FEATURE
甲府大使/県央ネットやまなし観光アンバサダー・ 高瀬真奈さんおすすめ!和紙から革製品まで、進化し続ける山梨の厳選クラフト
富士山、八ヶ岳、南アルプスなど雄大な山々に囲まれ、日本を代表する名水や温泉、ワインやフルーツの産地としても知られる山梨県。古い歴史をもちながら時代とともに進化してきた伝統工芸品が多く存在します。そんな山梨のとっておきのアイテムを、モデルとして活躍する甲府大使・県央ネットやまなし観光アンバサダーの高瀬真奈さんがご紹介します。
甲府大使/県央ネットやまなし観光アンバサダー/モデル
高瀬真奈さん
1999年生まれ、山梨県甲府市出身。モデルとして雑誌や広告を中心に幅広く活躍。2022年4月より「甲府大使」に就任、2023年11月より「県央ネットやまなし観光アンバサダー」に就任するなど、環境問題をはじめとする社会問題に高い関心をもち、地方創生に関わるプロジェクトにも積極的に取り組んでいる。
山梨県のローカルクラフト3選
Craftsmanship
in this Prefecture
豊かな自然に恵まれ、日本を代表するワインやフルーツの産地として知られる山梨県。戦国時代の名将・武田信玄によって甲府の街が整備・発展を遂げたことで、古くから独特の歴史と文化を育んできました。約1000年前に御嶽(みたけ)昇仙峡で水晶の原石が発見されたことから水晶細工の産地として発展。資源が尽きた後もそこで培われた高度な職人技を生かし、近代にはジュエリーや手彫印章の産地として名をはせるなど、伝統の技が時代に応じて形を変えながら脈々と受け継がれてきました。伝統を守りながらも変化を恐れない。そんな柔軟さや風通しの良さが山梨のものづくりの魅力。近年ではワインや農産物など、地域特産物を「甲州ブランド」として広める取り組みも強化されています。
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目次
山梨県甲府市
【印伝の山本】底つまみガマグチ
モダンな意匠が魅力の甲州印伝のがまぐち
「印伝の山本」の歴史は、増穂村小室の名主、山本甚平を祖にもつ山本金之助より始まりました。甲府の上原商店(現・印傳屋上原勇七)で多くの商品の制作に関わった金之助は、戦後に持ち前の技術を生かし、鞄制作の下請け会社「山本商店」を設立。同時に甲州印伝の火を取り戻そうと制作を始めます。徴兵時代に海外の多様な色彩に惚れ込んだ金之助は、従来の印伝にはない色で染められた商品を展開。甲州印伝専門の製造企業として再スタートを切ります。
現在3代目として活躍する山本裕輔さんが入社した2000年以降は、オーダー商品や企業との連携によるゲーム・アニメ・漫画とのコラボ商品も積極的に展開。害獣として捕獲された山梨県産鹿革を印伝に活用・製品化するプロジェクト「URUSHINASHIKA」や、北杜市(ほくと)に漆の木を植え、漆職人を育成する活動に尽力。「甲州印伝 伝統工芸士」として正確な伝統技術の継承に努めると同時に、新たな甲州印伝の可能性を模索しています。
高瀬真奈さん
カラフルでモダンな意匠がかわいらしくて、持っているだけでテンションが上がります! 遊び心あふれる絵柄には、それぞれ伝統的な意味が込められているので、それを知って使うとより愛着がわきます。ちなみに負けず嫌いな私は前向きに進み続けるトンボ柄のアイテムを愛用。使い込むほどに味が出るのも魅力です。
漆でのせる文様と時が育む風合い
柔らかく丈夫で軽い鹿革に、漆の伝統技法による模様付けをした甲州印伝は、使い込むほどに独特の味わいが生まれ、新品の美しさと両方を楽しめるのが醍醐味(だいごみ)。天然の漆で施された文様は時がたつほど色がさえ、深みのある落ち着いた光沢を放ちます。
なかでも「印伝の山本」の製品は定番・コラボ商品ともに、ポップでカラフルな意匠が魅力。また、名前・家紋・干支・ロゴ・イラストをデザインに組み込んだ世界にひとつのオリジナルアイテムも、一点からオーダーすることができます。結婚・出産・入学などのお祝いや引き出物、ノベルティにもおすすめです。
「印伝の山本」の底つまみガマグチは、そんな甲州印伝の伝統と技がぎゅっと詰め込まれた逸品です。サイズ的には縦5cm・横7cmと通常よりも小ぶりですが、厚みがあり口が大きく開くため、中身がひとめで見渡せて、取り出しやすいグッドデザイン。小銭入れとして使うのはもちろん、指輪やピアスなどのアクセサリー、ワイヤレスイヤホンなど、小さくてなくしやすいものを保管するのにも適しています。
日常に豊かなデザインを取り入れて
手のひらにコロンと乗るミニサイズだけに、ポケットにそっと忍ばせたり、はやりのミニバッグにもちゅうちょなく入れて持ち歩けるのもうれしいところ。金具部分にひもやチェーンを通すこともできるので、丸いフォルムとポップなデザインを生かして、メインのバッグにアクセサリー感覚でつるしたり、ネックポーチとしてコーデのアクセントに使ったりするのも楽しい。目にするたびに心が弾む、豊かなデザインを自分らしく日常に取り入れてみてはいかがでしょうか?
What is this feature?
鹿革に漆で伝統技法による模様付けをした甲州印伝は、山梨県で400年以上前から継承されている革工芸。印伝の由来は寛永年間(1624~1644年)に来航した外国人が幕府に上納した印度産装飾革が元とされる。甲州印伝の起源は1854(嘉永7)年、「甲府買物独案内」に記述があることから、江戸末期には甲府城下を中心に生産が始まり、袋物として庶民の間で親しまれていたと見られる。また明治期には内国勧業博覧会において褒章を得るなど、特産品として確固たる地位を築いていた。
商品概要・ご購入はこちら!
印伝の山本
底つまみガマグチ
参考価格: ¥2,970(税込)
甲州印伝の伝統を継承しながらも、新たな挑戦を続ける「印伝の山本」。多彩なデザインやサイズがある財布や小物入れのなかでも、こちらの「底つまみガマグチ」はコロンと愛らしいミニチュアサイズ。鮮やかなブルーの鹿革に富士山をモチーフにした白漆の文様もおしゃれ!
山梨県西八代郡
【SIWA】バッグスクエアS
手仕事のオーラが宿った新感覚の和紙バッグ
「SIWA」は1000年もの歴史がある和紙の産地、山梨県市川大門の和紙メーカー「大直」と、山梨県出身の世界的プロダクトデザイナー・深澤直人さんが一緒に作った、毎日使える和紙製品ブランドです。バッグ、財布、ブックカバー、収納ボックス…。伝統的な和紙すきの製法で作られた「ナオロン」という優れた素材の持ち味とミニマムなデザインが融合した「SIWA」のアイテムは、日常に溶け込み、使うほどに良さを実感できる「用の美」が宿っています。
今回紹介する「バッグスクエアS」は、「SIWA」のバッグの中でもいちばん最初にデザインされ、ずっと作り続けられているベーシックモデル「バッグスクエアM」をシルエットはそのまま、2/3のコンパクトサイズにしたもの。素材は伝統的な和紙の手法を取り入れながら、高温で乾燥させることで接合を密にして強度を高めた、再生ペットボトルを100%使用したポリエステル繊維が原料の「ハードナオロン」。肌触りが良くて軽くて柔らかでしなやかな風合いがありながら強度と耐久性があり、水にぬれても破れません。
紙製のバッグといわれても、どんなふうに作られているかピンとこない人も多いでしょう。「SIWA」のバッグは素材のナオロンを職人がひとつひとつ、ミシンで丁寧に縫製することによって完成します。縫い目が目立たない独特の構造で、さらに袋縫いの二重構造によって強度が高めてあります。ゆえに大量生産は不可能。これ以上ないミニマムなデザインなのに、どこか有機的なぬくもりを漂わせるバッグです。
高瀬真奈さん
「SIWA」のアイテムは紙とは思えないしなやかな触り心地が好き。シンプルで丈夫なので毎日気兼ねなく使えるし、伝統工芸を違和感なく暮らしに取り入れられるのがうれしいですね。この「バッグスクエアS」はお財布とスマホとハンカチを入れて、さらに出先で買い物をしてもOKの絶妙なサイズ感。ちょっとしたお出かけ用に重宝しています。
重い荷物もぬれたものもへっちゃら
「バッグスクエアS」のサイズは高さ27cm・幅22cm・マチ12cm。ちょうど10インチのタブレット端末が収納できる大きさです。重さはなんと、わずか80g。それでいて耐荷重は5kgもあるので、お弁当や小物類はもちろん、重い本や食材も安心して持ち歩くことができます。軽量なうえに折り畳んでもかさばらないので、携帯バッグとしてもおすすめです。
ナオロンを素材とする「バッグスクエアS」は、和紙のしなやかな風合いをもちながらも耐久性があり、水にぬれても破れにくいのも大きな特徴です。一般的な紙袋に使われているクラフト紙は水ぬれに弱く、簡単に裂けてしまいますが、ナオロンはその逆で、水にぬれるとむしろ強度が増し、引き裂き試験ではぬれた場合の強度が著しく増加するという結果が出ています。そのため、折り畳み傘などぬれたものも臆せず持ち運べます。
どんなシーンにも寄り添う、新感覚のデイリーバッグ
軽くてかさばらず、重い荷物も水ぬれも大丈夫。そんな驚きの機能をもった「バッグスクエアS」はデイリー使いにぴったり。デザイン的にもこれ以上ないシンプルさなので、散歩、買い物、仕事、冠婚葬祭など、ファッションやTPOを選びません。使い込むほどに柔らかく手になじみ、暮らしに溶け込む新感覚のバッグです。
商品概要・ご購入はこちら!
SIWA
バッグスクエアS
参考価格: ¥4,400(税込)
和紙すきの製法で作られた新しい紙「ナオロン」を使用したSIWAのベーシックモデル、バッグスクエアMのスモールサイズ。和紙のしなやかな手触りをもちながら、驚きの軽さと強度を誇る。お弁当やタブレット端末を入れるサブバッグとしてはもちろん、折り畳んで携帯バッグにも。
山梨県笛吹市
【icci】瓦のドリッパーセット – M、瓦のコーヒーフィルタースタンド
日本が誇る瓦の美しさを食卓で楽しむ
「icci KAWARA PRODUCTS」は、瓦一筋で100年以上の歴史をもつ山梨県笛吹(ふえふき)市の一ノ瀬瓦工業が、瓦の新しい可能性を追求すべく誕生させた瓦ブランドです。「屋根だけでなく身近なところでも、日本が誇る瓦の美しさや魅力に触れてもらいたい」という想いのもと「A BATHING APE」のグラフィックデザインでも知られるハイロック氏をアートディレクターとして迎え、2016年に始動。ネームプレート、コースター、プレートなど、生活を彩るプロダクトを展開しています。
今回紹介する瓦のドリッパーとマグのセットは「Breakfast × kawara」シリーズのアイテム。「JAPANESE SILVER=いぶし銀」をテーマにスタイリッシュな朝の空間を演出すべく、瓦の色合いや質感を陶磁器と瓦釉薬(ゆうやく)で再現しています。ドリッパーは三つ穴・台形式。ゆっくりコーヒーを抽出できるので程よいボディのあるコーヒーが楽しめます。
釉薬瓦独特の優しい口当たりは、コーヒーやラテをまろやかに感じさせ、おいしさを倍増させてくれます。また瓦製品は使い込むごとに深い色味へと変化していくので、年月を経るとともに味が出るのを楽しめるのも大きな魅力です。なにより、瓦で入れたと思うだけで、いつものコーヒーが特別に感じられるはず。
高瀬真奈さん
「icci KAWARA PRODUCTS」はカフェも展開していて、お店をきっかけにファンになりました。うちではこのドリッパーセットとオリジナルのコーヒー豆を使っています。瓦らしさを追求した和のスタイリッシュなデザインが素敵ですよね。瓦という伝統工芸を別軸で存続させていこうという心意気にも共感します。
いぶし銀の程よいメタリック感がインテリアになじむ
同じ「Breakfast × kawara」シリーズの瓦のコーヒーフィルタースタンドには、コーヒーフィルターと豆の計量に便利なスプーンが収納できます。瓦屋根をイメージしたスタンドからフィルターやスプーンがニョキニョキと顔をのぞかせる風景も愛らしく、ほっこり。ドリッパーやマグとセットでそろえれば、コーヒータイムがより楽しくなります。
「icci KAWARA PRODUCTS」のアートディレクションを手がけるのは、アパレルブランド「A BATHING APE」のグラフィックデザインで知られるハイロック氏。いぶし銀の程よいメタリック感を生かしたシンプル&クールなプロダクトは、現代のモダンなインテリアにしっくり溶け込みます。
上質なコーヒーの時間と空間を演出してくれる逸品
ドリッパーとカップはセットで使用すると一杯ずつ手軽にコーヒーを楽しめるうえに、食卓に統一感が生まれます。コーヒーを飲みながら、日本が誇る瓦という伝統工芸に思いをはせるのも、また一興。人とは違う、こだわりのあるコーヒードリッパーを探している人は、きっと満足できるはずです。
商品概要・ご購入はこちら!
Icci
瓦のドリッパーセット – M、瓦のコーヒーフィルタースタンド
参考価格: ¥4,290〜(税込)
山梨県笛吹市の瓦屋・一ノ瀬瓦工業が瓦の新しい可能性を追求すべく誕生させた瓦ブランド「icci KAWARA PRODUCTS」のコーヒードリッパーセットとフィルタースタンド。いぶし銀の程よいメタリック感が毎日のコーヒータイムをスタイリッシュに演出してくれる。
| ドリッパーセット | ¥4,290(税込) |
|---|---|
| コーヒーフィルタースタンド | ¥8,800(税込) |
高瀬真奈さんが思う、山梨県のものづくりのこれから
山梨県のものづくりは、甲府のジュエリーのように昔からの技術を別の形で継承しているのがユニークですよね。「印伝の山本」をはじめとして伝統を守りながらも新しい挑戦をしている若い人が多いのも、地元民として誇らしい。食の感度も高くて、ワインやフルーツ、最近ではコーヒー、クラフトビールも盛り上がっています。
山に囲まれて自然が豊かでありながら、首都圏からアクセスがいいので、昔から観光やリゾート地として人気の山梨県ですが、近年は移住者も増えていますよね。そのコミュニティから新しいものづくりが生まれているようで、常に新しいものを取り入れながら進化している感じにワクワクさせられます!
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