AGAオンライン診療おすすめクリニック10選｜医師が基礎知識や選び方を解説

「AGA治療したいけど、病院に行くのが恥ずかしい」
「オンライン診療でおすすめのAGAクリニックがわからない...」

頭髪に悩みを抱え、育毛剤なども試したけれど改善しない、そんな人は少なくないでしょう。クリニックに通院しようと思っても、[恥ずかしい」「効果がわからず不安」などの理由から、最初の一歩が踏み出せない人も多いはず。

AGAオンライン診療のメリットには次のようなものがあります。

今回はオンライン診療ができるおすすめAGAクリニックを10選ご紹介します。
現場でAGA治療を行っているナチュラルAGAクリニック院長の新行内先生に、診察時の注意点や失敗しないクリニックの選び方を伺いましたので、オンライン診療を考えている方はぜひ参考にしてください。

オンライン診療では実際にどんなことを行うのでしょうか。通院との違いやメリット・デメリットをはじめ、気になる治療費や効果などについて、実際にAGAのオンライン診療にも携わっている新行内先生に語っていただきました。

オンライン診療の基本は投薬治療

AGAのオンライン診療を行っているほとんどのクリニックは、投薬治療を基本としています。薄毛の進行状況によって内服薬と外用薬を使い分けたり、あるいは併用したりして、患者さんのもとに毎月薬を送って治療します。

通院でしかできない頭皮注射や自毛植毛のような治療は受けられませんが、投薬治療の場合は通院もオンライン診療も基本的にすることは同じで、効果にも変わりはありません。通院でしか受けられない治療が必要になったときは、通院に切り替えることも可能です。

薄毛治療の効果が出始める時期や必要な治療期間は？

まず、AGA治療を始めてから効果が自覚できるまでの目安は、個人差はありますが、だいたい6ヶ月です。早い人であれば、3～4ヶ月目くらいから発毛を実感し始めます。

＜発毛の事例＞

治療内容	低出力レーザー＋HARVESTリキッドプレミアム
年代	60代後半男性
リスク	かゆみ、発赤、頭皮乾燥など
費用	1万3800円／月（税込）～

治療前	5ヶ月後

提供：ナチュラルAGAクリニック
お問い合わせ先：ナチュラルAGAクリニック　03-5724-3554

治療期間については、基本的にはずっと続くものと考えた方がいいでしょう。治療をやめると再び毛髪が抜けてきてしまうため、治療は長期スパンで見る必要があります。一生治療を続けるかどうかは、将来的にAGAに対して自分がどこまで折り合いをつけるかによっても変わってくると思います。

オンライン診療のメリット・デメリット

ではオンライン診療には、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。あらためて整理してみましょう。

オンライン診療のメリット

オンライン診療の最大のメリットは、やはり遠方にお住いの人でも治療が受けられること。これまでは近くにクリニックがなく治療をあきらめていたという場合でも、場所を問わずに好きなクリニックで治療を受けることができます。

リモートワークやオンライン会議などでオンラインシステムに慣れていて、デジタルに抵抗がない人はオンライン診療に向いている人、またカメラ越しで対面するスタイルの診療に満足できる人、診療を手軽にすませたい人には、オンライン診療はおすすめです。

オンライン診療のデメリット

一方でデメリットは、医師が薄毛の状態を直接目で見て診断できないため、経過観察が難しいことです。コストを抑えるために、そもそも経過観察を行っていないクリニックもあります。そういったところでは、疑問や不安が生じても気軽に医師に相談できず、薄毛治療の効果もわかりにくいという話も聞きます。

直接会って診察してもらわないと満足できない、不安を感じるといった人には、通院の方が向いているといえるでしょう。

医師が直接診る通院、対面の診療に比べて、オンライン診療にはデメリットも

メリットだけでなく、デメリットもきちんと理解したうえでオンライン診療を受けていただきたいです。経過観察だけでなく、診断についても医師が直接診た方が精度も上がります。また患者さんと対面で話をした方が真意も伝わり、治療を進めやすいことは間違いありません。オンライン診療にはある程度限界もあることを踏まえ、その中で最大限のパフォーマンスや誠意を見せてくれるクリニックを探してみてはいかがでしょうか。

法律の緩和によって初診からのオンライン診療が可能になってから、AGAクリニックでもオンライン診療を行うところが増えています。ネット上に掲載しているランキングや口コミを見ても、どこで治療を受ければいいかわからないという人のために、クリニック選びのポイントをうかがいました。

治療費や初診料が明確なクリニックを選ぶ

治療内容にもよりますが、投薬治療と経過観察の一般的なオンライン診療の治療費は、薬代を中心に1ヶ月1万円前後が目安と考えていいでしょう。また、初診料は0円のクリニックが多いものの、初診料がかかるクリニックもあります。必ず確認するようにしましょう。

薬の処方だけのところでは1ヶ月5000円前後ですむケースもありますが、通院で高額な頭皮注射を行っているようなクリニックでは年間数百万円単位でかかることもあります。費用はクリニックによって幅があるので、治療にかかる費用を明確にしているかどうかはWebサイトなどで必ず確認しましょう。

ちなみに、オンラインAGA治療の費用相場は以下の通りです。

AGA治療の効果を自覚できるまでは約6ヶ月であるため、6ヶ月~1年間でかかるトータル費用を比較してクリニックを選びましょう。

＜オンラインAGA治療の費用相場＞

細かいことですが、治療費以外にオンラインシステムの利用料や治療薬の送料がかかることもあります。チェックポイントとしては、無駄な追加料金がないかなどです。

＜チェックすべき費用一覧＞

あとは効果が認められない場合に備えて、条件はったりしますが返金保証を行っているほうが、万が一のときに安心ですね。

ガイドラインに沿った治療をしているところを選ぶ

日本皮膚科学会のガイドラインでは、安全性が十分に確認されていない薬の処方は推奨していません。治療を行ってもよいとされる薬の成分は決まっているので、治療内容をチェックして、どんな薬を使っているのかもしっかり確認しましょう。

＜日本皮膚科学会のガイドラインによる治療薬成分の推奨度＞

成分	用法	推奨度
フィナステリド	内服	行うよう強く勧める
デュタステリド	内服
ミノキシジル	外用
アデノシン	外用	行うよう勧める
カルプロニウム塩化物	外用	行ってもよい
t-フラバノン	外用
サイトプリンおよびペンタデカン	外用
ケトコナゾール	外用
ビマトプロストおよびラタノプロスト	外用	行わないほうがよい
ミノキシジル	内服	行うべきではない

参考：男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版（公益社団法人日本皮膚科学会）

アフターフォローがしっかりしているところを選ぶ

治療は長期スパンで見る必要があると説明しましたが、何かあったときにいつでも医師に相談できるクリニックが安心です。また経過観察をしっかり行い、そのつど適切なアドバイスを受けられるようなところはおすすめといえます。実際にそういった体制があるのか、ネットなどで確認して選ぶといいでしょう。

また長期間治療を続けるとなると、毎月の費用負担に対する“コストパフォーマンス”も気になるところ。安いからといっても薬を処方するだけのクリニックでは、治療を続けても自覚的改善が得られず、長期的にみると費用がかかってしまうこともあります。

コストに対する配慮も含めて、長期的な展望をもって一緒に考えてくれるクリニックをおすすめします。

前章で新行内先生に教えていただいた、クリニック選びのポイントを踏まえて、編集部が厳選したAGAオンライン診療を行うおすすめのクリニックをご紹介します。

※本記事で紹介しているAGA治療の医療サービスは保険適応外の自由診療です。

▼AGAオンライン診療のおすすめクリニック10選比較一覧表

※すべて税込
※2022年11月現在
※各クリニックの料金プランを参考に、クリニック内で制作時に最安値の治療費を掲載しています。
※1 各院によって異なる

診察・カウンセリングだけでなく副作用へのフォローなど、医師による徹底した体調管理が評価されているクリニック。初月1800円で始められる維持予防や、月額3万1000円の最大限の育毛治療など、一人一人の希望に合わせた治療プランを提供。

適切な薬の減らし方を提案することもあるなど、経過を見ながらそのときどきに合わせた治療をしてくれます。

AGA治療の不安を解消してくれる、ていねいな説明に定評のあるクリニック。無料カウンセリングや無料頭皮診断の結果をもとに、症状に合わせて発毛専門の医師が開発したオリジナル治療薬を処方。頭皮の状態や薄毛の進行度に合った薬剤を選ぶことで、治療を受けた人の99.8％が発毛を実感するという、高い満足度（※）を誇っています。

また、来院実績も3万件を突破していて、オンライン診療だけでなく実際に来院も視野に入れて検討している人におすすめのクリニック。FAGA（女性男性型脱毛症）にも対応しているため、女性の診療にも対応しています。

※1 B&Hメディカルクリニック調べ
※2 2020年10月までの来院実績

※1 初回限定

クリニックフォアは、「いつでもどこでも診療可能」であることが特徴のクリニック。専用のアプリも不要で、PCやスマートフォンで簡単に完結することができます。薬も最短翌日に届くため、スピーディーに治療を始められます。

また、治療開始後どうしても薬が合わないと感じられるば場合は、治療費の全額返金制度が適用されます。AGA治療が初めての方でも、挑戦しやすいクリニックです。

豊富な治療実績をもとに開発した頭髪未来予想システム「SAGAS（サガス）」で、自分に近い症例実績を見て、回復の傾向や過程を知り、納得したうえで薄毛治療が始められます。

食生活、生活習慣に関するアドバイスを受けられることも特徴で、初診からオンライン診療に対応してくれます。

費用は薬代のみ、初診料や再診料無料で治療ができるクリニック。オンライン診療は、20代から60代まで幅広い年代の患者さんに利用されています。

AGA治療薬は国内正規品を取り扱っており、育毛剤か発毛剤か悩む人は、毛髪ホルモン量測定キットによるAGAリスク検査を行ったうえで、治療を選択することもできます。

海外製の未承認薬を一切取り扱わず、正規のAGA治療薬のみを処方することを信条とするクリニック。先発薬とジェネリックが選べるので、毎月の治療費を安く抑えることも可能です。

オンライン診療は浜松町をはじめ渋谷や上野、横浜、大宮など全医院でサービスを行っていて、通院に切り替えたときに利用しやすいエリアが選べるのも魅力です。

内科を中心に、皮膚科やアレルギー科など幅広い診療を行う「クリニックプラス下北沢」が運営する、完全オンラインのAGA診療サービス。血液検査でしっかり経過観察を行い、オンラインでいつでも再診が受けられるほか、直接医師に相談したいときにはクリニックプラス下北沢で対面診療が受けられるのも安心です。

不安を抱えた患者さんに担当医が寄り添い、治療だけでなく毎日のヘアケアについてもきめ細やかにサポートしてくれるクリニック。大手クリニックから転院する患者さんも多く、特に20代から30代の人に支持されています。

血液検査や毛髪診断士による毛髪診断が無料で受けられ、最初のうちは通院し、治療効果が安定してきてからオンライン診療に切り替えることも可能です。

広告費などを最大限に抑え、ガイドラインに沿ったAGA治療を納得価格で提供するクリニック。手軽に続けられる内服薬のみのメニューのほかに、内服薬と外用薬を組み合わせた「スマイルAGA処方」があり、薬代のみなので無駄な費用がかかりません。

また、通院が必要になりますが、スマイルAGA処方と高濃度注入治療のメソセラピーの組み合わせでスピードにこだわった発毛を目指す「スマイルAGAプレミアム」もあります。

従来の薬によるAGA治療とは一線を画した「ナチュラルメソッド」による診療が、オンラインでも受けられます。育毛成分を含有するスカルプエッセンスや医療用サプリメントで、薬に頼らずに育毛をサポート。

「現在飲んでいるAGA治療薬をやめて、最大限の効果を出したい」「できるだけ安く治療を行いたい」などさまざまなニーズに応え、長期的スパンで一人一人に最適なオーダーメイド治療を行っています。

ここまでAGAオンライン診療のメリット・デメリットから、おすすめクリニックを紹介しましたが、そもそもAGAとは何か？原因や治療法、簡単にできるセルフチェックの方法や、自分でできる薄毛の予防策など、AGA治療を始める前に知っておきたい基本的な情報を新行内先生にうかがいました。

ちまたでよく聞くAGAとは？

AGAとは、「Androgenetic Alopecia」（男性型脱毛症）の略称で、簡単にいうと男性ホルモンと遺伝が関係した男性の薄毛のことです。日本では、代表的なAGA治療薬の承認を機に1990年代後半から2000年代にかけて注目され始め、ここ10年くらいで爆発的に認知度が高まってきました。

早い人では10代後半から発症することもあり、成人男性のうち20代では人口の約10％、30代では約20％、40代では約30％の人が発症していることがわかっています。

＜成人男性の年代別AGA発症率＞

年代	発症率
20代	約10%
30代	約20％
40代	約30％
50代	40％以上

参考：男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版（公益社団法人日本皮膚科学会）

AGAの原因と種類

AGA発症の原因は、男性ホルモンのDHT（ジヒドロテストステロン）が関係しています。DHTの働きが強いと、毛髪の成長が抑えられて太い毛に育つ前に抜け落ち、結果的に薄毛につながってしまいます。また、DHTと薄毛の関係には遺伝的要素も大きく関与し、薄毛が多い家系の人は、そうでない人に比べてAGAを発症する可能性が高くなることもわかっています。

次にAGAの種類ですが、薄毛のタイプによって「頭頂部からくるタイプ」「額の生え際からくるタイプ」「前頭部からくるタイプ」の大きく３つに分けられます。

医学的な呼称ではありませんが、「O型」「M型」「U型」とも呼ばれ、それぞれ薄毛になる部分に特徴があります。また、AGA進行の指標としてもっともよく知られる「ハミルトン・ノーウッド分類」では、進行状況によってI型からⅦ型までに分けられています。

AGA治療は基本的に進行してしまう前の方が、効果が得られやすく、個人差もありますがⅡ型くらいから薄毛治療をすれば薄毛がほとんど気にならない程度に回復するケースが多いです。逆にⅥ型やⅦ型になってしまうと、治療をしても産毛くらいしか生えずに回復の度合いが小さくなってしまうので、なるべく早めの治療開始をおすすめします。

AGAセルフチェックのすすめ

AGAの診断には専門医の診察が必要ですが、自分がAGAの傾向があるのかどうかは気になるところ。まずは以下の10項目をチェックしてみましょう。

＜AGAに関するチェック項目＞

10項目のうち3番目の「両親、兄弟、祖父母に髪の薄い人がいる」にチェックが入った人は、AGAの遺伝的要素がある人です。他の項目にチェックがなくても、注意をする必要があります。また3番目のチェックがなく、いま抜け毛や毛髪の状態が気にならない人でも、不規則な生活やストレスの溜まる生活をしていると、AGAの発症や進行に影響を与えてしまう可能性もあるので気をつけましょう。

AGAの治療方法には内服薬、外用薬、レーザー治療などがある

AGA治療は、基本的に日本皮膚科学会が推奨しているガイドラインに沿って行われます。おもな内服薬は、薄毛の原因物質となるDHT（ジヒドロテストステロン）の生成を抑制する働きがある「フィナステリド」などがあげられ、外用薬は育毛・発毛効果がある「ミノキシジル」などがあります。これらの投薬治療のほかに、頭皮にレーザーを照射して発毛を促すレーザー治療や、自毛を使って植毛する自毛植毛などが推奨されています。

＜AGAの治療方法比較＞

治療方法	内服薬	外用薬	レーザー治療
代表的な薬	フィナステリド デュタステリド	ミノキシジル	―
効果	維持・予防	発毛	発毛
使用法	服用する	直接塗る	照射
特徴	服用中は献血不可 女性・子供は使用不可	濃度の低い市販薬あり	比較的副作用が少ない

一般的に、オンラインによるAGAの治療は、以下の流れに沿って行われます。

１.予約

WebやLINEなど、クリニックのオンライン診療の予約フォームを通して予約を行います。

WebやLINEからの予約は24時間受け付けていて便利

２.オンライン診療

予約完了後にクリニックから診療用URLの案内が届きます。予約時間がきたらURLをクリックし、オンライン診療を開始。医師による診察や治療の提案が行われます。

診療を受けるにあたってはスマホやタブレットなど、ビデオ通話が可能な端末が必要で、もちろんネット通信環境も必要となってきます。

３.支払い

診察後、案内に沿って支払いを行います。一般的には、クレジット払いや銀行振込による支払いなどが可能です。ただクリニックによって利用できる支払い方法が異なるため、希望する支払いが可能かチェックしておきましょう。

４.治療薬・ヘアケア用品の到着

指定した場所に治療薬が届きます。内容を確認し、治療をスタートします。

治療全般に関する基本的なことから、知っておきたい副作用についてのことなど、気になる疑問に対して新行内先生にお答えいただきました。

副作用にまつわる疑問

AGAの治療を受けるにあたって気になるのは、やはり副作用のことではないでしょうか。「副作用」は、投薬治療を受ける際には避けて通れないものだからこそ、今確認をしてみましょう。

Q. AGA治療に副作用はある？　あるとすればどんな副作用があるの？

A. 例えば代表的な内服薬のフィナステリドであれば、性欲が落ちる、精子の数が減る、肝臓の機能に異常が出る、精神面で少し元気がなくなるなどといった副作用が出る人もいます。代表的な外用薬のミノキシジルは、動悸がしたり、むくみが出たりすることがあり、その他に皮膚トラブルが起こることもあります。

もちろん個人差はありますが。そのためにも、血液検査はした方がいいでしょう。

Q. 治療をすると体毛が増えるというのは本当？

A. ミノキシジルの内服薬は、飲み続けると眉毛やヒゲ、腕の毛やすね毛など全身の毛が濃くなる人がいます。いずれにせよ、ミノキシジルの内服薬は日本皮膚科学会のガイドラインでも推奨されていません。ガイドラインに沿った治療をしているクリニックの方が心配ないかもしれません。

Q. 女性化する、胸が大きくなるというのは本当？

A. デュタステリドの内服薬の副作用に、女性化して胸が大きくなる「女性化乳房」というものがあります。長期的に服薬していると起こることがあり、気になるようでしたら服薬をやめて別の方法を相談しましょう。

AGA治療薬についての疑問

AGAにはいくつかの治療薬があり、それぞれに特徴があることは先にふれました。ここで、薬を利用することで生じてくる疑問についてうかがってみました。

Q. 治療薬は先発薬とジェネリックで効果に違いはある？

A. ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ効き目や安全性であることを厚生労働省が認めて製造・販売されているものです。効果に違いはありませんが、まったく同じものではないので、先発薬の方が安心だという人はそちらを選んでもよいでしょう。

Q. 治療薬で効果が出ないときはどうする？

A. 現存するAGA治療薬をすべて試したうえで効果が得られなかった場合は、レーザー治療などもありますが、それでも効果が出ないときは植毛しかありません。治療以外ではウィッグも心理的に非常によいというデータがあるので、ひとつの選択肢ではあると思います。

Q. 治療の効果を高めるためにすべきことはある？

A. 何より、薬の用法・用量を守ることが大切です。医師の指示を聞かずに自己判断で変えてしまう人が意外に多いのですが、用法・用量をしっかり守ることが治療の効果をもっとも高めることにつながります。

Q. クリニックで使うような治療薬を自分で手に入れる方法はある？

A. 海外の治療薬であれば、個人輸入で手に入れることは可能です。ただし、中にはかなり雑な作り方をしているものもあり、錠剤が欠けていたり、形がいびつだったりするものもあります。手あかが付いていたり、包装が雑だったりほこりっぽかったりするものもあるようです。安全性の面からも、あまりおすすめはしません。

AGA治療全般についての疑問

AGAに関する一般的な疑問、治療にまつわる気になる疑問は、薬やその副作用のこと以外にもあります。

Q. AGA治療は、保険適用になりますか？

A. AGA治療は保険適用になりません。自費診療となります。ちなみに円形脱毛症や新型コロナウイルス感染症の後遺症のように何らかの原因で一時的に発毛が止まる休止期脱毛など、その他の脱毛症については保険適用になることもあるので、その場合は皮膚科に相談してください。

Q. 予防として育毛剤や発毛剤を使っても大丈夫？

A. 市販の育毛剤や発毛剤で、医学的にエビデンスのしっかりしたものは残念ながらあまりありません。何年も市販品を使っても効果が感じられず、AGA治療を始める患者さんも大勢いらっしゃいます。

自己流のケアは結果的に遠回りになってしまうことが多いので、個人的にはおすすめしていません。

Q. 育毛シャンプーは効果がある？

A. 育毛シャンプーは、頭皮をきれいにしたり、清涼感を得て使い心地のよさを実感するものです。天然由来のものなどでは、使い続けることで髪質がよくなったと感じられることはあると思います。ただ、育毛シャンプーを使うことで発毛が促されることはありません。

Q. 女性でもAGAを発症することはある？

A. 女性の場合は、AGAの前に「Female（女性の）」のFをつけたFAGAという女性男性型脱毛症を発症することがあります。加齢によって女性ホルモンが減少することにより男性ホルモンであるテストステロンが強まってしまうことなどが原因です。

FAGAの治療も自費診療となり、FAGA専門のクリニックもあります。

Q. クリニックでの治療の他におすすめの薄毛対策はある？

A. 例えば、頭皮マッサージなどをしても、劇的な改善は望めません。やはり、AGAを発症する遺伝的な素因がある人は生活習慣をしっかり守り、薄毛の発症や進行に影響を与えるようなことはなるべく避けることが大切です。

ただ、ふだんから規則正しい生活を心がけていても発症してしまう人は発症してしまうので、そうなったら自分を責めずに医学の力を借りてください。

Q. 他に、もともとAGAの素因のある人が気をつけておくことは？

A. 特にこれからの季節で気をつけたいのは紫外線です。頭皮も日焼けをするとダメージが大きいので、長時間紫外線を浴びることは避け、髪にも日焼け止めスプレーを使用したり、頭皮が蒸れない程度に帽子をかぶって紫外線をブロックすることが大事です。

また、シャンプーの際に頭皮をしっかり洗って、毛穴の詰まりから炎症を起こさないように心がけましょう。

AGAオンライン診療について見てきましたが、いかがでしたか。新行内先生によると、日本におけるAGA人口のうち2人に1人は、何らかの対策を行ったことがあるともいわれているそうです。遠方にお住まいの人も含めて誰でも手軽に診察が受けられるのがオンライン診療。「これまでいろいろな対策をしてきたけれど発毛や育毛の効果が実感できなかった」という人が、AGA治療を試してみるきっかけとしても意味があるのではないでしょうか。

今、いろんなクリニックがオンライン診療を行っています。自宅で気軽に医師に相談できるのは大きなメリットですが、だからこそぜひ自分にぴったりのクリニックを探して、AGA治療への一歩を踏み出してはいかがでしょう。