汗拭きシートのおすすめ14選！さらさらにしたい、べたつきや匂いを抑えたいなど目的別に選び方を解説

「ベタつきやにおいを抑える、おすすめの汗拭きシートはどれ？」
「敏感肌でも汗拭きシートは使っていいの？」

べたつく汗をサッと拭き取る、暑い日のマストアイテム「汗拭きシート」。汗を拭くだけでなく、ひんやり冷たいシートで体のほてりをしずめたり、においの発生を抑えたり、さまざまな効果が得られるのもうれしいポイントです。

ただ各メーカーが多彩な商品を取りそろえる中、自分にぴったりの商品にたどりつけていない方も多いはず。そこで今回は目的に合わせた選び方について、美容研究家の遠藤幸子さんに伺いました。

また遠藤さんのお話を参考に、your SELECT.編集部おすすめの汗拭きシート14選も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

汗拭きシート選びに重要な4つのポイント

かいた汗を拭くだけでなく、体のほてりをしずめたり、汗のベタつきを抑えたり、においの発生をケアしたり、汗拭きシートはさまざまな機能をもった商品が販売されています。

豊富なラインアップから、自分にぴったりの商品を選ぶのはなかなか難しいもの。そこでまずは美容研究家・遠藤幸子さんに、選び方のポイントを伺いました。

1. ほてった体には清涼感タイプ、汗のベタつきを抑えたいならパウダー配合タイプがおすすめ

体のほてりをしずめ、スッキリしたいときにおすすめなのが、清涼感に優れた商品です。メントール配合で、拭いたときにひんやりとした爽やかさを感じられます。特に「極冷」や「−3℃」などが表記された商品は、強い冷感を実感できる傾向です。拭いた後のクール感を持続させる商品もあり、運動後や真夏の外出時での使用におすすめです。

メントールは刺激が強く、敏感肌の方の使用には注意が必要。「敏感肌向け」など、刺激成分が配合されていない商品なら安心して使えるのでおすすめ

また、いやな汗のベタつきを抑えたいなら、パウダー配合タイプがおすすめです。パウダーが汗や皮脂を吸着し、さらさらの肌に整えます。使用後の汗やベタつきを抑える効果もあるので、汗をかく前の予防にも効果的。汗っかきの方やジメジメした時季の使用には、うってつけだといえます。

商品によって、パウダー配合タイプは白い粉が残ってしまう可能性も。黒系のコーデで使う際は注意した方がベター

2. 汗のにおいが気になる方は、「医薬部外品」の表記に注目

汗拭きシートには、大きく「医薬部外品」と「化粧品」の2種類があります。中でも汗のにおいが気になる方におすすめなのが、医薬部外品です。殺菌成分や消臭成分などが配合され、汗によるにおいの発生を抑えられる商品がラインアップされています。

においが気になる方は、「医薬部外品」の表記があるかチェック

汗によるにおい以外にも、加齢臭やストレス臭など、さまざまな種類のにおいへの効果をうたった商品もあるので、どういったにおいに特化しているかにも注目してみましょう。

3. 使う部位に合わせて、シートの「大判」「厚手」「やわらか」の表記をチェック

汗拭きシートは、厚みや大きさ、肌触りがそれぞれ異なります。使う部位に合わせて、優先するポイントをチェックしましょう。

まず顔に使いたい場合は、特に肌触りの良さが重要です。ごわごわしたシートは摩擦により、肌を傷つける原因になります。「天然コットン使用」や「やわらかシート」などと表記された商品は、肌触りが良い傾向にあるので、注目してみましょう。

また全身に使いたい場合は、厚みや大きさが大切なポイント。しっかりした厚みや大きさがあるシートは、破れず、1枚で全身を拭くことができます。「大判」「厚手」と表記された商品がおすすめです。

同じ体用の商品でも、商品ごとに大きさにはこれだけ違いが

もう一つ、汗拭きシートそれぞれで含まれる液の量は違います。液がたっぷり含まれていた方が、摩擦が少なく、やさしく全身を拭き上げることが可能です。「液たっぷり」などの表記がある商品は、液の含有量が多い傾向にあるので、チェックしてみましょう。

液の含有量が多い汗拭きシートを見つけるには、「液たっぷり」と書かれた商品から選ぶのがおすすめ

4. リフレッシュに「香り付き」もおすすめ！においを付けたくない方は「無香料・無香性」を選ぼう

汗拭きシートには、「香り付き」「無香料」「無香性」の3つがあります。

香り付きの商品は、いやなにおいを打ち消したり、好きな香りでリフレッシュできたりするのが大きなメリット。ただし、職場で使用する場合など、におい残りを少し抑え、香り付きのものを使いたい方は、自然由来の香りやほんのり香る石けんの香りを選ぶのが無難です。

無香料は香料が入っていない商品。その他に含有された原料のにおいはありますが、香りの抑えられた商品だといえるでしょう。また刺激のある香料が入っていないため、敏感肌の方にもおすすめです。

もう一つ、無香性はにおいをほとんど感じない商品。原料の香りを抑えるため、香料を配合しているケースもあります。

すでにフレグランスをつけていてにおいが混ざるのが心配な場合や、レストランでの会食前など、周囲への配慮が必要な場合は、無香料や無香性の商品を使うのがよいでしょう。

「ジムでの運動後には、いやなにおいを打ち消すために人工的でない癒やされ系の香りの汗拭きシートを使っています」と遠藤さん

汗拭きシートのおすすめ14選

遠藤さんのお話を参考に、「レディース向け」「メンズ向け」のおすすめ汗拭きシートをピックアップ。女性向けの肌ケアに優れた商品や男性のにおい対策に特化した商品など、幅広い商品を紹介します。

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• 【レディース向け】汗拭きシートのおすすめ7選
• 【メンズ向け】汗拭きシートのおすすめ7選

【レディース向け】汗拭きシートのおすすめ7選

女性にうれしい機能や香りにこだわった、レディース向けの商品を紹介します。

化粧水（保湿）成分が配合された、液たっぷりのシートが魅力の商品。天然コットン使用のやわらかシートで顔も体もやさしく拭くことができます。花王の他商品と比較して3倍となる大判シートで、余裕をもって全身に使うことが可能です。

大判厚手のシートで、全身使いにぴったりな商品。「ふんわり伸縮シート」で、やさしく心地よい肌触りです。さらさらパウダー配合で、みずみずしく、さらりとした素肌が長続きします。

顔も体も全身に使える、厚手のコットンシートを使用したやさしい汗拭きシート。糖の一種であるトレハロースや、渋柿から得られるカキタンニンなど、自然由来の肌ケア成分を存分に配合した商品です。

特にオトナ女性をターゲットにした商品。白泥（吸着剤）やさらさらパウダー配合で、ひと拭きでにおいのもととなる汗・皮脂を拭き取り、さらさらな肌に仕上げます。年齢とともに減少する甘い香りの成分「ラクトン」配合もうれしいポイントです。

赤ちゃんのデリケートな肌にも使える、やさしい汗拭きシート。天然保湿成分「カラスムギエキス」が配合された天然コットン100％のシートで、肌にうるおいを与えながら、汗や皮脂の汚れ、ベタつきをすっきりと拭き取ります。また消炎剤配合で肌荒れ防止にも効果的です。

髪・頭皮にも使える汗拭きシート。皮脂吸着パウダーやコンディショニング成分が配合され、シャワー後のようなサラサラな髪や頭皮に仕上げます。また汗・皮脂によるにおい・かゆみをケアしてくれるのも、うれしいポイントです。

使った瞬間のシャキッとしたクール感に加え、使用後もじわじわと持続する爽快感が魅力の商品です。オリジナルのレモン果実エキスなどの成分配合で、保湿・収れん。メッシュ構造の大判シートで、全身の汗や汚れをしっかり拭き取ります。

【メンズ向け】汗拭きシートのおすすめ7選

スッキリとした爽快感やにおいケアなどに優れた、メンズ向けの商品を紹介します。

液たっぷりで乾きにくい、独自開発の「タフウェットシート」を採用。厚手で丈夫な大判シートで、全身のベタつき、においのもととなる汗や皮脂をすっきりと落とします。肌にやさしい拭き心地も魅力です。

液をたっぷり含んだ大判サイズのシートで、シャワーを浴びたような爽快感が魅力の商品。伸縮性のあるメッシュ構造で、においのもととなる、全身の汗や肌の汚れを1枚でしっかりと拭くことができます。

界面活性剤やメントール無配合、無香料のトリプルフリー設計で、赤ちゃんにも使える、肌にやさしい汗拭きシート。敏感肌が気になる男性の方も安心して使える商品です。乾きにくく、破れにくい厚手のシートで全身の汗や皮脂、汚れをスッキリ拭き取れます。

エージー24メンは、ニオイと汗に対応した制汗・デオドラントブランド。ニオイ菌を断ち、目立たなくする成分が配合され、汗臭、ストレス臭、加齢臭まで、においの気になる方の汗対策にぴったりな商品です。ヒアルロン酸パウダー・アロエエキスと2つの保湿成分も含有され、肌にやさしい使い心地になっています。

殺菌成分でニオイを防ぐ、医薬部外品の汗拭きシート。天然パルプ100％の大判厚手凸凹シートで、汗やベタつき、汚れをしっかり除去します。制汗成分も配合され、拭いた後の汗を抑えられるのも魅力です。

メントールをノーマルタイプの3倍配合し、ガッツリと清涼感を味わえる汗拭きシート。シトラスの香りで、においからも爽やかさを感じられるのもうれしいポイントです。顔面がすっぽりと収まる超大判シートで、顔も体も、しっかりと拭き上げることができます。

汗や皮脂、汚れを落としながら、しっかりと肌ケアができる汗拭きシート。負担なくしっかり落とす「クレンジングオリーブ油」、肌に吸着しやすく加工された「吸着型ヒアルロン酸」、肌を清潔に保つ「微粒子純銀」など、機能性に優れたぜいたくな成分が配合されています。

汗拭きシートを買う前に知っておきたい3つのこと

続いて、遠藤さんに聞いた「買う前に知っておきたい汗拭きシートの基礎知識」について紹介します。ぜひ購入する際の参考にしてみてください。

1. 汗拭きシートの正しい使い方

顔と体、全身を汗拭きシートで拭くなら、上から下へ順番に拭いていきましょう。最初に顔、次に首周りやわき、最後に足の裏や指の間といった順番です。

特に意識したいのが、におい発生の原因になりやすい、胸の中央部分やお腹など、皮脂腺が集中する体の中心部分をしっかりと拭き取ること。また耳の後ろも汚れや汗がたまりやすいので、忘れないように拭くようにしましょう。以下のイラストを参考に、においの出やすい箇所を重点的に拭くことで、汗だけでなく、効果的ににおいも抑制できます。

もう一つ拭く際に注意したいのが、パーツごとに使う面を分けること。例えば耳の裏や首周りを拭いた後は、シートの面を変えて、わきを拭くといった形です。そうすることで、他の部位に汚れやにおいを移さず、清潔に全身を拭き上げることができます。

2. 汗拭きシートと、デオドラントの違い

汗拭きシートは「デオドラントシート」とも呼ばれ、デオドラントの一種。デオドラントとは、雑菌の繁殖を防ぎ、体臭を抑える商品で、シートの他に、スプレーやロールオン、クリームなどの形状があります。

中でも汗拭きシートは、おもに汗をかいた後、拭き取りながら、においやベタつきをケアできる商品です。汗をかく前に抑え、においや汗ジミをケアするなら、スプレーやロールオンタイプなどの方が有効だといえるでしょう。

スプレータイプのデオドラント用品

そのため汗をかきやすい方や大量に汗をかく場面では、併用することがおすすめです。例えば汗をかいたときは、まず汗拭きシートで拭き取り、わきや首周りをはじめ、汗をかきやすい部分を中心にスプレーなどで対策しましょう。そうすれば、より効果的に汗やにおいを抑えることができます。

3. 体用と顔用の違い

体用やボディ用とされているものは、消臭力や清涼感が高いなど、皮膚の薄い顔に使うには刺激の強い成分が配合されている傾向にあります。一方で顔用やフェイス用は、摩擦を少なくする工夫がされていたり、保湿成分が配合されていたり、刺激を抑え、肌ケアまで重視した商品が多いです。肌荒れを引き起こす可能性があるので、体用の汗拭きシートは顔には使用しないようにしましょう。

「肌の弱い方は配合されている成分を確認したうえで使用するのがおすすめです」と遠藤さん

汗拭きシートに関するよくある疑問 Q&A

最後に、汗拭きシートに関するよくある疑問について遠藤さんに答えていただきました。

Q. 敏感肌でも汗拭きシートは使える？

A. 基本的には使えます。その際は「敏感肌向け」など、低刺激の商品を選ぶようにしましょう。ただ注意したいのが、多くの商品にエタノールが使われていること。そのためエタノールに弱い方は、汗拭きシートにこだわらず、赤ちゃんが使える無添加のウェットティッシュなどを使ってみるのがおすすめです。
それほど汗をかかないのであれば、ウェットティッシュでも十分に効果は期待できるはずです。

Q. 子どもにも汗拭きシートは使える？

A. 「子どもにも使える」などと記載された商品は、基本的に香料やメントールなど刺激の強い成分が配合されておらず、おだやかな使用感であるものが多いです。ただ刺激を与える成分はゼロではありません。大人より敏感なので、ぜひ子どもの肌と相談しながら、使ってあげてください。

Q. メンズ用とレディース用の違いは？

A. それぞれの肌の特徴やニーズに配慮されてつくられているので、機能面に違いがあります。例えば男性は女性より肌に厚みがあり、皮脂分泌が多いので、メンズ用は皮脂を拭き取るのに長けている商品が多い傾向にあります。またクールダウンやにおいを抑える目的で使われることも多く、清涼感や殺菌作用も重視されているといえるでしょう。

逆にレディース用は、スキンケア効果が高かったり、やわらかなコットン素材が使われていたり、肌ケアに配慮した商品が多い傾向にあります。また香りにこだわったものも多い印象です。

「もちろん全てではありませんが、肌荒れにつながる可能性もあるので、女性の方がメンズ用を使うのは避けた方がよいですね」と遠藤さん

Q. 汗拭きシートは冬の汗対策にも有効？

A. 冬の汗対策にも、汗拭きシートは使えます。ただパウダー配合の商品は汗や皮脂を抑えるので、冬には肌が乾燥しやすくなる可能性も。ノンパウダーで保湿成分が多く配合されている、スキンケア効果の高い商品を選ぶのがおすすめです。

Q. コスパの良い商品選びのポイントは？

A. 良い状態で使い切れる、使用頻度に合った商品を選ぶのがポイントです。例えば一見、大容量タイプはコスパが良いように思えますが、使い切る前に乾燥してしまっては無駄になります。もし枚数の多い商品を選ぶのであれば、「液たっぷり」などの表記にも注目してみるのもおすすめです。最初に液がたっぷり含まれていれば、比較的長い時間、使用することができます。

「顔用や体用など、目的に合った商品を選ぶことも大切です。商品を無駄にしないことが、結果的にコスパの良い商品選びになると思います」と遠藤さん

Q. 100円ショップで購入できる汗拭きシートはどう？

A. 生地が薄かったり、ごわごわしたシートで肌を傷つける恐れもあるので、あまりおすすめできません。特に敏感肌の方や顔への使用は避けた方が無難だといえるでしょう。

Q. 大容量の汗拭きシートを、乾かないようにするコツは？

A. 空気に触れたり、直射日光を浴びたりすると、乾燥を早める原因になります。そのためまずは、シートを取り出したらすぐにしっかりとフタを閉める、直射日光の当たる場所には置かないことを意識しましょう。

そのうえで、使う際にケースに収納することも有効です。例えばおすすめなのが、赤ちゃんのおしりふきケース。フタ付きでパッと取り出せるプラスチックケースで、商品によっては汗拭きシートをセットすることも可能です。密閉性が高く、乾きにくくすることができます。

ただ大きめのサイズも多く、持ち運びには少し不便なので、サイズが合えば布製のティッシュケースなどを利用するのもひとつの手です。

ワンタッチで開くシートケース。2つのパッキンでしっかりと閉められ、最後までシートの乾燥を防ぎます。大きめの汗拭きシートも袋ごとセットが可能。パッキンと本体を分解して洗えるので、衛生面が気になる方にもおすすめです。

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まとめ

今回は遠藤さんのお話をもとに、汗拭きシートの選び方や使い方についてご紹介しました。ぜひ今回の記事でぴったりの汗拭きシートを見つけ、汗のベタつきやにおいが気にならない、快適な生活につながればうれしいです。