クレンジングバームのおすすめ9選！乾燥肌、脂性肌、敏感肌に合う人気アイテムの選び方を解説

クレンジングバームはクレンジングオイルを固形（半固形）にしたもので、肌の温度でやわらかく溶け、メイクとなじみ、しっかりメイクも落とせるのが特徴です。

この記事では、人気美容家の笹倉えりかさんに自分の肌質に合うクレンジングバームの選び方について伺いました。また、毛穴汚れ対策になぜ有効なのか、クレンジングバームの特徴などを詳しく聞いています。

笹倉さんのお話を参考に、your SELECT.編集部が選んだおすすめのクレンジングバームも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

クレンジングバームを選ぶ前に知っておきたいこと

クレンジングバームを選ぶ前に押さえておきたい知識として、クレンジングバームの特徴や、他のクレンジングとの違いなどを笹倉さんに解説してもらいました。

「いろいろな特徴のクレンジングバームがあるので自分の肌に合うものを探してみて」と笹倉さん

クレンジングバームはしっかりメイクを落としたい、だけど摩擦の刺激を避けたい人に◎

クレンジング剤は、クレンジングバーム、クレンジングオイル、クレンジングクリーム、クレンジングジェル、クレンジングリキッドなどの種類があります。メイクを落とすものなのでメイクの濃さ、特にベースメイクの濃さに合わせて選ぶのが基本になります。

種類によってメイクを落とす力が強いものと弱いものがあります。洗浄力が強いものは肌が乾燥する可能性があり、肌への負担も増える傾向があります。

クレンジングバームは、洗浄力が高いが肌への負担が少ないのが魅力

クレンジングバームはメイクとなじみやすく、洗浄力が高いため、しっかりメイクを落としたい人に向いています。洗浄力は高いですが、クレンジングオイルに比べると、ペースト状のため、摩擦が少ないというメリットがあります。保湿成分が配合されているものも多く、しっかり落としながらもうるおいを残すことが可能なアイテムです。

乾燥肌・敏感肌の人は乾燥を防ぐエステル油をバランスよく含むもの、脂性肌の人はクレイ成分に注目

肌への摩擦による刺激が少ないクレンジングバームですが、乾燥肌や脂性肌、敏感肌といった肌悩みがある人にとっては、配合成分も気になります。
下記にチェックすべき成分をまとめました。

乾燥肌の人は特に、配合オイルに注目してください。乾燥を防ぐエステル油がバランスよく含まれているものが乾燥対策にはより効果的です。
エステル油の代表的なものは、パルミチン酸エチルヘキシルやトリ（カプリル酸やカプリン酸）グリセリルなどで、2種類以上バランスよく配合されているものがよいでしょう。すばやくメイクを落とすことができるため、肌に余計な負担をかけません。また、エステル油は、植物性オイルと組み合わせると洗浄力が上がるため、混ぜて使われることもあります。

敏感肌の人は、乾燥肌同様、乾燥を防ぐエステル油がバランスよく含まれており、保湿成分が入っているものを選びましょう。さらに、刺激の少ないアルコールフリーや香料不使用などのものを使うようにしてください。また、ヤシ油脂肪酸カリウムは洗浄力が高いため、注意が必要です。敏感肌用などのパッケージの表記も参考にしてみてください。

成分表の最初の方にパルミチン酸エチルヘキシルやトリ（カプリル酸／カプリン酸）グリセリルなどが記載されているかチェック

脂性肌の人は、比較的成分を気にせず選べます。毛穴の汚れが気になる人も多いので、クレイ成分や酵素など、毛穴の汚れを落とすものがよいでしょう。さっぱりとした洗い上がりでおすすめです。

肌に負担をかけたくないなら「W洗顔不要」のものを

W洗顔不要のクレンジングとは、クレンジングと洗顔の機能を兼ね備えたものです。クレンジングをして洗い流すだけで洗顔も完了します。手早く洗顔を済ませることができるだけでなく、何度も洗うことによる肌への負担を軽減し、うるおいを残せることもメリットの1つです。またクレンジングバーム1つで洗顔までできることから、コストパフォーマンスも優れているといえます。

ただし、クレンジング剤をちゃんと洗い流し、汚れが落とせていなければ、逆に肌への負担となってしまいます。しっかりメイクを落とし、しっかり洗い流すことを心がけてください。
W洗顔不要かどうかは、パッケージに記載されています。チェックしてみてください。

W洗顔不要のクレンジングバームは特に乾燥肌や敏感肌の人におすすめ

ジャータイプは取り出しやすく、使う量が調整できて便利

クレンジングバームの容器は、ジャータイプとチューブタイプの2種類あります。

ジャータイプは、取り出し口が広く取り出しやすいため、使う量を調整しやすく、最後まで無駄なく使えます。指でとるには少し硬めのため、付属のスパチュラを使って取るものが多いです。スパチュラを使うことなど手間がかかることがデメリットです。また、容器内に水が入りやすいので注意が必要です。

ジャータイプはスパチュラがついているものも多い。蓋裏に収納できるものもあり、なくす心配もない

チューブタイプは、容器から直接手に出せる手軽さが魅力です。また衛生的に使え、水に触れることも少ないので安心です。
ただ、商品によっては、冬の寒い時期に少し硬くなり、出しにくさを感じるものもあるようです。温度の低い場所で保管しないなど、気をつける必要があります。

チューブタイプは、片手でバームを出すことができて便利

【肌質別】おすすめのクレンジングバーム9選

笹倉さんのアドバイスをもとに、your SELECT.編集部が選んだ、肌質別おすすめのクレンジングバームを紹介します。

気になる内容をクリック

• 乾燥肌向けクレンジングバームのおすすめ3選
• 脂性肌向けクレンジングバームのおすすめ3選
• 敏感肌向けクレンジングバームのおすすめ3選

乾燥肌向けクレンジングバームのおすすめ3選

乾燥肌の人や乾燥する季節におすすめの3商品を紹介します。エステル油や保湿成分が配合されているものを中心に選びました。

スパチュラ不要のやわらかなクレンジングバーム。指にとった瞬間からとろける優しい感触。顔に伸ばすとあっという間になじみます。

指で直接とるタイプのクレンジングバーム

高保湿がウリというだけあって、洗った後もしっとり。ビタミンC誘導体などの保湿成分がたっぷり含まれ、指が吸いつくようなしっとり肌に。

クレンジングバームらしいとろっととろけるテクスチャー

乾燥肌の人は洗顔後すぐに乾燥を感じる人も多いと思いますが、このクレンジングバームは、洗い流した後の肌の保湿感に驚くはずです。

乾燥肌に悩んでいるけれど、毛穴の黒ずみが気になる人におすすめ。ナチュラルクレイ成分配合で、毛穴の汚れを吸着して落とします。シアバター配合で、肌をしっとりなめらかに保湿。くすみのもとになる古い角質層による汚れや黒ずみを洗い流してうるおいのある明るい肌に。ラベンダーを基調としたさわやかな香りです。

クリニークは皮膚科学の見地から開発した化粧品で知られるブランド。このクレンジングバームは配合成分9種類とシンプルな処方。肌に優しく、デリケートな人でも使いやすい商品です。ベニバナの種子から抽出されたハイブリッドサフラワーオイルの保湿効果で、洗った後もしっとり。

　

脂性肌向けクレンジングバームのおすすめ3選

脂性肌は皮脂によるべたつきが気になり、角栓や毛穴の黒ずみに悩む方も多いでしょう。角栓や毛穴の汚れに効果的な酵素やクレイ成分配合のものを中心に選びました。

働く女性のために開発された、毛穴やくすみが気になる人向けの「VCホワイトピールシリーズ」から登場したクレンジングバームです。

バブルパック（プチプチ）を使ったユニークなパッケージ。開封後も再利用してもらえるようにという配慮だそう

チューブ入りですが、比較的しっかりめのテクスチャー。ビタミンC誘導体配合で、ニキビなどを防ぐ効果があります。

出したときは、ややしっかりめのテクスチャー

またクレンジングバームには、めずらしく酵素が配合されています。酵素というと粉末タイプのものがおなじみですが、こちらはメイクを落としながら酵素洗顔もできる優れもの。皮脂汚れもしっかり落としてくれます。

油分もバランスよく配合されているので洗浄力も十分

洗い上がりはさっぱり。メイク汚れだけでなく、毛穴汚れを落とすスペシャルケアとしてもぜひ使っていただきたいアイテムです。やはりチューブ入りは手軽。つい手にとってしまい、きっと出番も多くなるはず。

パーフェクトワンフォーカスシリーズから毛穴の黒ずみや汚れに悩む人向けのアイテムが登場。毛穴の黒ずみを落とす、炭や泥、金ビタミンCを配合。カプセル化した3種類のセラミドが、クレンジングしてもうるおいをキープ。洗い上がりもしっとりです。ローズやシトラスの精油由来の甘くてさわやかな香り。

フェイスマスクでもおなじみのルルルンのクレンジングバーム。メイク汚れだけでなく、微細な炭パウダーや天然泥の吸着成分モンモリロナイトが毛穴の汚れを吸着し、すっきり落とします。ワンタッチで開閉できる容器とスパチュラを掛けておくタイプなのが使いやすく◎。

敏感肌向けクレンジングバームのおすすめ3選

洗浄力が高いクレンジングオイルなので、敏感肌の人は何を選んだらよいか迷ってしまうと思います。肌に優しく敏感肌でも使える低刺激で、しっかりメイクも落としてくれるアイテムをご紹介します。

肌に伸ばすとじゅわっととろける感触。あっという間になじんでいきます。
しっかりメイクも強くこすらなくてもするすると落とせ、優しい使い心地がクセになります。

ふたの裏に収納できる専用スパチュラ付き

セイヨウナシ果汁発酵液を配合。これは皮膚を清浄にする、汚れを落とす成分で、肌の表面の古い角質を洗い流すことで、優しく洗い流してピーリングできます。敏感肌の人で、ピーリングをするのはちょっと不安だけれど、角質ケアをしたいという人にも使ってもらえるアイテムです。

若干しゃりっと感のあるテクスチャー。体温ですぐに溶けてなじむ

最近ちょっと肌がごわついてきたなという人はスペシャルケアとして取り入れてみるのもおすすめです。

「洗い上がりの使用感がとても気に入っています」と笹倉さん

生マヌカはちみつの他に、マヌカオイルやローヤルゼリーエキスなどを配合。メイクをすっきり落とし、毛穴や角質も整えて、洗い上がりはしっとり。敏感肌の人で、優しく肌を整えたい方におすすめしたいクレンジングバームです。

低刺激の敏感肌用クレンジング。敏感肌でもしっかりメイクをしたい人にもうれしいクレンジングバームです。3種のセラミド配合で、うるおいをキープ。クレイ成分配合で、毛穴の汚れにもアプローチ。敏感肌だけど、毛穴汚れもしっかり優しく落としたい人は、ぜひ使ってみて。華やかなローズの香りも魅力です。

炎症を抑えるグリチルレチン酸ステアリル配合。パラベン、鉱物油、合成香料、合成着色料、アルコール不使用の低刺激で、敏感肌の人でも安心して使えます。弾力のある極小のクリアカプセルの中に洗浄成分と美容成分が含まれ、それらの成分がじんわりと染み出しながら、優しく汚れを落とします。独自ブレンドの和漢成分などを配合。肌を健やかに整えます。

美容家が教える！

クレンジングバームの正しい使い方

クレンジングバームの効果的な使い方の鍵となるのは、乳化です。乳化がうまくできないと、オイル成分をすっきりと洗い流すことができず、肌の上に残ったままになってしまいます。また、洗ってもべたついたり、ぬるぬるするといった場合は乳化が不十分の可能性があります。正しく乳化させるためにも、まず、乾いた手でクレンジングバームを扱います。メイクになじませる前に水に触れて乳化させないように注意してください。

「しっかりと乳化させることで、メイク汚れもすっきり落ちるだけでなく、時短にもつながるのです」と笹倉さん

ポイントメイクはコットンとバームを使って先に落とす

ポイントメイクをしっかりしている人もいると思います。なるべく短時間で、クレンジングを済ますためにも、ポイントメイクを先に落としておきましょう。いつも使っているポイントメイクリムーバーがある人はそれを使ってていねいに落としましょう。ない場合でも大丈夫。クレンジングバームを使って落としましょう。

濡らして固く絞ったコットンにバームを適量のせて広げたら、目元や唇の上にのせてしばらくなじませます。下にすべらせるようにしてメイクを拭き取ります。

アイメイク（片目）なら、このくらいの量を目安に

目にのせたらしばらく置いてしっかりなじませる

乾いた手でバームをとり、顔にのせる

クレンジングバームを体温で溶かしながら、メイクになじませていきます。するすると優しくなじませ、バームがオイルに変わるのを感じて。あまり力を入れてくるくるしすぎないように。あくまでも優しく、すべらせるように。

バームを肌にのせたら、力を入れずに優しくなじませていく

乳化させるときは指でくるくるする必要なし。すすぎはしっかりと

乳化させるときは、少量の水を指で少しずつなじませていきます。白く濁れば乳化のサインです。5～7回くらいやるとよいとされています。優しく水を置いていくようなイメージで。このとき、くるくると指を動かす必要はありません。指が軽くなってきたら、洗い流します。50回くらいしっかりすすぐと、洗い残しがなく、安心です。

水で濡らした指を、肌に置いてなじませる感じで。汚れを落としたいからと、指でくるくるする必要はない

クレンジングバームに関するよくある疑問 Q&A

クレンジングバームに関するよくある疑問について、笹倉さんに答えていただきました。

「疑問を解消して効果的にクレンジングバームを使いましょう」

Q.クレンジングバームは洗浄力が強いけど、毎日使っても大丈夫？

A. 基本的に、乾燥肌や敏感肌の場合、クレンジングバームを毎日使うことはあまりおすすめできません。肌荒れや乾燥を感じているとき、センシティブなときはしっかりメイクも避けるということが大事だと思います。ただ、クレンジングバームには乾燥肌や敏感肌用のものもありますので、肌がごわついてきたときは、しっかり汚れを落とすことも、肌には大切なことです。

クレンジングは、その日のメイクの状態に合わせて、使い分けるのが理想です。軽いメイクのときは、洗浄力がマイルドな、ジェルやミルクといったものを使うなど、肌の調子に合わせてセレクトしてください。

同じクレンジング剤でも、多種多様。メイクのパターンに合わせて、何種類か持つのが理想です

Q.保管するときの注意点は？お風呂場に置いても大丈夫？

A. 入浴の際に使うことが多い人は、お風呂場で保管したい人も多いでしょう。しかし、お風呂場は湿度が高く、カビが生える可能性があります。また温度変化もあるため、クレンジングバームが溶けたり、劣化したりすることがあります。お風呂場での保管はNGと心得てください。
保管するときは、できるだけ温度変化の少ない、極端に湿度の高くない場所に置きましょう。洗面所などで保管するといいですね。

Q.クレンジングバームで洗うと、何だかすっきりしていない感じがするので、W洗顔してもいい？

A. 何となく洗い残しを感じる、べたつく感じがするという場合は、乳化がうまくいかなかった可能性があります。乳化していないということは、クレンジングバームの洗浄力が発揮できなかったということですし、汚れもちゃんと落ちていない可能性もあります。乳化は必ずていねいに行ってください。そして、しっかり洗い流すことも大切です。

このくらいしっかり乳化させて。乳化させることですっきりと洗い上がります

Q.男性におすすめのクレンジングバームはある？

A. 毛穴汚れが気になるという人にはクレイ成分配合のものがおすすめです。毛穴汚れや古くなった角質の汚れをすっきり落としてくれます。
男性用のクレンジングバームもありますので、そういったものをまずは使ってみるのもよいでしょう。毛穴の開きなどが気になるので、何か基礎化粧品を足そうかなと思っている人は、まずクレンジングバームを取り入れてみるというのも、おすすめの方法です。

クレンジングバームのAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの人気ランキングをチェック

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どれを買おうか迷ったときは売れ筋ランキングを参考にしてみてもよいでしょう。

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まとめ

今回は笹倉さんに、肌タイプや肌悩み別のクレンジングバームの選び方、正しい使い方などを解説しました。
クレンジングバームは、メイクを落とすだけでなく、毛穴のスペシャルケアとしても活躍します。自分の肌質に合わせて、ベストなクレンジングバームを探してみてくださいね。