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歯と歯の間の汚れはどう落とす?歯間ケアの重要性と正しい掃除方法を歯科医師が解説
歯と歯の間は、毎日歯磨きをしていても汚れが残りやすい場所です。実は歯ブラシだけでは十分に届かない部分があり、放置すると歯ぐきのトラブルや歯周病の原因になることもあります。
この記事では、歯間ケアがなぜ重要なのか、デンタルフロスや歯間ブラシ、電動歯ブラシやジェットウォッシャーの役割の違いや正しい使い方を、歯科医師がわかりやすく解説します。毎日の歯間ケアを無理なく続けて、いつまでも自分の歯を大切に、健康的な笑顔を守りましょう。

歯科医師
小椋佳代子先生
国立長崎大学歯学部を卒業し、2003年に東京都中央区にすみれ歯科クリニックを開設。2007年に東京都内に医療法人社団正路会を設立し、現在は新宿御苑前・日本橋三越前・小岩メディカルセンタークリニックの3医院を経営している。女性ならではのこまやかな対応で患者の笑顔をサポート。予防歯科にこだわり、独自の歯周病予防ケアを実践している。
目次
歯と歯の間はなぜ汚れが残りやすい?歯間ケアが必要な理由
オーラルケアについて「毎日ていねいに歯を磨いていれば大丈夫」と考えている人も多いでしょう。しかし実は、一般的な歯ブラシだけでは、歯と歯の間に付着した歯垢の多くが取り切れずに残ってしまいます。また歯間に汚れが残りやすいのには、お口や歯の構造上の理由があります。ここでは、歯間ケアを怠ることで引き起こされるトラブルのリスクについても、詳しく解説します。
歯ブラシの毛先は歯と歯の間まで届きにくい
自分ではすみずみまで磨いているつもりでも、構造上、歯と歯が接している狭い隙間や、歯と歯ぐきの境界線に歯ブラシの毛先は入り込むことができません。歯ブラシが得意なのは、歯の表面を磨いたり、歯ぐきのマッサージを行うことです。
しかし、実際は歯と歯の間にも汚れがついており、歯ブラシだけでケアしていると、汚れや食べかすを放置してしまうことになります。残された汚れは毎日蓄積されていき、むし歯や口臭、歯周病などのお口のトラブルの原因となります。
食べかすよりも問題なのは歯垢(プラーク)
歯間の汚れと聞くと、食べかすが残ることを心配する人が多いかもしれませんが、実は歯にとってリスクが高いのは、目に見える食べかすそのものではありません。注意すべきなのは、歯の表面や隙間に白くネバネバした状態でこびりつく歯垢です。
歯垢とは、歯の表面に付着する白くネバネバとした塊のことで、医学的には歯垢と呼ばれます。食べかすとは別の汚れであり、その正体は細菌がぎっしりと詰まったものです。細菌が作り出す酸や毒素が、歯を溶かしてむし歯を引き起こしたり、歯ぐきに炎症を起こして歯周病を進行させてしまいます。
食べかすは口の中に入れておいてもすぐに大きな害にはなりませんが、歯垢として定着してしまうと「歯石」へと変化し、自力では落とせなくなってしまいます。だからこそ、食べかすの有無にかかわらず、毎日の歯間ケアで歯垢を徹底的に取り除くことが重要なのです。
歯磨きだけで落とせる汚れには限界がある
毎日の歯磨きはオーラルケアの基本ですが、実は「歯ブラシだけで落とせる汚れ」と「どうしても落とせない汚れ」があります。それぞれの特徴を知ることが、効果的なケアへの第一歩です。
| 歯ブラシで落とせる汚れ | 歯ブラシだけでは落とせない汚れ | セルフケアでは落とせない汚れ |
|---|---|---|
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|
|
まず、歯ブラシで落とすことができるのは、歯の表面の汚れや初期の食べかすなどです。歯ブラシの毛先が直接当たるフラットな面であれば、毎日のブラッシングで歯垢を除去できます。
逆に、時間をかけてていねいに磨いたとしても、歯と歯の隣接面の歯垢や歯周ポケットと呼ばれる歯ぐきの溝の奥の汚れ、そして歯石は落とすことができません。歯ブラシの毛先が物理的に入り込むことができない部分や、落とし切れずに残った歯垢が唾液の成分と結合して石灰化した歯石は、セルフケアでどれだけ磨いても落ちないとされています。
歯と歯の間は歯周病のリスクが高い場所
歯と歯の間は、お口の中でも歯周病のリスクが非常に高い場所です。歯ブラシの毛先は、歯と歯が接している部分は物理的に入り込めません。磨き残しが慢性的に発生し、汚れや歯垢がたまりやすいので、細菌の温床になりやすい場所でもあります。さらに歯と歯の間にある歯ぐきは、歯垢の刺激によって腫れやすくなります。歯ぐきが腫れて歯周ポケットが深くなると、さらに汚れがたまりやすくなるという悪循環に陥ってしまうのです。
また、歯と歯の間から始まった歯周病を放置すると、歯ぐきからの出血や腫れ、口臭など、さまざまなトラブルに発展します。「痛くないから大丈夫」と思っていても、歯周病は自覚症状が出にくいまま、知らないうちに進行するのが特徴です。歯周病からお口や歯を守るためには、毎日の歯磨きに加えて、歯ブラシによるブラッシング以外の方法も取り入れる必要があります。
歯と歯の間を掃除するオーラルケアツールの役割を解説
歯ブラシだけでは汚れが残ってしまう……となると気になるのは、どんな道具をどう使えばいいのかという点です。実は、お口のケアに使うツールにはそれぞれ得意な役割があり、自分の歯並びや汚れのたまりやすい場所に合わせた使い分けが大切です。
| オーラルツールの種類 | ケアできる場所 | 特徴 | |
|---|---|---|---|
| 電動歯ブラシ | ![]() |
歯面 | 高速な振動や回転によって、手磨きよりも効率よく歯の表面や全体的な歯垢を落としてくれます。 |
| 歯間ブラシ | ![]() |
広い歯間 | 歯と歯の隙間がやや広く開いている場所や、ブリッジの下などの大きめの汚れをしっかりキャッチします。 |
| デンタルフロス | ![]() |
歯間部 | 歯と歯がピッタリ密着して隙間が狭い場所や、歯ブラシの毛先が絶対に入らないポイントの汚れをかき出します。 |
| ジェットウォッシャー | ![]() |
歯間・歯周ポケット周辺 | 水流で、歯の隙間や歯と歯ぐきの境界線にある汚れや食べかすをパワフルに洗い流します。 歯間ブラシやデンタルフロスの完全な代替にはなりません。 |
これだけツールがあると、毎日のルーティンにするのは手間がかかると感じる人も多いでしょう。だからこそ電動歯ブラシやジェットウォッシャーなど、便利なツールを取り入れることも、セルフケアの質を高める一つの手段かもしれません。
電動歯ブラシで全体の汚れを効率的に除去し、歯間ケアをより効率的に行うために、ジェットウォッシャーを使うなど、自身のライフスタイルや性格に合わせて無理なく続けられる工夫や、続けられる仕組みを作ることが、歯を守る一番の近道です。
どれか一つではなく組み合わせが大切
お口の健康を守るためには、一つのツールに頼り切るのではなく、組み合わせて使うことが何よりも大切です。それぞれのツールには得意・不得意があります。
例えば電動歯ブラシは、歯の表面や全体を効率よく磨けますが、歯と歯の狭い隙間には毛先が届きません。さらに、デンタルフロスや歯間ブラシは歯と歯の間をダイレクトに掃除できますが、歯の表面全体の歯垢まで一度に落とすことはできません。ジェットウォッシャーは水流で全体の食べかすや汚れを爽快に洗い流せますが、歯面にぴったりと張り付いたネバネバの歯垢を完全に落とし切るには不十分な場合があります。
それぞれの弱点を補い合うように組み合わせることで、初めてお口の中の汚れの多くを落とすことができます。すべてを毎食後完璧に行う必要はありませんが、朝に使うもの、夜に行うケアと分けて、毎日のルーティンに定着させていきましょう。
歯間ケアを続けやすくするアイテムを紹介
歯間ケアを長続きさせる秘訣(ひけつ)は、自分の手で細かく動かす手間を減らし、便利な最新オーラルケアアイテムの力を上手に借りることです。ここでは、歯と歯の間の頑固な歯垢を効率よく落とすことに特化した電動歯ブラシや、水流の力で手軽に隙間ケアができる注目のアイテムをご紹介します。
歯間の歯垢除去に着目したドルツプレミアム W音波振動ハブラシ スマート EW-DT88
パナソニックのドルツプレミアム W音波振動ハブラシ スマート EW-DT88は、手磨きではケアしにくい「歯と歯の間」の汚れ除去に特化して開発された、ドルツシリーズのフラッグシップモデルです。進化したW音波振動と、新開発の歯間フィットブラシの組み合わせで、歯間の歯垢をケアできます。落としにくい歯間の歯垢まで優しい力でかき出す、まさに歯間ケアにこだわりたい人のための電動歯ブラシです。
商品概要はこちら!
Panasonic
ドルツプレミアム
W音波振動ハブラシ スマート EW-DT88
参考価格(編集部調べ): ¥48,510(税込)
進化したW音波振動と新開発の歯間フィットブラシの組み合わせで、落としにくい歯間の歯垢まで、やさしい力でしっかりかき出します。
タタキ方向の振動で歯間へダイレクトに入り込む
EW-DT88には、パナソニック独自のW音波振動が搭載されています。リニアモーターとフロスモーター、2つの高性能モーターで歯周ポケットに入り込むヨコの動きと、歯間に入り込むタタキ方向の動きを組み合わせることにより、歯周ポケットや歯間などの磨きづらい場所に潜む歯垢をケアします。新しい「歯間フィットブラシ」との相乗効果により、落としにくい歯間の汚れにもアプローチできます。
ブラッシングナビ&アプリ連携で磨きのクセを矯正
また、EW-DT88には光と音で導く「ブラッシングナビ」が搭載されており、磨き角度や力の入れ方をサポートしてくれます。歯周ポケット磨きに適切な角度45度に近づくと、ブラシの柄が青く光り、ブラッシング圧が強すぎるときは赤、必要以上にブラシを動かしているときは黄色に点灯し、ユーザーに注意を促します。
さらに専用の「ドルツアプリ」と連携させることで、自分好みの磨きコースにカスタマイズしたり、磨き方のクセをチェックしたりすることが可能です。磨き残しがなくなるようブラッシング順をサポートしてくれるだけでなく、歯磨き終了時にはその日の歯磨きデータも残ります。
データによって、通常の歯ブラシでは気がつかない、磨き方のクセや磨き残しをチェックすることができます。他のツールを使っていても、歯と歯の間の磨き残しが気になる人や、セルフケアに自信がない人も強力にサポートしてくれます。
日本人にフィットするコンパクトデザインと歯間フィットブラシ
EW-DT88は、日本人の小さな手にもフィットする取り回しのしやすい細い形状も特徴です。ブラシを含めた本体重量は約95gで、毎日無理なくオーラルケアを続けやすいはず。
磨き残しの多い歯間や歯周ポケットにしっかりアプローチできる新開発の歯間フィットブラシは、磨きやすさと効果のバランスが特徴です。先端2列の山切り植毛と、歯ぐきを守る段差植毛を採用していて、磨き残しの多い歯間や奥歯の奥にも届くのに、歯ぐきをしっかり守ります。薄型ヘッドは厚さ約3mmで、奥歯の狭い箇所にもしっかり届きます。
歯間・歯周ポケット周辺をケアできる!ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ55
パナソニックのジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ55は、水流の強さや勢いではなく、水滴と気泡が歯間や歯周ポケットに入り込み、弾ける力で洗い落とすことができます。パナソニックの特許技術が使われており、強い刺激が苦手な人でもやさしくケアすることができ、歯ブラシでは落とし切れない歯の隙間や、歯周ポケットの奥深くに潜む汚れを水流の力で洗い流す、コードレスタイプの口腔洗浄器です。
商品概要はこちら!
Panasonic
ジェットウォッシャー ドルツ
EW-DJ55
参考価格(編集部調べ): ¥17,820(税込)
パワフルジェットで口内をすみずみケア。歯ブラシやデンタルフロスでは取り切れない歯間や歯周ポケットの汚れまで、超音波水流※でスッキリ洗浄します。歯ぐきの健康維持に。
※ 超音波水流ノズル使用時のみ。
パナソニックの特許技術が生み出す超音波水流※
EW-DJ55の大きな特徴は、水流に微細な気泡を発生させ、それが弾けるときの力を利用して、歯の表面の汚れや歯間の細かい汚れ、さらには歯周ポケット内の見えない「かくれ汚れ」までしっかりと弾き飛ばす「超音波水流※」です。電動歯ブラシを使ってもケアできない汚れや、歯間ブラシを使っても残りやすい汚れやカスをしっかり取ることができます。水圧調節は5段階で選択でき、前回使用した水圧を記憶する機能も搭載されています。
※ 超音波水流ノズル使用時のみ
3種類のノズルでマルチにオーラルケア
EW-DJ55には、3つのノズルが搭載されています。歯間ケアに利用できる「超音波水流ノズル」に加え、歯並びの悪い場所や矯正器具周辺の汚れを落としやすい「ポイント磨きノズル」、舌表面のケアができる「舌磨きノズル」が付属しており、シーンに合わせた使い分けが可能です。歯間ケア以外にも、幅広く口内ケアのサポートをしてくれる、心強い存在です。
歯科医師に聞く「理想的な歯間ケア習慣」
毎日の歯磨きに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシ、さらに電動歯ブラシやジェットウォッシャーといった便利なオーラルケア家電。さまざまなツールがある中で、オーラルケアのプロである歯科医師たちはどのようなルーティンでケアを行っているのでしょうか。
ここからは歯科医師の小椋先生と一緒に、無理なく毎日続けられるプロ直伝の「理想的な歯間ケア習慣」をご紹介します。今日から実践できるコツを押さえて、いつまでも健康で美しい歯を守りましょう。
電動歯ブラシで全体を磨く
電動歯ブラシでは、歯の表面や全体の汚れを効率的に除去していきます。
「歯ブラシの目的は歯の表面をキレイにすることや、ブラシが届かない部分以外の汚れを一掃することです。両奥歯から前歯、そして表裏をまんべんなくブラッシングしていきます。電動歯ブラシを使うときは、通常の歯ブラシのようにシャカシャカ動かす必要はありません。EW-DT88は音波振動ハブラシなので、当てているだけでも汚れが取れていきます。歯の表面だけでなく、歯ぐきと歯の間に生まれやすい歯周ポケットに向かって、斜めに歯ブラシを当ててください。歯の表側だけでなく、裏側も漏れなく行いましょう」
毛先の当て方は、歯の表面に対しては毛先が直角、歯と歯ぐきの境目に対しては45度に当たるようにするのがいいそう。長い時間をかけて力強くブラッシングするというよりは、当て残しをなくすことの方が大切です。
「ドルツアプリを使うと、当て時間のナビゲーションもしてくれます。磨きの記録が残るので、自分が苦手な箇所もわかるはず。歯磨きは毎日のことなので、どうしても自己流になってしまう人も多いですが、磨けていない部分を教えてくれるのがドルツのポイントです」
ドルツアプリでは、歯磨き時間も自分で設定したとおりにナビゲーションしてくれます。3〜5分かけてじっくり磨くのがおすすめですが、朝や夜など、タイミングで歯磨き時間を変えるように設定しておくのもおすすめです。
フロスまたは歯間ブラシを使う
電動歯ブラシだけでオーラルケアを完結するのではなく、歯間ブラシか、デンタルフロスを使って、歯ブラシでは届かない、歯間の汚れを取っていきます。
「歯間ブラシにしろデンタルフロスにしろ、汚れた部分をそのまま使うと、かえって別の場所に汚れを塗り広げてしまうことになります。隙間を移動するたびに、指に巻いたフロスを少し送り出して常にきれいな部分を当てましょう。両人差し指にフロスの両端をそれぞれ巻きつけ、左右の間隔が10〜15cm程度になるように調整して、親指と人差し指でつまんで操作します。フロスが歯の間に通ったら、片側の歯の側面に巻き付けるように沿わせ、歯ぐきの境界線から噛み合わせの方向へ向かって2〜3回優しく動かし、汚れをかき出します。上下すべての歯も同様に行います」
歯間ケアをしっかり行うなら、ただフロスを歯間に通すだけではなく、しっかりと歯ぐきの近くまでフロスを通すことがポイントです。
ジェットウォッシャーを活用する
ジェットウォッシャーは、歯間ブラシ・デンタルフロスで取り切れない歯間の汚れをしっかり洗い流すことができます。歯ブラシやフロスなどの補助ツールとして、ジェットウォッシャーを併用することをおすすめします。
「EW-DJ55で歯間ケアをするときは、歯の表面に対して超音波水流ノズルを垂直に当てながら、歯と歯ぐきの境目をなぞるようにゆっくり動かします。表裏どちらからも当てて、しっかりと水を歯間に貫通させるのがポイントです。水流は人によって好みや合う強さが異なるので、最初は弱い力から試してみてください」
まとめ|歯周病予防の第一歩は毎日の歯間ケアから
オーラルケアについて「歯磨きが毎日しっかりできていれば大丈夫というわけではない」という事実は、あまり浸透していません。
「通常の歯ブラシだけのケアでは、歯と歯の間や見えない場所の汚れがたくさん残ってしまいます。この磨き残しこそが、むし歯や歯周病を引き起こす大きな原因です。口内を健康に保つためには、電動歯ブラシによる効率的な歯面清掃をベースに、デンタルフロスや歯間ブラシ、ジェットウォッシャーを適材適所で取り入れるのがおすすめです。そして、オーラルケアは毎日のことだからこそ、ライフスタイルに合わせた習慣化が何よりも大切です」
毎日実践できることを見つけることが、将来の健康な歯と笑顔を守るための一番の近道です。ジェットウォッシャーや電動歯ブラシなど、便利なツールを使いながら、毎日の歯間ケアをアップデートして、健やかなお口環境を維持していきましょう。
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