アイクリーム・目元美容液のおすすめ13選！皮膚科医がシワやくまなど目元の悩み別の選び方を解説

「目元の乾燥やたるみケアにおすすめのアイクリームはどれ？」
「アイクリームを選ぶ際のポイントが知りたい！」

目元は、乾燥による小ジワや目の下のたるみ、クマなどが加齢とともに目立ちやすい部分。そんな肌悩みに応えてくれるのが、目元のケアに特化した「アイクリーム」です。
しかし、肌の悩みは年齢によっても変わってくるため、どれを選べばいいか迷ってしまう人も多いですよね。そこで本記事では、美容皮膚科医の山口華央先生に、自分に合うアイクリームの選び方についてお話を伺いました。

また、山口先生のアドバイスをもとに、your SELECT.編集部おすすめのアイクリーム13選も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

まずは、アイクリームを選ぶうえで押さえておきたい3つのポイントを解説していきます。

「アイクリームは目元の乾燥対策に欠かせないアイテム。私も毎日使っています」と山口先生

1. 年代ごとの目元の悩みに合う成分が入っているかをチェック

加齢に伴い、肌に必要な成分も変化していきます。ここでは、「20〜30代」「40代」「50代以上」の年代ごとに、それぞれおすすめの成分や選び方のコツを山口先生に伺いました。

※年齢に応じたお手入れのこと

20～30代｜天然保湿因子を補い、目元の保湿ケアを入念に

20〜30代は、目元の保湿ケアを意識しましょう。目元は皮膚の中でも薄い部位。紫外線も当たりやすく、20代でも非常に乾燥しやすいです。
また20代後半から30代にかけて、肌の保水力に関わる角質細胞内の「天然保湿因子（NMF）」が減少し始めます。その代表的な成分である遊離アミノ酸、乳酸、ピロリドンカルボン酸（PCA）、尿素、無機イオンなどを配合したアイクリームがおすすめです。これらの成分で目元をしっかりと保湿し、ふっくらとした目元の維持を目指しましょう。

ヒアルロン酸は種類によって働きが異なるため、複数配合している製品を選ぶのも◎

40代｜肌のハリや弾力をサポートする成分に注目

ピュアレチノールはビタミンAの一種で、肌のハリや弾力のサポートが期待できる

40代は、特に乾燥による小ジワが気になる年代。こうした肌悩みには、肌のハリや弾力をサポートするピュアレチノール（ビタミンA）・ナイアシンアミドを配合したアイクリームがおすすめです。
ピュアレチノールやナイアシンアミドは比較的手に入りやすい価格帯で、幅広いアイクリームに配合されています（※ピュアレチノールはレチノールと同じもの）。
レチノールはおもに2種類あり、成分表には「レチノール」や「パルミチン酸レチノール」と表記されています。ナイアシンアミドは低刺激な保湿成分で、肌にうるおいとハリを与えてくれます。

また最近は、先端のロール部分を転がしながら塗るものや、微振動でマッサージ効果まで狙える電動式など、画期的なアイクリームも販売されています。

40代以降におすすめの電動式タイプ。先端が振動する特殊なヘッドで、目の下にクリームを塗り広げながら使用する

これらは、物理的な刺激を目の周りに与えることで、目元の血流を良くすることが期待できます。いずれも目元に心地よくフィットし、適切な圧で使用できるため、肌に余計な力や摩擦がかかるリスクを減らせます。40歳を越えて、それまでよりも目元を集中的にケアしたいと考えている人は、ぜひ一度検討してみてください。

50代以上｜エイジングケア（※）に適した成分に注目

※年齢に応じたお手入れのこと

50代は、乾燥による小ジワやシミ、くすみ、ハリ不足などを顕著に感じやすい年代。目の下のクマも目立ちやすくなります。クマはおもに「茶クマ」「黒クマ」「青クマ」の3種類に大別できますが、アイクリームは色素沈着が原因の「茶クマ」に有用です。
茶クマやシミにおすすめの成分は、プラセンタエキス、ビタミンC、トラネキサム酸、アルブチン、ナイアシンアミド、コウジ酸、カモミラET、4MSK。血行不良が原因で目元が暗くなりがちな人には、ビタミンE配合のアイクリームが向いています。

「クマが目立つと顔色が悪く見えてしまうので、肌を明るい印象に導いてくれる成分がおすすめ」と山口先生

2. 敏感肌の人は、成分が多すぎないか＆保湿成分が入っているか確認

敏感肌の人や肌がデリケートなときは、なるべく含まれている成分が少ないものを選びましょう。成分の数が多いと、肌に合わない成分に当たる確率が上がります。例えば「敏感肌向け」や「無香料・無着色、鉱物油フリー、アルコールフリー、パラベンフリー」といった表示のあるものがいいです。

また、敏感肌の人は肌が乾燥しやすい傾向があるため、保湿成分も必須です。低刺激で肌なじみのいい、セラミドやヒアルロン酸などが入ったものを選びましょう。逆に、レチノールやビタミンC誘導体などの成分は肌の乾燥を招きやすく、人によっては刺激を感じるため避けた方が無難です。
また「低刺激性」「敏感肌向け」「アレルギーテスト済み」「敏感肌の方によるパッチテスト済み」などの表記も一つの目安になります。

敏感肌に配慮された商品の一例。肌トラブルを防ぐため、成分表示や特徴欄の記載を確認

3. 使い心地を左右する「テクスチャー」や「香り」で選ぶのも◎

アイクリームは、一般的な保湿クリームより濃厚な使い心地が特徴。肌への密着性も高い

アイクリームは、油分や保湿成分を多く含むこっくり（しっとり）としたテクスチャーのものが一般的です。一方で、クリーム状でもベタつかず、さっぱりした使い心地の製品もありますが、種類はそれほど多くありません。
ただ、「さっぱり・しっとり」などのタイプ別に分類はされていないため、使用感やテクスチャーは、商品ラベルや公式サイトの説明書きなどを参考にしてください。
おすすめは、保湿力の高い傾向があるこっくり（しっとり）としたテクスチャー。目元は皮膚が薄く、皮脂腺も少ないため、肌質や年代を問わず、顔の中で特に乾燥しやすい部位だからです。
とはいえ、化粧品は使い心地も大事なポイント。肌質に合っていれば、お好みの使用感で選ぶのが一番いいと思います。

また「香り」もチェックしたい項目の一つ。アイクリームは無香料の製品が多い傾向がありますが、香りに癒やされたい人は、香り付きを選ぶとよいでしょう。
ただし、香料の成分が肌に合わない人もいるため、敏感肌や肌がデリケートな状態のときは、無香料の製品を選ぶことをおすすめします。精油などの天然成分でも刺激を感じる人はいるので、注意してください。

無香料の商品の一例。香りが付いた化粧品を併用する場合は、香りが混ざらないよう無香料のものを選ぶのがおすすめ

ここからは、山口先生のお話を参考にして、your SELECT.編集部が選んだおすすめのアイクリームを年代別にご紹介します。

気になる内容をクリック

• 【20〜30代向け】4選
• 【40代向け】4選
• 【50代以上向け】5選

【20〜30代向け】おすすめのアイクリーム4選

20〜30代に意識してほしいのは、「保湿ケア」です。肌の土台をうるおいで満たすことにより、肌トラブルや乾燥による小ジワ予防などにもつながります。

肌荒れを防ぐ有効成分「アラントイン」や、保湿成分の「セラミド」を配合したキュレルの商品。濃密なクリームタイプで、乾燥しやすい目元をやさしく保湿します。

肌がデリケートなときや、まぶたや目頭が乾燥で粉を吹いてしまう…そんな人にもおすすめです。

ロート製薬の人気シリーズ「肌ラボ」のアイクリームは、7種類のヒアルロン酸を配合。本来、高分子で浸透しづらいヒアルロン酸を、カプセル化などの浸透技術によって角質層まで効率よく届けます。肌へのやさしさに配慮したシンプルな成分構成も魅力です。

9種類のコラーゲンや整肌成分のアスタキサンチン、保湿力の高いヒト型セラミドなどを配合したアイクリーム。ノック部分をワンプッシュすれば適量が出てくるので、使用量の無駄がなく、最後まで衛生的に使えます。特に、肌のハリや弾力が低下し始める30代以降の人におすすめです。

肌に必要な天然保湿因子の材料になる尿素とヒト型セラミドを配合したアイクリーム。サラッと伸びて、ベタつかないテクスチャーが特徴です。乾燥肌の人はもちろん、外部刺激によるダメージで、バリア機能が低下している敏感肌の方にもおすすめです。

【40代向け】おすすめのアイクリーム4選

続いて、40代向けのアイクリームをご紹介します。肌の弾力やハリをサポートする成分に着目して選んでみてくださいね。

豆乳イソフラボン含有のスキンケアシリーズ「なめらか本舗」の商品。おなじみの豆乳発酵液をはじめ、ふっくらした目元に導くピュアレチノールやレチノール誘導体、さらに高保湿成分のヒト型セラミドも入ったぜいたくな成分構成です。無着色、無香料、無鉱物油の無添加処方と、手頃な価格で安いのもうれしいポイント。

乾燥による小ジワを目立たなくする「ナイアシンアミド」を配合した薬用クリーム。目元や口元など、ハリ不足や乾燥などが気になる部分に幅広く使えます。

保湿成分は、ヒアルロン酸をはじめ、植物系セラミドの一種「ユズセラミド」を配合。アレルギーテスト済み（※）なので、敏感肌の人も試しやすい商品です。

※全ての方にアレルギーが起こらないというわけではありません。

ポーラが独自に開発したシワ改善に有効なオリジナル成分「ニールワン®」を配合した薬用クリーム。ニールワンと相性の良い成分も複数配合されており、相乗効果でみずみずしい肌を目指せます。

1回の使用量はお米2粒程度なので、目元に使用する場合は1〜2ヶ月もつでしょう。特に、乾燥による小ジワが気になる人におすすめです。

目元にヘッドをあてると、1分間に約1万2000回振動する目元用美容液。肌のハリや弾力をサポートする「レチノール誘導体」が配合されています。

微細な揺れと刺激が目元のマッサージ効果につながるだけでなく、冷感ヘッドが心地よく、1日酷使した目も癒やしてくれます。

【50代以上向け】おすすめのアイクリーム5選

最後に、目元の肌悩みが増える50代以上の方におすすめしたいアイクリームをご紹介します。

乾燥による小ジワを防ぐナイアシンアミドをはじめ、目元を明るい印象に導く「真珠エキス」、肌の弾力に関わる「酵母エキス」などを配合したアイクリーム。天然アロマのやさしいハーブの香りに癒やされながら、目元ケアができます。

薬用美白（※）成分のプラセンタエキスと、整肌成分のハトムギエキスが明るくハリ・ツヤのある肌に整えます。保湿成分には、コラーゲンや米ヌカ油を配合。成分が充実しているのに、リーズナブルな価格で購入できるのもうれしいポイントです。

ただし、合成香料やエタノールの配合が気になる方には不向きです。

※メラニンの生成を抑え、日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ

資生堂が独自に開発した「m-トラネキサム酸」と独自に研究開発した、メラニンの生成を抑え、日焼けによるシミ・そばかすを防いでくれる成分「4MSK」を配合した薬用クリーム。Wの美白有効成分が、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぎます。

また、乾燥によるシワ改善アプローチに有効な成分レチノールや、肌荒れを防ぐグリチルリチン酸ジカリウムが配合されているのもうれしいポイント。

保水力の高いヘパリン類似物質に加え、有効成分のプラセンタエキス、肌を健やかに保つビタミンEなどを配合。

こっくりとしたテクスチャーですが、密着力が高く、朝のメイク前に塗ってもヨレにくいのが魅力。着色料や石油系界面活性剤、エタノールは不使用で、肌へのやさしさにも配慮されています。特に、目元のクマやくすみが気になる人におすすめです。

透明感と引き締まったハリのある目元に導く薬用のアイクリーム。コウジ酸がメラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぎます。

濃厚なテクスチャーで、乾燥した目元を引き上げるようにクリームが密着します。付属のスパチュラに適量を取ってご使用ください。

アイクリームを買って後悔しないために、事前に押さえておきたいポイントを山口先生に教えていただきました。

1. 目元用美容液とアイクリーム、アイセラムの違い

目元用美容液とアイクリーム、アイセラムは、いずれも目元を集中的にケアする製品で、効果や目的は同じですが、おもにテクスチャーが違います。
一般的な目元用美容液は水分の多いジェルのようなテクスチャーで、アイクリームやアイセラムはクリーム状のテクスチャーのものが多い傾向があります。また、アイクリームは油分や保湿成分が多く含まれ、こっくりとしたテクスチャーのものが多く、目元用美容液とアイセラムは軽いテクスチャーで、目元の肌にサラッとなじむのが特徴。
ただし、製品ごとに成分やテクスチャー、得られる効果も異なるため、目的に応じて選ぶことが大切です。

アイクリームはこっくりとしたクリーム状のものが一般的。さっぱりした使い心地がお好みなら目元美容液やアイセラムを選んでも◎

2. アイクリームを使うタイミングと頻度について

一般的に、アイクリームはスキンケアの最後に使用します。ただし、化粧水や美容液を塗った後、乳液を塗る前の使用を推奨している製品も一部あるため、必ず製品の説明書きに従って使用してください。
使用頻度は、朝と夜の1日2回がおすすめですが、朝の使用は、目元のメイク崩れの一因となる可能性も。気になる人は、軽いテクスチャーで、塗布後の肌がベタつきにくい製品を選ぶのがいいでしょう。

「朝と夜でテクスチャーの違う製品を使い分けてもいいと思います」と山口先生

3. 目元に塗る際の注意点

最大の注意点は、塗る際に指に力を入れないこと。目元の皮膚は非常に薄いため、手でこすりすぎると、シワや色素沈着の原因になる場合があります。できるかぎり圧をかけず、目頭から目尻に向かい、指でやさしくなでるように滑らせてください。また、目元は成分がなじみやすいので、適切な量を守って使うこともポイントになります。
もしアイクリームが目に入ってしまった場合は、手のひらに水をためて、瞬きを繰り返しながら洗浄してください。痛みが治まるまで行い、症状が落ち着かない場合は眼科を受診しましょう。

クリームを塗る際に目元をこすってしまうと、それだけで刺激となりトラブルを招く可能性も

最後に、目元のたるみやクマの予防法、アイクリームの使用を控えるべきタイミングなど、目元の悩みやアイクリームに関する疑問について、山口先生にお聞きしました。

Q. 開封した商品の使用期限は？

A. アイクリームを開封した後は、半年以内には使い切りましょう。1日2回の使用で、1〜3ヶ月程度もつことが多いので、毎日使用し、早めに使い切ることをおすすめします。
開封する前の場合は、購入日から約3年の保管が可能です。ただし、保管の仕方によっては成分が劣化するなど品質が低下している可能性もあるので、早めに使い切るに越したことはありません。

Q. プチプラ（ドラッグストア商品を含む）とデパコスの違いは？

A. 一つは、成分の質と濃度の違いが考えられます。良質な成分や濃度の違いで価格の差は生まれるので、高級なデパコスほど成分の質や量にこだわっている可能性があります。
また、プチプラはシンプルなパッケージが多いですが、デパコスは容器にこだわったものや、高級感のあるデザインを意識したものが多いですね。加えて、メーカー独自の研究や成分開発にお金をかけているのも、デパコスの特徴かもしれません。

Q. 目元のたるみやクマを予防する方法はある？

A. まず、アイクリームなどを使った目元の「保湿ケア」は欠かせません。たるみ予防にはレチノール、血行不良によるクマ予防にはビタミンEを配合したアイクリームやスキンケア化粧品を継続的に使用するのがいいでしょう。
加えて、十分な睡眠を取ったり、日焼け止めやサングラスなどで紫外線を防いだりすることも、目元のたるみやクマの予防につながります。

「筋肉の衰えによるたるみやクマを防ぐには、目元のトレーニングも有効です」と山口先生

Q. 男性向けのアイクリームはある？ 女性と同じ商品を使ってもいい？

A. 男性向けのアイクリームは、さっぱりとした使い心地や香りの製品が多いと思います。ただし、男性が必ずしもメンズ用を選ぶ必要はなく、女性と同じアイクリームを使用しても問題はありません。逆に、使い心地やパッケージデザインが好みなどの理由があれば、女性が男性向けのアイクリームを使用しても大丈夫です。

Q. アイクリームを使わない方がいいときはある？

A. 湿疹など皮膚が炎症を起こしているときは、アイクリームの使用を控えてください。アイクリームに含まれる成分がかえって刺激になり、症状を悪化させてしまう可能性があります。また、アイクリームが目に入るリスクも考慮して、目の病気がある場合も使用を避けた方がいいでしょう。

Q. アイクリームを使って肌トラブルが起こったらどうしたらいい？

A. アイクリームを使用して赤みやかゆみ、腫れなどの肌トラブルが起きた場合、近くの皮膚科を受診しましょう。当クリニックでは、炎症を抑える薬や保湿剤などを処方しています。
ただし前述のとおり、目の中のトラブルに関しては眼科を受診してください。

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目元の集中ケアに役立つアイクリームは、年齢を重ねるほど欠かせないスキンケアアイテム。何歳になっても若々しく、美しい目元を保つためには、乾燥対策はもちろん、年代に適した成分を見極め、目的に応じて選ぶことが必要になります。
この記事で紹介したおすすめ商品も参考にしながら、自分に合ったアイクリームを見つけてくださいね。