいです! ちょうど良い塩加減でいただける、めひかりの開き干しもおすすめです。

今回ご紹介した会津塗や会津木綿もそうですが、川俣町の川俣シルク、浪江町の大堀相馬焼など、福島には人々の生活の中で歴史を重ねてきた伝統工芸品が多い印象があります。面積が広いので県内は「会津」「中通り」「浜通り」の3つのエリアに分かれますが、それぞれの地域性に合わせて生まれた伝統工芸品があるのも福島の魅力だと思うので、地域ごとの個性を活かした、多彩なものづくりがこれからも受け継がれていってほしいなと願っています。

撮影/藤井由依 文/齋藤春子 編集/小野光梨(Roaster)

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