What is this feature?

BLACK KADEN30

「キッチン家電&ツール BLACK KADEN30」とは?

キッチン家電といえば白色が主流でしたが、近年では、台所をスタイリッシュに格上げしてくれる黒色のブラック家電が人気です。デザインだけでなく、機能性に優れたものが多く、キッチン周りにも手を抜かないyour SELECT.読者にぴったりなアイテムがたくさん。「BLACK KADEN 30」では、そんなこだわりのブラック家電から、各ジャンルごとに選び抜かれたキッチン家電&ツールを毎回一つずつご紹介。おしゃれで使いやすい最高のキッチンを作るため、30個のキッチンマストアイテムを厳選していきます。

yS Lab.

「yS Lab.」とは?

your SELECT.編集部による、今話題のアイテムを検証する研究チーム。キッチン家電やツールをはじめ、読者の生活を豊かにしてくれるモノを実際に購入して繰り返しテストを行い、本当にオススメできる新定番を見つけていきます。

ON・OFF関係なく自宅で過ごす時間が増えた今、コーヒーメーカーはキッチンの必需品ともいえる存在に。せっかく買うなら味にも見た目にもこだわりたいけど、いざ調べてみると、機能的でおしゃれなデザインの製品は意外と少ないもの。

そんな中、yS Lab.のスタッフが注目したのが、コーヒー好きの間でも話題になっているBALMUDA(バルミューダ)のコーヒーメーカー「The Brew(ザ・ブリュー)」です。なんでも、ハンドドリップ以上の緻密なコントロールで雑味を出さず、まるでプロのバリスタが淹れたようなおいしいコーヒーを抽出してくれるんだとか。 ふだんからこだわりの道具でハンドドリップのコーヒーを楽しんでいるスタッフが、その実力をレビューします。

本記事は、提携する企業のプロモーション情報が含まれます。掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容などはyour SELECT.が独自に記載しています。(詳しくはAbout Usへ)

目次

湯温・湯量にこだわり、力強くてクリアなコーヒーを目指したBALMUDA「The Brew」

ステンレスの棚にも似合う黒×銀色の配色

ステンレスの棚にも似合う黒×銀色の配色

2015年に発売したスチームトースターで一躍有名になったBALMUDA。そんな同社が約6年の歳月をかけて完成させたコーヒーメーカーが、「The Brew」です。コーヒーの味わいを科学的な目線から研究し、雑味を極限まで取り除ける「クリア ブリューイング メソッド」の抽出が特徴で、「The Brew」で淹れたコーヒーは目が覚めるような力強い味わいとクリアな後味を両立した一杯に。緻密な注湯温度のコントロールと、コーヒーの個性を引き出す0.2ml単位の注湯量・速度のコントロールのおかげで、革新的な抽出法を実現しているそう。

抽出モード REGULAR・STRONG・ICED
抽出杯数 1杯・2杯・3杯
REGULAR・STRONG:約120ml・約240ml・約360ml
ICED:約75ml・約150ml・約225ml
抽出時間 約4〜7分 ※モードや気温によって異なる

BALMUDA

BALMUDA The Brew(バルミューダ ザ・ブリュー)

参考価格: ¥48,000(税込)

サイズ 幅140×奥行297×高さ379mm(取っ手含む)
重さ 約3.4kg

デザイン・機能・お手入れなど「The Brew」の実力を徹底検証!

細部にわたって使いやすさや機能の充実度を検証

細部にわたって使いやすさや機能の充実度を検証

コーヒーメーカーに求めることといえば、まずは時間がない朝でも手軽においしいコーヒーが淹れられること。そして、朝からテンションが上がるようなおしゃれなルックスとデザイン性。さらに、キッチンでかさばらず、お手入れも楽であるとなお良しです。
「The Brew」は、シンプルな操作でこだわりのコーヒーが楽しめて、ボディもスリムで省スペース。ひとつずつ検証しながら、その実力を探っていきましょう。

キッチンになじむスタイリッシュさ。パーツの質感も高級感があって◎

マットブラックで重厚感のあるルックス

マットブラックで重厚感のあるルックス。ウッディな雰囲気のインテリアにも映える

まずは外観から見ていきましょう。どんなにおいしいコーヒーが淹れられても、見た目がイマイチではキッチンに置きたくないですよね。
その点、BALMUDAはおしゃれなデザインに定評があって、細部まで納得の仕上がり。マットブラックを基調としたボディにシルバー使いが良いアクセントになっていて、yS Lab.のシックなキッチンでもひときわ存在感を放ちます。

また、ステンレス製のサーバー以外はプラスチック製なのですが、そういった素材にありがちなチープさはなく、全体的に統一感のあるデザインにまとめられています。

おもな付属品

おもな付属品は、左からサーバー(蓋付き)、ドリッパー、ドリッパースタンド、計量スプーン

注湯口やドリッパーが露出しているオープンタイプなので、コーヒーを淹れているところを直接見られるのもコーヒー好きの心をくすぐります。香りが部屋全体に広がりやすいのも気分を盛り上げてくれるポイントです。

粉の膨らみもしっかり確認できる

粉の膨らみもしっかり確認できる

そして、本体以外のパーツは、すべて取り外して水洗い可能。タンクやサーバーは一般的なスポンジが奥まで届かないので、グラス用の細長いスポンジを使うなど工夫が必要ですが、特に大きな手間ではありません。

ちなみに、ミル機能は付いていないため、豆から全自動でコーヒーを淹れることはできません。

コーヒー素人でもおいしい一杯が作れるシンプル設計

電源をON

電源をONにすると柔らかい光が灯り、ほっこりした気持ちに

コーヒー好きの中には、使う豆や好みの味に合わせて温度や注湯量、抽出時間を細かくこだわりたいという人もいるでしょう。でも、「The Brew」にはそういった機能はありません。
モードは「REGULAR」「STRONG」「ICED」の3種類で、あとは飲みたい杯数(1〜3杯)を選ぶだけ。1杯分は約120ml(REGULAR、STRONGの場合。ICEDは約75ml)で、量の調節は杯数の設定で行います。

コーヒーに詳しくないけどおいしく飲みたいという初心者にとって、シンプルな操作で扱えるのはとってもうれしいこと。また、前回淹れたときの設定を覚えていてくれるため、使い慣れたら電源ボタンとスタートボタンを押すだけでOKなのも便利です。

使い方の手順は?

  1. 本体背面のタンクを取り外し、目盛りに合わせて杯数分の水を入れます。また、タンクを本体に装着したまま上蓋を取り、水を注ぐことも可能です。
  2. ドリッパーに紙フィルターをセットし、コーヒー粉を投入。ドリッパーは自立しないため、付属のドリッパースタンドを使って行います。3杯分(約360ml)の粉の目安は約28〜38g。ムラなく抽出されるよう、粉面は平らにならしましょう。
  3. モードと杯数を選択して抽出スタート。ボタンごとに異なる音色が鳴るのもBALMUDAらしい遊び心です。

注湯コントロールは正確でハンドドリップ顔負け

お湯は5本のノズルから出る

お湯は5本のノズルから出て、ていねいにドリップしてくれる

「The Brew」は、蒸らし・抽出・仕上げと、フェーズごとに最適なお湯の温度を徹底的にキープする温度制御で、豆の旨みを引き出すことが最大の特徴。

「REGULAR」モードで3杯分のコーヒーを淹れる場合、まず100℃のスチームでサーバーを温めてから、93℃で一投目を注湯。いわゆる「蒸らし」の工程です。フワッとコーヒーの香りが漂います。

蒸らしを終えると、数回に分けてコーヒー粉にお湯が注がれていきます。このとき温度は3段階に分けて少しずつ温度を下げながら、さまざまな味を抽出するという仕組みです。

第1段階 92〜91℃ さわやかな酸味とキレのある苦味
第2段階 91〜90℃ じっくりとほどよい甘み
第3段階 89〜82℃ コクのある苦味

ハンドドリップで淹れる場合も、ドリップポッドの中のお湯は徐々に下がっていくので、それを再現しているというわけですね。

ちなみに、抽出時間は1杯取りの「ICED」で約4分。3杯取りの「STRONG」で約7分となっています。

バイパス注湯で注がれるお湯

バイパス注湯で注がれるお湯は86℃。コーヒー粉を通っていません

そして、スッキリとクリアな後味に仕上げる秘密が、仕上げの工程。
コーヒーは抽出時間の経過とともに雑味が出やすくなるため、「REGULAR」モードでは濃いめに抽出したコーヒーに第2注湯口からお湯を注ぎ入れる「バイパス注湯」を採用。そのため、雑味を抑えた後味すっきりのコーヒーができあがります。

コーヒーがおいしく淹れられた証拠

ぽっこり穴は、コーヒーがおいしく淹れられた証拠

淹れ終わったドリッパー内を見ると、全体にお湯が行き渡り、コーヒーの粉が膨らんだ跡がうかがえます。センターにぽっこりと穴が空いている良い状態です。

BALMUDA「The Brew」の注湯の様子(0:57)

保温機能はないけれど真空断熱構造のサーバーに期待

サーバーは注ぎやすい口もGood

サーバーは注ぎやすい口もGood

コーヒーメーカーには保温機能付きのものも多いですが、「The Brew」は最大3杯までしか淹れることができないので、保温機能はなし。代わりに、ステンレス製のサーバーは真空断熱構造になっています。コーヒーの抽出前には100℃のスチームでサーバーの内部を温めてくれるので、飲み頃の温度を1時間ほどキープしてくれます。

お手入れは1ヶ月に1度。方法もシンプルだから楽チン

水はタンクに直接淹れられて便利

水はタンクに直接淹れられて便利

機能がシンプルな「The Brew」はお手入れも簡単。使用後はドリッパーやサーバーなどを水洗いするだけなんです。
その他は、1ヶ月に1回程度、クエン酸を溶かした水で「REGULAR」モード(3杯)を稼働させ、その後に真水でクリーニングモードを実行するだけ。コーヒー抽出と同じようにほぼほったらかしでOKです。

「MODE」ボタンを長押しすると「Cleaning」モードへ

「MODE」ボタンを長押しすると「Cleaning」モードへ

個性が異なる3つのモードで、おいしいコーヒー生活を体験してみた

さまざまなモードで肝心のコーヒーの味を検証

さまざまなモードで肝心のコーヒーの味を検証

毎朝飲むコーヒーはいつもの味がほっとしますが、気分転換や休日に飲む一杯は、違った味わいを楽しみたいという人も多いはず。
「The Brew」には「REGULAR」「STRONG」「ICED」の3つのモードが搭載されていて、ミニマルだけど個性のあるコーヒーを淹れ分けることが可能です。それぞれどんな違いがあるのか、実際に試飲して検証しました。

「REGULAR」はすっきりした後味の毎日飲みたくなるコーヒー

36gで360mlを抽出

今回は36gで360mlを抽出。できあがるまで約5分

さっそく、「REGULAR」モードで淹れたコーヒーを試飲。確かにスッキリとしたクリアな後味のおいしいコーヒーができあがっています。用意した豆の特徴である完熟したオレンジのような酸と甘さが表現されていました。味は全体のバランスが良く、後味は嫌な感じもないため万人に飲みやすい味です。

ハンドドリップでクリアな味を出すためには、雑味が入らないよう早めにドリッパーを引き上げたり、抽出スピードや注湯の勢いを自分でコントロールする技術が必要ですが、「The Brew」はそれらを自動で行い、常に一定のドリップをしてくれます。失敗がなく、ここまでおいしいコーヒーを淹れられるのなら、コーヒー好きな人でも毎朝使いたくなるのではないでしょうか。

しっかりとリブの立った円錐ドリッパー

しっかりとリブの立った円錐ドリッパー

おいしさにひと役買っていそうなのが、この円錐ドリッパー。直線的で背の高いリブが内側にあることで、お湯が落ちるスピードが比較的早い印象です。

ただし気になったのは、同じ豆と湯量の割合でハンドドリップした場合と比較して、少し薄い印象があったこと。このあたりは味の好みや豆、挽き目との相性もあるので、使うコーヒー粉の量で調節するといいでしょう。ドリップ方法は変えられないため、もっと濃くしたければ豆を多くするか挽き目を細かくする、といった具合にシンプルにアレンジできるのもうれしいところ。

「STRONG」「ICED」モードも個性のある味わい

1杯120ml計算

1杯120ml計算なので、小さなコーヒーカップがぴったり

バランスの良さが際立つ「REGULAR」に対し、「STRONG」は短い間隔で注湯することで豆の成分をより凝縮。最大の違いは、バイパス注湯を行わないことです。これにより、しっかりとボディのある味わいを生み出してくれます。濃いめのコーヒーを好む人には断然「STRONG」がオススメ。

また、「ICED」では氷で急冷しても薄くならないよう、専用の注湯レシピを採用。3つのモードの中で一番少ない湯量で、じっくりドリップすることで、キリッとしたアイスコーヒーを作ることができました。

公式のレシピを参考にすればいろんなコーヒーが楽しめる

手軽にカフェのような一杯が作れる

手軽にカフェのような一杯が作れる

公式サイトには、3つのモードを生かしたレシピがたくさん掲載されています。今回はコーヒートニックを作ってみました。「ICED」モードで淹れた爽やかでキリッとしたコーヒーにトニックウォーターの苦味と爽やかさが加わり、シュワッと爽快な一杯に。

【コーヒートニック1人前の材料】

  • コーヒー粉(シティロースト、中細挽き)…山盛り1杯(15g)
  • トニックウォーター…80ml
  • 氷…60g
  • レモンスライス…お好みで

【レシピ】

  1. ドリッパーに分量のコーヒー粉を入れ、ICEモード、1CUPで抽出
  2. 抽出後、コーヒーの粗熱をとり、冷蔵庫で冷やしておく
  3. グラスに氷を入れ、トニックウォーターを注ぐ
  4. 2で冷やしておいたコーヒーを静かに注ぎ、レモンスライスを添えたらできあがり

ほかにも基本的なカフェオレやコーヒーゼリーまで、さまざまなレシピが公開されているので、お気に入りの一杯を見つけるのが楽しいです。

「The Brew」で淹れるならブレンドがオススメ

検証で使った豆はシティローストのグァテマラ

検証で使った豆はシティローストのグァテマラ

今回はモードによる味の変化をわかりやすくするためにシングルオリジンの豆で検証しましたが、ブレンドの豆の方が「The Brew」の抽出レシピに合っている印象。実際にブレンドで淹れてみた方が、より豆の個性を引き出してくれていると感じました。

レビュー結果

BALMUDA「The Brew」の見た目から使い勝手までyS Lab.のスタッフが厳正に判定します。

お手入れのしやすさ
4.0
使い勝手のよさ
5.0
機能・性能の充実度
4.0
デザイン性・おしゃれ度
5.0
サイズ感
3.0

認証

おいしさと見た目、使い勝手のバランスが秀逸

yS Lab.のキッチンに仲間入り!

yS Lab.のキッチンに仲間入り
yS Lab.

yS Lab.総評

あのBALMUDAが作ったコーヒーメーカーということで、世間でとても話題になっていた「The Brew」。注目されている分、厳しい目で評価されることもある同製品ですが、実際に使ってみると、しっかりおいしいコーヒーが淹れられるし、しかも操作は簡単ということで、とても親しみやすいコーヒーメーカーでした。
BALMUDAらしく、キッチンのどこに置いてもオシャレに見えるデザインはさすがで、使うたびに気分が上がります。
定価6万円弱(参考価格は4万8000円)という高めの価格設定なので、本格派すぎるかなと考えていたコーヒー初心者の人、見た目だけなんでしょ?と疑っていたコーヒー玄人の人、どちらにも幅広くオススメできる一台です。

BALMUDA

BALMUDA The Brew(バルミューダ ザ・ブリュー)

参考価格: ¥48,000(税込)

サイズ 幅140×奥行297×高さ379mm(取っ手含む)
重さ 約3.4kg