キャンプ・アウトドアテーブルのおすすめ12選！ソロやファミリー向けに折りたたみ式など人気商品を厳選

「ファミリーにおすすめのキャンプテーブルが知りたい」
「キャンプテーブルを選ぶ際に注目すべきポイントは？」

キャンプテーブルにはさまざまなサイズがあり、天板の素材や展開・収納方式なども商品によって異なります。人数や使用シーンによって適切なものが異なりますが、どれを選べばいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、キャンプコーディネーターの佐久間亮介さんに、キャンプテーブルの選び方を伺いました。

さらに、佐久間さんがおすすめするキャンプテーブル12選も紹介します。選ぶ際の参考にしてください。

専門家が教える！

キャンプテーブル選びのポイント

自分に合ったキャンプテーブルを選ぶことは、快適なキャンプをするうえでとても重要なことです。キャンプテーブル選びに失敗しないためにはどのようなポイントを押さえておけばいいのか、佐久間さんに伺いました。

「車に積載しやすいサイズ感のものを選ぶのも重要です」と佐久間さん

用途や人数に合わせて天板のサイズを決める

キャンプテーブルは、用途や使用人数によって適切なサイズが異なります。

タープの下で過ごすリビング用のメインテーブルは、食卓として使う際に食器類を人数分置くため、広いスペースが必要になります。サイズをチェックする際にとくに注目すべきなのが横幅です。

ファミリーで使うメインテーブルなら約110〜130cm、カップルで使用するメインテーブルなら約60〜90cm、ソロのメインテーブルなら約40〜50cmが余裕をもって使用できるサイズの目安です。

天板のサイズが幅約110×奥行約70cmのファミリー向けのキャンプテーブル

就寝時のテント内などで使用するサブテーブルなら、小物やドリンクを置く際に安定感が重要になるため、小型のものだと便利です。

キャンプスタイルやチェアの座面高に合わせて天板の高さを選ぶ

キャンプテーブルの天板の適切な高さは、キャンプスタイルやチェアの座面高によって異なります。

ハイスタイル向けのキャンプテーブルは、天板の高さが約60〜70cmのものを指します。

ロースタイルのキャンプテーブルは、天板の高さが約60cm未満のものを指します。ロースタイルのテーブルは、地べたに座るスタイルに対応するものも含みますので、サイズや高さのラインナップはハイスタイルのものよりも多いです。

どちらの場合も、調理や食事を快適にしたいなら、天板がチェアの座面から10〜20cm程度上にある高さのものを目安に選ぶのがいいでしょう。天板の高さがチェアの座面高と同じくらい、もしくはそれ以下でも組み合わせることは可能ですが、天板上で調理作業などをする際に前傾姿勢になってしまいます。

ローチェアと2つのローテーブルを組み合わせた様子。高さの違うものを用途で使い分けるのもあり

キャンプテーブルには、使用シーンに合わせて天板の高さが調節できるものもあります。ファミリー向けの大型テーブルはハイ・ローなど2WAYに調節できるものが大半ですが、必ず選ぶ際に確認しましょう。

2WAYタイプだとキャンプスタイルや使用するチェアに合わせて高さの調節ができて便利

使用シーンや重視するポイントに合わせて天板の素材を選ぶ

キャンプテーブルの天板のおもな素材には、「ステンレス」「アルミ」「スチール（鉄）」「木」「メラミン」があります。

バーナーやカセットコンロなどの火器をテーブルの上で使用したり、近くで焚き火やバーベキューをしたりする場合には、天板がステンレス・アルミ・スチール・チタンなど熱に強い素材のものを選ぶのがおすすめ。とくにアルミは軽量でリーズナブルに手に入る万能素材です。

木製の天板は自然になじみやすくて雰囲気がよく、他のキャンプアイテムともコーディネートがしやすいのが特徴です。ただし、熱に弱く、熱した鍋などを直接置いてしまうと焦げてしまうので注意が必要です。

耐熱性のある素材のテーブルだと、焚き火調理などの作業がしやすい

保管や持ち運びがしやすいか、展開・収納方式と収納サイズをチェックする

キャンプテーブルを選ぶ際は、展開・収納方式と収納サイズもチェックしておきたいポイントです。とくにファミリー向けのサイズのものは積み込みやすさ、保管のしやすさに大きく違いが出るので気をつけましょう。

展開・収納方式は、大きく「折りたたみ式」「収束式」「組み立て式」の3つに分けられます。

折りたたみ式は展開・撤収がとても容易ですが、天板サイズが大きくなるにつれてスペースを要します。車のラゲッジスペースに余裕がないと、ほかのキャンプ道具の積み込みに影響が出ることがあります。

ソロ・カップル向けサイズの折りたたみ式テーブルの展開時（左）。このサイズなら車載時にそれほどスペースを取らない

収束式は脚が折りたたみ傘のように収束し、天板はクルクルと巻く仕様でコンパクトにまとまります。収納袋に入れた状態はテントやタープと同様に筒状のものが多く、スマートで車載がしやすいのが特徴です。

就職式のキャンプテーブルの展開時（左）と収納時（右）

収束式はテントやタープと収納形状が似ていて車載しやすい

組み立て式は、分割式の脚フレームがコード（ショックコードという）でつながっているタイプです。

この構造のおかげで驚異的なコンパクト収納を実現しています。組み立て式はソロ・カップル向けの展開サイズのものがほとんどで、とにかくコンパクトに持ち運びたい人におすすめです。

組み立て式の展開時（左）。収納時はとてもコンパクトで積み込み場所に困らない（右）

おすすめのキャンプテーブル12選

佐久間さんがおすすめするキャンプテーブル12選をご紹介します。

気になる内容をクリック

• 大型サイズのキャンプテーブル3選
• コンパクトサイズのキャンプテーブル4選
• マルチに活躍するキャンプテーブル5選

ファミリーにおすすめの大型サイズのキャンプテーブル3選

一台でファミリーキャンプのメインテーブルとして使える、おすすめの大型商品を3つ紹介します。高さが調節できて使いやすいものを選んでいます。

脚に収束式のアルミフレーム構造を採用した、軽量ながら家族4人のメイン用として最適なサイズのテーブルです。ハイ・ローの2段階に高さ調節ができ、スタイルに応じて使い分けられます。収納時は細長くなり形状も整うため、車載がしやすいです。

長く、安心して使える安定感の高さと頑丈なつくりが自慢のテーブルです。天板はアルミですが、色はシックなブラウンなのでナチュラルで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。天板の高さは脚フレームの調節で約40〜60cmに変えられるので、地面の状況やチェアの高さに合わせてセッティングが可能です。

天板下のストレージは約110Lの容量を備え、テーブル上に散らかりがちな小物の整理整頓に役立ちます。そのサイドには小物を収納できるメッシュポケットも付いており、実用性の高さは抜群。天板の高さは4段階の可変式で、約38cmの座卓スタイル、約47.5cmのロースタイル、約61cmのリラックススタイル、約70cmのハイスタイルと、スタイルに応じて調節ができます。

ソロ・カップルにおすすめのコンパクトサイズのキャンプテーブル4選

ソロやカップルでのキャンプに適した、コンパクトなキャンプテーブルを4つ紹介します。シンプルなデザインで、サブテーブルとしても使いやすいものを中心に選んでいます。

天板に濃い色合いで雰囲気のいい天然木を採用した高級感あふれるテーブルです。脚フレームも木製で、安定感も高いつくり。天板の下には小物を収納するのに便利なメッシュネットが付属しています。また、チェアに合わせて高さを2段階に調節ができます。

持ち運びやすく、展開・撤収も数秒で可能。とても手軽に扱えるうえ、アウトドア・インドアどちらのシチュエーションにもフィットし、使うシーンを選ばないシンプルなキャンプテーブルです。天板の裏には荷重を受ける線材がX状に配され、スムーズな開閉作業を実現しています。2本の脚はW字形状で接地ポイントが4つあり、安定感も非常に高いつくりです。

組み立ての必要がなく、脚を開くだけでセッティング完了。ソロやカップルでの使用ならメインテーブルに、ファミリーやグループでの使用ならサブテーブルとして活躍します。木製の落ち着いた雰囲気が最大の魅力で、家庭で使ってもオシャレな空間演出に役立ちます。

4本の脚は折りたたみ式で、セッティング・撤収ともに数秒で完了する手軽さ。スチール製天板で耐熱性があり、バーナー調理をしたり熱いクッカーを載せたりしても安心です。天板には4辺に立ち上がりがあるのが特徴的で、小物を載せていても転がり落ちる心配がほとんどありません。

マルチに活躍するおすすめのキャンプテーブル5選

プラスアルファの便利な機能をもち、多彩なシーンに活躍するキャンプテーブルを5つ紹介します。

脚フレームはショックコードでつながった組み立て式で、開くのはとても簡単。そこに5枚の天板を載せてランタンポール、メッシュラックをセットすれば完成します。カップルキャンプでのメインテーブルとして使える展開サイズながら、とてもコンパクトに収納できるのはこのキャンプテーブル最大のメリットです。

焚き火まわりに最適な2段のラックテーブルです。上段のステンレス製天板と下段の鉄製天板はともに耐熱性が高く熱い鍋やダッチオーブンなどを直接置くことができます。上段の天板は取り外し可能で、小さな脚が付いているため、フレームと分離して単独で地面に置いて使用できます。フレームの上部がハンガーになっているので、小物をつるしたり引っ掛けたりするのにとても便利です。

2つの脚フレームと3枚のメッシュプレートは耐熱塗装を施したスチール製で重厚。メッシュプレートは焚き火調理のゴトクとしても使えるなど汎用性に優れています。脚フレームには上下2ヵ所にメッシュプレートを差し込むスペースがあり、高さは2段で活用できます。例えばメッシュプレートを上段に1枚、下段に2枚セットするなど、使いやすいように組み合わせを変えられます。

メイン天板は半分がフラットな木目調のメラミン製で、もう片方がスチールメッシュという変わり種。サイドテーブルが2ヵ所に付いているので、ソロキャンプのメインテーブルとして十分な天板面積を備えています。

超軽量で頑丈なチタン製のグリルスタンドですが、ソロ用のテーブルとしても十分に機能します。天板はメッシュ地のためシングルバーナーのゴトク代わりに使えるほか、焚き火やバーベキューでは焼き網としても活躍。シンプルなつくりで余分なものを削ぎ落としていますが、使い道が多く、長く使えるタフさももち合わせた逸品です。

キャンプテーブルを買う前に知っておきたい3つのこと

キャンプテーブルを買う前に押さえておきたい3つのことについて、佐久間さんに解説していただきました。

1. キャンプテーブルの便利な機能

キャンプテーブルには、メッシュラックやランタンポールなどの機能が備わっているものもあるので、選ぶ際にチェックしましょう。

メッシュラックは小物などを置いておけるので、散らかりがちなテーブル周りの整理整頓に役立ちます。

天板の下に軽量物を置けるメッシュラック

ランタンポールは、LEDランタンをつるして点灯すると、調理スペースやキャンプサイトを広範囲に照らすことができて便利です。

ランタンポール付きのキャンプテーブル

2. キャンプテーブルとチェアやベンチがセットになっているものもある

キャンプテーブルには、チェアやベンチがセットになっているモデルもあります。チェアやベンチを別で用意する必要がなく、手間が省けます。

ベンチには背もたれがないものも多く、長時間の利用だとリラックスしづらい場合もありますが、バッグやちょっとした物置きとしても使えて便利です。ファミリーやグループでのキャンプなら、あって損はないセットだといえます。

チェアやベンチがテーブルとセットのものだと統一感が出る

3. キャンプテーブルの人気メーカー

キャンプテーブルの人気メーカーをチェックしておきましょう。

コールマン	手に入れやすい価格、高い品質、使いやすさのバランスがよく、キャンプテーブルをはじめ人気アイテムを数多くリリース。キャンプテーブルは素材やサイズが異なるものが豊富にそろっている。
キャプテンスタッグ	レジャー用品、バーベキューやピクニック用品、キャンプ用品と数多くのアウトドアグッズをリリースしている総合アウトドアブランド。キャンプテーブルはリーズナブルながら、頑丈で長く使える名品が多い。
ロゴス	バーベキューやオートキャンプ向けのアイテムを多くリリースしているブランド。キャンプテーブルは多種の天板素材がそろい、サイズも豊富。自分のスタイルに合った最適なタイプが選べる。
ogawa	質の高いテントやタープ・シェルターを多数リリースする老舗のキャンプ用品ブランド。テーブル・チェアなどのラインナップも充実していて、高さが調節できる収束式テーブルなど、長く安心して使える品質の高さが魅力。
スノーピーク	高い品質のアウトドア商品を取り扱うことで知られるブランド。キャンプテーブルは、自然になじむ竹を天板に採用しているシリーズのほか、焚き火やバーベキュー向きの耐熱天板を採用したものも多彩に取りそろえている。

キャンプテーブルに関するよくある疑問Q&A

最後に、キャンプテーブルに関する疑問について、佐久間さんにお答えいただきました。

Q. ファミリーキャンプに大型のテーブルは必須？

A. 大型のテーブルは必ずしも必須ではありません。とくに大型のテーブルだと車載できない人に有効なアイデアが、サイズの小さい複数の小型テーブルを組み合わせて使う方法です。ただし、高さはある程度そろえたほうが快適なので気をつけましょう。

4人で4つの小型テーブルを組み合わせた様子

Q. 車載時にはキャンプテーブルを棚の代わりに使っても平気？

A. 定められた耐荷重をオーバーしていなければとくに問題はありません。
棚の代わりに車載していたテーブルはそのままキャンプで使って、キャンプ後もそのままラゲッジの定位置に戻せばOK。うまくルーティン化できれば、手間と時間を節約できます。

テーブルを棚のように車載するとラゲッジの整理整頓にも役立つ

Q. キャンプテーブルを自宅でも使用する場合に気をつけるべき点は？

A. 家庭ではメインテーブルとしてではなく、キャンプ道具の置き場やサブテーブルとして使うのがいいでしょう。キャンプで使用する際に持ち出しやすいです。

また、雨天時には別にキャンプ専用に使えるテーブルがあると帰宅後のメンテナンスにあまり気を使わなくて済みます。

まとめ

キャンプのリビング、食卓、調理の作業など、さまざまなシーンで快適に過ごすために必要なキャンプテーブル。

天板のサイズや素材、高さ、展開・収納方式などチェックするポイントは多くありますが、使うシーンを想像しながら最適なキャンプテーブルを探し出すのは楽しいものです。

この記事を参考に、ぜひ自分に合ったキャンプテーブルを選んでください。