FEATURE
寺嶋由芙さんおすすめ!豊かな自然と立地条件で発達した、千葉の厳選クラフト
三方を海に囲まれた房総半島が面積の大半を占め、温暖な気候と豊かな自然資源に恵まれた千葉県。江戸に近い地理的条件から古くから人、物、文化の交流が盛んで、多くの伝統工芸が発達してきました。そんな千葉県の厳選クラフトを千葉県出身のアイドル、寺嶋由芙さんがご紹介します。
千葉県千葉市出身/アイドル
寺嶋由芙さん
1991年生まれ。「古き良き時代から来ました!まじめなアイドル、まじめにアイドル!」をキャッチフレーズに活動。2014年にシングル「#ゆーふらいと」でデビュー。大のゆるキャラ好きとしても知られ、推しキャラ「うなりくん」との縁で2024年には成田市制施行70周年特別応援大使を務めた。
千葉県のローカルクラフト3選
Craftsmanship
in this Prefecture
成田山新勝寺から東京ディズニーランドまで、今も昔も、江戸に近い地理的条件から人・物・文化の交流が盛んな千葉県。房総半島の竹を使用し、江戸での需要を受けて発展した房州うちわ。房総半島が砂鉄の産地だったことから製鉄や鍛冶が発達し、江戸時代には開墾や街づくりに必要な道具を作る鍛治職人が増加。明治時代には酪農・畜産業の発展によって洋ばさみや鎌の製造が行われた背景をもつ千葉工匠具。千葉の伝統工芸は豊かな自然資源を背景に、常に新しい文化や技術を取り入れ、時代とともに形を変えながら発展してきたのも特徴です。また全国トップクラスの農業大国で落花生、梨、ほうれん草の全国有数の産地としても知られており、近年はこれらを生かした食品加工品も人気を集めています。
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目次
千葉県成田市
【藤倉商店】天然桧のセイロ(四つ穴)板セイロ(5合)和セイロ 桜皮編み
現代の暮らしに寄り添う 昔ながらの「道具」
戦後まもない1948年に、ざるや熊手などを扱う荒物屋として開業した「藤倉商店」。成田山新勝寺の参道にある店頭には、昔ながらの台所道具から、かご類まで、約3000点が所狭しと並んでいます。
「細部まで丁寧に作られた質の高い日本の職人の手仕事を次の世代へ伝えたい」と、取扱品の約95%は国産の天然素材を使った手づくりの品。うち約50%は千葉県産のもの。職人の高齢化により芸術的付加価値を高めてゆく工芸品も少なくない中で、「藤倉商店」は日々の生活の中で気軽に使える「実用品」にこだわり、今も店頭でお客さんのニーズを聞きながら職人と相談してものづくりをしています。
寺嶋由芙さん
この和セイロは蒸し板なしでも鍋に置けるし、深さがあるので器ものも蒸しやすいのが便利そう! 国産の桧(ひのき)を使っているので、蒸している最中もいい香りが漂ってきそうで素敵。私は料理音痴なので、蒸すだけで美味しいものができあがるのはありがたいです! 木目が美しいので出しっぱなしでも絵になるし、インテリアとなじみやすい。ぜひ、千葉県名産のサツマイモや落花生を蒸して味わってみてください。
国内に数名の職人の技が詰まった希少品
「藤倉商店」のアイテムの中でも特に高い人気を誇るのが「天然桧のセイロ」。国産の天然素材にこだわり、本体の曲げわっぱ部分は長野県の木曽桧。それを奈良県の吉野桜の皮で丹精を込めて編み上げます。この昔ながらの和セイロを作れる職人は、現在では国内に数名だけだそう。
今回紹介する5合(底内径22cm)は、現代の家庭でも使い勝手のいいサイズですが、和セイロはひと昔前の大家族を想定したものが主流のため、実は取り扱いが少ない希少なサイズです。
和セイロには、底の竹すだれを外すと二本の桟が張られたものと、四つの穴が空いたものがありますが、今回紹介するのは四つ穴タイプの板セイロ。昔は和セイロはお釜やお鍋にジャストサイズで使用されていましたが、こちらの四つ穴タイプの場合、四つ穴部分より大きなお釜やお鍋であれば使える手軽さが人気です。
お赤飯もプリンも極上の仕上がりに
和セイロは中華セイロに比べると、深型で重いふたで蒸気を閉じ込めて短時間で蒸し上げるのが特徴。特にお赤飯や炊き込みご飯などの米料理のもちもちの仕上がりは感激もの!桧が余分な水分を抜きながら熱をまんべんなく食材に伝えるため、お野菜やお肉もさっと蒸すだけで素材の味がぎゅっと凝縮されて極上の味わいに。背の高い器が使用できるので、茶碗蒸しやプリン、おかずの温め直しまで大活躍します。
キッチンに出しっぱなしでも絵になるので、毎日気軽に使えるのもポイント。時代を超えた「用の美」を伝える逸品です。
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藤倉商店
天然桧のセイロ(四つ穴)板セイロ(5合)和セイロ 桜皮編み
参考価格: ¥14,300(税込)
成田山新勝寺のお膝元にある藤倉商店のロングセラー人気アイテム。数少ない職人が、国産桧の曲げわっぱを吉野桜の皮で編み上げた和セイロ。今では希少な手仕事の伝統工芸品ながら、毎日気軽に使える価格帯と現代の暮らしに寄り添った機能性やサイズ感が魅力。釜ふたは別売り(24cm 5合用 ¥3,520(税込))。
千葉県山武郡九十九里町
【Sghr スガハラ】くるくる
「生きたガラス」の奥深い魅力をカタチに
「Sghr スガハラ」は1932年創業、千葉県九十九里町に工房を構えるガラスブランド。「普段の生活を豊かにする」をテーマに、熟練の職人が日々ガラスと向き合い、ものづくりを続けています。
天然素材から生まれるガラスは温度等の条件により状態が変化し、完全にコントロールすることはできません。そんなガラスの特性を知り尽くした「Sghr」だからこそ生み出せる美しいプロダクトは、特別なギフトにもおすすめです。
ガラスをくるくると巻いた形が愛らしい「くるくる」。「Sghr」のガラス職人の出口望未さんが、アクセサリーパーツの試作をしていた時、そのシンプルでインパクトのある形状に可能性を感じ、サイズなどの検討を重ねてゆき、2025年に製品化されました。
ガラスを均等に伸ばし等間隔で7周巻いたデザインは、実は安定させるのが難しく、高度な技術が必要です。「くるくる」 のガラスならではの心が明るくなるような輝きと有機的なフォルムには、ガラス製品の魅力が詰まっているのです。
コイル状だと「無造作に置いたら転がってしまうのでは?」と思われがちですが、そこは職人芸。巻きのサイズや間隔を細かく調整することで、絶妙な安定感を実現しています。カラーはバイオレット、フォレストグリーン、タン、クリアーの4色展開。いずれもシックなアースカラーなので、お部屋のインテリアにもしっくりとなじみます。
寺嶋由芙さん
透明感と深みのあるニュアンスカラーもおしゃれだし、かわいい! オブジェとして、何色かを無造作に並べておいても素敵だけど、使い道をあれこれ考えるのも楽しい。お気に入りのポストカードを飾ったり、推し活グッズとしてアイドルのチェキやグッズを飾ったりするのもいいですね。推しのカラーがあれば最高かも!
アイデア次第でいろんなふうに使える
ペーパーウエートとして使うのも素敵ですが、おすすめは一輪挿しを美しく飾る花留めとして使うこと。グラスにくるくるを入れて、お花やグリーンを差し込むだけで、大ぶりで首がくたっと倒れがちな花の茎もやさしく支えてくれます。2〜3本を花束にして、背の低いグラスや口径の広いグラスにわざとはみ出すように活けるのも素敵です。ガラスと花のカラーやシルエットをあれこれ考えるだけで心が弾み、見慣れた部屋がぱっと華やいで見えそうです。
コイルの形状はデザイン的に愛らしいのはもちろん、なにかを立てて飾るのにもぴったり。ポストカードなど紙類を飾るのもいいけれど、意外なところではカトラリーレストとしても活躍します。長さは約15cm、コイルの谷間は全部で6個あるので、フォーク、スプーン、ナイフ、お箸など、食事に必要なカトラリーをゆったりと収めることができます。食器やクロスとテーブルコーディネートをあれこれ考えるのも楽しいものです。
暮らしに彩りを演出するガラスの道具
シンプルなだけにアイデア次第でさまざまな使い方ができるのが「くるくる」の魅力です。手にとって立てたり、横にしたり。どんなふうに使おうかと眺めて想像をめぐらすだけで心が弾みます。4色あるので気分で使い分けたり、色違いを並べて使うのも乙なもの。光を受けて輝くキラキラした透明感と流れるような優美なデザイン。ガラス製品ならではの魅力を具現化した「くるくる」は、暮らしに彩りを添え、見る人を笑顔にしてくれます。
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Sghr スガハラ
くるくる
参考価格: ¥3,080(税込)
1932年創業、千葉県九十九里に工房を構えるガラスブランドの人気シリーズ。ガラスをくるくるとコイル状に巻いたデザインは、シンプルながらも遊び心にあふれている。オブジェとして楽しむのはもちろん、アイデア次第でさまざまな使い方ができる。
千葉県南房総市
【ZUKOUSHITU】くりぬき 木のお弁当箱 450cc
千葉特産の落花生を模したユニークな弁当箱
「ZUKOUSHITU」は、木工エンジニアの戸田肇さんが千葉県南房総市にUターンして始めた小さな木工所。黒鯛の餌箱、木製のハンドバッグなど、ありそうでなかったユニークな木工品をオーダーメイドで手がけています。柔軟な発想と精巧な作業を駆使して作り上げたアイテムの数々は、まさにハイテクとローテクの融合。企画、制作、営業、販売まで、すべてを自分でおこなうスタイルのため生産量こそ少ないですが、唯一無二のものと出会えます。
今回紹介する「くりぬき 木のお弁当箱」は、オーダーメイド主体の「ZUKOUSHITU」において数少ない定番人気アイテム。千葉産の杉の角材からふたと本体を削り出した、継ぎ目のない美しい曲線のお弁当箱です。天然木の美しい木目とくりぬきの質感を生かしながら日用に耐えるように、木の保湿性を保ちつつ強度を出す、食品衛生法適合の安全な撥水塗装を施しています。
他にはないユニークなひょうたん型のデザインは、なんと千葉の特産である落花生を模したもの。丸底なので洗いやすく、平置きで運びやすいスリムなフォルムも魅力です。中央のくびれは、実はゴムバンドをかけやすいという利点も。奇をてらっただけのものでは決してない、機能性(ハイテク)と遊び心(ローテク)が見事に融合した、まさに「ZUKOUSHITU」らしさあふれるデザインです。
寺嶋由芙さん
千葉の杉を使った落花生型のお弁当箱って、千葉愛が過ぎるしかわいすぎる!木目が本当にきれいで、ものすごく丁寧にこだわって作られていることが一目でわかりますよね。それでいて、ご飯はここまで入れなきゃとか気構えず、自由に使える気楽さもいい。物として素敵だから所有しているだけで気分が上がるし、ご飯を詰めただけでも満足できそうです。
こだわりの品質とおおらかな使い勝手
一段仕様で仕切りなども特に設けられていません。言ってみればたんなる箱のような、お弁当箱としては極めてシンプルな作り。落花生のくびれを目安にご飯とおかずを分けて入れることはできるけれど、その人の食べる量やその日の気分、お弁当の内容によって、自由に使えるおおらかな作りがなんとも使いやすい。深さがあるので大ぶりのハンバーグや唐揚げといったおかずもつぶれにくく、ボリューミーなメニューにも重宝します。
高さがあり、幅をスリムにして平置きしやすく作られているのも、こだわりポイント。スリムなフォルムなので女性の手にもフィットしやすく、持ち上げながら食べやすい、計算し尽くされた設計です。それでいて容量は見た目よりも大きい450cc。食べざかりの男性にはやや小さいけれど、大人の女性にはぴったりのサイズ感。物足りない場合も、スープジャーを添えれば、質・量ともに満足できそうです。
木目の美しさと滑らかな手触りにうっとり
一般の木のお弁当箱よりもぽってりした肉厚の本体と重なり部分の多いふたは、保温性を高める効果もあります。また、ご飯の水分を吸収しつつもパサつきを防ぐ、天然木の良さを最大限に生かしているので、ご飯のおいしさも格別。なにより、一点ものの木目の美しさと精巧な加工による滑らかな手触りにはうっとり。機能性抜群の実用品でありながら、こだわりがある人の所有欲を満たし、上質な暮らしを約束してくれるアイテムです。
商品概要・ご購入はこちら!
ZUKOUSHITU
くりぬき 木のお弁当箱 450cc
参考価格: ¥11,000(税込)
千葉県南房総市にある木工所「ZUKOUSHITU」の弁当箱。千葉の杉をくりぬき、県の特産である落花生の形に仕立てている。独創的なアイデアと高度な技術によって天然木の美しさと機能性が最大限に生かされた、使うほどに愛着の湧く逸品。
寺嶋由芙さんが思う、千葉県のものづくりのこれから
千葉県って、特に関東以外では「ディズニーランドがある東京のベッドタウン」みたいな地味なイメージをもたれがち。でも、千葉県は皆さんが思っている以上に広くて地域ごとに特色があります。千葉県民も自虐的なところがあるので、つい「落花生しかない」みたいに言ってしまうんですけど、実は農産物から工芸品まで素敵なものがいっぱいあるんです。
個人的にアピールしたいのは、千葉県はゆるキャラの宝庫であること。千葉県のチーバくんや成田市のうなりくんをはじめ、地域やテーマに合わせた個性豊かなキャラクターがいっぱいます。かまたんやぴーにゃっつなど、特産品にちなんだキャラも多く、その多彩さが千葉県のものづくりの豊かさと、それを全国に広めたい!という熱意を物語っていると思います。私自身もキャラを入り口に盛り上げていきたいです。
撮影/wacci 文/井口啓子 編集/小野光梨(Roaster)
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