ピーリングジェルおすすめ8選！皮膚科医が肌への負担や使い方を解説

ふだんの洗顔では落とし切れない古い角質や毛穴の汚れを落とし、クリアな素肌へ導いてくれるピーリングジェル。最近では低刺激で肌にやさしい商品も多数登場していますが、肌への刺激が強いのでは？というイメージがありますよね。

この記事では、美容皮膚科医の川嶋千朗先生監修のもと、「本当に肌への負担は問題ないの？」「ピーリングジェルを使ううえでの注意点は？」などの疑問を解消していきます。さらに、自分に合ったピーリングジェルの選び方もあわせてご紹介！

実際にピーリングジェルを愛用した経験のある美容系インフルエンサーたちのリアルボイスも掲載しているので、ぜひお気に入りの一本を見つける参考にしてくださいね。

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ピーリングジェルとはどのようなものなのか、麻布皮フ科クリニックの川嶋千朗先生に解説していただきました。

そもそもピーリングジェルとは？

ピーリングジェルとは、その名のとおりジェルタイプのピーリングコスメのこと。 そもそもピーリングとは、英語で「はがす」という意味をもつ言葉。肌に使うピーリングは全てをはがすのではなく、角質を薄くするという目的があります。

角質は自然にはがれ落ちるものですが、肌のターンオーバーが乱れると、古くなった角質や毛穴汚れがうまくはがれずにたまってしまうことがあります。その古くなった角質や毛穴汚れをオフするために使いたいホームケアコスメが、ピーリングジェルです。

美容クリニックで受けられるピーリングは、薬剤に含まれるピーリング成分によって角質をはがすものですが、市販されているピーリングジェルの場合、ピーリング成分が含まれていないものや、含まれていても濃度が低いものがあるため、クリニックで受けるピーリングほどの効果は期待できません。そのため、市販されているピーリングジェルの場合、ジェルを塗布した肌の表面をこすることでポロポロと落ちるゲル化剤に古い角質を巻き込むことでオフするタイプが主流です。

おうちで手軽に角質ケアできるのがピーリングジェルの魅力

ピーリングジェルを使うメリット・効果は？

ピーリングジェルは、ざらざらとした角質や毛穴の汚れをオフする効果が期待できるもの。

古い角質をオフすることで肌表面のごわつきやざらつきを軽減し、肌をつるんとした状態に導いてくれるのが最大のメリットです。古くなった角質を除去できるため、化粧水などのスキンケアアイテムが浸透（角質層まで）しやすくなるほか、メイクのりをアップさせてくれる、毛穴汚れによってどんよりと暗く見えていた肌を明るく見せてくれる……といったメリットがあります。

ピーリングジェルを使うデメリット・注意点は？

ピーリングジェルを使用する際、もっとも注意したいのは乾燥です。ピーリングジェルの使用後は一時的に肌の角質が薄くなるため、どうしても水分が奪われやすいデリケートな状態になります。また、スクラブが含まれているタイプの場合、こすりすぎてしまうとシミや肝斑などの原因になってしまうリスクがあるため、刺激を与えすぎないよう気をつけましょう。スクラブが含まれていないタイプのものであっても、角質をこすり落とすという性質上、肌への負担はゼロではないため、使用するときはやさしく肌に触れ、メーカーが製品に表記している頻度を目安に使いすぎないようにしたいですね。

それから、ピーリング後は必ず念入りに保湿をおこない、日中はしっかりとUVケアをするなどの対処が必要です。

「スクラブやゴマージュタイプは、こすることで肌への刺激になることがあるので注意が必要です」と川嶋先生

ピーリングジェルはどのようなところに注目して選べばいいのでしょうか。続いて、実際にピーリングジェルを選ぶうえでのポイントを解説します。

ピーリング成分で選ぶ

ピーリングジェルであるからには、やはり重視したいのはピーリング力。ピーリング力は含まれているピーリング成分によって強弱が異なるため、ぜひ成分表をチェックしてみましょう。

ピーリング成分として代表的なのはAHA（アルファヒドロキシ酸）とBHA（ベータヒドロキシ酸）のふたつ。

AHAはフルーツ酸とも呼ばれるもので、グリコール酸や乳酸などの総称です。水溶性の成分なので、肌表面のピーリングに適しています。肌質を問わず使用しやすいのが特徴です。

対して、BHAは一般的にサリチル酸と呼ばれるもの。脂溶性の成分で肌荒れを防ぐ効果が期待できるため、皮脂の多い人や肌が荒れやすい肌に適しています。AHAと比較すると刺激が強くピーリング効果は高めですが、配合量に規制があるため国内で売られているものには最大で内容量の0.2％しか配合ができません。

その他のピーリング成分には、レチノールやレチノイン酸、パルミチン酸レチノールなどがありますが、市販のピーリング剤にはあまり含まれていることはありません。

肌へのやさしさで選ぶ

肌の角質をオフしてくれる分、刺激の強さも気になるピーリングジェル。だからこそ、肌へのやさしさで選ぶのもひとつのポイントです。特にセラミドやヒアルロン酸などのうるおい成分が含まれているものは、使用後の乾燥を最小限に抑えてくれるので、肌が乾燥しやすい人やピーリングによる肌へのダメージが気になる人におすすめです。

ただし、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が含まれているピーリングジェルを使ったからといって、その後のスキンケアを怠るのはNG。ふだんよりも入念に保湿をおこないましょう。

ピーリング後におこなうスキンケアの重要性について解説する川嶋先生

川嶋先生からいただいたアドバイスをもとに、編集部がピーリングジェルを厳選。「ピーリング力」と「肌へのやさしさ」に優れたピーリングジェルをピックアップしました。

※美白：メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

ピーリング力の高いAHA/BHAが配合されたピーリングジェル3選

まずはピーリング力に注目。AHA、BHAのいずれかのピーリング成分が含まれたピーリングジェルを厳選しました。

うるおい成分が配合されたピーリングジェル5選

続いて、うるおい成分を配合することで、肌へのやさしさに着目してつくられたピーリングジェルをピックアップ。こちらは特に、敏感肌の人や、肌の乾燥が気になる人におすすめです。

「ピーリングジェルってみんな使ったことがあるもの？」
「使った人の感想を聞いてみたい！」

ピーリングジェルを購入するうえで、やっぱり気になるのは実際の使用感や仕上がりではないでしょうか。今回は、ピーリングジェルの使用経験のある美容系インフルエンサーをお招きし、ピーリングジェルについて語っていただきました。

どんなピーリングジェルを使ったことがある？ 使用感も教えて！

Akaneさん：市販品ですと、ジェルタイプのピーリングのほか、韓国コスメで化粧水の前に塗布して、洗い流さないタイプのピーリング剤を使ったことがあります。それから、トナーパッド（拭き取りパッド）も使ったことがありますね。クリニックでのピーリング（アクアピーリング）も経験があります。

市販品だけでなく、クリニックのアクアピーリング（美容医療）の経験もあるAkaneさん

服部みやびさん：ジェルタイプのピーリングの使用経験があります。肌が弱いので、頻繁には使わず、月に1～2回、肌のごわつきが気になったときにだけ使用しています。

ASAMIさん：クレイの入った、ハーブピーリングを使っています。ハーブ由来ですが、しっかりと角質をオフできているような使用感が気に入って使っています。

ピーリングジェルを使用したきっかけは？

Akaneさん：肌のごわつきが気になって使い始めました。季節の変わり目で、肌がゆらぎやすくなるときに使っていました。使用すると肌がつるっとして、肌が引き締まったような感覚があります。

服部みやびさん：むき卵のような、つるっとした肌に憧れがあって使い始めました。特に小鼻の横にざらつきを感じやすいので、気になるパーツのケアとして取り入れていましたね。次の日のメイクで角栓のざらつきが気にならないのがうれしいポイントです。

ASAMIさん：私も、やっぱりごわつきが気になったのが使い始めたきっかけです。実際に使用してみると、くすみの原因となる毛穴の汚れが取れたような感覚もありますし、単純に「気持ちいい！」という使用感が好きで使っています。

「天然素材を使った、エシカルな商品を選ぶのが好きですね」とASAMIさん

ピーリングジェルを選ぶときに注意していることはありますか？

Akaneさん：SNSで話題になっていた海外コスメを友人に借りて使ってみたことがあったのですが、私の肌には合わず、ヒリヒリして痛かったです。口コミで人気の商品でも、自分の肌と合うかどうかは別だということを意識して選ぶようにしています。

服部みやびさん：ニキビに悩んでいたときに、ピーリング効果のあるスキンケアを使ってしまって、肌が痛くなってしまったことがありました。肌が弱っているときに、刺激が強いピーリング剤は使わないよう気をつけていますね。

「弱っている肌には使わない、気になるパーツだけにするといった使い方がおすすめです」と服部みやびさん

ASAMIさん：海外製のピーリング剤を足の角質ケアに使ったら、かえって足の角質が硬くなってしまったことがありました。ピーリング成分が入っているからといって、必ず角質がオフできるわけではないので気をつけたいですね。

「韓国では『トナーパッド（拭き取りピーリング）』も人気がありますよ！」とAkaneさん

最後に、ピーリングジェルに関する疑問を川嶋先生に答えていただきました。

Q. ピーリングジェルの使用頻度はどのくらいがいいですか？

A. 商品によって異なりますので、ピーリング成分の濃度や自分の肌の状態と合わせて肌と相談しながら使うのがいいですね。

Q. ピーリングジェルに、肌荒れを改善する効果はありますか？

A. 肌荒れを起こしている場合、サリチル酸が配合されているものを選ぶのがおすすめです。また、外的刺激に弱い状態ですので、こすって使用するタイプや、スクラブが入っているタイプのものは避けた方がいいですね。スクラブが入っているものを使う場合は、肌をこすらないように使用してください。

Q. 海外製のピーリングジェルってどうですか？

A. 商品によってはピーリング成分の濃度が強すぎるものもあるので、使用には注意が必要です。肌にトラブルが起こった場合は、すぐに使用を中止し、皮膚科医に相談してください。

「使用中に肌に異変を感じたら、すぐに皮膚科医に相談しましょう」と川嶋先生

Q. ピーリングジェルを使わない方がいい人は？

A. 肌トラブルがある人や、アトピーのある人にはおすすめしません。また、日焼けをする予定がある人や、日焼けをした直後の人、クリニックで光治療を受けている人も、ピーリングは避けた方がいいですね。

Q. ピーリングジェルを使った後のケアについて教えてください

A. ピーリング後の肌はとてもデリケートですので、必ず入念に保湿をおこないましょう。また、日差しにも敏感になっているので、UVケアもマストです！

肌のごわつきやざらつきをオフし、クリアな素肌に導いて、メイクのりをアップさせてくれるのがピーリングジェルの魅力。クリニックでのピーリングと比較すると肌への負担は少ないものの、やはり刺激はゼロではありません。

成分表をしっかり確認しつつ、ピーリング効果の高さと肌への負担のバランスを踏まえて、自分の肌質や肌の状態に合わせた商品を選ぶのが大切です。

また、使用後はしっかりと保湿をおこない、上手に自分の肌と付き合っていきましょう。

ぜひ本記事をヒントに、自分の肌にぴったりと合ったピーリングジェルを探してみてください。