AGAオンライン診療クリニックのおすすめ12選！医師がオフライン診療との違いや選び方のポイントを解説

男性の薄毛に関する悩みを解消してくれるAGA治療。最近では若い世代でも予防をかねて早期にAGA治療を始める人が増えてきました。しかし、「人に知られるのが恥ずかしい」「自宅の近くにクリニックがない」などの理由から、最初の一歩が踏み出せない人も多いはず。そのような人に適しているのが、オンライン診療に対応したAGAクリニックです。

この記事では、リバイブAGAクリニック総院長の内富一仁先生に、AGAオンライン診療の基礎知識やクリニック選びのポイントについて伺いました。

また、AGAオンライン診療に対応しているクリニックも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

※本記事で紹介しているAGA治療の医療サービスは保険適用外の自由診療に該当します。治療の効果や副作用などのリスクは、自由診療で想定されうる一般的なものです

AGAオンライン診療のメリット・デメリットと通院との違い

オンラインでのAGA診療を検討するうえで気になる、通院（オフライン診療）との違いや、オンライン診療のメリット・デメリットについて、内富先生にお伺いしました。

「オンライン診療が周知・拡大されたことで『AGA治療を始めてみよう』という若い方たちが増えたと思います」と内富先生

オンライン診療と通院（オフライン診療）では、診察の利便性や精度、選択できる治療方法などが異なります。

オンライン診療は、時間や場所にとらわれずに受診できる点が魅力。さらに基本は投薬治療なので、自宅の近くにクリニックがない人でも手軽にAGA治療を始められます。早朝や深夜の時間帯に診察しているところもあるので、仕事が忙しくてもスキマ時間で受診できるのもメリット。オンラインなら定期的な受診も簡単なため、治療の継続もしやすいです。

一方で、通院なら触診やマイクロスコープによる診察が行え、正確な診断と専門的な治療が受けられますが、オンライン診療では医師に直接頭皮を触診してもらえないのがデメリット。症状の正確な判断がしづらいうえ、注入治療や植毛などが受けられず投薬治療に限られています。「対面で診てもらわないと不安」「投薬以外の治療方法も選択肢に入れたい」という人は通院を検討した方がよいかもしれません。

オンライン診療だと診断の精度に不安を感じる人は、オンラインと通院の併用可能なクリニックを選ぶのも選択肢

また、オンライン診療であっても定期的に通院が必要だったり、初診時だけは対面で診察するのを前提としていたりするクリニックもあるので、事前にしっかり確認しておきましょう。初診後は1〜3ヶ月くらいの間隔で診察を行い、進行状況や副作用を確認し、必要に応じて新たな薬を処方することもあります。

初診で処方してもらって以降の薬の注文は、LINEや専用アプリを通じて簡単に行えるクリニックが多いですが、定期診察後の注文を基本としているところもあります。これらの流れや頻度はクリニックよって異なるため、受診先の指示に従うようにしてください。

AGAオンライン診療のクリニックを選ぶ際のチェックポイント

AGAのオンライン診療に対応したクリニックは多数存在するため、どのような点に注目して選べばよいのか迷ってしまうのではないでしょうか。そこで、自分に合ったクリニックを選ぶためにチェックすべきポイントについて、内富先生に解説していただきました。

「オンライン診療のクリニックを選ぶ際には、費用の総額や保証内容などいくつか注目ポイントがあります」と内富先生

取り扱っている薬の種類をチェック

AGAオンライン診療のクリニックを選ぶ際には、処方される薬の種類に注目しましょう。

オンライン診療で提供されるAGA治療薬は、抜け毛や薄毛の進行を防ぐものと、発毛機能を促進して毛を生やすものに分かれます。

例えば、抜け毛や薄毛の進行を防ぐ薬には、フィナステリドやデュタステリドなどがありますが、クリニックによって採用しているものが異なります。また、クリニックによって、扱っている薬の用量が異なる場合があります。例えば、フィナステリドは0.2mgと1mgの2種類がありますが、どちらも取り扱っているクリニックもあれば、0.2mgは取り扱っていないクリニックもある、といった具合です。薄毛の進行度によって適切な用量が変わってくるため、予防目的なら少ない用量で十分ですが、症状が進んでいる場合は用量が多いものでないと効果が得られにくくなります。

治療薬	用量の違い	有効とされる用量の目安
フィナステリド	0.2mg／1mg	1mg／日
デュタステリド	0.1mg／0.5mg	0.5mg／日
ミノキシジル（外用薬）	5mg	5％濃度以上（1mlあたり50mg）

※これらの用量は、臨床試験で有効性が確認されている量です。詳細な用量や適切な使用方法については、医師の指導に従うことが原則です
参考：男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版（公益社団法人日本皮膚科学会）

薬の選択肢が多いクリニックを選べば、進行状態に応じた治療が受けられやすくなるので、重要なチェックポイントといえます。

また、治療薬には先発薬とジェネリック薬があり、ジェネリック薬は先発薬よりも安価なのが特徴です。それらの違いはもちろん、薬の種類や治療プランによって、費用相場も異なってきます。

	治療薬	費用相場（月額）
一般的な予防プラン例	プロペシア	7000円
	フィナステリド（ジェネリック医薬品）	3000～5000円
	デュタステリド	8000～1万3000円
発毛プランの組み合わせ例	フィナステリド（ジェネリック医薬品）＋ミノキシジル外用薬	6000～1万1000円
	デュタステリド＋ミノキシジル外用薬	1万5000～2万円

予防プランでは抜け毛の進行を防ぐフィナステリドやデュタステリド中心に処方され、発毛プランでは抜け毛の進行を防ぐ薬と毛を生やす薬の組み合わせが一般的です。

予算や症状に合わせ、無理なく治療が継続できるクリニックを選ぶようにしましょう。

AGA治療は自由診療！初診料や薬代を含めた費用の総額をチェック

クリニックを選ぶうえで、やはり費用は気になるところでしょう。AGA治療は一般的には美容目的と見なされるため、保険適用外の自由診療となります。料金をチェックする際は、薬代（プラン料金）だけに注目するのではなく、治療にかかる総額に注目することが重要です。

初診料・再診料、薬の配送料金、フォローアップ診察（薬の効果や副作用の有無をチェックし、必要に応じて薬の調整及び治療に対するカウンセリングなどを行う）の料金、診察のキャンセル料などはクリニックによって異なります。初診は基本的に無料としつつ、薬の処方を行わない場合だと料金がかかるところもあります。公式サイトや無料カウンセリングを利用し、費用総額を明確にしておきましょう。

保証などのサービス内容の違いもチェック

AGAのオンライン診療のクリニックを選ぶ際には、保証内容やスタッフの対応、その他サービスの詳細なども事前にしっかりと確認することが重要です。以下に保証やサービスに関するチェックポイントをまとめました。

クリニックによっては、医師に指示に従って治療を継続して行ったにもかかわらず、一定の期間が過ぎても効果が見られないと医師が判断した場合に限り返金対応してくれるところもあるので、保証の内容を把握しておくことが大切です。

薬の注文や配送も要チェックです。初診後以降は薬を定期配送してくれるところもあれば、薬がなくなったら次回分をアプリなどから自由に注文できるところ、毎回診察を受けないと薬が注文できないところなど、クリニックによってさまざまです。また、家族にAGA治療を受けていることがバレないようにしたい人は、配送先を自宅以外に設定できるかどうかなども確認しておくとよいでしょう。

さらに、スタッフの対応が親切で信頼できるかどうかも、治療を安心して続けるために重要なポイントです。無料カウンセリングなどを活用して、事前にチェックしてみましょう。その他、定期的なオンライン診察で治療の進行状況を確認してくれたり、必要に応じて治療プランを変更できたりなど、フォローアップ体制が充実しているクリニックであれば安心です。

AGAオンライン診療におけるチェックポイントをしっかり押さえて、自分に合ったクリニックを選ぼう

AGAオンライン診療に対応したクリニック12選

内富先生のお話を参考に、your SELECT.編集部が選んだAGAオンライン診療に対応したクリニックをご紹介します。

※ 料金はすべて税込
※ 2024年7月時点
※1 各院によって異なる

AGAオンライン診療の流れ

AGAオンライン診療は、自宅で簡単に始められる便利なサービスです。申込から治療薬の決済～配送まで、オンラインだけで完結します。スムーズに治療を進められるよう、一連の流れを確認しておきましょう。

AGAオンライン診療は、WebやLINE、専用のアプリなどから予約し、基本的にスマートフォンなどを利用したビデオ通話で診察を行います。あらかじめ問診票に記入した内容をもとに医師が診察をしてAGAの進行度を判断し、治療方法の提案および薬を処方してくれます。場合によってはカメラ越しに頭部を映したり、自分で撮影した写真をチャットやメールで送るなどして、医師に頭部の状態を確認してもらうこともあります。

診察料や薬代の決済方法は医療機関によって異なりますが、クレジットカードや電子決済、代引き配送、銀行振込などがあります。自分に合った支払い方法に対応しているかチェックしておきましょう。

薬を注文してから手元に届くまでは、どのクリニックでもそう時間はかかりません。早ければ当日、遅くとも翌日には発送してくれるところがほとんどなので、診察後すぐに治療を開始することができます。

薬がなくなったら、LINEやアプリなどから注文します。診察をしないと薬を処方できないクリニックの場合は、次回の診察を予約し、効果が出るまで治療を継続していきましょう。なお、治療を始めて薬が合わないと感じたり、副作用が出たりした場合は、すみやかにクリニックに連絡して相談するようにしてください。

AGAオンライン診療に関する疑問 Q&A

AGAオンライン診療に関するよくある疑問について、内富先生にお伺いしました。AGAの原因と治療について、治療薬について、副作用についてなど、テーマごとに分けて回答しています。

「疑問や不安に感じることなどは、きちんと解消してから治療を開始するようにしましょう」と内富先生

AGAの原因と治療に関する疑問

AGAの原因や症状、抜け毛の進行パターン、治療についてのさまざまな疑問について、ひとつずつ回答していきます。

Q.AGAとは？

A. 男性ホルモンと遺伝が関係した男性に見られる進行性の脱毛症のことです。

AGAは「Androgenetic Alopecia」（男性型脱毛症）の略称で、日本では代表的なAGA治療薬の承認を機に1990年代後半から2000年代にかけて注目され始めました。

早い人だと10代後半から発症することもあり、成人男性のうち20代は約10％、30代は約20％、40代は約30％の人が発症しているといわれています。

年代	発症率
20代	約10％
30代	約20％
40代	約30％
50代	40％以上

参考：男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版（公益社団法人日本皮膚科学会）

Q.AGAの原因は？ 防ぐことは可能？

A. AGAはおもに遺伝的要因とホルモンの影響によるもので、完全に防ぐことは難しいですが、進行を遅らせることは可能です。

遺伝的要因に関しては、家族にAGAの人がいると発症リスクが高くなります。男性ホルモン（アンドロゲン）の影響は、特にジヒドロテストステロン（DHT）の働きが強いと、毛髪の成長が抑えられて太い毛に育つ前に抜け落ち、結果的に薄毛につながってしまいます。

また、AGAの進行パターンは「頭頂部からくるタイプ」「額の生え際からくるタイプ」「前頭部からくるタイプ」の大きく3つに分けられ、それぞれ薄毛になる部分の特徴によって「O型」「M型」「U型」とも呼ばれています。

また、AGA進行の指標としてもっともよく知られる「ハミルトン・ノーウッド分類」では、進行状況によってI型からⅦ型に分類されています。

なお、AGA治療には基本的に進行してしまう前の方が効果が得られやすいという特徴があります。個人差もありますがⅡ型くらいから薄毛治療をすれば薄毛がほとんど気にならない程度に回復するケースが多いです。一方、Ⅵ型やⅦ型まで進行してしまうと、治療をしても産毛くらいしか生えずに回復の度合いが狭まってしまいます。

適切な治療と生活習慣の改善によりAGAの進行を防ぐことが可能ですので、兆候が見られたらなるべく早いうちに専門の医師に相談し、自分に合った対策をすることが大切です。

Q.AGA治療の効果はどれくらいで実感できる？

A. 個人差がありますが3ヶ月から半年程度で効果を実感し始めます。

治療を開始したら継続的な治療と医師のフォローアップが重要となります。治療を続けることで、脱毛の進行が抑えられ、髪の密度が増加するなどの効果が期待できるでしょう。

Q.治療の効果を高めるために意識すべきことは？

A. 薬の用法用量を守って治療を継続することが大切です。

さらに、健康的な生活習慣、ストレス管理、頭皮のケアも影響します。また、喫煙・過度のアルコール摂取を控えることも意識しましょう。これらのポイントを意識して、総合的にアプローチすることで、治療効果をより高めることができるでしょう。

Q.AGA治療をやめたらどうなる？

A. 治療によって得られた効果が徐々に失われ、脱毛が再び進行する可能性があります。

AGA治療は、継続することで効果を維持し、脱毛の進行を抑えることができます。治療を続けるかやめるか迷ったら、まずはかかっているクリニックに相談してみましょう。

AGA治療薬に関する疑問

AGAオンライン診療の場合は、投薬治療になります。薬を利用することで生じてくる疑問について、内富先生に答えていただきました。

Q.治療薬は先発薬とジェネリック薬で効果に違いはある？

A. 先発薬とジェネリック薬は同じ有効成分を含むため、基本的に効果に大きな違いはありません。

ただし、製造工程や添加物には差があるので、吸収率や副作用に若干の違いが生じることがあります。価格が安いジェネリック薬は治療費が抑えられるというメリットがありますが、先発薬とどちらを選ぶかは、自分の体質や医師のアドバイスに基づいて決めるのがよいでしょう。

Q.治療薬を自分で手に入れることはできる？

A. AGA治療薬は医師の処方が必要で、オンラインや通院で診察を受けて処方してもらうのが一般的です。

個人輸入で海外から購入する方法もありますが、安全性や品質が保証されないためリスクがあります。正規の医療機関を通じて薬を入手することが、もっとも安全で信頼できる方法です。

Q.治療薬で効果が出ないときはどうしたらいい？

A. まず医師に相談して治療プランを見直してみましょう。

治療薬で効果が見られない場合は、薬の種類や用量を変更したり、複数の治療法を組み合わせたりすることが選択肢として考えられます。また、育毛メソセラピーやPRP治療などの他の治療法も検討してみましょう。いずれにしろ、医師の指導のもとで、自分に合った適切な治療法を見つけることが重要です。

Q.AGAサプリって実際効果はあるの？

A. AGAサプリメントは直接的な治療効果を保証するものではありません。

髪の健康をサポートするビタミンやミネラル、アミノ酸などが含まれており、栄養補給や血行促進に寄与することもありますが、科学的証拠が不十分な場合も多く、サプリメント単独での治療は難しいです。薬と併用することで補助的な効果が期待できます。

副作用に関する疑問

AGA治療を受けるにあたって気になる副作用についての疑問をまとめました。治療を始める前に確認しておきましょう。

Q.AGA治療に副作用はある？

A. AGA治療には副作用が伴うことがあります。薬の種類や症状によって出現率は異なりますが、平均して約1～3％前後です。

例をあげると、代表的な内服薬のフィナステリドであれば、性欲が落ちる、精子の数が減る、肝臓の機能に異常が出る、精神面で少し元気がなくなるなどがあります。また、代表的な外用薬のミノキシジルは、かゆみ、発疹、炎症、乾燥などの頭皮のトラブルが起こることがあります。

Q.治療をすると体毛が増えることがある？

A. AGAが「毛を生やすことを目的」とした治療であるため、人によって体毛が増えることもあります。

例えば、ミノキシジルの内服薬を飲み続けた場合、眉毛やヒゲ、腕の毛やすね毛などが濃くなる人がいます。

Q.女性化したり胸が大きくなったりすることがあるって本当？

A. デュタステリドの内服薬の副作用に、女性化して胸が大きくなる「女性化乳房」があります。長期的に服薬していると起こる可能性がありますので、気になるときは服薬をやめて別の方法を相談するようにしましょう。

その他の疑問

AGA治療にまつわるその他の疑問についてまとめました。

Q.AGA治療は保険が適用される？

A. AGA治療は美容目的と見なされるため、日本では保険適用外です。そのため、診察料や薬代、治療費は全額自己負担となります。

治療費はクリニックや治療方法によって異なり、月額数千円から数万円までさまざま。費用面で不安がある場合は、複数のクリニックの料金を調べたり、無料相談を利用したりして自分に合った治療プランを選ぶようにしましょう。

ちなみに、AGA治療が保険適用になるケースがないわけではありません。例えば、他の疾患を併発している場合や、医療上の必要性が認められた場合においては、医師の判断で特例的に保険適用になることもありますが、このようなケースは非常にまれです。

Q.口コミや評判は参考になる？

A. 口コミや評判は、治療効果やクリニックのサービスを知るうえで役立ちます。

ただし、個々の体験や感じ方には差があるため、すべてをそのまま信じるのは避けるべきです。信頼性の高いサイトや第三者機関のレビューを確認し、客観的な情報と照らし合わせて判断しましょう。また、実際にクリニックの無料相談を利用して、自分で確認することも重要です。

まとめ

今回は、内富先生ご協力のもと、AGAのオンライン診療に対応したクリニック選びのポイントや、AGAに関する基礎知識について解説しました。料金体系が明確か、自分の症状やニーズに合った治療プランがあるか、定期的なフォローアップやアフターケアが充実しているかなど、総合的に考慮することで適切なクリニックを選ぶことができるでしょう。

ぜひ、この記事を参考に、自分に合ったAGAオンライン診療のクリニックを探してみてください。