What is this feature?

BLACK KADEN30

「キッチン家電&ツール BLACK KADEN30」とは?

キッチン家電といえば白色が主流でしたが、近年では、台所をスタイリッシュに格上げしてくれる黒色のブラック家電が人気です。デザインだけでなく、機能性に優れたものが多く、キッチン周りにも手を抜かないyour SELECT.読者にぴったりなアイテムがたくさん。「BLACK KADEN 30」では、そんなこだわりのブラック家電から、各ジャンルごとに選び抜かれたキッチン家電&ツールを毎回一つずつご紹介。おしゃれで使いやすい最高のキッチンを作るため、30個のキッチンマストアイテムを厳選していきます。

yS Lab.

「yS Lab.」とは?

your SELECT.編集部による、今話題のアイテムを検証する研究チーム。キッチン家電やツールをはじめ、読者の生活を豊かにしてくれるモノを実際に購入して繰り返しテストを行い、本当にオススメできる新定番を探究します

昨今、ロカボダイエッターの間で話題となっている「低糖質炊飯器」をご存じですか? 低糖質炊飯器には「分湯方式」と「水増し方式」という2種類の炊飯方式がありますが、ユーザーからは「炊いたお米がおいしくなかった」という意見も。製品によっては「同じ量の米から炊いたご飯に含まれる糖質の総量は、通常の炊飯の場合と大きな差は見られなかった」というデータもあり、気軽に買うには不安要素も多いジャンル。

そこで今回yS Lab.が注目したのが、分湯方式の低糖質炊飯モードを搭載した炊飯器、AINX(アイネクス)の「Smart Rice Cooker(スマートライスクッカー)」です。
一人暮らしにちょうどいい小型の炊飯器ですが、低糖質炊飯のお米もおいしくいただけるのでしょうか。今回は「低糖質炊飯モード」で実際に炊飯を行い、その味を正直にレビューしていきます。

本記事は、提携する企業のプロモーション情報が含まれます。掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容などはyour SELECT.が独自に記載しています。(詳しくはAbout Usへ)

目次

ころんとしたフォルムがかわいらしいAINX「​​Smart Rice Cooker」

ころんとしたフォルムの炊飯器

炊飯器には珍しいころんとしたフォルム

表面はマットな質感で、高級感がただようAINXのSmart Rice Cooker。白米炊き、玄米炊き、おかゆ炊きなど、炊飯器に欲しい機能はひと通り搭載されている中に、低糖質炊飯モードもあります。

白米が最大4合炊けるわりに軽量で、食卓にそのまま持ち出すのにも便利なコンパクトさも魅力。丸みのあるデザインは炊飯器によくある無骨さを感じさせず、食卓温かさの中にもなじみます。まさに、一緒に暮らしたくなる炊飯器です。

モード 白米、低糖質、玄米、おかゆ
炊飯容量 白米4合、低糖質2合、玄米1
低糖質炊飯方式 分湯方式
重さ 約2.15kg(内釜、糖質カットトレーを含む)
​素材 本体PP、内釜アルミ合金
保温時間 最大12時間
予約炊飯 2時間~24時間の間、30分単位で設定可能
付属品 計量カップ、しゃもじ、糖質カットトレー
コードの長さ 1.2m

AINX

Smart Rice Cooker(スマートライスクッカー)

参考価格: ¥34,960(税込)

サイズ 幅220×奥行235×高さ225mm
重さ 約2.15kg(内釜、糖質カットトレーを含む)

Smart Rice Cookerの低糖質炊飯は、「分湯方式」が採用されています。水増し方式では、お米に水分を多く含ませてかさ増しして糖質の割合を少なくする一方、分湯方式では炊飯時にお米から溶け出たデンプンを含む湯を分離します。

お米のデンプンが溶け出した水

トレーの中にたまっているのは、お米のデンプンが溶け出した水

また、炊飯器の加熱方式には「マイコン式」「IH式」「圧力IH式」の3種類があり、Smart Rice Cookerはマイコン式を採用しています。マイコン式は古くからある加熱方式で、IH式と比べると炊きムラが出やすいのですが、構造が単純で低価格かつ省電力なのが魅力です。

魅力的なデザイン性とシンプル設計をチェック

羽釜のような丸みの炊飯器

丸みが羽釜のような温かさも感じさせる

当たり前ともいえますが炊飯器はお米の味を追求した製品が多く、デザイン面や使い勝手は置き去りにされがちな家電。しかし、Smart Rice Cookerは、低価格ながら低糖質炊飯機能を搭載しているだけでなく、デザイン性とシンプルな操作感も魅力です。

キッチンにも食卓にも置きたくなる柔らかいデザイン

万能なデザインの炊飯器

かっこよさとかわいらしさの中間地点の万能デザイン

炊飯器は、シーンによってさまざまな場所に移動させる可能性があります。炊飯時はキッチン周りに置くことが多いと思いますが、大人数で食卓を囲むときなど、食卓に炊飯器を移動したり、おひつにご飯を移して使いたいこともありますよね。

羽釜のような優しさのある見た目のSmart Rice Cookerは食卓にもなじみ、保温機能のおかげでいつでも温かいご飯をおかわりできます。コンパクトで場所を取らず、どこにでも溶け込めるデザイン性は評価できます。

炊飯器を抱える女性

横幅と高さがほぼ同じで、安定感があります

Smart Rice Cookerは丸みのあるデザインと軽量性のおかげで、女性でも楽に運ぶことができます。炊き上がったら、炊飯器を食卓に移動したいという方でも安心です。安定性があるので、お米やお水が入った状態でも運びやすいと感じました。

側面の滑り止め

デザイン性が重視されていて取っ手はなし。代わりに滑り止めがついている

炊飯器のサイドには、滑り止めがついています。炊飯前は滑り止め部分を持てば安全に持ち運ぶことができますが、炊飯後は炊飯器全体が熱くなっているので注意が必要。
コットン製のミトンをつけて持ってみると、滑る感覚もなく安心して持ち上げられました。

シンプル&スマートな操作感

液晶表示

液晶表示が回り始めた様子

炊飯の設定操作はかなりシンプル。「モード選択」ボタンを押すと液晶画面に横線が現れ、好きな炊飯モードの上にランプが点灯するまで「モード選択」を押していきます。モードを選択したら、そのまま液晶とランプが5回点滅するのを待ちます。液晶画面の表示がくるくると回り始めたら、炊飯開始です。

モードの設定方法(0:21)

炊き始めは残り何分かの時間表示はなく、炊き上がり10分前からカウントされます。モードや炊きたいお米の量によって炊飯時間が変わるので注意が必要ですが、3合分の白米を炊いた時は約45分で炊き上がり、炊飯時間は一般的な炊飯器と大きく相違ありませんでした。

「残り2分」の表示例

「残り2分」の表示例

炊き上がり時は「ピー」という音が5回鳴ります。アラーム音は炊飯器によってさまざまですが、生活を邪魔しないシンプルな音で好感がもてました。

炊飯予約の方法(0:17)

炊飯予約をするときは、モード選択の後に「予約」ボタンを押します。ボタンを押すたびに30分ずつ時間が調整でき、2〜24時間後までの炊飯予約が可能です。
炊飯終了後は自動で最大12時間保温されますが、保温をやめたい場合は右端の「保温/取消」のボタンを一度押しましょう。

炊飯器の付属品

左から糖質カットトレー、内釜、しゃもじ、計量カップ、電源コード

付属品もシンプルで最低限。内釜の他に、低糖質炊飯に使うトレーと、専用のしゃもじ、お米の計量カップが付属。専用しゃもじは低糖質炊飯のとき、トレーを炊飯釜から安全に引き上げるときにも使用します。
トレーの取っ手にぴったりフィットしないとトレーが持ち上がらないため、しゃもじをなくしたり壊したりしたときは、公式サイトで単品購入することも可能です。

低糖質炊飯モードの炊きたてご飯の味をレビュー

低糖質炊飯で炊いたご飯

低糖質炊飯したご飯。見た目は普通のご飯と変わらないけれど…?

ここまで炊飯器の特徴や使い方について解説してきましたが、ここからは実際に炊き上がったご飯の味や食感を検証していきます。今回は2合分のお米を炊いてみました。
一般的に低糖質炊飯のご飯は「パサパサしている」「おいしくない」といった声も多いよう。Smart Rice Cookerの「低糖質モード」で炊いたご飯は、どんな味なのでしょうか。

しっかりと計量する

しっかり計量した方が、好きな炊き上がりに合わせて水分量を調整しやすい

まずは付属品の計量カップを使って、お米を計量します。お米の量が変わると炊き上がったご飯の水分量が変わってしまうので、お箸などでお米をすりきって、1合を計量しましょう。

トレーをセットする

低糖質モードで炊飯するときはトレーのセットを忘れずに

お米をとぎ終わったら内釜の目盛りに合わせて水を入れ、炊飯器にセット。低糖質モードを使うときは、付属のトレーもセットします。それ以外のモードを使うときは、トレーのセットは必要ありません。

炊飯器から出る上蒸気

蒸気口からは、比較的控えめな蒸気が

炊飯開始時と同じ「ピー」という音が5回鳴ったら、炊飯終了の合図です。2合で約50分ほどで炊き上がりました。すぐに食べたいところですが、低糖質モードで炊飯した場合には、まだ重要な作業が残っています。

しゃもじの柄をトレーの取っ手に引っかける

しゃもじの柄をトレーの取っ手に引っかけて持ち上げる

炊飯器を開けたら、付属のしゃもじを使ってトレーを引き上げます。トレー本体も中の水も熱くなっているので、取り出す際には注意しましょう。しゃもじをトレーに引っかけて、炊飯器から外したら、トレーにたまった水は捨ててしまいましょう。

底の方からしっかり切り混ぜる

底の方からしっかり切り混ぜる

見た目はごく一般的な炊きたてご飯に見えますが、しゃもじで混ぜた印象は若干やわらかめ。目盛りどおりの水量で炊飯しましたが、説明書にも「通常よりやわらかく炊き上がります」と記載されていました。やわらかめのご飯が苦手な場合、炊飯前の水量を減らすのもひとつの手ですが、あまり減らしすぎるとトレー内に排出されるデンプン量が減る可能性も。

トレー内に排出された水

トレー内に排出された水を計量カップに入れてみました

ちなみに、糖質カットトレーに入っていた水の量は約280ml。水分と一緒に糖質が分離される構造上、一般的な炊飯モードよりも多めの水分で炊飯するので、分湯方式の低糖質炊飯は炊き上がりがやわらかくなりやすいのが定説です。
慣れてきたら水量を調整してみるのもいいと思いますが、水分が多い分おなかにはたまりやすいので、ダイエットを目的にしている人であれば、やわらかめのお米に慣れてみるのもいいのではないでしょうか。

普通炊きしたご飯と食べ比べてみると…?

飯モードのご飯と白米モードのご飯

左が低糖質炊飯モードのご飯、右が白米モードのご飯

最後に、同じ炊飯器の白米モードで炊いたご飯と、低糖質モードで炊いたご飯を食べ比べてみました。どちらも目盛りどおりの水量で炊き上げましたが、切り混ぜたときの感覚どおり、低糖質モードで炊いたご飯は、少々やわらかめの仕上がり。しかし、低糖質炊飯器のレビューに多かった「パサパサする」感じはなく、むしろ水分が多めでもっちりとした食感になっていました。

逆に、白米モードで炊いたご飯は若干かための印象。やわらかいお米が好きな方は、白米モードを使うときに水量を少し増やしてもいいかもしれません。

炊きあがったご飯

水分が多い分、少しペタペタ感はあるものの、甘くおいしいご飯に

お味に関しては、レビューに多かった「おいしくなさ」は感じませんでした。お米に甘みは残っており、おいしくいただくことができました。
低糖質炊飯=お米のうま味や甘みが減少するというイメージもありましたが、いい意味でイメージを裏切られました。

低糖質モードはその日に食べ切れる炊飯量がおすすめ

水分量があるご飯を食べる

水分量があるため冷凍には不向き。一度に食べ切れる量を毎日炊きたい

食べ比べ検証の結果、低糖質モードで炊いたお米は「やわらかいものの、甘さがありもっちりとした食感」に炊き上がることがわかりました。
しかし、説明書には「保温すると味が落ちるため、その都度食べ切れる量の炊飯がおすすめ」とも表記されていました。

実際に炊き上がりから時間がたったご飯を食べてみると、水分が多い分ペタつきが増していて、確かに「炊きたての方がおいしかった」とも感じました。とはいえ、炊きたては前評判以上のおいしさを感じることができました。

レビュー結果

AINX「Smart Rice Cooker」の見た目から使用感まで、yS Lab.のスタッフが厳正にレビューします。

お手入れのしやすさ
5.0
使い勝手のよさ
2.0
機能・性能の充実度
2.0
デザイン性・おしゃれ度
3.0
サイズ感
4.0

認証

ロカボ生活に興味があるなら一考の価値あり!

yS Lab.のキッチンに仲間入り!

低糖質炊飯器が仲間入り

総評

印象的だったのは、世間のイメージに反して、低糖質モードで炊いたご飯がおいしさの残るものだったこと。 もちろん、白米モードで炊いたご飯の方がよりおいしかったですが、低糖質モードで炊飯しても「まずくなった」という印象はありませんでした。 炊き上がりのやわらかさが気にならない人であれば、毎日置き換え続けられるおいしさです。 「低糖質」と名前がつく食品は食べてみてがっかりすることも多いですが、想像していたよりもおいしくいただくことができました。 お米のおいしさを追求するなら、他に選ぶべき炊飯器もあると思いますが、低糖質モードに興味のある方や、デザイン性に魅力を感じる方にはおすすめできます。

AINX

Smart Rice Cooker(スマートライスクッカー)

参考価格: ¥34,960(税込)

サイズ 幅220×奥行235×高さ225mm
重さ 約2.15kg(内釜、糖質カットトレーを含む)