FEATURE
ほったらかしでレストラン並みの料理がつくれる!電気圧力鍋「Re・De Pot」の実力を徹底検証
What is this feature?
キッチン家電といえば白色が主流でしたが、近年では、台所をスタイリッシュに格上げしてくれる黒色のブラック家電が人気です。デザインだけでなく、機能性に優れたものが多く、キッチン周りにも手を抜かないyour SELECT.読者にぴったりなアイテムがたくさん。「BLACK KADEN 30」では、そんなこだわりのブラック家電から、各ジャンルごとに選び抜かれたキッチン家電&ツールを毎回一つずつご紹介。おしゃれで使いやすい最高のキッチンを作るため、30個のキッチンマストアイテムを厳選していきます。
your SELECT.編集部による、今話題のアイテムを検証する研究チーム。キッチン家電やツールをはじめ、読者の生活を豊かにしてくれるモノを実際に購入して繰り返しテストを行い、本当にオススメできる新定番を探究します
圧力鍋と聞くと、「料理上級者向けの調理器具」「操作が難しそう」というイメージをもつ人も多いのでは? そもそも圧力鍋には「コンロ型圧力鍋」と「電気圧力鍋」があり、その一番の違いは火を使うか・使わないかです。
コンロ型圧力鍋は自分で加圧状態を確認して火加減を調整する必要がありますが、電気圧力鍋は加圧スタートから加熱の調整まですべて自動でコントロールしてくれます。最初にセットすれば「ほったらかし」で調理してくれるため、料理初心者でも安心、かつ時間の有効活用もできる便利な調理器具です。
そんな電気圧力鍋ですが、最近では1万円台からとお手頃価格のものが多く、操作も簡単でサイズもコンパクトなものがそろっています。中でもyS Lab.が注目した電気圧力鍋が、ライフスタイルブランド「Re・De(リデ)」から生まれた「Re・De Pot」です。おしゃれな見た目だけでなく、レストランで出されるような本格料理もほったらかしで完成すると評判のキッチン家電。その実力を徹底検証してみました。
本記事は、提携する企業のプロモーション情報が含まれます。掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容などはyour SELECT.が独自に記載しています。(詳しくはAbout Usへ)
目次
本格料理もボタンを押して待つだけ
日々の食事と暮らしを変える電気圧力鍋「Re・De Pot」
「Re・De」はモノやコトのあり方を捉え直す=「リ・デザイン」をコンセプトにしたブランド。単なる家電ブランドではなく「暮らしをリ・デザインするライフスタイルブランド」として、ユーザーのあらゆる“心地”にフォーカスした製品開発を行っています。「Re ・De Pot」はブランドの第一弾として2020年に発売された電気圧力鍋です。
ひと昔前の圧力鍋は「幅をとる」「おしゃれなキッチンになじまない」など大きさや見た目でもマイナスのイメージがありました。そんなイメージを払拭(ふっしょく)する、スマートでスタイリッシュなフォルムが「Re・De Pot」の魅力です。
値段も約1万4800円とお手頃価格のため、「本当にちゃんと圧力調理ができるの?」と思う人もいるかもしれません。今回は、実際に料理をつくりながら、使用感や機能、完成した料理の味についてレビューしていきます。
調理容量 | 1.2L |
---|---|
呼び容量(満水容量) | 2.0L |
電源コード長 | 約1.5m |
調理モード | 圧力、スロー、温め |
予約 | 最大12時間、1時間刻み(圧力調理、炊飯のみ) |
定格圧力 | 83kPa |
自動メニュー | 8種 |
Re・De Pot
電気圧力鍋2L
参考価格: ¥14,800(税込)
サイズ | 幅288×奥行222×高さ244mm |
---|---|
重さ | 約2.8kg |
「Re ・De Pot」のデザインやサイズ感、付属品をチェック
圧力鍋の「ゴツい」イメージを覆す、丸みを帯びたやわらかなフォルム。
表面は温かみのあるツヤ消しのマットで、両脇の取っ手とふたの部分のゴールドがアクセント。ゴールドの質感がちょっとチープなのが気になりましたが、全体的に落ち着いた高級感のあるデザインに仕上がっています。
使用後にその都度しまわなければいけないキッチン家電は、使用頻度が下がるもの。その点「Re・De Pot」はキッチンに出しっぱなしにしていてもサマになり、調理後にそのまま食卓に出しても違和感のないデザインが魅力です。
本体の大きさはファミリー向けの炊飯器よりも小さく、キッチンの作業スペースに置きっぱなしにしていても、それほど場所をとりません。
一般的に鍋の容量は「満水容量」で表記されています。1〜3人暮らしであれば2.0L〜、4人分以上を想定するなら3.0L〜が目安です。容量が多ければ、本体のサイズも大きくなりがちです。
「Re・De Pot」の容量は2.0L。内がまのサイズは1〜3人分のおかずをつくるのにちょうどよく、1人暮らしの人は数日分のストックがつくれます。
付属品もコンパクトで幅をとらない
電気コードのコンセントはマグネット式で、誤ってコードに引っかかってしまっても、本体が倒れる前にコンセントが外れるので安心です。
専用の蒸し台は内がまに水を入れて、「ふかし芋」などの蒸し料理をつくるときに使用します。また、普通の白米や炊き込みごはんも炊けるので、お米の計量カップが付属しています。これは、炊飯器と兼用にしたいという人にうれしいポイント。
内がまと内ぶたは本体に設置して、蒸し台と軽量カップとコードは内がまに入れて収納することができるので、置き場所にも困りません。
バラエティー豊かなレシピブックが便利
付属のレシピブックには、炊き込みご飯からさまざまな煮込み料理、麺料理にスープ、蒸し料理にスイーツまで、バリエーション豊かなメニューが100種類掲載されています。
さらに、ブランドのWebサイトではいろいろな特集が組まれていて、レシピブックに載っていないメニューも随時更新されています。これなら「つくるメニューに困る」ということはなさそうです。
「Re ・De Pot」の充実した機能とシンプルな操作性
そもそも圧力鍋がなぜ時短をかなえるのかというと、鍋の中で材料の水分が水蒸気に変わり、体積が増えた状態で密閉する→圧力鍋内部の気圧が上がる→気圧が上がると沸点が上がるので、100℃以上の温度で加熱ができるという仕組みです。
圧力の高さは「kPa(キロパスカル)」で表されます。一般的な電気圧力鍋は70kPa前後であることが多いのに対し、「Re・De Pot」は83kPa。最大1.8気圧の高圧を保つことで、調理に時間のかかってしまう厚切りのお肉や硬い根菜なども、短い時間でやわらかく仕上げることができます。
なお、電気圧力鍋には、コンロ型の圧力鍋のように圧力の調節ができるものがあります。圧力を調節することで、同じ魚料理でも高圧なら骨までやわらかく、低圧なら身だけやわらかく仕上げることも可能です。「Re・De Pot」にはこの機能がないため、「つくる料理によって自分で圧力を調節したい」というこだわり派の人には物足りないかもしれません。
手軽に本格料理がつくれる3つの調理機能
「Re・De Pot」には多彩な料理がつくれる3つの調理機能が搭載されています。
従来品からのグレードアップポイント
- 1圧力調理
- 密閉・高圧状態で食材の水分とうま味を閉じ込め、時間のかかる煮込み料理や根菜も短時間でやわらかく調理できる機能。おすすめメニューは無水カレーや豚の角煮、ブリ大根や肉じゃがなど。
- 2スロー(低温)調理
- 40〜100℃の間で一定温度を保ち、温度管理の難しい料理もほったらかしで完成。時間をかけてゆっくり食材に熱が入るため、水分を閉じ込め、やわらかい仕上がりに。 煮崩れしやすい料理も、味はしっかり染み込みつつ、おいしそうな見た目もキープします。おすすめメニューはロールキャベツやローストビーフ、サラダチキンやコンフィなど。 毎日食べるものも手づくりにこだわりたい人は、ヨーグルトや甘酒、みそなどの発酵食品もつくることが可能です。
- 3温め調理
- つくったあとで少し時間がたってしまった料理を温め直す機能。カレーなどは多めにつくることが多いですが、残りを翌日に食べたい場合は、内がまごと冷蔵庫に入れておき、食べるときにそのまま温め直しができます。おすすめメニューはスープやおでんなど汁気のあるもの。
圧力調理は「オート」と「マニュアル」の2種類
圧力調理には、「オートモード」と「マニュアルモード」があります。
オートモードは8種の加圧時間がメニュー1〜8で設定されていて、番号を選択するだけで時間の設定が必要ありません。
オートモードのメニュー一覧
メニュー番号 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
加圧時間 | 20分 | 18分 | 15分 | 8分 | 6分 | 11分 | 20分 | 3分 |
マニュアルモードは加圧時間を手動で設定できます。加圧時間を1分から最大60分まで設定できるので、お好みに合わせて調理が可能です。
簡単なボタン操作で調理ができる
3つの調理機能があり、さらに圧力調理はオートモードとマニュアルモードがあってややこしい……と最初は思いましたが、操作はとっても簡単。
初めに調理モードに合わせて圧力切替弁を「密封」か「排気」にすること。あとはボタン操作のみで調理が完了するので、難しい設定などは必要ありません。
圧力調理(オートモード)の手順は以下のとおりです。
圧力調理(オートモード)の手順
- ふたを閉めて「LOCK」方向に回す
- ふたに付いている圧力表示ピンが下がっていることを確認し、圧力切替弁を「密封」に合わせる
- 選択ボタンを押してメニュー番号を選ぶ→「スタート/決定」ボタンを押す
- 加熱中は左上の「圧力」が点滅
- 圧力が上昇するにつれて圧力表示ピンが上がり、途中から残り時間が表示される
- ピーピーピーと3回鳴ったら調理終了。圧力表示ピンが下がるのを待つ(ピンが下がる前にふたを開けるのはNG)
- 調理終了の時点で保温開始(1時間後に自動で切れる)。圧力切替弁を「排気」に合わせてふたを開ける
その他の調理の操作方法は下の動画をチェック。
「圧力調理」「スロー調理」「温め調理」の操作方法(2:20)
炊飯とマニュアルモードでは予約調理が可能
さらに、オートモードの「炊飯」とマニュアルモードでは予約調理が可能です。調理を開始するまでの時間を、1時間〜12時間の間で設定できます。
予約調理(炊飯の場合)の手順は以下のとおりです。
予約調理(炊飯の場合)の手順
- 圧力切替弁を「密封」に合わせる
- メニュー番号「1」を選んで、「予約」ボタンを押す
- 調理開始時間を設定して、「スタート/決定」ボタンを押す
「予約調理」の操作方法(1:01)
一度つくって勝手がわかっているメニューは予約機能を活用すると、より時間を効率的に使うことができます。ただし、注意したいポイントもあるので、以下を頭に入れておくとよいでしょう。
- 予約は「調理を開始する時間」なので、設定した時間に料理が完成するわけではない。調理時間を逆算して設定する必要がある
- 圧力調理では調理終了後に自動で保温を開始する。保温時間は1時間なので、予約時間を設定するときに頭に入れておきたい
- 「炊飯」以外のオートモードとスロー調理、温め調理は予約設定ができない
本格料理と炊飯で使用感をレビュー
基本的な操作方法を確認したところで、いざ調理に挑戦。圧力鍋初心者のため、掲載されているレシピに忠実につくってみました。
おもてなしメニュー3品を1台で調理してみた
今回は、ホームパーティーにぴったりのおもてなしメニュー3品をセレクト。前菜、魚料理、肉料理の順につくっていきます。
前菜は「ゆでアスパラの温泉卵添え」。鍋でお湯を沸かしてつくると失敗することが多い「温泉卵」ですが、ほったらかしで本当にうまくできるのでしょうか。
内がまにお湯をセットし、「スロー調理」を選択して80℃で20分加熱します。
最初は卵3個で挑戦してみたところ、できあがったものは残念ながら黄身が半熟で、「とろ〜り」とはいきせんでした……。そこでWebサイトのレシピをもう一度確認すると「卵のサイズやお湯の温度によって若干の差が出るので、使いたい卵の数より1~2個多めに調理して様子を見るようにしてください」の記載が。
2回目は卵を5個に変更して、お湯をセットしてから若干時間をおいて卵を入れてみました。すると、写真のような黄身がとろ〜りの見事な温泉卵が完成。ちょっとしたコツをつかめば、温泉卵も半熟卵も狙ったゆで加減にできそうです。
お次は魚料理です。Webサイトのメニューで見つけた「サーモンのミキュイ」を選びました。
サーモンに味付けをして、耐熱用の食品保存袋へ。内がまにお湯をセットし、保存袋ごとサーモンを入れます。「スロー調理」を選択し、40℃で30分設定→「スタート 決定」ボタンを押したらあとは待つだけ。
低温でゆっくりと加熱した身はふんわりホロッホロで、お刺身やムニエルなどともまったく違う新食感。これを普通の鍋でつくろうとしたら、つきっきりで温度調節をしなければいけません。けれど、スロー調理機能を使えば、スイッチひとつで一定温度を保ってくれるので、何の技術も必要なし。スーパーで買った2人前900円のサーモンが、ほったらかしでレストランクオリティーの一皿に大変身してくれました。
最後は肉料理です。レシピブックの表紙にも採用されている「ピリ辛ジューシースペアリブごはん」。ボリューミーなスペアリブが迫力満点で、男性にもウケがよさそうなメニューです。
サーモンの低温調理をしている間に肉に味をつけてお米も研いでおきます。
内がまにお米と水を入れ、その上にタレごと肉を加えて、メニュー1(20分)で炊き上げます。
「スタート/決定」ボタンを押してからは洗い物をしたり、お皿の準備などをしていたらあっという間に完成していました。
完成したお肉は圧力鍋調理でよく聞く「ホロホロ」食感ではありませんでしたが、うま味を閉じ込めたジューシーなお肉は食べ応え抜群。おこげの香ばしさと肉のエキスが絡まり、味付けはしょう油・みりん・豆板醤だけとは思えないほど奥深い味わいに驚きました。
3品を完成させるまでにかかった時間は2時間弱(1度目の温泉卵を失敗してつくり直したため、30分余計に時間がかかってしまいました)。
加熱の同時進行ができないため、それなりに時間はかかりますが、一番のメリットは「調理中に手が空く」ということ。「スタート/決定」ボタンを押したあとは火加減などもいっさい気にしなくてよいため、その間に別の料理の下ごしらえや盛り付けをしたり、洗い物も済ませることができます。また、調理にフライパンやその他の鍋などを使用しないため、ふだん料理をするときよりも洗い物が少なく、作業がとてもラクに感じました。
ふっくらもちもちの白米が炊ける
もうひとつ、試してみたかったのが「炊飯」です。多くの電気圧力鍋は炊飯機能も備えていますが、中でも「Re・De Pot」はお米がおいしく炊けると定評のある商品。最大で4合まで炊くことが可能ですが、今回は2合で試してみました。
炊きたてを試食してみると、もちもちの食感でお米の甘さが際立ちます。冷めてもパサパサせず、やわらかめのご飯が好きな人にはちょうどよいと感じました。ただし、気になる点も。レシピブックには、「メニュー1」(加圧時間20分)とありますが、これには減圧の時間が含まれません。調理開始から圧力表示ピンが下がるまでにかかった時間はトータルで約35分でした。
取扱説明書によると、圧力表示ピンが下がるまでの時間の目安は5〜30分で「調理内容や量によって異なる」とあります。また、レシピブックには「加熱・減圧時間は状況によって差があるため、調理時間の合計に最大30分ほど違いが出る場合がある」との記載も。レシピブックでは「ほったらかし25分」と記載されているため、予想以上に時間がかかった点はマイナスでした。そのため、炊飯で早炊きを重視する人にはあまりおすすめしません。
また、保温も1時間なので、時間がたってから温かいご飯を食べたい場合は温め直しが必要です。
パーツを取り外して洗えるので衛生面も◎
圧力鍋と聞くと「お手入れがめんどくさそう」というイメージもありますよね。
「Re・De Pot」で丸洗いできるのは、上の写真のパーツ。今回のように豆板醤などを使用すると内がまににおいが移りやすいので、パッキンを外して洗えるのは便利です。
圧力切替弁や排気弁カバーも簡単に取り外すことができ、スポンジと中性洗剤で洗い流します。食洗機での使用は、部品が変形し故障の原因になる可能性があるためNGです。
炊飯器よりもパーツは多いかもしれませんが、それほど苦には感じませんでした。「お手入れがストレスになって使わなくなる」ということはなさそうです。
レビュー結果
「Re・De Pot」の見た目から使用感まで、yS Lab.のスタッフが厳正にレビューします。
お手入れのしやすさ | 4.0
|
---|---|
使い勝手のよさ | 4.0
|
機能・性能の充実度 | 4.0
|
デザイン性・おしゃれ度 | 4.0
|
サイズ感 | 5.0
|
本格料理が手軽につくれるだけでなく暮らしも豊かに!
yS Lab.のキッチンに仲間入り!
総評
使う前は「操作が難しいのでは?」と心配でしたが、操作パネルの表示がシンプルで、説明書を見ながら一度調理をすればだいたい覚えられました。
圧力鍋の悩みでよく聞くのは、角煮やビーフシチューなどの「決まった料理」のときだけしか使わないため、せっかく購入しても出番が少ないというもの。
しかし「Re・De Pot」なら炊飯器としても使えますし、豊富なレシピの中からメニューを選んで、毎日のおかずづくりでも大活躍してくれそうです。
ふだんは手が出しづらい特別感のあるメニューも、ほったらかしでOKなので挑戦するハードルがぐっと下がります。
「Re・De Pot」を導入すれば、日々の食事がアップデートされるだけでなく、時間の有効活用も可能なため、暮らしが豊かになる効果も期待できると感じました。
価格も約1万5000円とコストパフォーマンス抜群なので、料理初心者はもちろん、最低限の調理家電で暮らしたい一人暮らしの人、また料理のレパートリーを増やしたい主婦まで、多くの人におすすめできる家電といえるのではないでしょうか。
Re・De Pot
電気圧力鍋2L
参考価格: ¥14,800(税込)
サイズ | 幅288×奥行222×高さ244mm |
---|---|
重さ | 約2.8kg |