【2023年】かっさプレートおすすめ9選！プロが天然石・電動など種類ごとの効果や使い方を解説

筋肉のこりや血流の滞りを改善するなどの効果が期待できる美容法「かっさ」。
そのかっさに使う器具が「かっさプレート」です。

かっさプレートは素材も形もさまざまで、中には温熱などの機能をもつ電動のプレートも販売されていて、どれを選んだらいいのか悩んでしまいます。

そこで今回は、ビューティセラピストの川畑佳代さんが、かっさプレートの正しい選び方や使い方を伝授していただきます！　

編集部おすすめのかっさプレートも紹介しているので、ぜひ日々のおうちケアに、かっさプレートを取り入れましょう！

※2023年2月17日時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので、商品販売サイトでご確認ください。

そもそもかっさとは、「かっさプレート」と呼ばれる専用の小さな板を使い、皮膚をマッサージすることで血行を促進し、体内の血液やリンパの巡りを整える美容法です。中国の民間療法「刮痧（かっさ）療法」が原点といわれ、「刮（かつ）」はけずる、「痧（さ）」は動けなくなって滞っている血液のことを意味します。

中国で親しまれてきたかっさ。日本にも、かっさによる施術を専門としているサロンが存在します

かっさには「どのような効果があるのか」について、エステサロン「DIGNITAcoco」のオーナーであり、ビューティセラピストの川畑さんに伺いました。

「かっさ」により期待できる効果は？

かっさプレートを使って体をマッサージすることで、ハンドマッサージよりも圧をかけながら皮膚へ効果的に刺激を与えることができます。血流やリンパの循環にアプローチでき、以下のような効果が期待できます。

疲れがたまりやすい頭部や首、肩、腰など体のこりを解消するほか、かっさプレートで体内の巡りを整え、老廃物の排出を促すことで疲労を回復する効果が期待できます。

また、むくみやたるみの改善といった美容効果も見込めるので、首から頬にかけてマッサージすればフェイスラインがすっきりするなど、小顔効果も期待できるでしょう。

「かっさプレートを使えば、頭や肩、腰などのこりをほぐしたり、むくんだふくらはぎをすっきりとさせたり、さまざまな効果が期待できます」と川畑さん

かっさプレートは、さまざまな形状や素材・タイプがあり、どれを選んだらよいのか迷ってしまう人も多いでしょう。

川畑さんによると、初心者であれば、希望する部位にフィットし、手になじんで使いやすく、心地よい圧がかけられるものが最適だそうですが、具体的にどのように選べばよいのか、ポイントを解説します。

1. 使用部位に合った形状を選ぶ

かっさプレートの形状にはさまざまな種類がありますが、肩がこっている、顔や足がむくんでいるなど、アプローチしたい体の悩みや気になる部位によって、形状を選ぶのがおすすめです。

脚や背中、お腹などに使いたいときは、肌に当たる面積が大きい、手のひらサイズのかっさプレートがおすすめです。ハート形、羽根型、のこぎり型のかっさプレートを選べば、広い範囲にしっかりと圧をかけることができます。

顔やデコルテ、頭皮には、よりコンパクトサイズの、ピンポイントで圧をかけられるかっさプレートがおすすめです。ハート型、羽根型なら突起部分で圧をかけやすいほか、ツボ押しに使える棒状のかっさプレートが使いやすいでしょう。

川畑さんがサロンで使用しているのは、オールマイティに使える手のひらサイズの羽根型かっさ

ただし、慣れないうちは複数のかっさプレートを使い分けなくても、ひとつのかっさプレートの側面や凹凸部分、突起部分を使い分け、全身に使用してもOKです。その場合は自分の手のひらにおさまりやすく、心地よい圧がかけられるハート型、羽根型、魚型がおすすめです。背中などの広い部位から顔まわりなどまで行き届くだけでなく、凹凸部分でツボ押しもできるなど、どの部位にも対応可能です。

少しずつ慣れてきたら、「この部分をピンポイントでマッサージしたい」「ふくらはぎにフィットする形のものが欲しい」など、自分の悩みや部位ごとに使い分けることを考えてもよいでしょう。

▽かっさプレートの代表的な形状

2. 素材で選ぶ

かっさプレートには陶器やステンレス、プラスチックなど、さまざまな素材の製品があり、それぞれ使用感やおすすめの人も異なります。以下で詳しく見ていきましょう。

初心者でスタンダードなものから使用したい人は、陶器・石

ポピュラーな素材で 、初心者でも入手しやすいのが陶器と石です。まずはスタンダードなものから使ってみたい……という初心者の方は、これらの素材を手に取ってみるといいでしょう。陶器は形の選択肢が多いので、いろいろ試してみたい方に、石はひんやりとした使用感がいいという方におすすめです。
ただどちらも細かい傷が付きやすいことと、衝撃に弱く割れやすい点には注意が必要です。

衝撃に強く扱いやすいものがいい人は、牛の角

東洋では古くから使われている、歴史ある素材です。陶器・石に比べてやや衝撃に強く、扱いやすいのが特徴。天然素材ならではの滑らかな肌触りは、気に入る人も多いでしょう。また適度な柔らかさがあり、動物性たんぱく質由来の素材なので、肌にもよくなじみます。ただし動物性の素材のため、湿気に敏感で、熱を加えるとにおいが気になるものがあるだけでなく、水にぬれるとひび割れなど破損の原因になる場合も。浴室での利用はおすすめしません。

浴室で使用したい人は、ステンレス

錆びにくく、耐衝撃性や耐水性にも優れているので、浴室で使用したいという方におすすめです。湯船に浸かって体を温めながら、マッサージでさらにこりをほぐす……といった使い方も可能です。ただし天然素材ではないため、無機質で、冬は肌に当てると特に冷たく感じるかもしれません。

安価に購入できるものから試したい人は、プラスチック

安価に購入できるため、気軽にかっさを試してみたい人におすすめです。ただし、曲がったり折れたりと、他の素材と比べると壊れやすいので注意が必要です。

血行促進などより深くアプローチしたい人は、テラヘルツ鉱石

テラヘルツ鉱石は、テラヘルツ波と呼ばれる電磁波により1秒間に1兆回も振動する人工鉱石。他の天然石よりも熱伝導率が高いことも特徴で、肌にのせるだけでじんわりと温かくなり、血行促進が期待できます。より深くこりにアプローチしたい人におすすめです。ただしアルカリ性のものに触れると、化学反応で表面がぼろぼろになってしまうことがあるので、温泉や入浴剤を入れた浴槽では使用しないよう、注意しましょう。

タイプで選ぶ

最後に、タイプ別の選び方を解説。かっさプレートは「手動タイプ」が主流ですが、「電動タイプ」もあります。それぞれのメリットとデメリットを紹介します。

衛生的で習慣化したい人は手動タイプがおすすめ

手動タイプのかっさプレートは、使い終わったらすぐに洗うことができ、衛生的です。また思い立ったときに気軽に使うことができるため、日常的に使用する習慣をつけやすいでしょう。継続することで、血行改善やむくみの解消、予防につながります。

デメリットは、かっさプレートを必要以上に使ってしまい、肌トラブルを起こしやすいこと。やりすぎると肌を痛めるだけでなく、内出血を起こしてしまうこともあります。また、素材によっては割れやすいため、 気をつけたいところです。

短期間で効果を得たい人は電動タイプがおすすめ

一方、電動タイプのかっさプレートは、温熱や振動などの機能が付加されているものが多いため、短期間で効果が現れやすいことが大きな魅力です。

ただし、手動タイプと比べて価格が高く、水洗いができないため使用後は消毒綿で拭き取る必要があります。感電の恐れがあるため、浴室などで利用することもできません。加えて、充電や電池交換をしないと作動せず、扱いが面倒に感じて使わなくなってしまう人もいるかもしれません。

電動タイプのかっさプレートは多くがプラスチック製で軽いため、そのままでは圧をかけにくく、故障してしまった場合、手動としては使用できないこともデメリットといえます。

数あるかっさプレートの中から、編集部おすすめアイテムをピックアップ。川畑さんのアドバイスを参考に、全身向けと顔まわり向けのかっさプレートを厳選しました。素材や形、価格帯などから、ぜひ自分に合うものを探してみてください！

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• 全身向けおすすめかっさプレート5選
• 顔まわり向けおすすめかっさプレート4選

※2023年2月17日時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので、商品販売サイトでご確認ください。

全身向けおすすめかっさプレート5選

まずは、部位を問わず全身に使える、おすすめのかっさプレートを紹介します。

USB充電により手軽に使用できる、電動タイプのかっさプレートです。血行を促進させ、老廃物を排出しやすくする振動マッサージ機能、ほんのり温めることで新陳代謝を上げる効果が期待できる温感機能、使用する前に肌へ塗ったクリームや美容液を角質層へ浸透させるイオン導入機能により、3つの効果を組み合わせながらマッサージができます。波状の部分はあご下や首に、ギザギサの部分は頬や額に、先端は目のまわりのマッサージに最適です。

しなやかで折れにくく、肌当たりも滑らかなつげの木を使用したかっさプレート。スペイン産のオリーブを原料とした100%天然由来のスクワランを全体にたっぷりと染み込ませ、美容目的として使えるのもポイント。くぼんだ部分はフェイスラインや首まわりに、凹カーブ部分は額や頬など広範囲な場所に、尖った部分は目のまわりなどの細かな部分にフィットしやすく、全身に使用できます。1回あたり5～10分程度の使用がおすすめです。

ドイツ産のテラヘルツ鉱石による、のこぎり型のかっさプレート。偽物や低品質の安価なテラヘルツ鉱石が出回っていますが、公的機関で検査済みの本物のテラヘルツ鉱石なので、安心して使用できます。ギザギザの部分は頭部のマッサージやリフトアップに、ネックラインに圧をかけたり、デコルテをほぐしたりと、広範囲に使えるのもポイントです。

牛の角から作られた、自然素材にこだわりたい人におすすめのかっさプレート。肌当たりが優しい滑らかな仕上げになっており、快適に使用できます。体のさまざまな部位にフィットしやすい魚のフォルムも特徴。ギザギザの部分は頭部のマッサージに、凸カーブはボディや顔のかっさに、尾の部分は目元などの細かい部分のかっさに使い分けが可能。オールマイティに使用できます。

3段階の温度設定により、好みの温度で使用できます。ヘッド部分は温感がしっかりと伝わるアルミ材質を使用しているため、心地よい感覚が続きます。目元や額、ほうれい線は先端の凸カーブを使い、軽いタッチで、首すじやデコルテは再度の凹カーブの半分を使いさすり流して、フェイスラインは先端のカーブにはさんで引き上げ、頰やボディなど広い面はサイドの凹カーブ前面を使いすくい上げるように……と、ケアしたい部位に合わせて4つのフィットカーブを使い分けることができるため、全身のケアが可能です。

顔まわり向けおすすめかっさプレート4選

続いて、顔のほかデコルテや首におすすめのかっさプレートを紹介します。

ほんのりとしたピンク色がきれいな、ローズクォーツのかっさプレートです。ハート型のフォルムはかわいらしいだけでなく、突起部分でツボを刺激し、ハートのくぼみ部分であごや鼻をマッサージ、フラットな側面はフェイスラインなどのケアと、細かな使い分けが可能。滑りをよくするため、フェイスクリームなどを塗ってから使用するようにしましょう。

振動マッサージと温感ケアを手軽に始めたい方におすすめの電動式のかっさプレートです。高速振動により血行を促進し、老廃物を排出しやすくする「青色モード」と、約45℃の温熱マッサージで毛穴を開き、美容成分を角質層まで浸透させる「赤色モード」を搭載。ニーズに合わせて、ボタンひとつの簡単操作で機能を選ぶことができます。USB充電式のため持ち運びやすく、気軽に使用できるのもうれしいポイントです。

グリーンジェイド（緑の翡翠）でできたかっさプレートです。天然石ならではの美しさだけでなく、現代人間工学に基づいてデザインされているため手になじみやすく、初心者でも気軽にフェイシャルマッサージを行うことができます。シワやたるみ、気になるほうれい線などの症状を改善したい人にぴったり。専用の袋もセットになっていて、持ち運びに便利です。

ステンレス製のため錆びにくく、丈夫なかっさプレートです。湿気によるにおいや、うっかり落としてしまった際の破損を気にせず、浴室でも気軽に使用することができます。ゆったりとしたバスタイムに、体をほぐすにはうってつけです。付属の台紙には簡単なマッサージレシピが載っているので、気軽に始めることができます。

最後に、かっさプレートに関する疑問を川畑さんにお答えいただきました。

――Q.どのくらいの頻度で使用すればよいのでしょうか？

A. 毎日でも構いませんが、まずは習慣として取り入れやすいよう、週に2～3回程度から始めるのがおすすめです。スキンケアの際など、ついでのタイミングで取り入れてみてください。より高い効果を求めている場合は、最初の1～2週間はこまめにやってみるのがよいと思います。「むくみづらくなった」「リフトアップ効果が安定して出るようになった」と感じるようになったら、スパンを徐々に空けてもよいでしょう。

――Q.かっさの正しい使い方を教えてください。

A. 基本的には内側から外側に向かって、流すように動かします。顔のリフトアップを目的としている場合は、あご先から耳下までぐっと持ち上げた後、上で動きを止めることもポイント。フェイスラインだけでなく、頭皮もかっさでしっかりとほぐします。デコルテや首、肩もほぐすとより効果的です。

血流を循環させて顔色を改善したい場合は、耳の前と後ろを念入りにほぐしましょう。また、仕事でストレスを感じたり、緊張することが多い方ですと、奥歯を噛みしめてしまいがち。あごの奥にかっさで圧をかけることで筋肉がほぐれ、柔らかくなります。
ツボ押しをしたい場合はかっさプレートの角の部分を使用して押してください。

「早い人なら、使い始めてから5分程度で効果を実感することもあります」と川畑さん

――Q.肌に何か塗ってから始めた方がよいですか？

A. サロンでは肌にできるだけ負担をかけないよう、クッション性の高い美容マッサージクリームを使用しています。自宅では乳液か、できればホホバオイルのような肌滑りが良くなるようなものを使用していただくとよいでしょう。

――Q.1日のうち、いつ行うのがベストですか？

A. いつ使用しても効果は変わりません。自宅でくつろいでいるとき、テレビを観ながら手を動かすくらいの、気軽な気持ちで始めてください。

――Q.どのくらいの強さで当てたらよいのでしょうか？

A. かっさと聞くと、ガシガシと肌をこすった方が大きな効果が得られそうだという印象をおもちの方もいるかもしれませんが、肌を強くこするというよりも、自分が気持ちいいと感じる程度に圧を加えてこりをほぐし、持ち上げるようにしましょう。必要以上にはこすりません。

同じ場所ばかりに当てたり、強く当てすぎたりすると赤くなります。念入りに行いたい場合は、事前に必ずクリームやオイルを塗ってください。

今回は川畑さんの監修のもと、かっさプレートの選び方や効果的な使用方法などについて解説しました。

かっさプレートを使えば、手軽にマッサージを始めることができ、体のこりが軽減し、むくみやたるみの改善が期待できます。日常的な習慣として継続すれば、より高い効果を得ることも可能です。

本記事を参考に、自分に合ったかっさプレートを選び、より美しくなるために日々のケアをしていきましょう。